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2008年3月27日 (木)

「ササッとわかる最新「ADHD」対処法」 榊原洋一著

うちの教室で積極的に発達障害があるお子さんをお受けしようとかそういうことではないのですが、色々な本を読んでいると、発達障害自体は決して珍しいことではなく、各クラスに一人や二人はいるぐらいのパーセンテージだというようなことを目にします。

更に、うちの場合、少し変わった教室ですから、一般的な教室や塾ではちょっと・・・という方からお問い合わせを頂くこともあったりします。

そういう意味でも、発達障害についてもう少しきちんと知りたいなという思いはあり、今回のこれは書店で見て、見やすくまとめられていたので読んでみることにしました。

ササッとわかる最新「ADHD」対処法」 榊原洋一著 講談社 

評価 ★★★★

私はこのシリーズはこれを読んだのが初めてですが、「ササッとわかる」というタイトルで他にも何冊か出版されているようです。

サイズは文庫本サイズ。表紙には「見やすい・すぐわかる 図解大安心シリーズ」と書かれていますが、確かに、イラストや表も多く、2色刷りで見やすくなっています。
見開きの右ページは普通に文章が書かれ、それに関連したイラストや図表などが左ページに出ています。

内容は3章から成っており、
第1章は「うちの子って、もしかしてADHD?」
第2章は「ADHDと診断されたら・・・・・・症状理解のための基礎知識」
第3章は「診断後、家庭や集団生活でできる最善の対処法」
で、全部で50の項目についてまとめられています。

著者の榊原氏は著者紹介によると「発達神経学、神経生化学を専門とし、小児科医として発達障害児の医療に長年携わっている。わが国のADHD治療の第一人者である。」とされています。

また、「はじめに」にはこう書かれています。

(前略)全国津々浦々の小中学校だけでなく、保育園、幼稚園、そして家庭の中に、集中ができず、落ち着きがない、あるいは、すぐに衝動的な行動に出てしまう子どもたちがいます。
 こうした子は、まわりの友人や大人たちにとって「手のかかる子ども」あるいは「問題児」とみなされてしまいがちです。しかし、彼らは、自分の行動特性のために、まわりから非難されたり、叱られたり、あるいはいじめの対象になりやすいため、本人自身が多くの困難を感じています。
 こうした行動特性のある子どもたちに、注意欠陥多動性障害(ADHD)という診断名が与えられています。ADHDは決してしつけや本人の努力が足りないことの結果ではなく、脳機能障害のひとつであることも明らかになってきました。さらに、近年では、ADHDの症状を軽快させる有効な治療法や、日常生活での困難を解消する対処法があることも広く知られるようになってきています。
 かつては、ADHDという「診断」をつけることに対して、レッテル貼りだという見方もありましたが、現在では、ADHDの子どもに対して適切な対応をすることで、二次障害を防ぐことが重要であることが明らかになっています。
 本書は、こうしたADHDについての最新知識と、対応の方法をわかりやすくまとめたものです。ADHDのお子さんのことで悩んでいる、多くの方々のお役に立つことを願っています。

本を読んだ印象は、榊原先生の子どもたちに対するあたたかいまなざしとでもいうのでしょうか。
また、ADHDについてどう対処したらよいのかわからない方がこれを読まれれば、ひとまずひと通りの疑問や悩みについて回答がされているのではという印象も受けました。(もちろん、50項目だけですから、全てを網羅というわけにはいかないでしょうけれど。)

「ササッとわかる」=「ササッと読める」でもありましたので、気になられる方は一度読んでみられてはいかがでしょう。

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