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2007年12月10日 (月)

「あなたが世界を変える日」 セヴァン・カリス=スズキ著

ネット書店で偶然辿り着き、なんとなく気になって注文してみました。
イメージしていたものとは違いましたが、とても素敵な本でした。

「あなたが世界を変える日」 セヴァン・カリス=スズキ著 学陽書房

評価 ★★★★★

副題に「12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」と書かれており、装丁やページ数などもきちんと見ぬまま注文したため、もっと読むところの多い本なのかと勝手に思い込んでいましたが、装丁も挿絵などの雰囲気も、「もしも世界が100人の村だったら」の単行本に似ているのではないかと思います。

ですから、あっという間に読んでしまうことができます。
しかし、わずか6分間のスピーチだったそうですが、きっと皆さんの心に何か感じるものがあるのではないかと思います。

表紙をめくるとこう書かれています。

1992年6月11日。
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた
国連の地球環境サミット。
カナダ人の12歳の少女が、
いならぶ世界各国のリーダーたちを前に
わずか6分間のスピーチをした。

そのことばは、
人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、
いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになった。

「私たちひとりひとりの力が世界を変えていける」
ということを、
いまも世界中に伝えつづけている少女の言葉を、
あなたに届けます。

短いスピーチなので全部ご紹介したいぐらいですが(もしかしたらネットで探せばどこかにあるかもしれませんけど)、本として出版されているので、ごく一部だけに控えさせて頂きます。

学校で、いや幼稚園でさえ、
あなたたち大人は私たち子どもに、
世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。

たとえば、

争いをしないこと
話しあいで解決すること
他人を尊重すること
ちらかしたら自分でかたづけること
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
わかちあうこと
そして欲ばらないこと

ならばなぜ、あなたたちは、
私たちにするなということを
しているんですか。

この内容を含むスピーチの内容が紹介されたあと、なぜ彼女が環境サミットでスピーチすることになったのか、そしてその後の彼女がどうなったのかが紹介され、終わりには訳者である辻信一氏と中村隆市氏のあとがきがあります。

なぜスピーチすることになったかの経緯は読んでいて色々なことを考えさせられます。
強い思いは実現する。本物の気持ちは必ず届く。そんなありきたりな表現になってしまうかもしれませんが、わずか11歳の少女が友人たちと始めた小さな活動。しかし、彼女たちの思いは強く、揺るぎないもので、その気持ちを知って応援してくれる人が現われ、「子どもだから」と本人たちも周囲の大人たちも諦めなかった結果、環境サミットでのスピーチの機会を得たのです。

環境問題に関心のある方はもちろんですが、人として大切なものに気づかせてくれる本のような気がします。
すぐに読んでしまえますので、まだお読みになられたことのない方は、是非一度ひとりでも多くの方に読んでみて頂きたいなと思います。(書店の立ち読みは涙腺のゆるい方には危険かと思われます・・・。(苦笑))

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