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2007年12月24日 (月)

「手紙」 東野圭吾作

先日ご紹介した「探偵ガリレオ」を読んで、その本の後ろに紹介が書かれていたこちらが気になり、またも小説を読んでみました。
例によって見ていないので知らなかったのですが、ちょうど昨日テレビでもこれが原作の映画をやっていたようですね。見たかったかも…。

「手紙」 東野圭吾作 文春文庫

評価 ★★★★☆

これを読みながら、改めて、実は私、物語とか小説とか好きだったなぁ、昔・・・と思いました。
というのも、深夜布団に入って読み始めたのですが、結局そのまま延々読み続けてしまい、小説を読むといつもそのパターンだなぁと・・・。
しかし、これもフィクションでありながら、なかなか考えさせられる内容でした。

ベストセラーだったようですので、既にご存知の方も多いかと思いますが、この小説のテーマは、早くに両親を亡くした兄弟がおり、弟の進学の学費のために思い余って兄が強盗殺人をしてしまうというもので、その後の弟の人生に焦点を当てて描かれた作品です。

もちろんこれはフィクションではありますが、もともと題材になった出来事があったそうで、「犯罪加害者の家族」という立場に置かれると、少なからずこの小説と同じようなことが起き得るのだろうなと、そんなことをしみじみ考えさせられました。

あまり書いてしまうと内容がわかってしまうので控えますが、例えば身内が殺人などの凶悪事件を起こしてしまった場合、加害者本人は刑に服するなどして罪を償うわけですが、加害者の家族は自分自身が罪を犯したわけではないのです。
それでも、凶悪犯罪者の家族というレッテルははがすことが難しく、平穏な社会生活を送ることは困難になってしまうことも少なくないのかもしれません。

仮に、この小説の設定のように、やむにやまれぬ事情があり、罪を犯してしまったことを深く深く悔い、世間もその事情なら多少の温情は・・・と思うような事件であったとしても、人を殺めた事実は消えないわけですし、その事実のせいで自分だけでなく、自分の家族たちの人生までも狂わせてしまう。罪を犯すというのは、それほどに重いことなのだなと、改めて考えさせられました。

この作品を読んだら、凶悪犯罪など絶対に絶対に犯してはいけないのだと、強く感じられるのではないかと、そんな気がします。
ご興味のある方は是非一度読んでみられてはいかがでしょう。

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