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2007年11月 5日 (月)

「『天才脳』の育て方」 養老孟司・茂木健一郎著

多分昨年末か今年初めに購入はしたのですが、DVDブックだったため、なかなか開くことなく過ごしておりました・・・。

「『天才脳』の育て方」 養老孟司・茂木健一郎著 アスコム

評価 ★★★★

この本が出版されたのが昨年末。その頃は今より更に「脳トレブーム」のような時期だったのではないかと思います。
そのタイミングに、養老先生と茂木先生の「天才脳」というのはどういうものを指すのだろうと気になり、購入してみました。

ただ、読み物の部分はかなり限られており、DVDがメインなのだと思います。
また、私は殆どテレビを見ないため知らなかったのですが、NHKに「科学大好き土よう塾」という番組があるのですね?
この本はその番組のスペシャルブックと書かれており、実際、DVDにはその番組の放送の2回分なのかな?と思われるものが収められていました。

茂木先生といえば「アハ!体験」でご存知の方もおられると思いますが、DVDにはその「アハ!体験」ができる問題が全部で50題収められています。

先日やってみたのですが、気づけば「こんな簡単なもの!」とか「こんなのわからないわけがない!」とか感じるほどの変化であるのに、気づかないときは全く気づかず、人間の目や脳って面白いもんだなぁと改めて感じました。(詳しく書くと楽しみがなくなると困りますので控えますが、教室には置いておきますので、貸し出し可能です。)

表紙にはお二人が並んだ写真があり、その下に大きくこんな言葉が書かれています。

「"一流校"に入れなければ!」
「"頭のよい子"にしなければ!」

・・・そんなバカな子育てで
本当にいいんですか?

なかなか気になるフレーズですよね。
読み物の部分がかなり限られているものの、個人的に大いに共感し、うんうん、そうよね!と思うところが多かったです。
この先生方の説を支持する大人が増えたら、子どもたちはもっと生き易く、素敵な子になっていくんだろうなぁと思いながら読みました。

最初にお二人の対談記事があるのですが、そこにはいきなり大きくこう書かれています。

「頭がいい子」より「頭が丈夫な子」に育てよう!

そして、養老先生がこうもおっしゃっています。

しかし、多くの人が間違っているのは、頭の良さと体の丈夫なこととを、別モノと考えているところ。本当は脳も体の一部なんです。だから、頭や性格の良い子に育てたかったら、机に向かって勉強させるだけでなく、もっと体を動かすようにしなければいけない。

この対談の内容はとても素敵で全文紹介したいぐらいですが、是非どこかで見つけて読んでみてください。(短いので立ち読みですぐに読めます。)

その後、それぞれの先生が数ページずつ書いておられますが、養老先生は後半でもまた「頭を良くしたかったら自然の中で遊ぶこと」
「子ども同士の遊びが会話の能力を伸ばす」
「体でおぼえないとキレやすい脳になる」

など、気になることを色々と。

ラストの茂木先生の言葉もうなずいてしまいます。

子どもたちには、受験テクニックより「安全基地」が必要です。
(前略)安全基地とは、たとえば「子どもが何をやっても守ってあげるよ」というメッセージを親が発すること。生きることは、先がどうなるかわからない道を歩むことでもあります。その不確実性を不安に思って規則で縛ってほしいと思うのか、不確実性そのものを楽しめるようになるのか。それは安全基地があるかないかにかかっています。(後略)

私にとって、穏やかで平和な気持ちになれる素敵な1冊でした。

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