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2007年10月29日 (月)

「世界を変えるお金の使い方」 山本良一編

以前からちょっと気になっていて、一度ネット書店で注文したのですが在庫切れとの返事。
また思い出して注文したら今回は在庫があったようです。

「世界を変えるお金の使い方」 山本良一編 ダイヤモンド社

評価 ★★★★

出版されたのは2004年12月となっていますので、既にご存じの方も結構おられるのだろうと思います。
タイトルにある通り、いくらをどんな風に使えばどんなことができるかということを100円から1兆2000億円まで50の例を紹介しています。

編者の山本氏は初めにこう書いておられます。

 この本は、お金をどのように使うべきかについて論じた本です。すなわち環境の保全と社会の中の様々な問題の解決のためにお金をどのように使えばよいかを示すことが目的です。百円から数千円というわずかなお金からでもできる社会貢献を紹介しています。読者の皆さんが近所の本屋さんへ行ってすぐ気がつかれるように、ビジネスコーナーの書棚にあるほとんどの本は、いかに労せず楽々とお金をもうけるか、だまされずに資産を形成するかについて書かれた本ばかりです。筆者の調べた限り、お金をどのように使えば“世のため、人のため、地球のためになるか”をやさしく教示した本がほとんど見当たらないのは不思議といえば不思議です。(後略)

本の構成は見開き2ページにひとつの項目が紹介され、それぞれの項目について行動を起こすにはどこに問い合わせればよいかという連絡先も書かれています。
項目ごとに気になったらそこに問い合わせるなどの行動をしやすく作られているなと思いました。

また、改めて、日本という国がどれだけ恵まれているのかということも考えるきっかけになりますし、わずかな金額でもできることは色々あるのだなということもわかります。

100円あれば、ミャンマーの5人の子どもにポリオのワクチンを接種できるとか、内モンゴルのホルチン砂漠に植えるポプラの苗木10本を買えるとか、アフガニスタンの子ども5人に国語や算数の教科書を提供できるとか…。

300円あれば、タイとカンボジアの国境の地雷原1㎡分をなくすことができるとか、1000円でガーナの9人の子どもたちが道具を使ってコーチから野球を教えてもらえるとか…。

ちょっと驚いたのが国内なのに、10000円あれば釧路湿原に水を供給している周辺の森林を約625㎡買い取り、保全することができるとか…。

知らないことだらけで、驚くこともたくさんで、ですが、この本のお蔭で何かしたいと思ったとき、どこに向かってアクションを起こせばいいのかが誰でもすぐわかるようになっていると思います。

間あいだには環境問題や寄付などに関する色々な方が書かれたコラムもあり、それもまた色々考えるきっかけをもらえます。

気になった項目をチェックして、自分のできることから始めてみる。
一人一人がそんな風に小さなことからでも意識をすれば、きっと世界は変わるのだろうと、そんなことを感じる1冊です。

読まれたことのない方は一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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2007年10月25日 (木)

「脳が冴える15の習慣」 築山節著

こちらもネット書店で目に留まり、レビューを見てちょっと読んでみようかなと注文してみました。

「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める 

築山節著 生活人新書

評価 ★★★★

本の帯に「仕事できる脳、若々しい脳を取り戻す生活改善マニュアル」と書かれているのですが、著者の築山氏は脳神経外科の先生だそうで、脳の専門家の書かれた本ということでどんなことが書いてあるのかと思いながら読んでみました。

タイトルには「15の習慣」ともあり、「生活改善マニュアル」と書かれているように、何か特別手間のかかることをしなさいということではなく、日常で意識できるようなことが中心に書かれているように思います。
内容もとても読みやすく、分かりやすいです。

本書の構成はタイトルにもある通り、「習慣1」から「習慣15」の15の章と「番外」の16章から成っています。
それぞれのタイトルは以下の通り。

習慣1  生活の原点をつくる
習慣2  集中力を高める
習慣3  睡眠の意義
習慣4  脳の持続力を高める
習慣5  問題解決能力を高める
習慣6  思考の整理
習慣7  注意力を高める
習慣8  記憶力を高める
習慣9  話す力を高める
習慣10 表現を豊かにする
習慣11 脳を健康に保つ食事
習慣12 脳の健康診断
習慣13 脳の自己管理
習慣14 創造力を高める
習慣15 意欲を高める
番外   高次脳機能ドックの検査

正直なところ、読んでいて「へぇ~~、そうなのか~」というような目新しさや新鮮さは感じませんでした。
普段の生活で意識すればできることなのに、現代人はどんどんその機会や意識をなくしてしまっていることなどを改めて確認させてもらえるというような内容のように思います。

また、帯に「仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻す・・・」と書かれている通り、対象はある程度の年齢以上の大人という印象です。

バリバリ仕事をこなしている人でも、仕事以外のことをあまりしていなければ、脳の特定の部分ばかり使っているということもあり、何かの機能が衰えたりすることもあるようです。

「家事こそ『脳トレ』。雑用を積極的にこなそう」
「意識して目をよく動かそう。耳からの情報を取ろう」
であるとか、
「忙しいときほど『机の片付け』を優先させよう」
など、本当に普段の生活でちょっと意識すればできるようなことが色々と書かれています。
最近、脳の衰えを感じる方(というわけで読んでみたわけですが・・・(苦笑))は一度読んでみられてはいかがでしょう。

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2007年10月22日 (月)

「12歳までに『絶対学力』を育てる学習法」 糸山泰造著

出版とほぼ同時に購入はしたのですが、そのとき読みかけの本が数冊あり、更に読み終わってからもなかなかご紹介できず、すっかり遅くなってしまいました・・・。
糸山先生の最新の著書のご紹介です。

「12歳までに『絶対学力』を育てる学習法」 

糸山泰造著 草思社

評価 ★★★★☆(内容はもちろん素晴らしいです。)

内容が素晴らしいのになぜ星がひとつ白いの?ということになりそうですが、これまでの糸山先生の著書をお読みになっておられる方は重複する部分が少なからずありますので、そういう意味での評価です。
これまで糸山先生の本を読まれたことのない方にはもちろん大いにお勧めできます。

どんぐりや糸山先生をご存知の方にはもう聞きなれたフレーズなのでは?とも思いますが、本の帯にはこう書かれています。

あなたのお子さんは
「考えない学習習慣」を
つけていませんか?

警告!
12歳までの高速計算・徹底反復は
「考えない習慣」を
つけてしまいます!

本書の構成は6章から成っており、それぞれ以下のようなタイトルがついています。

1 「考えられない子ども」を育てる危険な学習
2 なぜ子どもたちは考えなくなるのか
3 「考えられる子ども」を育てる!
4 「視考力」という絶対基礎学力
5 「絶対学力」を育てる新しい学習法
6 むりなくむだのない中学受験


また、まえがきはこう始まっています。

 私は小学校の先生という職業を、もっとも尊敬しています。
 ですから、この本に書いてある「むりなくむだなく効果的な学習法」を、多くの小学校で試していただければいいな、と思っています。
 この学習法なら、先生の負担はぐっと軽くなるのに、子どもたちの学力、思考力、生きる力は見事に育ちます。そして、中学受験や高校受験の勉強にうつるさいにも、抜群の効果を発揮します。
 また、フルタイムで働く、時間の余裕のないお母さんでも、むりなくサポートできるような学習法ですから、家庭学習にももちろんオススメです。

糸山先生の学習法は、確かに忙しいおうちの方でもやれると思いますし、むしろ、ご家庭で取り組まれることがオススメなのではとも思っています。
(もちろん、塾や教室でどんぐり倶楽部の問題を使って素晴らしい効果をあげておられる先生方もおられるのは存じていますが。)

そして、糸山先生が書いておられるように、学校の先生方が参考にしてくださったら本当に素敵なのになとも思います。

これまで、知っているつもりで勘違いしていたことや読み落としていたことなどもあり、私にはまた参考になること、発見したこともありました。
ですので、これまでの本をお読みになっておられる方でも読んでみられるとまた新たな気づきがあるかもしれませんし、幼児、小学生のお子さんをお持ちの方でこれまで糸山先生の著書を読まれたことのない方には是非一度読んでみて頂きたい内容になっていると思います。

家庭学習に大いに参考になると思いますので、小さいお子さんにどんな勉強をさせようかしら?と考えておられる方は一度読んでみられてはいかがでしょう。

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2007年10月18日 (木)

「子どもを伸ばす習い事、つぶす習い事」

子ども向けの本を見に行った書店でたまたま目に留まり、お母さん方に参考になるかな?と思って購入してみましたが・・・。

「子どもを伸ばす習い事、つぶす習い事」(できる子は10歳までに作られる別冊) アスコム

評価 ★★★☆

過去に、「できる子は10歳までに作られる」というタイトルで既に2冊発行されており、2冊目はちょっと興味があったので購入はしているのですが、読む部分が結構多く、また雑誌に近いため、テーマも色々と飛んで、集中して一気に読みきるに至らず、今もこれを打っている机の横に立ったままになっています・・・。

ですが、今回のものは読み物的部分はかなり限られており、本当に「習い事」にだけ焦点をしぼって作られており、ページ数も少ないので、さっと読み終えられました。
ただ、正直なところ、自分に子どもがいないから尚更そう感じるのかもしれませんが、わざわざお金を出してまで読まなくってもいいかなぁ?という印象の内容でした。

教室の本棚にあって、子どもを待っている時間に読む的な使い方ならいいかなとは思いますが、正直なところ・・・なんというか・・・「習い事はいいことだ。状況が許せば積極的に習わせましょう。」という前提で書かれていますので、私としては多少違和感を感じるところがないとは言えません。

また、習い事は有効という理由として、500人の大学生のアンケート結果を紹介しているのですが、人数も限られており、また調査対象が「国立大88.6%、私立大11.4%、千葉大、上智大、群馬大、法政大などから集計」という注がついており、個人的には対象も偏っているような印象を受けます。

まあ・・・私の教室自体が「習い事」のひとつに位置づけられてしまうわけですから、習い事を否定するというのは自分の仕事を否定するということになってしまうのかもという不安も大いにありますが、この本の中でもっとも共感できたのは「習い事選びの黄金法則」というページに書かれている項目のひとつ、「1つか2つに数を絞る!」というところでしょうか。

いろいろなことをお子さんに経験させる、そのこと自体はもちろん悪いことではありません。週に3回、4回の習い事も最初のうちはいいでしょう。ただしそれは、子どもに合った習い事を見つけるまで。最終的には、長く続けられそうなもの1つか2つに絞るのが、子どもにとって最適のようです。

この部分はかなり共感できます。

色々な習い事について紹介もされていますし、お子さんのタイプチェックシートもついていますので、これからどんな習い事をさせようかしら?とお考えの方には参考になるかなと思います。

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2007年10月15日 (月)

「先生が明日からできること。」 金子晴恵著

どこからこの本にたどり着いたのだったか忘れてしまいましたが、先日ネットでウロウロしていたところ、この本にたどり着きました。
きれいなブルーの空の表紙に目が留まり、気になる内容でもあったので購入してみました。

「先生が明日からできること。」 金子晴恵著 杉並けやき出版

評価 ★★★★☆

著者の金子氏は2002年より発達障害児のための学習指導教室「アンダンテ西荻教育研究所」を主宰されるかたわら、ライターとしても多数執筆しておられるとの紹介がされています。

この本自体は「先生が子どもたちのために明日からできること」というブログが元になっているそうです。(ブログのアドレスはこちら。http://harue.no.-blog.jp/forteachers/)

行間もたっぷりイラストも入れながら、分かりやすい表現で書かれていますので、とても読みやすく、書かれていることは大いに参考になることのように感じます。

タイトルにある「先生が」というのは学校の先生に向けて書いておられるようですが、特別支援教育って何をすればいいの?という先生方に向けて、著者の経験をふまえて色々な事例を挙げながらまとめておられるという感じです。

内容は5章からなっており、それぞれ以下のタイトルになっています。

1 先生の「こだわり」を捨てる
2 「授業」は先生の最大の武器
3 先生必見!!「べからず」集
4 「なぜ」から支援の手がかりを
5 周りの子を育てる

私の教室は少人数の個別指導なので、授業をするという点では参考になる部分は限られてはいますが、それでも色々考えさせられることや参考になることが紹介されていました。

小見出しで気になるものをいくつかご紹介しますと・・・。

・黒板によけいなものを貼らない。
・20問1枚より、4問ずつ5枚に。
・「さんはちにじゅうよん」でもいいじゃないか!
・障害を「わがまま」と混同しない。
・「特別扱い」アレルギー
・担任の言動は子どもたちに「うつる」

著者の金子先生は、発達障害児のための教室をされているということもあり、書かれている内容も経験から出ている言葉なのだなと感じられ、しっかりと伝わってくるものがあります。

また、金子先生が本当に子どもたちのことを大事に考え、大好きでおられるんだなということもひしひしと伝わってきます。
発達障害の子どもに限らず、障害を持たない子どもたちへのまなざしも愛情に満ちているのを感じます。

学校の先生には大いに参考になると思いますが、一斉指導の塾の先生や個別であっても気になる子どもがいるという先生などにも参考になることは沢山あるように思います。
私もまた読み返してみたいと思います。

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2007年10月11日 (木)

「くたばれ学校」 今村克彦著

仲良くして頂いている塾長さんが面白かったと紹介してくださり、早速購入してみました。
名前を伺ったときにはぴんと来ず、本が届いて・・・「うわ・・・この先生の本?!」と思ってしまったのですが・・・。

「くたばれ学校 ある教師の24年間の叫び 

今村克彦著 アスキー新書

評価 ★★★★★

今村先生というお名前は初めぴんと来なかったのですが、本が届いて帯にいきなり子どもたちと踊っているお姿が・・・。
正直なところ、以前何度か(まだテレビを見ていた頃ですが・・・)テレビでお見かけし、ぱっと見の印象で、どうも好きになれないなぁと思っていた方でした。
え・・・この先生の本なの?と一瞬引いたのですが、勧めてくださったのですから、とにかく読んでみることにしました。

で、結論として、「読んでよかった!」と思いました。
テレビを通して見る姿はちょっと大袈裟で、パフォーマンスなんじゃないの?と思ったりもしていたのですが、どうやら全く見当違いだったようです。

読み始めて一気に読み、途中何度も涙しました。

本書は4章から成っており、それぞれ以下のタイトルがつけられています。

第一章 「オレは子どもを信じたい」
第二章 エアコンのない職場ってあるん?
第三章 教育は再生できるのか
第四章 教育の明日を信じて

とにかく、全部が熱いのですが、「はじめに」からちょっと長い引用をさせて頂きます。

 はじめに 「いじめブーム」はもう終わりました!?

 二〇〇六年、日本の学校という学校に激震が走った。
 そう、それはみなさんもよくご存じだと思う「いじめ問題」「いじめ自殺問題」だ。その当時、新聞各社をはじめ、マスコミはこぞってこの「いじめ問題」を取りあげた。いじめを苦にした自殺問題に端を発し、「自殺予告」「校長の自殺」「いじめゼロ報告」、石原都知事の「いじめられる奴は弱い奴だ」発言。さらに、著名人、有名人による「自殺をしてはいけない」キャンペーン。二〇〇六年、私も含めて教育者、教育評論家は年末までテレビ出演に忙しかった。
 そして二〇〇七年。
 年が変わったとたんに、その騒ぎがうそのように収束に向かった。何かが変わったのだろうか、何かが解決したのだろうか。
 私も読者のみなさんも「どうなん?」という感じだろう。
 私自体もマスコミに少なからずお世話になっているし、こんなこと言うのはなんだが、「もうブームは去りました」みたいな感じで、「いじめ問題」をテーマに取り組む番組自体が激減している。いやほとんどついえたといったほうがいいいかもしれない。
 それは何もマスコミだけの問題ではなく、社会全体がそうだ。何かが終わったのか、何かが変わったのか、何かが改善されたのかというと、まったく変わっていない、変わっていないがブームは終わった。空前の「いじめ問題」ブームは終わったのだ。(中略)
 人の生き死にまでブームで終わらせるこの腐った日本の中で、今、本当に子ども達が崩壊させられようとしている。そしてそれを、最後の砦として食い止めなければならない学校さえも蝕まれている。
 まさしくそんな学校はくたばってしまったほうがいい。そのほうがよっぽど子ども達のためだ。
 私は今までどこでも語られていなかった学校の真実、苦悩、そしてそこから見える教育再生会議を頂点とする政府、教育行政の脆弱な考えに対し、この本を通じて痛烈な批判とメッセージを、そして限りない子ども達の可能性をみなさんに伝えたいと願う。
 そのあと皆さんが本当に学校がくたばることを願わないことを祈って・・・・・・。

正直なところ、この本を読んで今村先生の見方が完全に変わりました。
私のように、あまりいい印象を持っていない方、もともとご存知ではない方も、是非読んでみて頂きたい、大切なことに気づかされる1冊ではないかと思います。

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2007年10月 8日 (月)

「幸せの法則」 望月俊孝著

世の中の多くの方が連休最終日。今日はさらっと読める本のご紹介です。

いつもお世話になっている寺子屋ありがとう先生のブログでこの本が紹介されており、今ちょっと興味を持っていることにも関係していそうだったので、早速注文してみました。

「幸せの法則」 望月俊孝著 中経出版

評価 ★★★★

全部で100ページ足らずの薄い本で、あっという間に読み終わります。
本の帯にはこう書かれています。

かならず幸せになれる
「法則」があります。

そして、全部で40個の「幸せの法則」が見開き2ページでまとめられています。

望月氏は、著者紹介によると・・・。

中学時代より、イメージ・トレーニング、成功哲学、瞑想法などに興味を持ち、独自に研究をはじめる。上智大学法学部卒。3度の転職の後、セミナー&通信販売会社・ヴォルテックスを設立。現在、宝地図、レイキ、フォトリーディングを主体とする人材教育に関わっている。

などとなっています。
中学時代に既にイメージトレーニングや成功哲学、瞑想法などを学び始めたということには驚くばかりです。

書かれていることも、何かに悩んでいるときや自分に自信をなくしているときなどにはちょっと前向きになれたり、元気になれたりしそうなことなのではと思います。(個人的には昔からそう思っているなぁということなども結構ありますが。)

40の法則のうち、特に気になるいくつかのタイトルをご紹介しますと・・・。

04 「幸せ」を手に入れるにではなく、「幸せに感じることのできる心」を手に入れる
05 あなたの脳は、最初から答えを知っている
11 心はすべてを知っている
21 成功の秘訣は、2倍の速度で失敗すること
26 夢さえあれば、すべてが変わる
32 人生はオセロゲーム。「辛いこと●」が多ければ、「幸せ○」も多くなる
38 すべての出来事は必然であり、ベストである
40 叶う夢だから心に宿る

特に、最後の40番は素敵な言葉ですね。

ここにはこんなことが書かれています。

 まったくやりたくないことは、真剣に「夢」として願わないものです。
 ふと脳裏をよぎって、すぐ忘れてしまうようなものであれば、どうかはわかりません。しかし、どれほどあきらめようとしても忘れられない「夢」、ずっと気になっている「夢」があり、全力で努力をしさえすれば、あなたに叶えられない夢はないと私は思います。
 そして、あなたに叶う夢でないのならば、あなたの心には宿らないものなのです。もし100%の形で叶わなかったとしても、その周辺にはあなたのハッピーの種が必ずあるのです。
ですから「好きなことの周辺をうろつく」ことには、大きな幸せの手がかりがあるのです。(後略)

パワーダウンしているときなど、手元に置いておいて時々開いてみると元気になれそうな1冊です。

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2007年10月 4日 (木)

「学校って何だろう」 苅谷剛彦著

ネット書店でこのタイトルが目に留まり、ちょっと気になったので購入してみたのですが・・・。

「学校って何だろう」 苅谷剛彦著 ちくま文庫

評価 ★★★☆

著者の苅谷氏はテレビでお見かけしたこともありますが、この方の著書を読むのは初めてです。

著者紹介によると、東京大学大学院教育研究科教授で、わかりやすくておもしろい授業が学生たちの間で評判となり、全国3万人の大学生から日本のNo.1ティーチャーに選ばれた実績を持つと書かれています。

分かりやすく面白い教育学の授業・・・。私も受けてみたかった・・・。とは思いますが、こちらの本はネット書店でしっかりチェックをしていなかったもので、私にはやや微妙でした。
というのも、タイトルには副題として「教育の社会学入門」とは書いてあるものの、この内容は1997年9月から98年3月にかけて『毎日中学生新聞』に111回に渡って連載されたものを元にしているそうです。

ですので、読み始めていきなり、あれ?と思ったのですが、中学生向けに書いたからというわけだったんですね・・・。
ただ、仮に中学生がこれを読むには、かなり読書が好きな子や理解力のある子などでなければ、ちょっとつらいのでは?と思わなくもありません。
本書の最後に小山内美江子氏が解説を書いておられるのですが、そこに書かれているこの部分がまさにその通りという印象です。

 もともと「毎日中学生新聞」に連載したものに加筆されたとあるが、中学生にとって、新聞に連載された一回分ずつが、読み進んでいくのにちょうどよい分量だったのではないかと思う。
 とかく長いもの、むずかしそうなものは敬遠する中学生の読書傾向に対して、老婆心ながら、本書はスローフードで、かつ教師や親も一緒に読まれることをすすめる。

因みに、本書の構成は8章からなっており、それぞれの章のタイトルは以下のようになっています。

第1章 どうして勉強するの?
第2章 試験の秘密
第3章 校則はなぜあるの?
第4章 教科書って何だろう
第5章 隠れたカリキュラム
第6章 先生の世界
第7章 生徒の世界
第8章 学校と社会のつながり

また、「はじめに」にこんなことが書かれていますが、これがこの本の特徴をひと言で言い表しているのではと思います。

 この本を読めば、こういう学校での悩みや不満や「ひっかかり」がすべて解決する・・・・・・とずばりいいたいところですが、実は、この本のどこを探しても、悩みや不満を解決する万能薬のような「正解」は書いてありません。学校でのいろいろな問題を解決できるアドバイスも書いてありません。
 だからといって、「なあんだ、それじゃあ、こんな本を読んでもしかたがない」とすぐに決めてかからないでください。というのも、「正解」を書いていないことが、この本のセールスポイントだからです。
 学校のテストに慣れたあなたは、いつもどこかに正しい答えが書いてあるはずだと思うかもしれません。ところが、私たちが本当に解決しなければならない問題のほとんどは、中学校の数学のテストとは違って、いつでもどこかにたった一つの正しい答えがあるというわけではないのです。それどころか、「だれかがすでにどこかで正解を書いている。だからそれを探せばいいんだ」というのでは、自分の問題を自分で解決したことにはならないでしょう。自分の頭で考えてこそ、自分なりの答えにたどり着ける――それがこの本の出発点になります。

というわけで、書かれている内容も、こんな風に見たらどうだろう?こういう見方もできるよね?みたいな書かれ方が多かったり、私たちが普段意識していないことを意識させてくれたりということが多いように感じます。

個人的には特に求めている情報ではなかったという点で評価が若干低いのですが、中学生や高校生の子達やその年代のお子さんを持つ親御さんなどは十分参考になることも多いのではないかと思います。
ただ・・・願わくば、表紙かどこかわかるところに「中学生向け」というようなことを書いてくださっていればと思わなくはありませんが。(苦笑)

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2007年10月 1日 (月)

「思いをカタチに変えよ!」 渡邉美樹著

ファンである渡邉社長が2002年に書かれた本の新装版ということで出版されたのがこちらのようです。
古い本は書店で目にすることも減りますし、かといってネットで注文するのも迷うことが多く、まだ読んだことがありませんでしたが、新装版として出るということは読む価値がありそうだなと(というか、渡邉社長の本は何を読んでも恐らくいいと感じるんですけど。。。)注文してみました。

「思いをカタチに変えよ!」 渡邉美樹著 PHP研究所

評価 ★★★★ (私は好きですが。)

カバーをを外してしまえば、黒い手帳なのかな?と思わせるようなソフトカバーの装丁になっています。(ちょっとめずらしい。)
しかし、表紙は真っ赤でそこにとても大きな白文字でタイトルが書かれていますので、電車の中で読むのがほんの少し恥ずかしいような気持ちになります。(苦笑)

書かれていることの多くは、社長の理想や理念などにブレがないこともあり、他の本などで読んだこととかぶることも多いのですが、同じ本を何度も繰り返し読むということをしない私には、記憶が少し薄れた頃にまた社長の本を読むと、また気持ちが新たになるというような効果はあります。(笑)

この本はもともと、社員に向けて社長が伝えたい思いをが書き続けた手紙(それも本になっているかと思いますが、私はまだ読んでいません)を社員だけでなく、「いまの日本の若者にも贈らせてもらおうと決め」て書かれたものだそうです。
また、この本の印税もスクール・エイド・ジャパンに寄付されるとも書かれています。

4章からなっていますが、章ごとのタイトルは以下の通り。

第一章 「生きる」ということ
第二章 「働く」ということ
第三章 「人間」として大切なこと
第四章 だれが美しい地球を守るのか

気になる言葉や社長の熱い思いがぎっしりですが、いくつか引用してご紹介します。

第一章より

 「一年後に死ぬとしたら、いま、君は何をするか?}
 一年後に死ぬと宣言されても、毎日の生活が全く変わらない生き方に私は憧れる。それは、日々完全納得、完全燃焼の悔いなき人生を歩んでいる証拠であるからである。

 日々の立ち居ふるまいのなかにこそ、真実がある。
 どんなに立派なことをいおうが、煙草を投げ捨てる人を私は決して信用しない。日常の何気ない言動のなかにこそ、その人のすべてが表れる。

第二章より

 最近の就職難により学生は「何になるか」ばかり考えているように思う。大切なのは「職種」ではない。何よりも大切なことは「どのように生きるか」「何のために生きるか」「何のために働くか」である。そのための手段として、「職種」があるのである。医者であること、経営者であること、政治家であること、店長であること、いずれもたいしたことではない。
 大切なことは、なぜ医者か、そしてどのような生き方をする医者になるかである。大切なことは、なぜ店長か、そしてどのような生き方をする店長になるかである。
 「どう生きたいか、どんな人間になりたいか」は、魂の問題である。それは人間の尊厳の問題であり、真の意味での自由の問題である。

 これから二十一世紀を代表する企業になる過程のなか、ワタミのスタイルを真似た多くのコピー企業、チェーン店が出てくるでしょう。真似できるものは、すべて真似をしてくるに違いない。"真似のできないもの"のなかにこそ本質があって、"真似のできないもの"こそ大切に育てていきたいと思う。
 お客さまを思う心は真似ができない。
 家族の団欒の場面を見て、彼らは鳥肌が立つことはないでしょう。

第四章より

(以前ご紹介した本にも書かれていたように思いますが・・・)
 走るのが嫌いな子に、無理やり競争させて「お前は、ビリだ」ということが、本当に教育か。絵を描くのが苦手な子が、一生懸命描いた絵を「下手だな、君の絵は!」と点数をつけることが本当に教育か。算数が苦手な子に、算数を学ぶ目的さえも教えずに、しかもできるようになるまで教えもせず、〇点をつけ「落ちこぼれのレッテル」を貼ることが、本当に教育なのだろうか。
 人間は持って生まれたものが違うのである。この前提に立たなければ、本当の教育のあるべき姿は見えてこない。そして、それぞれの違った資質をそれぞれに磨いてあげることこそ大切なのである。比べることで、やる気を起こさせるという最も原始的な人心掌握の手法を用いているのが、現在の教育である。

 彼らを見ていて、水をやりすぎて根腐れを始めている植物を連想してしまった。水は、愛情です。花が咲くためには、水は必要不可欠です。愛情を受けずに育ってきた子どもは、独特の反応をします。どこか冷めた表情をしています。この人の愛情をほしいと思うと、確認のため、やたらスキンシップをしたがります。学生時代、養護施設で見た子どもたちです。今回の(注:北海道自然学校に参加した子どもたち)三十四人は、施設の子どもたちとはまったく違う反応をする子どもたちだった。いつも「安心」している。食事も、こちらが何もいわなければ、一時間でも、二時間でも食べている。「愛されているという余裕」を感じる。それはそれでいいこと。しかし、花がそうであるように、松がそうであるように、厳しい環境のなかにこそ美しい花が咲き、松の緑はより深くなる。水をあげ続ければ、植物は、自ら水を汲み上げにいく努力をしなくなります。水を途中で切るから、水を吸おうと根が"ぴしっ"と張るのだ。

 知識がある、何かの技術があるなどのことは、付属的要素にすぎません。確かに大切なものではありますが、「人間とは」という部分から見ればたいしたことではないのです。人間として、人間らしく生きていきたいと思います。
 最近の風潮である「ただ頭がよければよい、自分さえよければよい」などという生き方はしたくないと思います。

読みやすく、共感できること、考えさせられることがいっぱいです。
ご興味のある方はどうぞ。

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