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2007年10月11日 (木)

「くたばれ学校」 今村克彦著

仲良くして頂いている塾長さんが面白かったと紹介してくださり、早速購入してみました。
名前を伺ったときにはぴんと来ず、本が届いて・・・「うわ・・・この先生の本?!」と思ってしまったのですが・・・。

「くたばれ学校 ある教師の24年間の叫び 

今村克彦著 アスキー新書

評価 ★★★★★

今村先生というお名前は初めぴんと来なかったのですが、本が届いて帯にいきなり子どもたちと踊っているお姿が・・・。
正直なところ、以前何度か(まだテレビを見ていた頃ですが・・・)テレビでお見かけし、ぱっと見の印象で、どうも好きになれないなぁと思っていた方でした。
え・・・この先生の本なの?と一瞬引いたのですが、勧めてくださったのですから、とにかく読んでみることにしました。

で、結論として、「読んでよかった!」と思いました。
テレビを通して見る姿はちょっと大袈裟で、パフォーマンスなんじゃないの?と思ったりもしていたのですが、どうやら全く見当違いだったようです。

読み始めて一気に読み、途中何度も涙しました。

本書は4章から成っており、それぞれ以下のタイトルがつけられています。

第一章 「オレは子どもを信じたい」
第二章 エアコンのない職場ってあるん?
第三章 教育は再生できるのか
第四章 教育の明日を信じて

とにかく、全部が熱いのですが、「はじめに」からちょっと長い引用をさせて頂きます。

 はじめに 「いじめブーム」はもう終わりました!?

 二〇〇六年、日本の学校という学校に激震が走った。
 そう、それはみなさんもよくご存じだと思う「いじめ問題」「いじめ自殺問題」だ。その当時、新聞各社をはじめ、マスコミはこぞってこの「いじめ問題」を取りあげた。いじめを苦にした自殺問題に端を発し、「自殺予告」「校長の自殺」「いじめゼロ報告」、石原都知事の「いじめられる奴は弱い奴だ」発言。さらに、著名人、有名人による「自殺をしてはいけない」キャンペーン。二〇〇六年、私も含めて教育者、教育評論家は年末までテレビ出演に忙しかった。
 そして二〇〇七年。
 年が変わったとたんに、その騒ぎがうそのように収束に向かった。何かが変わったのだろうか、何かが解決したのだろうか。
 私も読者のみなさんも「どうなん?」という感じだろう。
 私自体もマスコミに少なからずお世話になっているし、こんなこと言うのはなんだが、「もうブームは去りました」みたいな感じで、「いじめ問題」をテーマに取り組む番組自体が激減している。いやほとんどついえたといったほうがいいいかもしれない。
 それは何もマスコミだけの問題ではなく、社会全体がそうだ。何かが終わったのか、何かが変わったのか、何かが改善されたのかというと、まったく変わっていない、変わっていないがブームは終わった。空前の「いじめ問題」ブームは終わったのだ。(中略)
 人の生き死にまでブームで終わらせるこの腐った日本の中で、今、本当に子ども達が崩壊させられようとしている。そしてそれを、最後の砦として食い止めなければならない学校さえも蝕まれている。
 まさしくそんな学校はくたばってしまったほうがいい。そのほうがよっぽど子ども達のためだ。
 私は今までどこでも語られていなかった学校の真実、苦悩、そしてそこから見える教育再生会議を頂点とする政府、教育行政の脆弱な考えに対し、この本を通じて痛烈な批判とメッセージを、そして限りない子ども達の可能性をみなさんに伝えたいと願う。
 そのあと皆さんが本当に学校がくたばることを願わないことを祈って・・・・・・。

正直なところ、この本を読んで今村先生の見方が完全に変わりました。
私のように、あまりいい印象を持っていない方、もともとご存知ではない方も、是非読んでみて頂きたい、大切なことに気づかされる1冊ではないかと思います。

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