« 「川田龍平いのちを語る」 川田龍平著 | トップページ | 「子供をゲーム依存から救うための本」オリヴィア・ブルーナー&カート・ブルーナー著 »

2007年8月 6日 (月)

「あらしのよるに」 きむらゆういち作

先週は結構ハードで、おまけに毛虫にもやられ、かなり体力を消耗していたようです。
そのせいもあるのか湿疹は広がる一方で、今日近所の皮膚科に行ってきました。うっかり本を持たずに行ってしまい、月曜ということもあるのかえらく混んだ待合室で手持無沙汰。
さて、どうしようかと思ったら、「あらしのよるに」の絵本が6冊並んでいるのを発見しました。

「あらしのよるに」 きむらゆういち作 講談社

評価 ★★★★☆

以前、映画化されたときにテレビのCMや映画館での新作予告などで見て、なんだか気になるお話だなと思っていました。
ただ、映画を見に行くこともなく、書店の店頭でパラパラと中を見たことはありましたが、6冊のシリーズだということも知らず、おおよその話は知っているものの、結末は知らないという状態でした。

子どもがいるわけでもありませんから普段読む機会はありませんし、また、シリーズの絵本にしては1冊1400円と若干高く、1冊買ったら6冊買わねばならなくなるだろうといこともあり、教室にもこれまで置いていませんでしたので、手持無沙汰だし、丁度いいと思って読んでみることにしました。

1冊目は予告などで知っている内容でした。
2冊目、3冊目もまだ知っていました。
4冊目、5冊目と進み、徐々に知らなかった内容に進んでいきました。

たっぷり1時間ほど待たされたため、結局すべて読破することができたのですが、人がいっぱい、子どももたくさんの待合室で危うく泣くところでした…。(苦笑)
さすがにそれは恥ずかしすぎると必死で堪えましたが、映画館で映画を見たら、きっと人前でアニメであるにも関わらず泣いたんじゃなかろうかと。

最初のうちは、オオカミがほかの動物を食べるのは「悪いこと」ではなく、食物連鎖では必要なことなのになぁとか(もちろん、心情的には羊は食べられるなんて可哀想と思ってしまいますが・・・)、こんなの物語だからだよなぁとか、当たり前すぎることを考えてしまい、ストーリーに入り込めなかったのですが、途中からはなんだか大人でも考えさせられる話だなぁと感じました。

特に、2匹が会っていることを羊の仲間に見つかったところからの展開は、読みながら考えてしまいました。
自分の感覚、自分の判断を信じていた羊が、仲間の羊からあれこれ意見され、次第に「もしかしたらみんなが言っていることが正しいんじゃないか?」と思うようになっていくという展開が、人間社会でも実際にあるのではないかと。

ですが、そこからの展開がまた私には感動的で(もしもご存じない方がいたらネタバレになると申し訳ありませんので控えますが)、でもなんとも切ないラストに本当に涙を堪えるのが大変でした。(苦笑)

大人でも十分に楽しめる(楽しいというのかどうか微妙なのですが)お話です。
夏休みですし、まだストーリーをご存じない方はお子さんと一緒にいかがでしょう?

|

« 「川田龍平いのちを語る」 川田龍平著 | トップページ | 「子供をゲーム依存から救うための本」オリヴィア・ブルーナー&カート・ブルーナー著 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/16029974

この記事へのトラックバック一覧です: 「あらしのよるに」 きむらゆういち作:

« 「川田龍平いのちを語る」 川田龍平著 | トップページ | 「子供をゲーム依存から救うための本」オリヴィア・ブルーナー&カート・ブルーナー著 »