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2007年7月30日 (月)

「新幹線ガール」 徳渕真利子著

先日、書店に寄ったらこの本が目に付く棚にずらっと並んでいて、表紙に写っている満面の笑顔の女性とこのタイトルがなんとなく気になり、購入してみました。

「新幹線ガール」 徳渕真利子著 メディアファクトリー

評価 ★★★☆

著者の徳渕さんは、アルバイトで新幹線のパーサー(車内販売などをしている女性)になり、抜群の販売成績を上げ、その後正社員になった方だそうで、年齢もまだ23歳。とても若くて爽やかな彼女が新幹線やパーサーの仕事について、彼女らしい言葉(ということになるのだと思います)で書いておられます。

私はほとんどどこにも行かない人間で、新幹線に乗ったのも一番最近がいつなのか思い出せないような状態です。
ですから、パーサーと言われても、なんとなく、ああ、新幹線の中で車内販売をしている女性のことね・・・なんて思って読み始めました。

もともと、この本を書かれたきっかけがはじめに書かれていますが、彼女はアルバイトを始めて1年4ヶ月が過ぎた頃、掲示板の「個人別売り上げランキング」で平均値の3倍の売り上げを上げて約900名いるらしいパーサーの1位になったそうです。

それがきっかけで、朝日新聞の天声人語の取材を受けられたのだそうですが、売り上げを上げる秘訣を聞かれ彼女は困ってしまったそうです。

 正直なところ、「多く売ろう」と心がけたことはあまりありません。「努力と笑顔が理由」としか答えられず、わけが分からないまま取材は終わりました。パーサーとしても一年と少しの経験しかなく、取材を受けること自体、とまどいました。
 だけど、この取材がきっかけで「世の中の皆さんに、パーサーという仕事がどんなものなのかもっと知ってほしい」という気持ちが心の中に芽生え始めました。私たちパーサーの仕事は、車内で飲み物やお弁当を売るだけではないのです。
 ただただ新幹線が大好きでたまらない、二十三歳の新米パーサーでしかない私。短い取材だけでは言い尽くせなかったことを伝えたくて、この本を出す決心をしました。

こう書いておられます。
7章からなっており、間あいだには写真もあります。

第1章 東京~新大阪のお仕事
第2章 「パーサーになる!」
第3章 驚きの"パーサー心得"
第4章 ワゴンの裏側で
第5章 大好き!新幹線
第6章 フリーターから
第7章 売り上げナンバーワン!

とても読みやすい文章で、さらっと読めます。
そして、私はこれまでほとんど知らなかった、新幹線でのお仕事がかなり詳しく書かれており、また、彼女がどうして売り上げナンバーワンになったのか、きっとご本人は特別に何かをしたという意識はないのだと思いますが、さまざまな心配り、気遣いがあってのことなのだなということが伝わってきます。

内容は新幹線でのお仕事の紹介が中心ですが、書かれていることを読んでいると、販売のお仕事をされている方はもちろん、接客業、ひいては仕事に限らず社会生活を送る上でも参考になること、感心させられることが色々と書かれているように思います。

何より、彼女は本当にこのお仕事が好きなんだろうなということが伝わってくる、気持ちのよい1冊でした。

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2007年7月26日 (木)

「伸びる子の法則」 森山真有著

これもネット書店の紹介で目に留まり、こういう類の本もかなり読んだよなぁ・・・と思いつつも、レビューで褒めている人もいたので、やっぱり読んでみることにしました。

「伸びる子の法則 自ら学ぶ習慣が身につく学習法 

森山真有著 PHP研究所

評価 ★★★★

著者である森山氏は株式会社トライグループの副社長だそうです。トライグループといえば皆さんご存知の「家庭教師のトライ」。その副社長が書かれた本。
帯には「73万人の子どもの夢をかなえてきた『家庭教師のトライ』が初めてノウハウを語る。才能を伸ばし、可能性をひらく秘訣とは?」と書かれています。

73万人の子どもの「夢をかなえてきた」という表現には若干抵抗がありますが、書かれている内容自体は概ね共感できることが多かったように思います。

これまでに色々な学習法などの本を読んでこられた方には目新しさはないようにも思いますが、そういうものをまだあまり読まれていない方であれば、十分参考になることも多いのではと思います。

9章からなっており、それぞれが以下のようなタイトルになっています。

トライ1 勉強は最良の投資
トライ2 伸びる子の育て方
トライ3 子どもの「やる気」を引き出す方法
トライ4 伸びる子の親になる!
トライ5 伸びる子になる頭の鍛え方
トライ6 伸びる子はここが違う
トライ7 伸びる子はちょっとした工夫を大切にする
トライ8 使える!実践的学習法
トライ9 実例・あなたの子どもは必ず伸びる!

内容はとても読みやすく、早い方なら1時間ほどで読んでしまわれるのではと思うほどです。(速読できる方は別として・・・)
また、ところどころにコラムがあるのですが、著者の少年時代のご経験が書かれているところが印象に残りました。

著者は中国に関することがお好きだそうですが、そのきっかけは小学1年生の頃に読んだ故事成語の本だったそうです。
もともとかなり難しい本だったそうですが、表紙の絵がかっこいいと気に入って、お母さまの反対を押し切って買ってもらったそうです。
それを見たおじいさまが「面白そうだからちょっと貸してくれよ」と、森山氏より先に読み始められたのを見て、「やっぱり面白いのか」と思われたそうです。
そうして、難しいなりに辞書を調べたり、おじいさまに教えてもらったりしながら読み終え、また関連した別の本を・・・と読み進めていかれたとか。

また、野球にも興味があった著者は、図書館で野球に関する本を借りた際、シリーズ全部を買ってというのを躊躇われ、返す前に本の内容を丁寧にノートにまとめることにされたそうです。
後で見てよくわかるように工夫してまとめるということを意識して進められたそうですが、それが後の「学力の源になっていったのだと思います」と書いておられます。

子どもの頃に興味を持ったことをとことんやらせるのが後の学習に役立つということは他の先生方も言っておられますが、ご自身の経験を元に書かれているので、より説得力を感じました。(因みに著者は京大経済学部ご出身)

また、仮に子どもに役に立つと思うものでも、何でもすぐに買い与えることがいい訳ではないのかもしれないなと、そんなことも改めて感じました。
もし、著者のおうちの方が興味を持っているんだったらと、シリーズ全部をあっさり買い与えていたら、工夫してノートにまとめることもなかったかもしれませんから。

印象としては主に小学校高学年以上のお子さんに参考になりそうな印象です。
すぐに読めますので、ご興味のある方はどうぞ。

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2007年7月23日 (月)

「神はテーブルクロス」 須藤元気著

最近はほぼ全くテレビを見なくなってしまいましたが、少し前までは深夜の時間帯の番組は結構見ていました。
その中でも「オーラの泉」は割と欠かさず見ていたのですが、あるときのゲストに須藤元気さんが登場され、格闘技には全く興味はないのですが、彼のことに少し興味を惹かれました。

知らぬ間に電撃的に格闘界を引退されたと知り、それにも驚きましたが、その彼は一体どんなエッセイを書くのだろうと、ネットで紹介されていたこの本を読んでみました。

「神はテーブルクロス」 須藤元気著 幻冬舎


評価 ★★★

評価はちょっと辛めにつけたかもしれません。
エッセイ集ということですし、年齢もまだまだお若い。若者に向けて、帯に書かれている「『幸福を生み出すヒント』を綴」ったとすれば、確かにそうなんだろうなと思います。

読みやすいですし、内容も軽め。若い方で普段あまり本を読まないような方でも気軽に読めるという印象です。
そして、そういう方でも「おっ」と思われるような言葉がそこここにちりばめられているようには感じます。

ただ、もう「若者」ではない私は、ちょっと軽くさらっとし過ぎて、強く心に残るところもなくさ~っと流れていくような印象でした。
そういう意味で評価は辛め。
ですが、若い方などはアマゾンなどのレビューでも、これまでの須藤さんの著書の中で一番いいとか読みやすいとか書いておられましたので、そんな方にはきっとオススメなのだろうと。(スミマセン・・・はっきりしなくって。)

構成は4章からなっており、それぞれの章に「春・夏・秋・冬」とつけられています。
3ページ前後のエッセイのあとに、そのエッセイのエッセンスが短い言葉が1文抜き出されて紹介されているという感じの構成です。(短い言葉がないところもあります。)

その短い言葉をいくつかご紹介します。

人間の魅力は、自分自身を解放すればするほど深まっていく

噂話をやめると、様々なことをポジティブに捉えられるようになる

難しいと考えた瞬間、それは本当に難しくなる

楽しむことが成功への一番の近道である

何かの物や人に執着しすぎると、人生は楽しくなくなる

買ってまで読まなくってよかったかなという感じはありますが、中学生の頃からスピリチュアルな事柄に関心を持っていたという須藤さんだけあって、軽いノリのふざけた文章の中にも上にご紹介した言葉のように、キラッと光るものを感じました。

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2007年7月19日 (木)

「『気づき』の幸せ」 木村藤子著

スミマセン・・・どうにもこうにも今日は時間がありません。
先日書いておいた記事をUPさせて頂きます。これでストック記事がなくなったので、かなりピンチです・・・。(苦笑)
読み終わっている本は5、6冊あるんですけど、書く時間が・・・。どうかご容赦ください。

何度も言っておりますが、最近はめっきりテレビを見なくなってしまいました。当然、週刊誌などの雑誌もほぼ見ることもなく、世の中のことはチラッと見る新聞とネットのニュースのみで把握している有様。

ただ、先日ネットのニュースか何かで、細○数○に対抗できるのはこの人だ!みたいな紹介をされていた記憶があり、書店で目に留まったので読んでみることにしました。

帯には
「緊急重版!品切れ続出でご迷惑をおかけしました」
などと書かれており、先日見たネットのニュースでも、どうやらこの方はかなり有名な霊能者であるようだということはわかっていましたので、さて、どんな内容なのかなと。

「『気づき』の幸せ」 木村藤子著 小学館

評価 ★★★★

霊能者といえば江原さんがすぐ頭に浮かんでしまうのですが、江原さんの本は大抵、自己啓発っぽいものだったり、何かテストみたいなものがついていたり、女性が好きそうなとっつきやすいものが多い(売れている)印象があったので、これもそういう本なのかなと思って読み始めたのですが、私の印象では全く異なる本でした。
著者がどんな風に霊能力を授かったかなども詳しく書かれており、内容は自伝に近いのかもしれません。

スピリチュアルに全く興味のない方にも大いに何か感じるところがあるのではと思う内容でしたし、とても常識的な(いい意味で)ことが書かれている印象を受けました。

「はじめに」に書かれていることから一部引用してご紹介しますと・・・。

 スピリチュアル・ブーム、霊能ブームといわれる昨今、私もちょうどこの時期にみなさんからたくさんのお問い合わせをいただくことになりました。
 私は神からのお力を頂き、ご利益という名のもとに、皆様からの相談についてメッセージをお伝えするのが私の仕事です。(中略)

 しかし、私は、気づかなければいけないことに気づけないでいるという方が、まだかなり多く、それが問題なのだと考えるようになりました。なぜならば、例えば心のバランスを崩した方の場合、まれに霊障の場合もありますが、本人の物の考え方に起因することもあり、それらについて、本人はもちろんの事、家族も真理を理解しないが為にただ霊障であるといい続けることで、祖先に何か自分たちが失礼なことをしているかもしれない、または、神仏のおしかりを受けているかもしれない・・・ということがあるからです。(中略)

 それから、不登校、いじめ、ひきこもり、それらの問題についても人間の不注意が大きな原因と、長い間気づきませんでした。不注意という事を大きな問題として意識しています。
 "気づく"という事についてみなさんにご理解いただかなければいけないと思い、全霊を込めて説明したいと思うようになりました。(中略)

 私は、この気づきという事について一人でも多くのかたに知っていただき、みなさんが幸せへの道のりを進めるよう、お手伝いをしたいのです。

その後は四章立てになっており、それぞれの章のタイトルは以下のようになっています。

第一章 「使命」に気づくまで
第二章 神の世界を理解する
第三章 「汚れた運命」に気づかない
第四章 「家庭」「健康問題」も気づきで変わる

第一章は主に、著者の生い立ち、神様との出会い、ご主人との出会いなどが書かれています。
ご主人との出会いの話は、そんなことがあるんだなと不思議な気持ちで読みました。

第二章は、著者が授かった透視の力のこと、カルマや霊障、守護神と前世などについて書かれています。

第三章は、著者が受けた相談でのエピソードが紹介されています。
相談者にも色々な方がおられるのだと思いますが、全く話を聞かない方、神からのメッセージを伝えても受け入れようとしない方、他に理由を求める方などについて、透視の力を持つ著者はその人の普段の言動などを透視して、言っていることとやっていることのギャップを書いておられたりもするのですが、ああ・・・そういうことってあるんだろうな・・・と思うことが色々書かれていて、読んでいて考えさせられました。

第四章もやはり著者が受けた相談のエピソードが紹介されています。
この章の最後に書かれていることを引用します。

 ●「気づき」の意味

 それが「気づき」です。現代の人は、自分勝手に生きること=強く生きること、と勘違いしています。多くの不幸はこの"身勝手""自己中心"の考え方に端を発していることが多いのです。
 物事がうまくいかない、と感じたとき、まず誰かのせい、何かのせいと考えるのをやめてみましょう。まず先に"自分に問題はないか""自分の態度や言葉にまちがいはないか"――それを考えるようにしてください。視点を変えて、本当の自分の姿と向き合ってみる・・・・・・それが「気づき」です。自分のうそや自分のまちがいに「気づき」、それを正す一歩がふみ出せるとしたら、それがあなたの本当の幸せの第一歩です。すべてがそれまでと全くちがう方向に動きだし、あなたをとりまく人たちの表情も言葉も変わってくるでしょう。
 もう少し、わかりやすい第一歩をお話しするとすれば、まずは「人の話をよく聞くこと」です。相手が夫であれ、子どもであれ、親であれ、友人であれ、とにかく人の話をていねいに、注意深く、そして温かな気持ちで聞く。それがあなたを「気づき」に導く本当の第一歩になるでしょう。
 「気がつかない」「知らない」ため、身の回りに起きることはたくさんあります。「気づく」ことによって将来の悲劇を防ぐことができる、ということを深く理解し、ご先祖さまに恥じない生き方をしていくべきと思うのです。

私自身、今は何か悩みがあるわけでもありませんし、毎日ありがたいな、幸せだなと思いながら過ごさせて頂いていますが、それでも読んでいて感じることはありました。

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2007年7月16日 (月)

「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ」 相良敦子著

今年の1月に出版され、そのすぐ後ぐらいに購入したのですが、しばらく読めず、ようやく読んだら今度は紹介記事が書けず・・・。気づけば購入から半年程が経ってしまいました・・・。

「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ」 

相良敦子著 河出書房新社

評価 ★★★★☆

前回読んだモンテッソーリの本は私には難しく、また、直接参考になる面が限られていたということもあり、また相良先生の著書を読んでみることにしました。

相良先生の本はこれまで読ませて頂いたどの本も読みやすく、また、お母さんや幼児教育に関わる方に参考になるものが多いように思いますが、こちらもそういう1冊でした。

本の帯にはこんなことが書かれています。

「できない」のではなく、
「やり方」がわからないだけなの!

→どうすれば自分でできるか、
 「やり方」を教えてあげましょう。

家庭の教育力低下といわれる今、「家庭で何を教えたらいいの?」
と迷うパパ、ママへ、モンテッソーリ幼稚園に行かなくても
家庭でできる21の子育てメッセージ。

本書は5章、21のメッセージからなっており、各章のタイトルは以下のようになっています。

第1章 お子さんの前で、やり方を「して見せて」いますか?
第2章 幼児期特有の「敏感期」の見方がわかると子育てが楽しくなります
第3章 子どもは動きながら学ぶのです
第4章 子どもには自分を成長させる「活動のサイクル」があります
第5章 子どもが自分でできるような環境を整えてあげましょう

21のメッセージのあとに、それに対するひと言アドバイスがあり、その後に数ページずつ、そのメッセージに関する説明、アドバイスが書かれています。

メッセージとひと言アドバイスの部分だけを読んでも、小さいお子さんをお持ちの方は、はっとされることがあるかもしれません。
いくつかご紹介しますと・・・。

メッセージ1
「する!」「自分で!」と叫んだとき、
ひとりでできるようになりたかったの。

「ひとりでするのを手伝ってね!」と
子どもは叫んでいます。
それは、自立への第一歩なのです。

メッセージ4
「ことば」で言われても
わからないよ。

言葉で教えるのでなく、
黙って、ゆっくり、
行動で教えるのです。

メッセージ5
何度も失敗しながら
できるようになるのだから、
すぐに怒らないでよ。

訂正しながら教えるのではなく、
「教えながら、教えましょう」

メッセージ15
自分で選んだのだから、やりぬくよ。

自分で選ぶ力こそ、
人間の最高の品位です。

メッセージ16
仕事中だから
邪魔しないでよ。

大人の勝手な介入が、
子どもを苛立たせるのです。

内容を詳しくご紹介する時間が取れず申し訳ありません・・・。
小さいお子さんがおられる方には参考になることが沢山書かれているように感じます。
子育てに悩んでおられる方などには、何か解決の糸口が見えるかもしれません。

読みやすく、大切なことが書かれたよい本だと思います。
ご興味のある方は是非一度読んでみられては。

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2007年7月12日 (木)

「戦わない経営」 浜口隆則著

このところ慢性的に時間が足りず、これで睡眠時間を削るとレッスンに支障が出る恐れもあるため、こちらのブログの更新がままなりません・・・。
せっかくのいい本も手短な紹介になってしまうかもしれませんが、どうかご容赦ください。

先日、ふと見るとポストに何か届いている。なんだろうと見てみると、ある方がこの本を贈ってくださっていました。

「戦わない経営」 浜口隆則著 かんき出版

評価 ★★★★

思いがけない方が「良い本をプレゼントします」と贈ってくださった本ですから、もうそれだけで大感激なわけですが、この本の装丁がまた可愛い。(表紙にリボンがかけてあるデザイン。)

本の帯にはこう書かれていました。

数千人の起業家を
支援してきた著者が
一番伝えたかったこと。

社長は
「幸せの専門家」
じゃないといけない。

「幸せの専門家」という表現自体、なんだか素敵ですよね。
著者である浜口氏は「起業の専門家」と呼ばれているそうですが、たくさんの企業家の方と出会い、起業のお手伝いをされる中で感じられたこと、日々実践されていることを詩のような短い文章でまとめておられます。

とても読みやすく、およそ「経営」に関する本という印象ではありません。
本書の4分の3ほどは素敵な言葉が書かれ、残り4分の1ほどには「戦わない」ための「真っ白な場所」を探す「ポジショニングマップの描きかた」が紹介されています。

ポジショニングマップの描きかたは、私の場合直接参考にして活かせるというところまではいきそうにありませんが、これから起業しようとしている方や、どうやって差別化しようかと考えている方などには大いに参考になるのではと感じました。

素敵な言葉がたくさん書かれていますが、短い言葉を2つばかりご紹介します。

大きい会社ではなく、
強い会社でもなく、
優秀な会社でもなく、

愛される会社に、わたしたちはなりたい

成長していく人の
最強の武器

それは素直さ。

あっという間に読めてしまう素敵な本です。
まずは書店で手にとってみられてはいかがでしょうか。

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2007年7月 9日 (月)

「いつも忙しい人、なぜか余裕のある人」 箱田忠昭著

既に読み終わった本が5冊ばかり教室に紹介を書けぬままたまっているのですが、今日は教室に出なかったため、昨日読み終えた本を先にご紹介します。

「いつも忙しい人、なぜか余裕のある人 最後に笑う人の時間管理術

箱田忠昭著 PHP研究所

評価 ★★★★

最近慢性的にバタバタしているので、ネット書店でこのタイトルが目に留まり、ちょっと読んでみようかと注文しました。

著者の箱田氏は年間300回以上のセミナーをこなしつつ、ベストセラー作家でもあり、ご趣味のサーフィンでは日本最大のサーフィンクラブの会長兼インストラクター、また坐禅やボディビルなどもされるという、信じられないような方のようです。

で、箱田氏が代表取締役を務める会社はプレゼンテーション、交渉力、セールス、時間管理などのコミュニケーションスキルに関しての教育研修・講演活動などをされているという紹介がされています。
つまり、ご専門の「時間管理」の部分について書かれたのがこちらという感じでしょうか。

本書は6章から成っており、それぞれは以下のようなタイトルになっています。

第1章 成功者が秘密にしている「時間の鉄則」
第2章 あなたの大切な時間を泥棒から守る方法
第3章 人間関係をフルに活用すれば、時間が手に入る
第4章 集中力を高め、ヤル気を高める仕事術
第5章 「余裕」とは、本当に忙しい人にこそ与えられる
第6章 最後に笑う人が実践している時間活用術

とても読みやすく、わかりやすい内容でしたが、どうも私はとことん無精者のようで、これを読んで「さあ!実践するぞ!」とはちょっと思えませんでした。
というか、多分、ビジネスマン、会社員の方などには大いに参考になるだろうと思う内容だったのですが、私の仕事の仕方が「目指せ、職人!」的なやり方なため、テクニック的なことが書かれていると、どうしても拒否反応を示してしまうところがあるようです・・・。
(例えば、人間関係を円滑にするためにはこんな反応をしよう・・・とかそういう内容がどうも私には計算高いというか、打算的というか・・・そんな風に感じられてしまう頑固者なわけでして・・・。)

あと、今どうしても思い出せないのですが、過去にご紹介した本で同じようなことが書かれていたなと思う本が2冊ほどあった気がします。
(1冊はもしかしたら、安河内氏の「できる人の勉強法」だったかなと思うのですが。あと、目標には期限をというのもつい最近どれかで読んだ気がするのですが・・・。)

ただ、そんな私でもこれをやったら絶対効果あるだろうなと思ったことは、「翌日やることは決めておく」という項目。一部引用しますと・・・。 

 アメリカのベツレヘム・スチール社がまだ小さな会社だった時のことである。(中略)
 
 リー氏は社長のシュワッブ氏に対し、仕事の効率化による、会社発展のためのシステムをアドバイスすることになった。
 そのアドバイスはいたって簡単なものだった。
 それは「寝る前に、翌日やらねばならないことを六つ思いおこせ」というシンプルなものであった。
 そして、そのやるべき事に「優先順位」をつけろというのである。
「一から六まで、優先度いの高い順に書くこと。それを白い紙に書いて翌朝、背広のポケットに入れて出社せよ」というのがアドバイスであった。
「会社についたら一番目の仕事を全力をつくして終らせる。次に二番目の仕事を終了させること。そして上から順番にやっていけばよい」
「リー先生、仮にその日に二つとか三つしかできなかったらどうするのですか?」
「心配はいりませんよ社長、なぜならより大事なことはもう終っているからです」というわけだ。

 社長のチャールズ・シュワッブ氏は半信半疑ながらこころみて、全社員にこの優先順位づけをやらせた。ごくシンプルに、一から六までの順位づけをしたシートに書かせるという形で。

 やがて、ベツレヘム・スチール社はこの方式で五年後には世界でも有数の鉄鋼メーカーにのしあがった。(後略)

やらなければと思うことを付箋などに書いて机やパソコンに貼っておくということは時々やっているのですが、前日の晩に優先順位をつけて考えておくというのは確かにより確実に効果的に仕事ができそうな気がします。
(因みに、箱田氏は仕事によっては項目を増やしてもいいと書いておられます。)

私の場合、晩はもう力尽き果てて、思考力がかなり低下していることも少なくありませんので、起きて最初にそれをするということにちょっと挑戦してみようかなと思いながらも、近いうちに・・・と思っているようでは実行しないってことですね。
では、明日の朝からちょっと挑戦してみようかと・・・。(ホントかな・・・)

私のようにほぼひとりで仕事をしている人間には参考になる部分は限られているかもしれませんが、会社組織で働いている方や、「できる人」を目指している方、うまく時間を活用してもっと色んなことをしたいとお考えの方などには大いに参考になるのではと思います。

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2007年7月 5日 (木)

「日本人のしきたり」 飯倉晴武編著

既に読み終えた本が紹介文を書けぬまま4、5冊溜まっております・・・。
しかし、ちょっと先に片付けねばならない仕事もかなり残っているため、今日はちょっとさらっとご紹介。

「日本人のしきたり」 飯倉晴武編著 青春出版社

評価 ★★★★

この本を買ったのは一体いつだったのだろうというぐらい時間が経ってしまったのですが、何かの番組で取り上げられたのでしょうか?
初版は2003年になっているのですが、去年だったのか(その記憶さえ定かではないのですが・・・)ネット書店で取り上げられていて、販売ランキングの割と上位に上がっていたことがあり、なんとなく気になって購入してみました。

内容はタイトル通りですが、日本に古くからあるしきたりをまとめて紹介してあります。
章立ては序章、終章を含めて11章から成っていますが、それぞれのタイトルは以下の通りとなっています。

序章  日本人の自然観と信仰
第一章 正月行事のしきたり
第二章 年中行事のしきたり
第三章 結婚のしきたり
第四章 懐妊・出産のしきたり
第五章 祝い事のしきたり
第六章 贈答のしきたり
第七章 手紙のしきたり
第八章 葬式のしきたり
第九章 縁起のしきたり
終章  しきたりに関することわざ

それぞれの章に10前後の項目があり、それぞれ数行から2ページぐらいで紹介されています。

なぜ2日の夜に見る夢が初夢なのか。
鏡餅は包丁で切ってはいけないのはなぜか。
土曜丑にうなぎを食べるようになった理由やなぜ除夜の鐘は百八回つくようになったのか・・・など色々なことが紹介されており、日本の文化や昔ながらの習慣などを知るのに手頃なよい1冊なのではないかと思います。

普段の生活ではもう殆ど縁のなくなってしまっていることが多く、いざというときに、さて、どうしたものか・・・となってしまいそうなときにも参考になりそうです。

読んだだけで内容は殆ど覚えてはいませんが、何かの折にまた読み返したいと思います。
日本にはこんなにも沢山の趣きあるしきたりがあるのだなとなんだか改めて感動もしました。

終章には「しきたりに関することわざ」が紹介されているのですが、その中で私はこれまで知らなかったもので印象に残ったものをちょっとご紹介します。

・嫁を貰えば、親を貰え
 嫁を貰うときは、嫁を見るよりも本人の両親を見たほうが、結婚が  
  うまくいくかどうかがわかる。

・貧者の一灯
 たとえわずかな額であっても、貧しい人が差しだす寄進は、心に火
 をともすような、尊いものであるということ。

厄年の福は払い落としても、落ちず
 厄年は悪いことばかりではなく、福がついたときは、ずっとツキが
 落ちない、といわれる。

最後のことわざが私はなんだか好きです。(笑)
ご家庭に1冊あってもいい類の本かもしれませんね。

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2007年7月 2日 (月)

「きみはなぜ働くか。」 渡邉美樹著

ワタミといえば、コムスンのニュースで何度も名前が出ていましたが、それぞれの企業にそれぞれのご事情があると思うものの、個人的にはワタミが経営を引き継いでくださるのがサービスを受ける方々にとってもいいことなのではと思ったりしています。(もちろん、名乗りを上げておられる他の企業のことは全然知りませんので、他にも素晴らしい企業がおありだと思いますが。)
こちらは、恐らく渡邉社長の最新の著書ではないかと思います。ただ、買ってから長らく未読書の山に積んでありましたので、出版されたのは昨年秋頃のようですね。時の経つのは恐ろしく速いものです・・・。

「きみはなぜ働くか。渡邉美樹が贈る88の言葉 」 

渡邉美樹著 日本経済新聞社

評価 ★★★★★★★☆??

ときどき尊敬する方の本を読むのは、忘れていた気持ちを思い出したり、何か刺激を受けたりすることがあり、いいものですね。
渡邉社長の本を読むと、生で社長を拝見したこともないのですが、あの溌剌としたお姿や話ぶりが頭に浮かびます。
この著書は、毎月、ワタミグループの全店舗・全施設に送られるビデオレターの、アルバイトスタッフに対する社長のメッセージを元に構成されているそうです。

本書は5章からなっていますが、サブタイトルにもある通り、社長から若いスタッフへ向けた88のメッセージが見開き2ページにひとつという感じでまとめられています。
それぞれの章のタイトルは以下の通り。

第1章 きみたちは人生の主人公なんだ!
第2章 感謝、感動を忘れた人間になるな
第3章 シゴトは手段じゃない、きみたちの人生だ
第4章 豊かなこの国に生まれたきみたちへ
第5章 地球上で一番たくさんの「ありがとう」を!

相変わらず、社長の熱い思いがびしびしと伝わってくる内容ですが、1つのテーマが見開き2ページのため、読みやすい反面、あっさりしすぎかなと思う面もあります。
将来の夢や目標が定まらずどうしたらいいか迷っているような、普段あまり読書はしないという若い方などにはオススメかもしれません。

もちろん、それぞれの内容は短いものの、感動する言葉はあちこちにちりばめられていて、何度か涙腺が・・・ということもありました。
印象に残ったところをいくつか引用してご紹介します。

はじめにより(社長が理事長を務めるスクール・エイド・ジャパンの活動のひとつとしてカンボジアの貧しい村での給食を始めた際のエピソードより) 

三日に一食しか食べられない子どももいる、カンボジアの田舎の貧しい村です。早朝から給食が待ち切れずに、食器を持って子どもたちが集まってきます。
 朝七時、豆入りごはんが炊き上がりました。おかずは魚の缶詰のスープです。
「いただきます」
 元気よく給食が始まりました。その中で、一人だけ食べようとしない子がいました。ビニール袋に自分の給食を入れています。給食が終わろうとした時、何事もないように(下線は本文では傍点)周りの友だちが自分の分を三分の一ほど残し、その子のビニール袋に給食を分けました。
 聞くと、その子は家に食事をしていない小さな弟と妹がいて、自分の給食を持って帰るのだそうです。その子は給食が終わると、一生懸命、走って走って学校を後にしました。
 私は思います。
「本当の豊かさって何だろう」
「本当の幸せって何だろう」
 カンボジアの子どもたちは教えてくれました。モノは奪い合えば足りず、分け合えば足りるのです。自分だけの幸せなんてないんだ。幸せは、人のそれと重ねるものなんだ、と教わりました。

人生に「遅い」ということはない。より 

子どもを持つ親や教育機関は、本気で子どもの幸せを願うならば、考えかたを改めなければいけない。自分の意思をしっかり持てるように育てなければ、その子の幸せにならないと思う。いい大学に入れることだけが、その子の幸せではない。私は、いい大学を出ながら挫折している人間をいやというほど見てきている。(中略)
 きみたちに今夢がないのは、親の責任である。親に夢がないから、子どもにも夢がないのだ。親が偏差値でしか物事を考えないから、子どもが偏差値でしか物事を考えなくなるのだ。子どもは親を見て育つ。

「よい気」と「わるい気」、きみはどちらを吐いているか。より

 これは心理学の先生から聞いた話である。
 一つの部屋に一〇人が集まって、二通りのことを考える。まず、その一〇人に嬉しいこと、楽しかったことを一分間思いうかべてもらう。その部屋へ、何も知らない一人に入ってもらう。すると、その人は、その空気を読んで、「ああ、皆、とても幸せそうだな」と感じるそうだ。
 逆に、悲しかったこと、つらかったことなどを一分間、思いうかべてもらう。そこへ、また、何も知らない一人に入ってもらう。すると同様に「皆、とてもいやな気分だな」と伝わるそうだ。
 これは百発百中当たるという。「人の心が、その場の空気をつくる」ことが証明されたのである。人間は、よい時にはよい気を、いやな時にはいやな気を発しているのだ。(中略)
 よい気を吐く人は、人間として優しく、誠実に、責任を果たしている。

「だまされない人間」ほど多くのものを失っている。より 

一回だまされ、二回だまされ、三回だまされて、それから気づいたって遅くない。大切なことは、全てのお客様を信じるところから行動することができるかということだ。全てのお客様が正しいという思いからスタートしないと、私たちの成長はない。
 私が確信しているのは、人を信じて失うことの大きさと、人を信じないで失うことの大きさとでは、人を信じて失うことのほうがずっと小さいということである。
 人と接するとき、心を開いているか。心を開いて失うものと、心を閉ざして失うもの。確かに心を閉ざしていればいっさい怪我はしないかもしれない、誰からもだまされないかもしれない。しかし、そのかわり誰からも信じてもらえないはずである。

「得な道」は大抵間違った道である。より 

人間は。「善事を行って損する」生き方を選んでいくといい。「悪事を働いて得する」生き方を選んでしまうと、良心に傷を負う。それは致命傷だ。正々堂々と行動することができなくなり、ツキも失う。
 相手にとっていいほうというのは、自分にとっては辛いことであると一般的にいえる。しかし、自分は辛くても、相手のための判断をしていく。その繰り返しによって身に付いていくものは、人間として優しい性根、性格である。

食事は心だけではなく脳まで変える。より(ちょっと耳が痛い私・・・)
(ワタミが参入した介護事業で買収した老人ホームでのエピソードより)

ワタミの介護食は一膳一膳に、数多くの手間をかけてお出ししている。手間をかけることは、愛情をかけて出させていただいているということだ。今まで三分の一も食べなかった人が、完食している。「食事の力は絶大だな」と思うのは、一週間完食を続けると、その人は元気になるということだ。
 ある入居者の方から、原稿用紙一〇枚ぐらいになるすごい量のお礼状をいただいた。
 この方は夫婦で入居されている。ご主人は九六歳。認知症もあって、あまりしゃべらない。そのご主人が一時間かけて食事を終え、箸を置いた。ケアの方が「食事終わりですね」とお膳を下げようとしたら、ご主人が「俺のお膳を下げるな。俺はこの食事が好きなんだ」と言った。

まわりと比較するな。自分の「昨日」と比較せよ。より

 なぜ人は生まれてきたのか。なぜ学び、なぜ働くのか。自分自身の存在価値を見つけ、自分だけの道を歩むことができるようになる教育をしなければいけないと思うのだ。
 人間はそれぞれ持って生まれたものが異なる。これを前提としなければ、本当の教育などできない。(中略)
 きみに言いたい。けっして、まわりと比較してはいけない。比較していいのは、きみの「昨日」と「今日」だけである。自分は自分以上でなく、以下でもない。自分自身が相対的にではなく、絶対的に成長することが大切なのである。

かなりの引用になりましたが、まだまだいい言葉が沢山書かれています。
社長のファンの方は必見です。(笑)

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