« ちょっとイレギュラーなご紹介 | トップページ | 「ひとりで、できた!」 池田政純・池田則子著 »

2007年6月18日 (月)

「数に強くなる脳トレーニング」 小柳和久著

ネット書店からのDMで知りました。まだ出版されて間もないようです。
タイトルだけで購入すると外す場合もあり、おまけにまだ出版されてすぐに注文したため、レビューなども参考にできず、迷いつつも注文してみました。

「数に強くなる脳トレーニング 数字を使わずに計算力を高める!」 

小柳和久著 PHP研究所

評価 ★★★★

「脳トレーニング」といえば、この1、2年の流行でもあるのだと思いますが、そろそろ流行りすぎて落ち着いてきたかなという感もあります。(実際はどうなのでしょう?)

巷に溢れる「脳トレ」系の書籍。さて、今回はどんなものなのだろうと早速見てみることにしました。
本の表紙の雰囲気から、なんだか勝手に「読み物」を想像していたのですが、結局は「トレーニング本」で、中にはパズル系の問題がずらりと並んでいます。
総ページ数も100ページに満たず、内容としては決して悪くはないものの、高くはないけど安くもないというところで、購入をお勧めするかどうかは微妙な価格設定です。

著者の小柳氏のお名前は私は全く存じ上げませんでしたが、著者紹介に書かれていることを一部抜粋しますと・・・

子どもの脳を目覚めさせる専門スクール「スクールオブスクールズ」代表。1992年、教科指導を一切行わない塾「スクールオブスクールズ」を開校。「楽しくなければ勉強じゃない!」をモットーに、イメージトレーニングを中心とした脳力開発トレーニングを展開している。(中略)
これまでに指導した生徒は、幼児から老人まで、東京、千葉、名古屋、神戸、京都各校を含め4000名にのぼる。

とのことで、15年ほど「脳力開発トレーニング」をしてこられた方のようです。
そういう意味では時代の先駆者のお一人なのでしょうし、実際この本を見ていても、子どもの頃からこういう切り口で数や図形に触れていれば、確かに数字に強くなるだろうと思います。

内容的にも十分に素晴らしいと思うのですが、個人的にはこういった類のものを色々見ていたり、現在教室で使っている教材・教具の方が更に優れているのでは?と思うところもあったりで、すごく感動したとまでは言えませんでした。(もちろん、本当によく作られているなと感じるものです。)

本書は3章構成で、

第1章 数量感覚を高める
第2章 数的思考力を高める
第3章 スピード、注意力、集中力を高める

となっています。

第1章に関してはピグマリオンの教材・教具によく似たものがあり、そちらであれば実際に操作して体感することができる分、より小さい子からでも有効に学習できるように感じますが、小学校の高学年以降ぐらいであれば、この本でトレーニングすることも有効かなと思います。
ただ、その場合には問題数がそう多くありませんので、ご家庭で同じような問題を作るとかいう必要もあるかもしれません。

第2章に関しては有名なところでは宮本先生のパズルなどと通じるものがあり、最近流行っている「算数系パズル」を紹介されています。(問題は著者のオリジナルなのだと思いますが、似たようなものはこれまでに見たことがあります。)

第3章はほんの数ページだけで、「速く正確に数字を見極める力を高める」ための「正誤判断トレーニング」というものが紹介されており、確かに集中力も必要ですし、時間を計って意識することでスピードも速くなるのだろうなと思いますが、これに関して、著者は「目を左右にできるだけ速く動かして・・・」ということを書いておられ、もちろんそれも有効なのだと思いますが、そのトレーニングは長時間はできない気がしますし、疲れるようにも思います。それに関しては、視野を広げて左右両方を一度に視野に入れるという方法で対応できる部分もあるように思います。(問題によってはそれでは判断し辛いこともありますが。)

内容も著者のお考えも共感、納得できるものですので、お勧めはお勧めですが、まずは書店で手にとってみられるほうがいいかもしれないなと思います。

|

« ちょっとイレギュラーなご紹介 | トップページ | 「ひとりで、できた!」 池田政純・池田則子著 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/15313291

この記事へのトラックバック一覧です: 「数に強くなる脳トレーニング」 小柳和久著:

« ちょっとイレギュラーなご紹介 | トップページ | 「ひとりで、できた!」 池田政純・池田則子著 »