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2007年5月31日 (木)

「やさしい切り紙」 矢口加奈子著

普段はネット書店で本を注文することが多いのですが、検索では辿り着かない本に出会うためにもときどき書店に足を運びます。
まあ、それをするとついついまた買い込んでしまうので、危険なのですが・・・。

そして、今回はこんな本を見つけました。

「やさしい切り紙」 矢口加奈子著 池田書店

評価 ★★★★

教室でのレッスンで、能力開発系の問題の中に「折り紙展開」の問題があります。
簡単なものでは半分に折って切って開いたらどの図になるかというものから始まり、4つ折、8つ折などの問題へと進んでいくのですが、あっという間にわかる子どもがいる一方で、高学年でもなかなかわからない子どももいます。

4つ折にして切って開いたらどうなるのかが全く予想がつかない子もを見るたび、私が子どもの頃には折り紙を4つや8つに折って、お花や幾何学模様めいたものやらをよく作ったものだけどなぁと感じていました。

そもそも、折り紙展開の問題は、ペーパーで繰り返し練習するような性質のものではなく、ちょっと意識さえすれば、日常の遊びを通して獲得できるものなのになぁと思うのですが、そんなことを思っている私の目に、この本の表紙が飛び込んできました。

本の帯には「美しい切り絵がハサミだけで楽しめる一冊。」と書かれていますが、実際、8つ折したときの型紙が28種類紹介されています。
また、型紙としては紹介されてはいないものの、表紙の写真などで紹介されているものも、全て紙とハサミで作れるもののようですから、切り紙とはなんと豊かなものなんだろうという感じです。

もちろん、かなり細かくて手の込んだものもありますので、小さいお子さんにはいきなりは難しいと思いますし、大人でもかなり集中力が必要なものもあるかと思います。

ただ、こういうことを日常の中で親子で楽しんでいるお子さんは、わざわざペーパーで折り紙展開の問題をやらなくても実体験としてイメージできるわけですし、また、切り紙は対称図形であるため、その学習にもいずれきっと役に立つと思います。

といっても、私自身はこの本の表紙を見たとき、「ああ、キレイ!」と感動し、自分でもやってみたいなと思って手にしたのであって、何もこれを教材にして子どもに・・・と考えたわけではありません。
また、私が子どもの頃には、純粋に遊びとして折り紙を折って適当に切って開いてみて、「ああ、こんな模様になるんだなぁ」とか「じゃあ、こっちをこう切ったらどうなるかな?」とか、あれこれ試行錯誤しながら楽しんでいたのであって、何も「賢くなるため」にやっていたわけではありません。

ですから、小さいお子さんがおられるご家庭でも、これをやらせて賢くなるんだったら・・・ということではなく、お子さん自身が興味を示したら一緒にやってみる。示さなかったら、おうちの方が楽しんでみるというぐらいでいて頂く方がいいのではないかなと思います。

とても素敵なデザインが色々紹介されていますが、単に切るだけではなく、切ったものを使って、コースターやブックカバー、フォトフレームなどの雑貨を美しく飾った作品なども、作り方と共に紹介されており、また巻末には色々な模様の切り紙用の紙が7枚ついています。

もし私が子どもの頃にこの本があって、父か母がこの中の美しい作品をひとつ切って見せてくれたら、もしかしたら切り絵の世界にはまっていたかもとさえ感じる、美しい作品が詰まった1冊です。

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