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2007年4月16日 (月)

「お母さんの工夫」 相良敦子・田中昌子共著

先日ご紹介したモンテッソーリに関する相良先生の本を読んだ後すぐにこれを読み終えたのですが、いかんせん、紹介文を書く時間が・・・。
実は今日もかなり断念したい気分ではあるのですが、週2回更新って決めた限りはやれるところまでやり続けようと。
手短なご紹介になるかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

「お母さんの工夫」 相良敦子・田中昌子共著 文芸春秋 

評価 ★★★★☆

本書は相良先生と、モンテッソーリのIT勉強会「てんしのおうち」を主宰されている田中先生との共著になっており、1・2章を相良先生が、3・4章を田中先生が書いておられます。

本の帯にはこう書かれています。

子育てに悩めるお母さん、
「手に負えない!」と嘆いていませんか?
医学にもとづく確かなメソッド、
モンテッソーリ教育で、ぐんと子育てが
楽しくなります。

それぞれの章のタイトルは以下の通りとなっています。

第1章 豊かに育つモンテッソーリ教育
第2章 モンテッソーリによる子どもの見方・たすけ方
   1 子どもの見方しだいで、子育てが楽しくなる
   2 一人でできるようになる、お母さんのたすけ方
第3章 お母さんが家庭でできる工夫
   1 お母さんが家庭でできる工夫
   2 お受験とモンテッソーリ教育
第4章 算数・言語、そして平和教育
   1 子どもの成長に合わせた独自の算数・言語教育
   2 幅広い視野を養う文化教育

前半ではモンテッソーリ教育の概要や、その教育を受けて育った子ども達のその後の傾向などが紹介され、後半では本のタイトルからもわかるように、お母さんがご家庭でできる工夫などを具体的に色々紹介しておられます。

読みながら、ますます伊藤先生はモンテッソーリをベースに教材や教具を考えられたに違いないと思うに到っていますが、この本を見ながら、この教具を私も作りたいとか、こんな(時間で切らず、やることをこちらから押し付けず・・・などなど)幼児教育だったらやってみたいけれど、週1回のレッスンだけではダメだよなぁとか、ぼんやり色んなことを考えました。

実際、教室のレッスンでも活かせそうな教具などが紹介されており、作ってみたいものもあるのですが、とりあえず今は時間が・・・。
ですが、モンテッソーリについてはまだしばらく色々読んでみたいと思っています。

この本の中で印象に残ったところをいくつかご紹介しますと・・・。

「『お母さんのイライラ』が解消する知識」という項目ではこんなことが書かれています。

・「子どもを見る」大切さに気づくこと、
・「子どもの見方」のための知識をもつこと、
が必要になります。

そして、次の項では「子どもの見方」の知識があれば「カーッと怒るかわりに、ニンマリ笑い、相手に『変わりなさい』と強いるかわりに『自分を変える』努力をするようになります。」とも、「知識をもっているか、いないかでは、忍耐力もやさしさも大きく変わってきます。」と書いておられます。

また、モンテッソーリ教育を受けた子ども達がその後どんな成長をしていくかを2001年度以降情報を集められたと書かれているのですが、そこにはこんな共通の特徴が見られたそうです。

【人格】にかかわる面
  ・自分で判断し、自分の責任で行動する
  ・自分の考えをしっかりもっている
  ・自分なりの表現をする
  ・自分の行動や態度に自信がある
  ・マイペースである
【生活】にかかわる面
  ・生活のリズムを規則正しく実行する
  ・時間を効率よく使う
  ・忘れ物をしない
  ・挨拶がきちんとできる
  ・人前で堂々と振る舞う
  ・食事の仕方がきれい

以下、【人間関係】にかかわる面として15、【仕事】にかかわる面として6、【学習】にかかわる面として4のことが挙げられています。

これらの傾向を持った人間は間違いなく素晴らしく、周囲からも慕われ、頼られるだろうと思うようなことばかりです。

読みやすさで言えば、先日ご紹介した本の半分ほどの時間で読めるような印象です。
ですが、内容はご家庭で実践できるようなことも沢山書かれており、お子さんをお持ちのお母さんには大いに参考になるのではないかと思います。

読んでいて穏やかな素敵な気持ちになる1冊です。

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