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2007年3月29日 (木)

「ユダヤ人大富豪の教えⅡ」 本田健著

ああ・・・既に読み終わっていてご紹介したい本が他にもあるのですが、ちょっと時間的にキビシイので、今日は既に書いてあったこちらのご紹介を・・・。

数年前ベストセラーになり、私も読んで教室の本棚にも置いてあるものの、直接のご紹介はせずにいた「ユダヤ人大富豪の教え」と「スイス人銀行家の教え」の2冊の本。

どちらも、直接仕事に活かせるとかいうことではなく、お母さん方のご参考にもならないかなと思ってご紹介しておりませんでしたが、読み物としては面白く読め、また、共感する部分、感心する部分も結構ありましたので、去年の中頃書店の店頭でこちらを見つけ、「あ、続編が出たんだ~」と購入したまま、長らく寝かせておりました。

しかし・・・・・・。

「ユダヤ人大富豪の教えⅡ」 本田健著 大和書房

評価 ★★★☆ しかしご注意を・・・・・・。

上述の2冊を読んだのが随分前だったことや、もともと物忘れが激しくなりつつある今日この頃ということもあり、文庫本で「・・・教えⅡ」となっていたため購入し、読み始めても初めは気づきませんでした。。。

しばらく読んでいると、何だか読んだ気が。
おかしいなぁと思いつつ、改めて表紙を見ると、付けられている帯の下の方に小さく「『スイス人銀行家の教え』改題」と書かれているではありませんか!!(泣)

最後のページにも「本作品は二〇〇四年六月、小社より刊行された『スイス人銀行家の教え』を改題したものです。」と書かれていますが、これって非常に不親切なのではないでしょうか・・・。
表紙などの色使いなども変わっており、帯はもともとおまけ的なもので、帯を取ってしまえば、最後のページまでわからないというのは、よくあることなのでしょうか?

まあ、文庫本だったのでなんとか耐えられましたが、ちょっとなぁと思ってしまいました。もしご購入の際はくれぐれもお気をつけください。

ただ、久々にざっと読み返してみると、それはそれで今この時期にもう一度読んでみたらどう?ということだったのかなと思わなくもありませんでしたので、とりあえずそう解釈してみることにしました。(苦笑)

ベストセラーだったので読まれた方も多いかと思いますし、教育や育児などには直接関係しないので、紹介は手短にさせて頂きますが、生き方として参考になるところは色々あるように思います。

基本的には「幸せな金持ち」になるための方法などを小説仕立てで書いてあるのですが、中でも印象的だったところを引用させて頂きます。

「お金はね、つまるところ、エネルギーなのだよ。君の一時間の労働力は、生命エネルギーだと言えよう。そして、そのエネルギーと一〇フランは、交換することができるのだ。一年で二万五〇〇〇フランを稼ぐ人は、二五〇日働くとして、一〇〇フランと一日の労働を交換している。その人の寿命が七〇年だとして、働ける時間が五〇年だとすると、その人の人生における総労働日数の一万二五〇〇分の一が、一日の働く時間に相当する。人生の一日をお金と交換していることは、すなわち、自分の命を切り売りしていることにほかならない。(後略)」

という書き出しの「ゲラー氏」のセリフのあと、こんなセリフが書かれています。

人をだましたり、人から奪ったりしてお金を儲ける人間は、大きな負債を背負い込んでいるのを忘れている。お金はエネルギーだと言っただろう。人間の想念も一緒にくっついてまわっているのだよ。そういうお金には、人の恨み、憎しみも一緒にあるのだ。そういう人間が、心の平安とともに、過ごせるわけがない。そういうエネルギーは、たいてい周辺の場をゆがめるのだ。平安な毎日を過ごす人殺し、泥棒、ギャングやギャンブラーを想像できるかね?」

このシリーズを読まれたことのない方は文庫本で手軽ですので、読んでみられてもいいかもしれませんね。

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2007年3月26日 (月)

「絶対脳力を120%ひきだすイメージドリル」 かみふじこうじ作成

ネット書店で目に留まり、注文してみましたが・・・。

「絶対脳力を120%ひきだすイメージドリル」 

久保田 競監修 かみふじ こうじ問題作成 主婦の友社

評価 ★★★☆

値段もそう高くなく、タイトルがちょっと気にもなったので注文してみましたが、この本のあと、シリーズで「絶対脳力を120%・・・」というタイトルのドリルが色々出ているようです。

また、それらはタイトルに全て「大人の」とついており、少し前大流行した大人のためのドリルのひとつのようです。
ただ、この1冊だけはタイトルに「大人」とはついておらず、内容も小学生でも取り組めるものが殆どです。

実際、教室の子達がやっている問題に似たものもありますし、りんごアンテナのパズルマガジンの問題と似たようなものもかなりあり、ちょっと驚きました。

大人がやるには簡単すぎるものも結構ありますが、一時流行った大人のための計算ドリルとかだと敢えて簡単なものをやることがいいというご意見もあったようですので、もしそれが本当なら、これを大人の方がやっても効果があるということでしょうか。

どちらかといえば小学生から中学生ぐらいまでの頭の体操に使うというのがよさそうです。
そういえば、「なぞペ~」に似たつくりですが、こちらか「なぞぺ~」かと言われれば、なぞぺ~の方がオススメかもしれません。(もちろん、これも楽しめると思うのですが。)
なぞぺ~よりは国語的な問題も結構あるというのが大きな違いでしょうか。

さて、この1冊で「絶対脳力」(ってそもそもなんだ?という話もありますが)が「120%」引きだされるかどうかは正直なところ疑問の残るところです。
頭の体操には十分使えるとは思いますが。

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2007年3月22日 (木)

「隣の子供はどうやって東大に行ったのか」 講談社&東大脳研究会

今年1月に出版されたばかりの本ですが、私が注文したときに既に第3版。きっと結構売れているのだろうと思います。
今何かと話題の「東大」に「隣の子どもは・・・」というタイトルとなれば、お子さんをお持ちの親御さんは興味を持たれるかもしれませんね。
早速私も読んでみました。

「隣の子どもはどうやって東大に行ったのか─東大生親子1000人に聞いた子育て術 

講談社&東大脳研究会

評価 ★★★★☆

インパクトのあるタイトル。さて、どんな内容なのだろうと思って読み始めましたが、基本的には東大生親子1000人を対象に調査したデータをもとに書かれているものの、私としてはとてもいい本だと思いました。

こんな風に子育てをして、子どもが東大に行ける可能性が広がるのであれば、東大っていうのはとっても素敵なところだなぁと思いますし、実際の東大生親子のアンケートでこの結果が出たのであれば、尚更、お子さんに必死で勉強をさせておられる親御さんたちには参考になること、目からウロコなことが色々書かれているようにも感じます。

本書は6章からなっており、それぞれ以下のようなタイトルがつけられています。

Part1 食の力
Part2 家族の力
Part3 暮らしの力
Part4 習慣の力
Part5 運動の力
Part6 遊びの力

それぞれの章の項目をいくつか紹介しますが、これまでにご紹介した著書の中で他の先生方もおっしゃっていることがかなりあり、何人もの方が同じことをおっしゃる上、この本に関しては1000人アンケートによる結果でもあるようですから、ある程度信頼できるのではないかと思いました。

例えば、Part1では「朝に『ごはん』をしっかり食べる」とか「頭がよくなる食事は和食が基本」とか書かれていますが、これらはかげ山先生や先日ご紹介した安河内先生、他にも伊藤真先生だったでしょうか、朝は「ご飯」がいいというご意見はよく目にします。(我が家の朝はパン食だったので、そこが足りなかったのかもしれません。(笑))

Part2では「家族の会話こそ、最高の『脳トレ』」であるとか、「『~しなさい』と言わない会話術」、「『ほめる技術』が子の才能を引き出す」、「『好きなこと』で学習力が高まる」など、やはりこれまでご紹介した本の中でもしばしば述べられていたことに共通するところが多く見られます。

Part3では「日中よく遊べば『早寝習慣』がつく」や「『お手伝い』で脳が活性化」、「料理で頭をよくする」や「東大脳は正しい生活習慣がつくる」、「日々の暮らしで算数に強くなる」など、こちらもやはり色々な先生方が述べておられることと通じるところが多いです。

Part4では「勉強は『リビング』で」や「環境に左右されない『切り替え力』」など、こちらも、「頭のよい子が育つ家」などで取り上げられていたことに共通するところがあります。

Part5は「運動習慣のある子は頭がよくなる」や「全身運動と指先運動を」、「公園に行こう」などとなっていますが、こちらは私が尊敬している幼児教育や小学生教育の先生方などが主に述べておられることに共通するところかと思います。

Part6では「『孤独力』が勉強継続のカギ」や「シンプルな遊びが東大脳をつくる」などがありますが、こちらも共感できるところが多いように感じました。

項目を挙げていてお分かり頂けるかと思いますが、いかに勉強させるかということより、いかに正しい生活習慣を身につけさせるか、いかに「家族」という存在が大事か、いかに遊びも含めた運動が大事かというような、子育てする上で東大に興味のない方でも大いに参考になりそうなことが多いですし、もし仮にそれを実践することで「東大脳(というものがあるのかどうかわかりませんが)」に近づけるのであれば、やってみる価値はある気がします。

少なくとも、この本で取り上げられ、述べられていることは、一般のご家庭でも気軽に手軽に取り入れられる、意識できるということが殆どのように感じますので、そういう意味でも読んでみられる価値はあるのではないでしょうか。

教育書や育児書などを沢山読んでおられる方には「目新しさ」はないかもしれませんが、この本が東大生の親子へのアンケートを基にして書かれているということですので、そういう意味で新たに参考になることがあるかと思います。

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2007年3月19日 (月)

「図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める」 神田昌典著

読みたい本は沢山あれど、なかなか追いつかず、速読には興味はあるものの、以前買って見た速読練習用ソフトでは瞬きを減らす練習とかをしているとその間ずっとボロボロ涙が出っぱなし。どうも私には無理っぽく・・・。

で、お知り合いの先生がこの方法での速読をマスターしておられるというお話を伺って、一体どんなものなのか、とりあえず読んでみました。

「図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める」 

神田昌典監修 フォレスト出版

評価 ★★★☆ (イメージマップなどに馴染んでおられる方ならお勧めかも。)

速読といっても、正確には「フォトリーディング」という方法の紹介本で、この本より前に単行本としてもっとページ数のありそうな(読んではいないので)同名の本が出ているようです。

ただ、どんなものか知りたいということもあり、また読みたい本が沢山あり、読む時間を短縮したいということもあって、「図解」で手軽そうなこちらをまず購入してみました。

監修者の神田氏は最近「イメージマップ」に関する本を出されていますが、フォトリーディングにもイメージマップが活用されています。
「フォトリーディング」はその名の通り、写真に写すように本のページ全体を視野に入れながら高速でページをめくっていくというのが基本のようですが、第1章ではそのシステムの説明、第2章では実際の進め方、第3章では更なる活用法が紹介されています。

また、それぞれの章の終わりにはフォトリーディングのインストラクターの方の書かれた文章が紹介されています。

本書の初めの神田氏のインタビュー記事から一部引用してご紹介しますと・・・

 フォトリーディングは「単なる速読じゃない」というところが受け入れられたんだと思います。人間の脳を最大限に活用することを習慣づけるようになれるから、文書処理だけではなく、仕事自体も能率的・創造的になる。発想も豊かになるしね。(中略)

 繰り返しますが、フォトリーディングは単なる速読ではありません。生き方に影響を与えるものです。人間の可能性を大きく開くんですからね。さらには社会の可能性を開きます。
 「真実」は常に優しいんです。いまは、情報処理が追いつかず、その「真実」を見ようとしないでしょう。だから、過った知識によって誘発された、過った感情に振り回される。その結果、環境破壊や民族紛争が起こってしまう。知性=モラルということです。正しく情報処理することを学ぶことは、人間のモラルを回復します。その意味で、ボクはフォトリーディングを心から愛してますよ。

1章の終わりには園善博氏というインストラクターの方の文章が紹介されていますが、そこにはまた印象的なことが書かれています。

園氏は子どもの頃から本が大嫌いで、勉強でもずっと落ちこぼれのいじめられっ子だったそうですが、30歳のときにフォトリーディングの講座を受けられたことが人生の転機になったそうです。以下一部引用します。

 大嫌いな「本を読む」というための講座。本嫌いの私としては「わざわざお金を払って地獄の講座に来てしまった」と愕然としたものです。
 そして講座中に、講師のリネット・アイレス先生(フォトリーディング・マスターインストラクター)から、私が「ディスレクシア」(読字障害)であるということを指摘されました。自分が「努力しても本を読むことができない人間である」という事実を知ったのです。
 しかし、フォトリーディングのスキルは、そんな人間にも有効だといいます。文書を「イメージ」としてとらえるフォトリーディングには、読字障害は大きな問題ではなかったのです。(中略)
 自分が本が読めなかった理由がわかった安心感、フォトリーディングで本が読めないというコンプレックスから解放されるかもしれないという期待、読字障害の特徴でもある高い集中力、そして視野が「フォトフォーカス」を作りやすい、という複数の条件が重なり、私は講座参加後に急激な変化を経験しました。

こう書いておられるように、この方は現在、フォトリーディングの公認インストラクターになっておられるようです。

A4版の大きなサイズで図解の100ページ足らずの本ですので、読むだけならあっという間ですし、フォトリーディングというものがどういうもので、どういう風にすればいいのかということは理解できると思います。
独学が得意な方、自分で本を読んでその通りに練習ができる意志の強い(?)方であれば、この1冊でも十分フォトリーディングができるようになるのだろうと思います。

また、私のように、一体どんなものなんだろう?と思って読まれる方にも、その目的は十分達成できると思います。

個人的には非常に興味を持ったのですが、いかんせん、恐ろしいほどの無精者であるため、本を読んで自分で練習してマスターする自信は私には全くありません・・・。
私がこれをマスターするためにはやはり講習を受けるしかなさそうです。(苦笑)

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2007年3月15日 (木)

「ふしぎだね!?ADHDのおともだち 」

以前から順にご紹介しているシリーズの4冊目です。
バタバタしている間にどうやら6冊目か7冊目まで出ているようですね。まだ私はこの次までしか購入できておりませんが・・・。

ふしぎだね!?ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち 」

内山登紀夫監修 ミネルヴァ書房

評価 ★★★★

個人的に、ADHDという言葉を耳にするようになったのは、ほんのここ数年という気がしますが、今ではかなり広く知られるようになっているようですね。

ADHD(注意欠陥多動性障害)という長い名前に表されている通り、注意力・集中力に欠け、じっとしていられない、しゃべりすぎる、そして、出し抜けに何かをしてしまうというような特徴を持つ障害のようです。

これまでのシリーズと同様、第1章では実際に起こりがちな事例を5つ挙げ、それぞれの場合にどのような働きかけが有効か、周囲はどのような対応をするのが望ましいかなどがわかりやすく紹介されています。(もちろん、子どもにもわかるような表現で。)

挙げられている事例は

①わすれものが多すぎる
②あちこち歩き回る
③また約束をすっぽかした
④教室からいなくなる
⑤休み時間にけんかしてばかり

もちろん、障害のない子でも上述の傾向のある子はいるかもしれませんが(特に忘れ物など・・・)、ADHDの特徴としての上述の例を挙げてあり、どうしてそうなってしまうのか、どう接すれば(指導すれば)よいのかなどが具体的に書かれています。

その後、第2章は「ADHDって何?」と題して、具体的な障害の内容などについての説明がされています。

ただ、その中にこう書かれているところがあります。

 「注意欠陥」か、「多動性・衝動性」の2つ、またはそのすべてが7歳までにあらわれて、その状態がずっと続いていると、ADHDと診断されます。ただし、ADHDの特徴は、だれでも同じようにあらわれるものではないので、専門家でも簡単には判断できません。

また、原因もはっきりとはわかっていないようです。
第2章は特に大人の方でも十分参考になるところがあるように思いますし、お子さんだけでは読んでも少し内容が難しいところもあるかと思いますので、親子で一緒に読んでみられてもいいかもしれませんね。

ADHDが原因でいじめにあった子の例なども紹介されていますが、確率的には30人学級に1、2人いるというほどの確率だそうなので、そうであれば、みんなが正しい理解をしておくに越したことはないのではと思います。(不必要な争いが起こらずに済む、いじめが起こらずに済むなど。)

きっと図書館などにも置かれているのではと思いますので、一度読んでみられてはいかがでしょう。

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2007年3月12日 (月)

「できる人の勉強法」 安河内哲也著

とりあえず、ここ2、3年は「勉強法」とか「記憶術」とか名のつく本は目に付いたら読んでみることにしています。
ネット書店で目に留まって注文したのですが、直後にある大型書店でも棚の目立つところに並んでいましたので、結構売れているのではと思います。早速読んでみました。

「できる人の勉強法」 安河内哲也著 中経出版

評価 ★★★★ (特に語学を学ぶなら参考になりそう。)

著者の安河内氏は東進衛星予備校の講師を初め、企業研修の講師などでもご活躍されている方のようです。
私は現在、大学受験には全く縁がないので存じ上げませんが、カリスマ講師でおられるそうですので、東進衛星予備校を導入されている塾の先生方、生徒さんたちはお名前を見ればすぐお分かりになるのかもしれませんね。

予備校や社会人で指導されている先生の書かれた本ですので、やはりそれらの方を対象にした勉強法という感じで、小中学生には直接は参考になることが少ないかもしれません。

また、著者のご専門が英語だそうで、やはり紹介されている勉強法も語学習得には確かに大いに参考になるのだろうなという印象を受けます。
もちろん、他の教科、資格試験などでも参考になる部分は色々ありますが、メインは語学の学習という印象です。

「はじめに」に書かれているこの部分がなんとも言えないので引用させて頂きます。(笑)

 世間から勉強があまりに蔑まれる現状を見るにつけ、私は「日本の地下奥深くには、『ゆとり教』で日本を滅ぼそうとしている『死ね死ね大王』みたいなのがいて、そいつが『勉強は悪いこと、遊びはよいこと』とマインドコントロールを日本人全体にかけているのではないか」と思えてしまいます。(後略)

内容は7章からなっており、第1章は先日ご紹介した「心のブレーキの・・・」に書かれていたことに通じるところもあり、「「最初の一歩」をどうやって踏み出すか」について書かれています。

第2章ではより具体的に、どういう方法で勉強すれば効率が上がるかということを書いておられますが、最初に「時間対効果」を常に意識するようにということが書かれています。
また、1日30秒でもいいから毎日続けることも実力をUPするコツのひとつとして紹介されています。

読みながら、「そうよね、そうよね」と思ったのは、「イヤと思って勉強しても、脳が拒否反応を示すだけ」というところで、「努力」というのは勉強が「楽しくなるように、一生懸命に工夫すること」だと書いておられます。
また、「理由づけができない行動は、しないことです」として、「どんなことであれ、行動するときは「目標」を持たなければダメです。」とも書いておられます。

第3章では効果的な「暗記法」の紹介がされており、中でも、難しい勉強を始めるときには小学生向けなどの簡単なもの、要点だけがまとまっている簡単な参考書などから始めるのがよいということなどが書かれています。

第4章では限られた時間をいかに有効に利用するかなどが書かれており、第5章では始めた勉強がなかなかうまく行かない原因を紹介、更に第6章では、やる気がでないときにどうすればよいか、著者の色々なアドバイスが書かれています。

最後の第7章は全体のまとめのような感じですが、タイトルがちょっと印象的かもしれません。

第7章は
私が勉強しつづけてわかったこと、
「学んだことはいずれ『お金』に変わる」


というタイトルが付けられています。

読みながら、著者がどれだけ勉強熱心なのかということと、どれだけ真剣に勉強法を考えてこられたのかということが感じられました。

全体を通じて納得できることも多く、内容も読みやすかったです。
私が語学の勉強や大量の暗記が必要な資格試験の勉強をしようと思っているならきっとかなり参考になるだろうなと思いました。

あ、一番印象に残ったことは、著者は1日8時間ぐらい寝ていると書いておられたことかもしれません。
私としては大いにご紹介したいところでした。(笑)

 受験勉強をしていたときも、大学時代、英語を猛勉強していたときも、そして英語の講師として忙しい日々を送っている現在も、私は睡眠時間をほとんど削りません。小学生のころからの習慣で、毎日8時間はかならず寝ます。

因みに著者はTOEIC990点満点、英検1級、通訳案内士国家試験、国連英検特A級などの持ち主でおられるそうですから、その方のこの言葉は非常に嬉しい限りです。

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2007年3月 8日 (木)

「「思い」と「実現」の法則」 ウォレス・D. ワトルズ著

昨年、書店の店頭で表紙の美しさに惹かれ、つい手に取ってしまいました。
書店での紹介ではかなり売れた本のようなのですが、買ったものの私の中での優先度が低かったため、読んでは休み読んでは休み・・・。ようやく先日読み終わりました。

「「思い」と「実現」の法則」

ウォレス・D. ワトルズ (著) Wallace D. Wattles (原著) 佐藤 富雄 (監訳)

評価 ★★★☆

表紙がとても美しいグラデーションのかかった空の写真で、おまけに使っている紙の手触りも温かみを感じるもので、その上帯には大きな文字で

「思い」が
運命を変える。

この「確実な方法」さえ実行すれば、
あなたの「夢」は必ず実現するのです!

と書かれています。
更に、

『「原因」と「結果」の法則』と並ぶ“幻の名著”が本邦初完訳!

などとも書かれており、非常に興味を惹かれるものがありました。
しかし・・・個人的な感想としては、宗教を信仰(特にキリスト教の信仰)している方なら共感できるところが多いのかもしれないなぁという印象を受けました。

そもそも、本書の著者であるウォレスD.ワトルズ氏は1860年生まれで19世紀から20世紀の初頭にかけて活躍した方だそうです。
そして、この著書が書かれたのは1911年。約100年も前のことですから、100年以上前の海外で書かれた本が自分の気持ちに響いてこないとしても、それは不思議ではないのかなと、個人的には思いました。

ただ、なんとも言えませんが、書かれたのも100年以上前である上、訳をされた佐藤氏は医学・農学博士でおられるそうなので、賢い方の文章表現が一層私にはストンと落ちてこないものがあるのかもしれません。(もちろん、原文に忠実に訳されただけなのかもしれませんが・・・。)

ただ、読みながら、言っておられることはなんとなくわかるなぁとか、これまで読んだスピリチュアル系、自己啓発系の本などでも同じようなことが書かれていたなぁとか、そういうことはそこここにありましたので、共感できなかったというのとも違います。

項目の見出しだけを並べても

 誰でも偉大な人間になれる

 人間はみな「成長する力」をもっている

 あなたは、こうなりたいと思うとおりの人間になれる

 すべての環境は、あなたの成長のために存在する

などのように、ああ、そういうこと読んだことあるなぁと思われる方もおられるのではないでしょうか。
ただ、この本が100年以上前に書かれたということは、こちらが本元なのかもしれませんね。

こんなことも書かれています。

あなたは、したいことをすることができ、
欲しいと思うものを手に入れることができ、
こうありたいと願うとおりの人間に
なることができるのです。

また、こんなことも書かれています。

 世界のどの部分もいまだ完成してはいませんが、そこに存在するすべてのものは、それ自体が完璧なのです。これが社会に対するあなたの見方でなくてはなりません。
 この世には間違っているものは何もないし、間違った人間もいません。あなたは人生におけるあらゆる物事を、この観点に立ってよく考えなくてはならないのです。
 この宇宙には間違っているものは何もありません。宇宙は偉大で、進歩しつつある存在であり、あらゆるものの幸福のために働いているのです。

このあたりは、わかるようなわからないような、ちょっと微妙な感じなのですが、何か大事なことを伝えておられるような気がします。

本文は全般に堅苦しい表現のように私には感じられますが、ところどころで大事な言葉を太字にして色を変えてあったり、別ページに改めて抜き出してあったりもして、その中には印象に残るものもいくつもありました。
読みながら、江原さんのことも頭をよぎったりしました。

以下、印象に残った言葉をいくつかご紹介します。

エマソンがいったように、
「シェークスピアを研究しても、
シェークスピアにはなれない」のです。
シェークスピアになるには、
シェークスピアたる思考を
身につけなくてはなりません。

心のなかで偉大なことを考えないなら、
現実の外の世界で偉大なことを行うことは
決してできません。

そして、本書の最後には「5つの習慣」として、「心の訓練」の仕方が紹介されているのですが、ここを読みながら、今度は以前ご紹介した「前世療法」のワイズ博士の瞑想と通じるなと思いました。

要するに、人間は自分が思った通りの人間になるということ。人間にはみんな内なる力があり、それに気づいてきちんと使えば、なんでもできるということ、そんなことが書かれているのだと思います。

私には今ひとつしっくりきませんでしたが、この著者は歴史上の人物や、ダイアナ妃、クリントン大統領などの有名人も影響を受けた方だそうですので、ご興味のある方はどうぞ。

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2007年3月 5日 (月)

「『早起き力』で子どもが伸びる!」 神山潤監修

以前ご紹介した神山先生が監修された「子どもの早起き・早寝」に関する新しい著書が出たようです。
子どもがしっかり寝ることは賢くなるためにも大切なのではないかと常々感じているので、早速読んでみました。

「『早起き力』で子どもが伸びる!早起き・早寝作戦で差をつける

神山潤監修 子どもの早起きをすすめる会編 廣済堂出版

評価 ★★★★

以前ご紹介した神山先生の著書でも、幼児の睡眠の重要性や睡眠不足の子ども、睡眠が不規則な子どもにどんな影響があるかなどが紹介されていましたが、こちらは全部で130ページあまり、見開きで1テーマ、更にそこに4コママンガが書かれていたりしますので、立ち読みでも1時間かからずに読めるのではと思いますので、購入されるかどうかは別として、小さいお子さんがおられる方は是非一度読んでみられてはと思います。

内容は、小さいお子さんがおられる方には読んでみる価値が十分にあると思うのですが、このページ数、これだけあっさり読めるにしては安くはないかなと思ったりもしますので、まずは書店で手にとってみられるのがいいかもしれません。

本の表紙にはタイトルのほかにこんなことが書かれています。

朝に強い子と、
夜更かし・朝寝坊の子では
能力の発揮に大きな差がつきます。
(赤字は実際に赤字表記)
早起き習慣をつけるための作戦とは!

また、「はじめに」にはこんなことも書かれています。

(前略)しかしそうはいっても、さまざまな刺激に取り囲まれた今の社会で、「自分の子どもが思うように寝てくれない」「なかなか起きてくれない」という悩みを抱えている方もきっと多いことでしょう。
 この本では、まず「早起き」からスタートすることを提案しています。
一日を「早く起きる」ことから始め、朝ごはんをきちんと食べること。そうしてこそ、昼間を元気に活動し、また夜も早く眠くなるというように生活のリズムを立て直していくことができるのです。(後略)

という書き出しの後、4章の構成になっています。

1章 なぜ「早起き・早寝」が必要なの?
2章 「早起き・早寝作戦」開始!
3章 小さなことでも効果は大
4章 「早起き・早寝」を続けるコツと裏ワザ

因みに、1章の始めに書かれていますが、日本の子ども達は世界一夜更かしだそうです。
また、これは他の本にも書かれていましたが、睡眠中に記憶が整理されるため「学力は睡眠中にアップする」ということも書かれています。

2章では、具体的にどんな「作戦」で早起き・早寝をさせたらよいかを実践しやすい方法で、わかりやすく紹介してあります。
特に今の子ども達に関係が大きそうなのは、「寝る一時間前にテレビはオフ!」でしょうか。(テレビにはテレビゲームやビデオももちろん含まれます。)

3章では朝ごはんや昼間の運動の重要性、夕ご飯はどう取るのがよいかなどがやはりわかりやすく紹介されています。

4章では、早起き・早寝作戦を実行するベストシーズンや、どうすれば続けていけるかのコツなどが紹介されています。
そして、最後には、うまくいかないからと親御さんが煮詰まりすぎないように「どうしてもだめなら一度あきらめる」と親御さんを配慮した言葉で締めくくられています。

あとがきの言葉も一部ご紹介します。

 早起き早寝朝ごはんが定着すれば、五〇年後、百年後の日本が大きく変わる可能性があります。なぜなら子どもたちの質が高まるからです。最近三十年で日本人の睡眠時間は三十分減りました。これに対応して日本人の質も低下したのではないでしょうか?いま日本人が三十分早く就床し、睡眠時間を三十分増やせば、現在の日本の課題の多くが解決するのではないかとすら、私は考えています。「大人も子どもも三十分早く寝よう」は、日本がぜひとも早急に取り組むべき方策です。この本をきっかけに子どもたちが、そしてその見本となる大人も元気になることを期待します。

このあとがきが何か心に残った方は是非一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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2007年3月 1日 (木)

「頭がよみがえる算数練習帳」 竹内薫著

先日偶然手にした「コマ大」の本で竹内先生を知り(お名前だけは以前からお見かけしていましたが)、書店でこの本が目に留まったので読んでみました。

「頭がよみがえる算数練習帳」 竹内薫著 ちくま新書

評価 ★★★★

竹内先生はお写真を見る限り、なんだかとてもシブい方で、それだけでファンになりそうなミーハーな私ですが、本を読んでいて、しみじみと頭のよさが伝わってきます。

それだけ頭のいい方からするとこれは「算数」なのかもしれないのですが、理系崩れの文系で、高等数学から離れて果てしない時間が過ぎ去った私にとっては「算数練習帳」というタイトルにしては高等すぎてついていけないものも結構ありました。

本書は大人の硬くなってしまった頭をほぐすのが狙いのようです。
本の帯には

つるかめ算から論理パズルまで。
コチコチ頭がしなやかに変わる。

小学生、恐るべし!
と、解けない・・・(汗)
     (←正に私の心境?!)

などと書かれています。
また、内容は6章からなっており、それぞれの章で異なるジャンルの問題を取り上げ、実際に考えてみることを勧めるやややさしい問題と、最初から解説を読んでも構わないという難しめの問題から構成されています。

章のタイトルは以下の通り。

第1章 もしも・・・・・・だったら? 
     ――すべての基本はナントカ算にあり
第2章 問題を視覚化する
     ――ビジュアルで発想の幅を広げる
第3章 ひらめくまで待って
     ――パターンで全体像を見る
第4章 算数力は国語力も必要とする
     ――さまざまな文章題
第5章 算数にも「文法」はある
     ――ロジックとはなにか
第6章 しなやかなアタマ
     ――発想の壁を突き破る

本書に取り上げられている問題は、実際「コマ大」の番組で出題されたものもあるようですが、本書の初めに「コマ大」のことを挙げつつ、こんなことが書かれています。

(番組での)ヤラセなしの真剣勝負に、私は、驚きを隠せませんでした。この番組で、私は、「数学で楽しく遊ぶ」体験を思い出したのです。
 もちろん算数であろうと数学であろうと、われを忘れて数と遊ぶ愉しさに本質的なちがいはありません。残念ながら世の中には数字への苦手意識をもった方が少なくないようですが、そうした方がひとりでも多く、この愉楽を体験していただけるよう祈りを込めながら、私は本書の仕上げにのぞみました。
(後略)

私は純粋な文系ではないので、世間の平均的な方かそれよりすこ~しだけ算数や数学ができるとすれば、その私の基準ではこの内容では「愉楽を体験」できる方はそんなに沢山おられないかもしれないと思いました。

いや、もしかしたら読解力のおありの文系の方が読み物として読んで、ああ、そういうことか!という理解ができるのかもしれませんが、自力で問題を解いて頭を柔らかくするには、多少なりとも算数や数学が好き、得意という方でないとやや大変かもしれません。

私はパズルやら算数系の問題をあれこれ考えるのは好きなので、それなりに楽しめましたが、普段全くそういうものに触れておられない方がいきなりこれを手にされたら、どんな印象を持たれるのか、ちょっと興味のあるところです。

読まれた方がおられましたら、ご感想など聞かせて頂けると嬉しいです。

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