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2007年2月26日 (月)

「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」 島田洋七著

以前、流行から遥かに出遅れてご紹介した「佐賀のがばいばあちゃん」の続編が続々と発売されているようですが、前作に継ぐ第2弾がこちらのようです。
私は見逃したのですが、以前「がばいばあちゃん」がドラマ化され、それを見た高学年の子達が前作が本棚にあるのを見つけて手に取っていました。

子ども達にも絶対お勧めできる内容だとも思いますので、続編も買ってみることにしました。沢山あるので、とりあえずはこちらともう1冊だけにしましたが、さて、今回の感想は。。。

「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」 

島田洋七著 徳間書店

評価 ★★★★☆

相変わらず素晴らしい!ホント、こちらも笑いあり、涙あり、じんわり心があったかくなる素敵な1冊でした。星5つでもいいところですが、前作との比較であちらに若干軍配がって感じでした。でも、私は大好きです。

前作のご紹介のときにも似たようなことを書きましたが、その辺の自己啓発系の本を読むより遥かにやる気が出そうですし、元気になれそうでもあります。
おまけに、数ある子育て本よりももっと役に立つかもしれないと思ったりもします。

やはり「おサノばあちゃん」は最高です。もしもご存命なら、何とかして是非会いたい方のおひとりになっていたであろうことは間違いありません。
前作を読んでいない方でも簡単なあらすじのようなものがあり、途中でも何度か同じ内容に触れてあったりもするので、いきなりこちらを読まれても楽しめるとは思いますが、やはり読まれるならまず前作をと、私は思います。

今回も最初から最後まで堪能しましたが、読むのは一気に読んでしまい、あっという間でした。前回には登場しなかった「アラタちゃん」という人物が登場するのですが、意外にも、島田氏とばあちゃんの生活は2人での生活ではなかったようです。(ネタバレにならないよう、このあたりで控えておきます。)

今回の中で特に印象に残ったところをいくつかご紹介しますと・・・。

こちらはおサノばあちゃんの言葉ではなく、島田氏ご自身の言葉なのですがいい言葉です。

 手伝いをしない子どもに、「褒めてやらせよう」みたいな話がよくあるが、それは何か違うなあと俺は思う。
 親が何かをやっていたら、子どもは興味を持ってやって来る。
 その時に、「できるかな?」とやらせてみて、やり遂げられたら、その子の仕事にしてしまえばいいのだ。

学校での評価の思い出話の最後に書かれているこちらの言葉も、表現は少し乱暴かもしれませんが、私は好きです。

 学校は社会の縮図でいい。
 強い子は威張って、弱い子はいじめられて、勉強ができる子は得意になって、できない子は別の得意技を見つけようとする。
 もちろん子どもだから、大人の先生が見守ってやり、時には助言を与えてやる必要はあるだろうけれど。

長男さんのごく短期間の反抗期について書かれた文のここも大好き。(笑)

 ある日のことだった。
 俺が家に帰ると、長男の大声が響いてきた。
「おかん!それ、持ってこいや!」
 こいつ、俺がいないと思って、母親に偉そうな口ききやがって。
 これはビシッと言ってやらねばと、俺も長男に負けない大声を張り上げる。
「誰に、もの言うとんねん!お前のかあちゃんの前に、俺の女やぞ!」
 ついでに一発、バン!と殴ってやったら、鋭い目で俺を睨み付けた。(後略)

この後に続く後日談の、留学先からの息子さんの手紙の書き出しがまた最高です。(けど内緒にしておきます。(笑))

こちらは、島田氏が「ばあちゃんが遺してくれた中で、俺が一番好きな言葉」と紹介している素敵な言葉がこちら。

 「死ぬまで夢を持て。叶わなくても、しょせん夢だから」

巻末におサノばあちゃんの写真があるのですが、やはり本当に品のいい、とても素敵な方です。

こちらも前作同様、何かに失敗して落ち込んだり、勇気が出なかったり、そんなときに読めば絶対元気になれそうな気がする1冊でした。

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2007年2月22日 (木)

「勉強魂の作り方!!」 みかみ一桜著

塾ブロガーでこの先生を知らない方はいないのでは?というほど有名なみかみ先生の2冊目の本。
1冊目は化学の参考書にも関わらず、どんな本なのか見たくて購入。
今回もどう考えても私には直接参考になるわけじゃないだろうと思いつつも、購入してしまいました。

モチベーションの確立で成績は必ずアップ!!勉強魂の作り方!!」 

みかみ一桜著 Book&Books

今回は評価は控えさせて頂きます。

と言いますのも、少なくとも幼児・小学生の保護者の方には殆ど参考にならないように思いますし、ただ、内容が物足りないということではなく、必要な方にはきっと絶大な効果を与えてくれるようにも思いますため、評価のしようが・・・。

普段からみかみ先生のブログをまめに読んでおられる方は、わざわざ購入して読まれなくてもいいかなという印象は受けます。

ただ、この本のターゲットを受験生、それも目標に向かって必死で頑張っている受験生に絞れば、いちいちネットで必要な記事を探すのも時間のムダになるかもしれませんし、常に手元に置いておいて、気持ちが弱ったときに開いてみるというような使い方ができて便利かと思います。

出版前からブログでもずっとおっしゃっておられた通り、いかにして勉強へのモチベーションをあげるか、キープするかということに絞って、それに効果がありそうなメッセージブログを中心に構成しておられます。
ブログを読んでいる人が読まれると、「ああ、これ読んだことあるわ」というのが多いのではないかと。

また、ブログ記事を集めてあるようなつくりのため、目次もなければ章立てもありません。
近いとすれば、エッセイ集というジャンルなのかもしれません。

ページ数は200ページあまりありますが、行間がたっぷりありますので、すぐに読めると思います。
勉強に疲れた受験生が休憩がてら手にして、書かれていることを読んでもう一度やる気になるとか、そういう使い方をイメージしておられるのかもしれません。(違っていたらすみません・・・。)

とりあえず教室の本棚には並べるのですが、受験生がいない私の教室では、果たしてどなたにオススメすればいいのか・・・というところがあります。
けど、みかみ先生のファンの方は是非。(笑)

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2007年2月19日 (月)

「中学入試国語記述のコツのコツ」 松永暢史著

「男の子を伸ばす母親は、ここが違う!」などを書かれた松永氏の近著。中学入試には関心は全くありませんが、国語記述の「コツ」というものはどんなものなのか、タイトルに惹かれ読んでみました。

「中学入試国語記述のコツのコツ 灘・開成もラクラク突破 

松永暢史著 主婦の友社

評価 ★★★☆

相変わらず、文章自体は話し言葉で書かれているため、とても読みやすく、更にA5版150ページほどで行間たっぷりですので、早い方なら1時間で読めるでしょうか。

面白いといえば面白かった気もしますし、中学入試に関して全く知らない私には「へぇ~、そうなのか」と思うところも多かったのですが、知らないだけに、そこに書かれていることが全て真実なのかどうかは判断がつきません。

普段はご紹介はしませんが、アマゾンの書評も見事に意見が分かれており、特に現役中高一貫私立校の国語の先生だとおっしゃる方の書評では最低の評価が付けられています。

他にも、恐らく入試に関してお詳しいのであろうという方々は厳しいご意見を書いておられますので、そちらもご参考になさってください。(アマゾンの書評こちら。)

ただ、個人的に「中学入試」に役に立つかどうかは判断がつかないものの、国語読解・記述のコツとしては参考になることも書かれているように感じました。

著者が開発したと書いておられる「抽象構成作文法」というものが紹介されていますが、以前ご紹介した「親子で遊びながら作文力がつく本」でも同じようなことが紹介されていたように思いますが、上述の方法はひと言で「単語を拾い集め、それをつなぐ方法」のことだと述べておられます。

確かに記述が苦手な子に、まず使うべき言葉をいくつかピックアップさせて、あとはそれをいかにつなぐかという方法でやればいいんだよと言ってやれば、とっつきやすくなるような気がしますので、そういう意味でもこの方法自体は有効なのではと思います。(ただ、それを著者が開発されたのかどうかはわかりませんが。)

引用されている読解の文章は全て、有名中学の入試問題で、それらについてこう考えてこう答えを導けばいいということが書かれているのですが、その合間合間にいかに国語読解力が大事かということや、著者のそれぞれの有名中学の入試問題についての分析・意見などが書かれています。

申し訳ないことに、中学入試に役に立つかどうかの判断は全くつきませんが、受験をされるのではなくても国語の読解・記述を苦手としているお子さんをお持ちの親御さんは読んでみられたら参考になることもあるのではと思います。公立の中学生などであれば、自分で読んでみるのもいいかもしれません。

ただ、個人的にこの著者の本はベストセラーになった「男の子を・・・」が一番面白かったなと思います。

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2007年2月15日 (木)

「問題な日本語」 北原保雄編

何を今頃・・・と言われそうな本ですが、それには理由がありまして・・・。(苦笑)

「問題な日本語」 北原保雄編 大修館書店

評価 ★★★☆

多分、一昨年頃ベストセラーになったのでは?と思われるこの本。
実際、私が買ったのも初版からは少し時間が経っていましたが、書店の店頭で平積みになっているのを見てでしたから、既にお読みになられた方も多いことかと思います。

なのになぜ今頃・・・という話なのですが、個人的に・・・・・・この本がベストセラーになるだなんて、日本人は賢い方が多いのだなぁと。(苦笑)
書かれていることはとてもハイレベルで、私にとっては、それこそ国語の文法の勉強をしているような内容でした。

編者である北原氏は『明鏡国語辞典』の編者でもあられるそうで、他に4人の方が書かれているのですが、その方々も皆さん同国語辞典の編集委員をされている方だそうです。
そりゃ専門的でハイレベルになるわ・・・という感じです。(苦笑)

取り上げている言葉は身近でよく耳にする、目にするというものばかりですので、そういう意味ではとっつきやすいのですが、その解説がとても専門的で、文法的に見て・・・とか、用例から見て・・・とか、内閣公示によると・・・とか、そういう説明がなされています。

また、本文下に「使うのはどっち?」として、コラムのような形で色々な言葉を取り上げているのですが、そこに取り上げられている言葉も私は初めて見ましたというような難しいものもあり、その言葉のどちらを使うと聞かれても・・・みたいなものもあります。(苦笑)

ただ、興味深かったのは「汚名挽回」に関する説明が書かれていたところで、一般には「汚名」は「挽回」するものではなく「返上」するものであるので、「汚名挽回」は誤用だとされているのですが、この本では「挽回」には「巻き返しを図る」という意味もあり、「汚名挽回」は「汚名(不名誉)を巻き返す」との解釈が可能であるため誤用ではないと書かれています。

間あいだに4コママンガが描かれているのですが、それは非常に親しみやすく、笑えるものもあり、表紙も可愛い印象なので、その印象で気軽に買うとなかなか読み進められないという・・・そんな1冊でした。

読むには読みましたが、かなり長期間かけてちょっとずつ読み、結局殆ど頭に残っていないような気がします。。。(ダメじゃん。。。)

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2007年2月12日 (月)

「一勝九敗」 柳井正著

先日みかみ先生のブログにたまたまこの本のタイトルが書かれていて、なんだか気になってしまい、ちょうど文庫にもなっていましたので、早速読んでみました。(そして、相変わらずどんどんと未読の本は増えていくのでありました・・・。)

「一勝九敗」 柳井正著 新潮文庫

評価 ★★★☆ (読んで柳井氏は好きになりましたが。)

ユニクロの現代表取締役会長兼CEOでおられる柳井氏が平成15年に出版された単行本を17年に文庫化されたものがこちらのようです。

執筆当時は社長を譲られて1年という頃だったようですが、そのときのニュースは今もぼんやり覚えています。
そんなに若いのにもう社長を退かれるのかぁと驚いた記憶があります。ただ、そのとき私は勝手に何か勘違いして、世襲での社長交代だと思っていたのですが、それは全くの間違いでした。

ユニクロといえば、今やもう知らない方はいないのではないかというほどメジャーになりましたが、私が一番覚えているのは、大阪のオバチャンがレジで商品が気に入らないからと全てその場で脱いで返品するという、強烈なCM。それがユニクロのイメージを強く作り上げていたのですが、いつからか、このCMはどこの?GAPのかしら?と思うような洗練されたものに変わり、有名ブランドのデザイナーを起用したり、海外にも進出したりと、これも勝手な思い込みで、経営者が変わったのだと思っていました。

しかし、大阪のオバチャンのCMのときもその後の洗練されたイメージに切り替わってからも、柳井氏が社長を務めておられたということを知り、ちょっと驚きました。

著書では、柳井氏のこれまでの軌跡を辿っておられます。もともとはお父さまが営んでおられた紳士洋品店からのスタートで、その後紳士用品の株式会社になり、柳井氏が入社。それから12年後にユニクロ1号店のオープンとなったそうです。

年表もついており、いつどんな展開をされたか、その結果売上や利益がどれだけあったかなどがまとめられています。

ただ、個人的にはそういうのはどうでもいいので(スイマセン・・・)、面白く読めたのは、ユニクロがそういうことを考えてやってきて今の姿になっているのだなということがわかる内容が書かれているところでした。

個人的に、ユニクロは利用はするものの、主にインナーとか定番のセーターとかで、もちろんフリースジャケットなどは持っていますが、同じのを着ている人と会うのがイヤというのもあり、あまりアウターの利用はしていません。

値段の割に質のいいものを扱っているなという印象は数年前から感じていましたが(一応会社員時代はアパレルメーカー勤務でしたのですこ~しはわかります。)、それも実際にそうだったのだなということも本を読んでわかりました。

それまでは生産を委託するなど、どうしても品質と価格両面で満足のいくものを提供するのは難しかったところを、中国に生産工場を自社で作り、企画・製造・販売の全てを手がける形に切り替えていったということが紹介されていますが、その努力によって、普通ならその素材でその価格は無理なのでは?というものも可能にされたようです。

経営に興味のある方にはきっと興味深い話が色々出ているのだと思います。
ユニクロの23条からなる経営理念も全て紹介しておられ、それぞれの条文にご自分の思い、お考えを書いておられますし、起業家十戒、経営者十戒なども紹介しておられます。
経営者や部下を持つ方、起業を考えておられる方などは参考になることも多いのではないでしょうか。

個人的には、改めてまたユニクロのイメージが変わったかなと、柳井氏のファンにもなりそうだなと、そんなことを感じた1冊でした。(笑)

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2007年2月 8日 (木)

「勉強が楽しくなるノート術」 トニー・ブザン著

タイトルが気になり購入してみましたが。

マインドマップ(R)FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術」 

トニー・ブザン著 神田昌典訳 ダイヤモンド社

評価 悩む・・・。。。★★★☆

B5サイズでイラストがいっぱい。カラフルな色使いで、子ども向けに書かれた1冊です。

「マインドマップ」というのは著者であるトニー・ブザン氏の会社の登録商標だそうですが、印象は「ドラゴン桜」でも取り上げられていた「メモリーツリー」という感じです。

本書の初めに書かれていることを抜粋して引用しますと・・・。

「こんなノートの取り方があったら、学生時代、勉強に苦労しなかったのに・・・・・・」
 マインドマップを知った大人がまず、口にする言葉です。(中略)

「ノートの取り方だけで、そんなに変わることが、あるはずない・・・・・・」と疑いたくなりますが、もしその学習効果が中途半端なものであれば、マインドマップが全世界2億5000万人以上に広がった理由をとても説明できません。(中略)

 最近、英国放送協会(BBC)のドキュメンタリー番組でトニー・ブザンの特集が放映されました。その番組の趣旨は、トニーに対して、挑戦状を叩きつけるようなものでした。

「もしもあなたの教育法に自信があるのだったら、先生がお手上げの子どもたちを、、半年、教えてみてください。その経過をテレビ番組にしますから、本当に、マインドマップが能力を伸ばすかどうか、証明してください」

 トニーは、挑戦を受けて立ちました。(中略)

 そして半年後――驚くべきことが起こりました。(以下略)

その後はブザンのメッセージ、実際のマインドマップの例、テーマに沿って実際に書いてみようという練習というような構成で、以下の5章からなっています。

1章 マインドマップってなんだ?
2章 マインドマップでできること
3章 マインドマップと学校の勉強
4章 テストでいい点を取る
5章 マインドマップで遊びもばっちり!

ただ、私は古い人間なのか・・・この方法で学校の授業のノートをとるということがイメージできませんでした・・・。
ノートには罫線があり、板書をきちんと写し、必要に応じて色分けしたり、マーカーを引いたりというイメージで凝り固まってしまっているため、先生が整然と書く板書を見ながら、マインドマップの方法でノートを取れる子どもはどのぐらいいるのだろう?と思ってしまいました。

もちろん、子どもは順応性も高いですし、楽しそうなものであればすんなり受け入れるでしょうから、うまく活用して本書で書かれているような驚くべき変化を見せるということなのだろうなとも思うのですが、日本の学校でこの方法でノートをとっている子を見た先生は、「何遊んでるんですか!」と叱る方すらおられるのでは・・・とついつい思ってしまいます。

お子さんにマインドマップに興味を持たせるにはまず大人が書いてみることだと勧めておられるのですが、学校の先生方が実際に書いてみて共感されたら、子どもたちにも勧めて、一気に広がったりもするのかもしれませんね。

ただ、「ドラゴン桜」でメモリーツリーの話を知ったとき、確かに効果はありそうだなと思いましたので、慣れてしまえばとても効果がある学習法(ノート術)なのだろうなとは思います。

テスト勉強などのノートまとめの際にこの方法を使ってみるというようなところから始めてみるのもいいのかもしれません。

子どもが読めるように書かれていますので、大人であればホントにあっという間に読み終わります。
まだご覧になったことのない方は、まず書店でご覧になってみて、お子さんに活かせそうであれば使ってみるというのはいかがでしょうか。
もし書かれていること通りの効果が望めるのであれば、やってみて損はないと思いますから。

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2007年2月 5日 (月)

「人生を変える!『心のブレーキ』の外し方」 石井裕之著

実は、新年最初に読み終えた本はこれだったのですが、ご紹介の優先順位として別に急がないしなぁと後回しになっておりました。
書店の店頭で見つけて、久しぶりに仕事にあまり関係なさそうな本を買ったのですが、ベストセラーなのですか?結構売れているようですね。

「人生を変える!『心のブレーキ』の外し方」 

石井裕之著 フォレスト出版

評価 ★★★★

失礼ながら私はこれまで著者のことを全然存じ上げなかったのですが、どうもかなり有名な方のようですね。
肩書きは「パーソナルモチベーター。セラピスト。催眠療法家。」となっており、なかなかにアヤシげな感じです。(苦笑)

しかし、つい先日発売になった「ドラゴン桜」にも特集ページのような形でご登場しておられ、私が知らなかっただけでかなり知られた方のようです。(「カリスマ・セラピスト」とも書かれておりましたし。)

とりあえず、すぐに読めますね。
何か新しいことを始めたいのだけどなかなか重い腰が上がらないんだよなぁ・・・とか、今の状況を変えたいんだけどどうしたらいいかわからないんだよなぁ・・・というような方向けに書かれた本ということになるのでしょうか。
CDもついていて、石井氏のセラピー(コーチング?)が体験できるようにもなっています。

ただ・・・本を読んでいたときには、「ふむふむ、そうか」とか「うん、それはちょっと納得かも」とか思えるところも結構あったのですが、関東弁なのがいけないのかなんなのか・・・個人的にはCDは聞かなかった方がよかったかなぁと思ったりもしました。(苦笑)

それは多分、私が生粋の関西人だからなのだと思いますので、そうでない方や、もしかしたら男性には抵抗なく受け入れられるのかもしれないなぁと思います。
ただ、CDは聞かなくても本の内容は理解できますし、立ち読みでもある程度読んでしまえるのでは?とも思います。(教室にはCDごと棚に立てる予定ですので、ご興味のある方はどうぞ借りて聞いてみてください。(笑))

著書の初めにこんなことが書かれています。(一部抜粋にて引用)

 さっそくですが、あなたにひとつ質問があります。

「あなたには、実現したい目標とか、夢、こんなふうになれたらいいなあと憧れている何かがありますか?」

 もし、そういったものがまったくなくて、今の人生や自分の在り方に百パーセント満足しているのなら、この本は、あまりあなたの役に立たないと思います。
 どうしてかというと、この本は、知識を学ぶためとか、楽しむための本ではなくて、あなたの目標を叶えるため、そのためだけに作られた本だからです。(中略)

 自信をもつことが大切なのは、誰だって知っています。問題は、「どうやって自信をもったらいいか?」「どうしたらヤル気が出せるのか?」という具体的な方法論です。(中略)

 こんなふうに、ヤル気をなることは簡単だけれども、ヤル気を燃やし続けることは難しい。
 「途中で聞くのをやめてしまった英語教材」とか「買うだけ買って使わなくなってしまった健康器具」とか「読むのをやめて本棚に飾ってあるだけの本」とか「書きかけの小説」とか・・・・・・。あなたも心当たりがあるはずです。

 どうしてヤル気は、長続きしないのでしょうか?
 どうして感動は、すぐに冷めてしまうのでしょうか?

 それは、あなたの心にブレーキが働くからです。 (中略)

 そんなふうに、自分の思いとは反対に動く心があることは、あなたも経験から気づいているはずです。それがあなたの「もうひとつの心」、つまり、「潜在意識」なのです。

 本書では、七つの読むセラピーを通じて、あなたが知らず知らずのうちに自分の心にかけてしまっているブレーキを外し、よりハッピーな人生を実現するためのお手伝いをします。(後略)

という内容です。(と非常に手抜きな感じ・・・。)

7つのセラピーと呼ばれている各章は以下の通り。

1 スタートは、できるだけ丁寧にゆっくりとやる。
2 なぜ、感情やヤル気は長続きしないのか?
3 あなたの中にいる"たくさんのあなた"に心を配る。
4 迷ったときに役立つ"たったひとつの言葉"
5 過去も未来も変える力
6 実績や経験に頼らない。
7 フェイク・イット!

この本を読みながら、書かれていることが以前ご紹介した石田淳氏の「行動科学」と通じるところがあるなぁと思ったり、後日ご紹介予定ですが、「「思い」と「実現」の法則」に書かれていることとも共通している気がするなぁと思ったりしました。

一番興味深く、そして、確かにそういうことはあるのかもしれないなと思ったのが、最初の章に書かれている「潜在意識はあなたを変えさせない!」や「潜在意識はあなたの"貧乏"を維持したい!」などで、自分では変わりたいと思っているつもりなのに、潜在意識(無意識ともいうのでしょうか?)は変化を嫌い、何とかして現状を維持しようと努めるのだそうです。(著者は「現状維持メカニズム」と呼んでおられるようです。)

著者によると、潜在意識には何が善で何が悪であるかなどの区別がないそうで、たとえ現状が本人にとって望ましくない状態であってさえも、それを維持する方に働くとし、そのため、何事も最初の一歩に一番大きなエネルギーを要するのだと述べておられます。

そして、こうも書いておられます。

 でも、目標が大きければ大きいほど、潜在意識の"現状維持メカニズム"は強く働きます。だから、最初の成果は本当に目に見えないくらいにわずかなほうがいい。しかし、その"わずか"が、実はものすごく大きなことを実現したことになるのです。

また、感動が長続きしないことに対しては、「感情というのは、放っておいたら消えるものなんだ ということをはっきりと理解してください。」とも書いておられ、感動を定着させるには、その「感情をすぐ"行動"に変える」ことが重要だと述べておられます。

また、「潜在意識の世界では、何かひとつだけが飛び抜けて成長するということはあり得ない」とも「周りの人たちを豊かにしてあげることで、あなたもはじめて豊かになれるのだ」とも書いておられますが、これらを読みながら、「SOURCE」 とも共通することが書かれているなぁと感じましたし、スピリチュアル系の本にも同様のことが書かれていたなぁとも感じました。

後半では「"人脈"は狭いほうがいい!」や「知識も経験もないほうがいい!」など、新たに何か始めることに躊躇っている人を後押ししてくれるような言葉が並んでいます。

とりあえず、こういう本を読んでみようと思う方は、何か決断したいのだけど迷っているとか、チャレンジしたいけどどうしようとか、そういう方が多いのでしょうから、そういう意味では前向きに挑戦してみようと思わせてくれる本ではないかと思います。

手軽に気軽に読める1冊ではないでしょうか。

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2007年2月 1日 (木)

「コマ大数学科特別集中講座」 ビートたけし×竹内薫著

気になるタイトルだったので、他のものを頼むついでにネット書店で注文してみたのですが・・・。

「コマ大数学科特別集中講座」 

ビートたけし×竹内薫著 フジテレビ出版

評価 ★★★★☆

この番組の存在自体知らなかったのですが、関東の深夜枠で「たけしのコマネチ大学数学科」という番組をやっているらしく、その番組を元に出版された本のようです。
番組にも解説として出ておられるらしい竹内薫先生との対談形式で書かれており、間あいだには番組で取り上げられた問題や、その他の相当骨のある問題が紹介されています。

この本を読んでの感想は、ひと言で言えば、たけしさんに惚れます。もしくは惚れ直します。(笑)
もともと、すごく頭のいい方なのだろうなとは感じていましたが、ファンというわけでもなかったので、経歴などはあまり知りませんでした。お兄さんが大学の教授なのは知っていましたが、たけしさんご自身も明治大学工学部をリタイヤされたと知り、なんと!純粋に理系の方だったのだと改めて驚きました。

対談で話している内容も本当にレベルが高く、また、竹内先生が何度も感心しておられますが、発想や目の付けどころに何かまた普通と違ったセンスが光っているように感じます。

番組を実際に見ておられるかたは殆ど知っている内容ばかりなのかもしれませんが、見たことのない私は「あぁ~~~っ!絶対見たい!!」と思ってしまいました。
しかし・・・なぜなのか・・・関西ではKBS京都、滋賀テレビ、もう少し西でテレビ岡山だったか、そのあたりでは見られるようなのですが、神戸では見られない!!!(泣)
というわけで、非常に欲求不満な状態に陥っております。
どうしてなのよ・・・。大阪・兵庫には見せてくれないの??(泣)

それにしても、たけしさんは一体いつそんな時間があるの?と思ってしまうほど、数学に関してお詳しく、単に数学的知識に留まらず、偉大な数学者の経歴その他、枝葉の部分もかなりよくご存知のようです。
時間がなくてやりたいことができないと言っている自分が改めて恥ずかしく思えます。。。

ただ、高校数学の途中で挫折し、文系を選び、その後高等数学から完全に離れてしまった私には難しすぎる内容もかなり書かれており、その辺りは理解はできておりません。
また、理解したいという気持ちがないわけではないものの、今から改めて高等数学を勉強し直す覚悟もなく・・・。私は小学生の算数を頑張ることにしようと思います。(苦笑)

本自体は番組のまとめ直しと対談なので、改めて何か引用してご紹介という感じではないのですが(問題を載せるのもなんですし・・・)私にはとても面白かったです。
(出ている問題がハイレベルで、殆ど解けていないのが悲しいですが。。。徹底的に考えたい気持ちもあるものの、今それに時間を使うわけにもいかず、ちょっとずつ頑張ってみようかと思っております。)

かなりレベルの高いパズル問題ともいえる問題が取り上げられているのですが、この番組がすごいと思うのは、たけしさんと現役東大生美女チーム、それと別に「コマ大チーム」として、たけし軍団のメンバーが実際に体を使って答えを見つけ出すということをしているようです。
例えば、あるスペースの中に決められた直径の缶が最大何本入れられるかというような問題があれば、たけしさんと東大生チームは頭で考えて答えを導き出すのに対し、コマ大チームは実際にそれと同じスペースと缶を用意して、試行錯誤しながら何本入れられるかを確かめるようです。
(ね、すごく面白そうだと思いませんか?)

見たことがないのでわからないのですが、こういう番組を小学生や中学生が見たら、算数や数学に対する意識が何か変わったりしないだろうかと思ったりします。
考えるのは楽しいことだと感じたり、数学というのは美しいものだと感じたりできるかもしれないなと。

問題を解こうとさえしなければ、ホントに1時間もあれば読んでしまえるのではないかと思いますが、パズル好きの方でちょっと骨のある問題を考えたい方(でも、多少の数学の知識は必要かもしれませんが)などにも十分楽しめるのではないかと思いました。

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