« 「勉強が楽しくなるノート術」 トニー・ブザン著 | トップページ | 「問題な日本語」 北原保雄編 »

2007年2月12日 (月)

「一勝九敗」 柳井正著

先日みかみ先生のブログにたまたまこの本のタイトルが書かれていて、なんだか気になってしまい、ちょうど文庫にもなっていましたので、早速読んでみました。(そして、相変わらずどんどんと未読の本は増えていくのでありました・・・。)

「一勝九敗」 柳井正著 新潮文庫

評価 ★★★☆ (読んで柳井氏は好きになりましたが。)

ユニクロの現代表取締役会長兼CEOでおられる柳井氏が平成15年に出版された単行本を17年に文庫化されたものがこちらのようです。

執筆当時は社長を譲られて1年という頃だったようですが、そのときのニュースは今もぼんやり覚えています。
そんなに若いのにもう社長を退かれるのかぁと驚いた記憶があります。ただ、そのとき私は勝手に何か勘違いして、世襲での社長交代だと思っていたのですが、それは全くの間違いでした。

ユニクロといえば、今やもう知らない方はいないのではないかというほどメジャーになりましたが、私が一番覚えているのは、大阪のオバチャンがレジで商品が気に入らないからと全てその場で脱いで返品するという、強烈なCM。それがユニクロのイメージを強く作り上げていたのですが、いつからか、このCMはどこの?GAPのかしら?と思うような洗練されたものに変わり、有名ブランドのデザイナーを起用したり、海外にも進出したりと、これも勝手な思い込みで、経営者が変わったのだと思っていました。

しかし、大阪のオバチャンのCMのときもその後の洗練されたイメージに切り替わってからも、柳井氏が社長を務めておられたということを知り、ちょっと驚きました。

著書では、柳井氏のこれまでの軌跡を辿っておられます。もともとはお父さまが営んでおられた紳士洋品店からのスタートで、その後紳士用品の株式会社になり、柳井氏が入社。それから12年後にユニクロ1号店のオープンとなったそうです。

年表もついており、いつどんな展開をされたか、その結果売上や利益がどれだけあったかなどがまとめられています。

ただ、個人的にはそういうのはどうでもいいので(スイマセン・・・)、面白く読めたのは、ユニクロがそういうことを考えてやってきて今の姿になっているのだなということがわかる内容が書かれているところでした。

個人的に、ユニクロは利用はするものの、主にインナーとか定番のセーターとかで、もちろんフリースジャケットなどは持っていますが、同じのを着ている人と会うのがイヤというのもあり、あまりアウターの利用はしていません。

値段の割に質のいいものを扱っているなという印象は数年前から感じていましたが(一応会社員時代はアパレルメーカー勤務でしたのですこ~しはわかります。)、それも実際にそうだったのだなということも本を読んでわかりました。

それまでは生産を委託するなど、どうしても品質と価格両面で満足のいくものを提供するのは難しかったところを、中国に生産工場を自社で作り、企画・製造・販売の全てを手がける形に切り替えていったということが紹介されていますが、その努力によって、普通ならその素材でその価格は無理なのでは?というものも可能にされたようです。

経営に興味のある方にはきっと興味深い話が色々出ているのだと思います。
ユニクロの23条からなる経営理念も全て紹介しておられ、それぞれの条文にご自分の思い、お考えを書いておられますし、起業家十戒、経営者十戒なども紹介しておられます。
経営者や部下を持つ方、起業を考えておられる方などは参考になることも多いのではないでしょうか。

個人的には、改めてまたユニクロのイメージが変わったかなと、柳井氏のファンにもなりそうだなと、そんなことを感じた1冊でした。(笑)

|

« 「勉強が楽しくなるノート術」 トニー・ブザン著 | トップページ | 「問題な日本語」 北原保雄編 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/13801612

この記事へのトラックバック一覧です: 「一勝九敗」 柳井正著:

« 「勉強が楽しくなるノート術」 トニー・ブザン著 | トップページ | 「問題な日本語」 北原保雄編 »