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2006年11月30日 (木)

「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七著

今頃読んだの?と言われそうですが、正直、教育やら仕事やらには全然関係なさそうで、本来なら多分絶対読むことがなかったであろう本ですが、以前、さくら個別の先生がブログでこの本の一部を紹介しておられ、この先生のブログはなんだかあたたかくて優しくて好きなので、その先生が紹介されているのだし、ちょっと読んでみようと手にしました。その結果は・・・。

「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七著 徳間文庫

評価 ★★★★★ (気分的には星10個ぐらい)

まだ読んでおられない方がおられたら、是非読んでみてください!
かなりオススメです!
仕事に関係ないと思っていましたが、今こそこういった子育て、教育が必要なのではなかろうかと思えるところだらけで、おまけに、タイトルで勝手に小説みたいなフィクションなのかと思っていたのですが、完全なノンフィクション(だと思う)というか、島田洋七氏によるエッセイでした。(あまりにも何も知らなくてスミマセン・・・。)

この著書は、著者である島田氏が子ども時代(小中学校時代)を過ごした佐賀のおばあちゃんにまつわるエピソードが中心に書かれ、それと共に、島田氏の友人との思い出、素晴らしいエピソードなどもふんだんに紹介されています。

涙もろい私は読み終わるまでに何度泣いたことか・・・。(苦笑)
電車の中で通勤途中に読むのは非常に危険でした。
大変読みやすいので、早い方なら1時間足らずで読めてしまうのではないかと思いますが、せっかくならたっぷり味わって読んで頂きたいようにも思います。

実は、私は島田洋七氏は漫才ブームの頃とブームが去ったあとの苦労話などを昔テレビで見たことがあるかなという感じで、正直なところ特にいい印象は持っていませんでした。
しかし、この本を読んで、何よりおばあちゃんのファンになりましたが、島田氏のこともなんだかとても好きになってしまいました。(単純でスミマセン・・・。)

あまり詳しく書くと内容がわかってしまいますので、著者の生い立ちや、佐賀で暮らすようになった経緯、その他詳しいことは省きますが(是非読んでみてください)、もう読んでいてとにかく強烈に印象に残ったのはこれらの言葉でした。

スポーツは得意だった(というのにもなかなか笑える素晴らしいエピソードがあるのですが)島田氏は、勉強に関しては全然だったらしく、中学生になったある日ばあちゃんに言ったのだそうです。以下その部分の引用。

 「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
 「じゃあ答案用紙に、『私は日本人です』って書いとけ」
 「そうか。日本にいたら、別に困らんもんね」
 「そう、そう」
 「でもばあちゃん、俺、漢字も苦手で・・・・・・」
 「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」
 「そうか。別にひらがなでも、分かるもんなあ」
 「そう、そう」
 「歴史も嫌いでなあ・・・・・・」
 「歴史もできんとか?」
 ここまで来て、ようやくばあちゃんは呆れた顔をした。
 さすがに、勉強しろと言われるかと思ったのだが、そこは、ばあちゃんのこと。しばらく考え込んだ末、こう言い放ったのだった。
 「答案用紙に、『過去には、こだわりません』って書いとけ!」
 天晴れである。

本当に天晴れである。(笑)
読んでいて本当に心があったかくなりますし、幸せな気持ちになります。
子どもと接するときにこんな風に接することができたら、もっと子ども達は幸せにのびのびと過ごせるんじゃないかなと思うことも沢山ありますし、大人自身も、ばあちゃんの言葉に触れることで、ものの見方、考え方が変わるかもしれません。

少なくとも、人はどんな状況にあっても、それを楽しめるかどうかで幸せかどうかが決まるのだということを、どんな自己啓発の本、精神世界の本よりももっと力強く、分かりやすく教えてくれているように思います。

とにかくとってもオススメです。
私のように、まだ読まれたことのない方がおられましたら、是非一度読んでみられてはいかがでしょう。

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