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2006年11月13日 (月)

「気になる子がぐんぐん伸びる授業」 品川裕香著

タイトルがちょっと気になったので、ネット書店で注文してみました。

「LD・ADHD・アスペルガー症候群 気になる子がぐんぐん伸びる授業―すべての子どもの個性が光る特別支援教育」
高山恵子監修 品川裕香著 
小学館

評価 ★★★☆ (私にとってはこの評価ですが、学校の先生などには多分オススメです。)

今、自分が関わっている子に直接LDやADHD、アスペルガー症候群などのある(またはそう診断された)お子さんはいないのですが、少し以前からちょっと勉強してみたいと思っているところでもあるので、タイトルにも惹かれて注文してみました。

しかし、「授業」と言えば一般に学校のことで、本の構成としては学校現場において先生方が遭遇しそうな場面を細かく事例に挙げ、それぞれの場合の望ましい対処法や避けるべき言動などをわかり易くかなり具体的にまとめてあります。

そのため、学校の授業で30人なり40人なりの子どもたちの中にそういう障害の可能性のある子や実際にそう診断されている子がいる場合の教師の対処の仕方としては大いに参考になると思うのですが、さて、私に何か参考になるかというと、残念ながらあまり参考になるところはありませんでした。

また、ひとつひとつの事例に関するアドバイスが4コママンガの部分を含めて3ページ程度でまとめられているため、わかりやすい反面物足りないところもあるような気もしなくはありません。ただ、現場の先生方はきっととてもお忙しいでしょうし、そういう意味ではシンプルに要点だけをまとめられていて、かえって便利なのかもしれません。(そのあたりのことはちょっと判断がつきません。)

因みに、著書の初めに但し書きがあるのですが、もともとこの原稿は「小六教育技術」への連載原稿に加筆修正されたものだそうで、主に小学校高学年の児童を念頭において書かれているそうです。(教育技術という言葉にちょっと反応してしまいました・・・)

第1章は気になる子どもに対しての対処事例、第2章は同僚の先生など、教師に対する働きかけなどの事例、第3章は気になる子どもの保護者への働きかけの事例という構成になっています。

調査によると、6%以上の子どもがこれらの障害を持っているという結果が出ているそうで、クラスの中にひとりやふたりそういう子がいても不思議ではないということ。また、その割合は近年急に変わったものとは考えづらいので、大人の中にも少なからずそういう障害を持っていたり、障害とまでは診断されなくてもそういう傾向がある方もおられるだろうということ。
そういうことを踏まえた上で、どのような言葉、どのような態度で接していくことが大切かをわかり易くまとめてあるので、現場の先生方で気になる児童がおられ、どう対処すればよいのか悩んでおられる方などは読んでみられたらと思いますが、その他の方に関しては、例えばお子さんがそういう傾向があるのが気になる・・・というような方がもしおられましても、この本自体は参考になる部分は少ないように思います。

タイトル通り、学校の授業をいかに「障害を持つ子も含めてみんなを伸ばせるか」という視点に立って書かれているので、そういうことに関して知りたい方にはオススメだと思います。

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