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2006年10月30日 (月)

「男の子の脳、女の子の脳」 レナード・サックス著

うわぁ~~っ!!ショック過ぎます・・・。久しぶりにやってしまいました。
かなり長文でのご紹介を書き終え、登録をしたつもりが・・・全て消えていました。。。
ちょっと立ち直りがたい。。。ちょっとコンパクトにご紹介。(泣)

「男の子の脳、女の子の脳 こんなにちがう 見え方、聞こえ方、学び方」

レナード・サックス著 谷川漣訳 草思社

評価 ★★★★☆

以前、松永先生の「男の子を伸ばす母親はここが違う!」を読んで、男の子ってのはこういうもんなのかぁと感じましたが、あの本は男の子にだけ着目して書かれていたので、この本も読んでみました。

こちらは男女それぞれの脳の仕組みなどに着目して書かれており、より多くのことを学ぶことができそうです。
ただ、以前にも書いておりますが、私は普段外国の方が書かれた本は滅多に読みません。例などが書かれていても、共感しづらい面があるからということが大きいと思いますが、今回もやはりみんな名前はカタカナですし、実際の学校での話なども日本とは異なるところも少なくはないため、すっと入ってくるという感じではありませんでしたが、それを補って余りあるほど、読んでみてよかったなという気がしています。

著者は内科医(開業医)で心理学者でもおられるそうですが、長年のご経験や沢山の研究報告・論文などを調べ、この本をまとめられたようです。

消えてしまった紹介ではそれぞれの章の内容をかいつまんでご紹介していたのですが、章は6章からなっており、以下のようになっています。

1章「女の子のほうが聞く力にすぐれている」
2章「女性の脳、男性の脳」
3章「男の子はリスクを取りたがる」
4章「男の子のけんかと女の子の争い」
5章「男の子と女の子の学び方」
6章「男の子と女の子は同じ学校でいいのか」

正直言って、どの章も興味深かったです。
社会では長年広く、男女差は環境によるところが大きいと考えられてきたようですが、生物学的に見て、人間に限らず動物でもメスとオスとには生まれながらの遺伝的な違いが色々とあるようです。

1章では聞こえ方に関しての例が挙げられており、女の子に比べて聞く力が弱い男の子は、子どもの頃に女性の指導者に指導を受ける場合、その違いを理解していない指導者から、「注意欠陥障害」の疑いを指摘され、専門医に行くことを勧められることも少なくないというようなことが書かれています。

2章はタイトル通り、より様々な例について、男女の脳の働きの違いを紹介しています。

3章は私にはちょっと新鮮で面白かったです。男性が人前だと一層リスクの高い選択をしがちであるというのには驚きました。本当にそういうものなんでしょうか?
女性の場合恐らく、人前だと失敗したら恥ずかしいとかいう感情の方が勝つと思うのですが、男性の場合は「意気地なしだと思われたくない」というような心理が勝つようです。
男性の方、そうですか?

4章もなかなか興味深かったです。確かに女性同士の争いは子ども同士であっても、「友情の終わり」になる場合も少なくないのに対し、男性同士はけんかすることで友情が深まることがあるのだとか。
女性の方は共感するのですが、男性に関しては、これを読んで、過去に聞いた話などに納得がいったという面があります。けんかすることで一層仲がよくなるだなんて、私にはイマイチぴんとこないのですが。(そもそも争いは極力避けたい方ですし。)

5章も面白かったです。優秀な女子生徒と物理の男性教師とのやりとりの例が紹介されていたのですが、ここで紹介されている男性と女性の違いについては、なんだかとても納得しました。
女子生徒は教師と親しくなろうとするが、男子生徒には滅多にそういう子はいない。
また、女子生徒は気軽に質問をするが、男子生徒が質問をするときはとことん考え尽くして、もう打つ手がないというぐらいになって始めてするのだと。
その他にもここで書かれていたことは、多くの指導者(大人)が知っておくべきなのではないかと思いました。

6章は、ずっと共学校育ちで、女子校なんて選択肢は頭に全くなかった私には驚きでしたが、ちょっと考えさせられる内容です。異なる脳を持つ男女がそれぞれにわかりやすい指導というのはひとつの教室で同時にというのは難しいのだというようなことも書かれているのですが、これを読めばなんだか納得です。
学校自体が分かれなくても、共学校で男女別クラスなどでもよいようですが、女子だけでの授業の経験がほぼ皆無の私には今ひとつ実感としてはわからないというのが正直なところです。ですが、言われていることはその通りであるような気もします。

お子さんを持つ親御さん、教育関係者の方は是非一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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