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2006年10月 5日 (木)

「続・いい言葉は、いい人生をつくる」 斎藤茂太著

以前ご紹介した「いい言葉は、いい人生をつくる」の続編です。
随分前に購入したのですが、特に急いで読まなくてはということもなかったため、どんどん後回しになって、購入からかなりの月日が経ってしまいました。(苦笑)

「続・いい言葉は、いい人生をつくる」 

斎藤茂太著 成美堂出版

評価 ★★★★

前編に続き、こちらもとても読みやすく、読めばハッとしたり、ホッとしたりする言葉が沢山詰まっています。

茂太先生が書かれた文章の間あいだに国内外のことわざや著名人の短い言葉も紹介されており、そちらも思わず納得してしまったり、なんだか和んだりします。

殆どの項目が4ページ前後で短くまとめられており、読んでいて沢山「いいな」「素敵だな」と思った言葉があるのですが、いくつかを紹介すると・・・。

なにかを光らせるには
光るまで磨くだけでいい  
(項目のタイトル)

この項目に書かれており、知らなかったのでへぇ~っと思ったことがこちら。

 サントリーがはじめてウイスキーをつくったとき、最初は「失敗作」だった。売れ行きも悪く、誰もが貯蔵中の酒を廃棄するほかないと考えた。だが、創業者の鳥井信治郎さんは、「捨てるのはいつでもできる」と結論を急がなかった。こうして原酒を一二年、辛抱強く寝かせておいた結果、国産ウイスキー初の大ヒットとなった「角瓶」が誕生したのである。

こちらは子どもに関わる大人、とりわけ親には読んでもらいたいと思った項目から。(項目のタイトルは「現状を変えるのは愛情だ」)

茂太先生は精神科のお医者様だが、こんなことを書かれている。

 精神科の待合室には、さまざまな心の悩みをかかえた患者さんがやって来る。
 最近目立つのは「ちゃんと育っていない人」だ。正確にいうと、ちゃんと育っていない親に育てられた結果、ちゃんと育つことができない若い患者さんである。
 高学歴の親が増えたというのに、なんとも不思議な現象だ。ひょっとしたら、高度な知識を身につけることと、ちゃんとした親になることとは、反比例するのだろうか。これはあながち冗談ではなく、ありえることなのだ。親になることは、頭の問題ではなく、心の問題だからである。
 親が子にまず伝えるべきことは、知識よりも、世界中で誰よりもわが子を愛していることだと思う。(後略)

このあとには、人によっては耳の痛いことが書かれているかもしれないが、是非読んでみて頂きたいと思う。また、同じくここで紹介されている、タイガー・ウッズと父親との話がまた素晴らしい。

そして、別の項目ではこんなことも書かれていて、ほぉ~っと思った。ミサワホーム創業者の三澤千代治さんの本に載っていたと紹介されているのだが、

  ミサワホームでは、採用のとき、わざと会社のカラーには合わない型破りな人間を数名採用することにしている。それは、三澤さんがある漁師から聞いた、こんな話がヒントになっている。
 沖でカツオやブリなど何種類かの魚をとると、漁師たちは生け簀に、それぞれの魚が大の苦手とする魚を数匹、投げ込むのだという。
「そんなことをしたら、せっかく漁獲した魚が食い荒らされてしまうではないか」と、普通は考える。
 ところが違うのだ。
 同じ種類の魚ばかりだと、魚は緊張感を失ってしまい、港に着くまでの間に、生け簀のなかでぐんにゃりとなってしまうのだそうである。ところが、敵意を感じる魚がまじっていると、いつ自分が食われてしまうかと緊張感をもつためか、港まで、海のなかにいるような元気を保つのだという。

他にも

お金を出しすぎると
知恵が出にくくなる

とか、

人がつまずく場所には好機がある
道を見失ったとき希望が始まる

とか、

不便が
不幸だとは限らない

など、素敵な言葉が沢山ちりばめられています。
文庫本ですので価格も手頃ですし、何かにお疲れの方、何か悩んでおられる方に(もちろんそうでない方にもですけど)オススメです。

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