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2006年10月16日 (月)

「お母さんが教える子供の算数」 浜野克彦著

先日書店で目に留まり、タイトルが気になったのと、文庫で価格も手頃だったので購入してみたのですが・・・。

「お母さんが教える子供の算数 この1冊で嫌いが好きに!」 

浜野克彦著 祥伝社黄金文庫

評価 ★★★

文庫本としては2004年初版となっているものの(というか、そもそも新しい本が並んでいるところに並んでいたので、新刊なのかと思って購入したのですが・・・)1999年にはまの出版から出されたものの文庫化だったようで、私としては期待外れな感じがしてしまいました。

著者である浜野氏は著者紹介によると、日本IBMの社員でありながら、休日に自宅で知人の子供に算数や数学を教えているとなっていて、本で書かれている内容も完全に「中学受験」をするお子さんにお母さんがどうやって指導をすればよいかというような内容になっています。

本の帯には

「最高の先生は母親です
 学校に任せていられない
 “算数好き”になるコツ、
 10点アップの方法、教えます」

と書かれており、また、副題に「この1冊で嫌いが好きに!」とも書いてあるので、私はてっきりもっと一般的な算数の家庭学習のコツのようなものが書かれていると思っていたのです。

しかし、1999年頃だったらこれが学校の授業でなされていたのか?と一瞬考えましたが、そんなことは多分ないはずですし、そういう意味では中学受験を考えておられない方には殆ど読む必要のない本だと思います。
ちょっと、タイトルや帯の言葉が内容と合っていない気がしています。

8章から構成されており、6章までは中学入試で出てきそうな問題の関して、主に計算のテクニック、考え方のコツなどが紹介され、7章ではようやく「算数嫌いにさせない育て方」と題して1年生から4年生の間に家庭で心がけるべきことを紹介してあり、最後の8章では中学入試問題を1から6章に対応させて取り上げ、どのテクニックで解くかなどの解説も付けられています。

7章は20ページ足らずなのですが、この章に書かれていることは比較的共感できること、私も普段思っていることなどが書かれていました。
ただ、そこだけを読むためにこの本を買う必要はないかなという感じです。

逆に、お子さんが中学入試の受験を予定されていて、家庭でどんな風に指導したらいいかしらと思っておられる親御さんであれば、参考になることもあるのだと思います。

ただ、個人的には「テクニックを教え込む」のではなく、子どもに気づかせる、発見させるということを重視してレッスンをしている私には、どうしても違和感の残る内容ではありました。
あ、中学入試をしないのであれば、逆に中学生で数学がもっと得意になりたい子などが読んでもいいかもしれません。

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