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2006年10月 9日 (月)

「美しい国へ」 安倍晋三著

初の戦後生まれの総裁、安倍晋三氏の著書を読んでみました。

「美しい国へ」 安倍晋三著 文春新書

評価 ★★★☆

この度、総理大臣になられましたが、私はもともと随分以前から安倍氏のことが好きでした。
まあ、直接存じ上げているわけではありませんから、あくまでもマスコミで報道される情報でのごく一部の面しか見ていないわけなのですが、それでも、拉致被害者の方々に対する安倍氏の姿勢にはしみじみ感動しましたし、単純な私はそれだけで「好きな政治家」というには十分でした。(おまけになんだか可愛らしい方だし。)

で、まだ総理になられる前、まあ、間違いなくなられるんだろうという頃に書店でこの本を目にし、もともと難しい本は苦手だし、政治についても勉強したことがない人間ながら、好きな方のお考え、今後総理になられるであろう方のお考えを読んでみるべきでは思い、手にとってみました。

しかし、文春、岩波などの見るからに「おりこうそうな新書」はホントに過去数えるぐらいしか読んだことがないので、一瞬そのまま棚に返しかけたのですが、最後のふたつの章の「少子国家の未来」「教育の再生」というタイトルが目に留まり、これはやはり読んでおくべきかと。(総理になられたら、どんな風に変えていくおつもりなのかわかるかもと。)

そうは思ったものの、5章まではもともと政治に暗い上、出てきている言葉も結構私には難しい言葉だったり、また、それではいけないのでしょうけれど、興味のない内容だったりもして、ただ目で文字を追っているという感じになってしまいました。

もちろん、知らなかったことで、ああ、そうなのかと思うことはありましたし、新総理のお考えが多少わかったということはあります。
ですが、それにしてはページ数も限られているためか、表面的なことしか書かれていないので、充分にわかるというものでもありません。

ただ、第六章の「少子国家の未来」では年金制度について、これまできちんと知ろうとしなかったことが説明されていたりして、どういう風に年金制度ができたか、どんな仕組みになっているかなど、勉強のなったところがありました。
マスコミの影響で、よく知りもしないのに「将来年金は受け取れないのでは・・・」と思ってしまっているところがあるように思うのですが、もし本当にその可能性があるとしても、まず調べられる範囲で正しい情報を調べて、その上で判断しなければならないのではないだろうかと、ちょっとそんなことを感じました。

何より、そもそも年金というのが「自分がいずれもらうために今積み立てている」のではなく、自分が今納めている年金は今の高齢者を助けるために払っているのだと言われると、うまくはいえないものの、きちんと払わなくてはと思う人ももう少し増えるのではと感じました。

というのも、もし仮に年金がもらえなかったとしたら(同じようなことが著書にも書かれていましたが)、自分の両親などが収入がなくなった段階で、もし生活していけるだけの蓄えがなければ、子ども達が直接援助をしなくてはならないということになり、仮に私のように「自分の子ども」がいない場合は、誰も面倒を見てくれないということになるのだ。そう言われればそうだなと。

で、仮に、そういう人は生活保護を受ければいいじゃないかみたいな意見があったとして、生活保護も結局は国民の税金でまかなわれているのだろうから、受給者が増えるということになれば、それだけ税負担が増えるだろうし、税負担を増やさないというのであれば、受給資格が厳しくなったり、受給額が減ったりということになるだろうし。

そういうことをあれこれ考えていると、もっときちんと年金の仕組みについて国は国民に説明するべきだと思うし、納得してみんなが納められるような仕組みにしてもらいたいと、改めて思いました。

そして、ラストの第七章「教育の再生」については、個人的にここだけで1冊の本にしてもらいたいと思いました。興味のあること、気になることが多いのですが、やはり色々な内容に触れているため、ひとつひとつの内容が薄く、新総理がどういうことをしようと考えておられるかの輪郭はわかるものの、実際具体的にどうなっていくのかなどが曖昧で・・・。
ただ、気になることが色々書かれているため、これまでは殆ど関心がなかったのですが、もう少し政治のこと(といっても教育制度などに関わる部分に関してですが)にも意識を向けなくてはと思いました。

今後の安倍総理のご活躍に期待したいものですね。

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