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2006年9月28日 (木)

「夢をかなえる『そうじ力』」 舛田光洋著

今日は教育や子育てとは直接関係ない本のご紹介です。(どちらかというと、掃除嫌いの私がどうにかもう少し掃除をする気にならないものだろうかという目的で読んでみました。(苦笑))

人生カンタンリセット!夢をかなえる『そうじ力』」 

舛田光洋著 総合法令

評価 ★★★★

以前、やはり掃除嫌いの自分が掃除をするきっかけにならないだろうかと読んだ「ガラクタ捨てれば自分が見える」に共通するところも多かったのですが、日本人が書かれているせいか、もっとすんなりと読めたような気がします。

本の帯に書かれていることは、いきなり私の心にグサッときます。

あなたの部屋は、
あなたの心の
反映なのです

あいたたたって感じです。(苦笑)
私が家で全く仕事をする気になれない、やろうと思ってもついついダラダラしてしまう、そんな原因が万一この本に書かれているように「雑然とした落ち着かない部屋」のせいだったらと、思わず不安になりました。

まあ、そう思えただけでも、ちょっとは掃除をしてみようかな・・・と思えましたので、私にとってはいい本だったのではないかと思います。

著書の構成は4章からなっていて、1章は「人生を劇的に変える『そうじ力』」と題し、掃除によって倒産や離婚の危機などから復活した例や、ニューヨーク市の犯罪が激減した例、ディズニーランドの掃除の例などを紹介。
2章では「どん底からよみがえる驚異のパワー『マイナスを取り除くそうじ力』」として、「マイナスエネルギーを取り除く」掃除の仕方を紹介。
更に3章で「夢をかなえる強運パワー『プラスを引き寄せるそうじ力』」として、更に積極的にプラスエネルギーを引き寄せる掃除についてを紹介しつつ、掃除によって願望が実現したという実例をいくつか紹介しておられます。
最後の4章では「21日目、あなたは成功者体質になる!」と題し、三日坊主を7回繰り返すことでより強力なパワーが得られるということなどを述べつつ、この先の著者の夢なども書かれています。

1章で挙げられていたのですが、「ブロークンウインドウ理論」というものがあり、実験で、2台の車をボンネットを開けた状態にして1週間、1台はボンネットを開けただけ、もう1台は更に窓ガラスが割れた状態で放置したそうです。
その結果、前者は1週間特に何も起こらなかったのに対し、後者は10分後にバッテリーが持ち去られ、次いでタイヤが。更には落書きや投棄、破壊が行われ、1週間後には完全にスクラップ状態にまで破壊されたそうです。
その実験結果から「ブロークンウインドウ理論」というものができたそうですが、確かにわかるような気がします。

次いで、ニューヨーク市で、地下鉄の落書きを徹底的に消すところから始め、軽犯罪を厳しく取り締まった結果、治安が劇的に改善されたという話は以前に他でも聞いたことがありましたが、こちらにも紹介されていました。
これはブロークンウインドウ理論に基づいて行われたことだそうです。

この他にも、学校崩壊していたところで保護者がひとりで校内の掃除を始めたら、だんだん一緒に掃除する保護者が増え、そのうちに子ども達の中からも手伝う子が現れ、学校が蘇ったという話なども紹介されています。

読みながら感じたのですが、確かに、荒れた環境はそこら中にゴミが散らばっていたり、物が散乱していたり、落書きがされていたり、じめじめしていたりとそういうイメージと結びつきますし、その逆のイメージの場所では平和で穏やかな環境であることが多いように思います。

街中でも、吸殻や空き缶が捨ててあると、続いて捨てるのにあまり罪悪感を感じないけれど、何も捨てられていないキレイな場所に最初に捨てるのはやはり罪悪感を伴うでしょう。
ゴミがあればゴミを呼んでくる。マイナスはマイナスを引き寄せてしまう。そう言われれば、それはそれで納得です。

かといって、本に書かれているほど徹底的に掃除をするだけのパワーは私には出そうにありませんが、この本でもうひとつ気に入ったのは「三日坊主法」という言葉で、どんなことでも3日ぐらいなら集中してできると。だったら、「どうせ長くは続かないから・・・」とやる前から言い訳してやらないのではなく、徹底して三日坊主を繰り返せばいいのだと。
そう言われればちょっと気も楽になりますし、確かに全くやらないよりは集中して3日やって、またしばらくして3日やって・・・という方が結果的には遥かに効果があるようにも思えます。

短期集中型の私としては、3日すら持つかどうかわかりませんが、ときどきこういう本を読んで、やる気になって掃除をして、飽きてしばらくしたらまた読んで・・・と繰り返していたら、少しは掃除をし続けられるかもしれないと。

というわけで、単純な私は先日、早速少しだけですが、自宅と教室の普段はあまり手をつけていない部分の片付けやものの処分に勤しみました。
普段は仕事があるので、毎日継続してというのは無理(あくまでも掃除嫌いの私には無理なだけですけど・・・)ですが、これまでよりもう少しだけ前向きに掃除をしてみようかなと思いました。

掃除嫌いの方、部屋が散らかっている方、今何かがうまく行かなくて悩んでおられる方などにオススメです。

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2006年9月25日 (月)

「お母さんはしつけをしないで」 長谷川博一著

ちょっと奇抜なタイトルが気になり、どんな内容なのか読んでみました。

「お母さんはしつけをしないで」 長谷川博一著 草思社

評価 ★★★★☆

著者である長谷川氏は大学の心理学の教授をされていて、ご専門が心理療法、犯罪心理、パーソナリティ障害などと書かれています。
また、親の立場から虐待問題にアプローチする「親子連鎖を断つ会」という会の主宰でもあられるようです。

本の帯にはまたなかなか衝撃的なことが書かれています。

いじめ、不登校、ひきこもり、非行、少年犯罪・・・・・・

いま、「しつけの後遺症」が子どもたちを苦しめている!
少子時代のしつけは「支配」。
「しつけようとしないしつけ」が親子を
もっと楽にします。

昨今、社会問題となっている様々な問題が「しつけ」の「後遺症」だという著者。
それは一体どういうことなのかを読み進めてみました。

もちろん、子どもは一人ひとり全て違った個性を持っているので、この本に書かれていることが全て正しく、全ての子どもに当てはまると考えることは危険だと思います。
ですが、こういう意見があるということを知ることは、子育ての上で何か役に立つのではないかと感じました。

著書の初めにこんなことが書かれています。

 次にあげる「読んではいけない人」に当てはまっていれば、私の本はここで閉じたほうがいいでしょう。これは、修羅場を踏んだ一カウンセラーからの助言です。
 読んではいけない人、それは「子どもという存在」について、次のページに掲げる五項目を強く信じこんでいて、これらの考えを手放すことを、ぜったいに認めたくない人です。(中略)

●次の五つの考えを、あなたは手放すことができますか?
 1 子どもの将来のために、小さいうちから勉強させるべきだ。
 2 子どもは努力と忍耐を学び、人に迷惑をかけないようにしないといけない。
 3 子どもはつねに親や先生など目上の人を敬い、言われたことには従うべきだ。
 4 人間は泣いたり怒ったりと、むやみに感情を出すべきではない。
 5 親が子どもの言い分に耳を貸すのは、たんなる甘やかしにすぎない。

 反対に、これらの五つの事項をしつけるのがうまくいかず、以下のようなつらい日々を過ごしている人には、ぜひとも読んでいただきたいと思います。効果てきめんかもしれません。

 6 子どもを思い通りにしつけられなくて、困っている。
 7 子どもが何らかの「問題」や「症状」を呈して、悩んでいる。
 8 子育て下手な自分のことが嫌いで、落ちこむことがある。
 9 家族関係がぎくしゃくしていることに気づいている。

さて、これを読んでくださっているお母さん方はいかがでしょうか?

この本を読みながら、気になったところ、心にひっかかったところを、以下順に引用してご紹介します。

近年、世間を驚かせたいくつかの凶悪な少年事件を起こした子ども達の中で、事件を起こすまでは「彼らは親の言うことをよくきく、自己主張をしない大人しいタイプの子どもたちだった」という共通点をもつ子ども達がいるようです。それについて・・・

 優秀な学業成績をあげていたという共通項から、私は、勉強を「やらされてきた」子ども時代を過ごす太字部分は著書では傍点がつけられています。以下同様。)という経験の問題性を指摘したいのです。幼少期から勉強に向かわせようとする強い介入は、非力な子どもでははね返すことができません。やがて子どもの心にゆがみがつくられていく・・・・・・。私はそう考えているのです。
 誤解のないようにつけ加えますが、子どもの頃に勉強ができるから事件を起こすという論理を主張しているわけではありません。しかし、そう考えておいたほうが無難ではないかとさえ思うのです。

また、しつけの面において非難されがちなお母さん方に、こんなことも書かれています。

 私が胸を痛めるのは、このように子どもを追いつめてしまうようなしつけは、母親なりに「いい子に育ってほしい」という強い思いがその背景にあることを、よく知っているからです。言いかえれば、それも愛情の一表現だということ。
 たしかに親の育て方に問題があったとしても、責任を親だけになすりつけようとする冷たいまなざしが社会にあることには、いたたまれない思いを禁じえません。

こう述べ、悩んでいるお母さん達に社会があたたかいまなざしを向けることを望んでおられます。

また、愛するあまり、体罰も含めた厳しいしつけをしていたお母さんと子ども(事件を起こし、少年鑑別所に入った少年)の例を挙げ、こう書いておられます。

 母親はいまでも、自分のした子育てを「しつけ(愛情)」だと信じて疑っていません。しかし、拓也くんが母親から学んだのは、暴力を用いて、相手を思い通りに従わせるという人間関係だったのです。母親の強い愛情はゆがんだかたちで伝わってしまったのです。

また、この記述も、これまで私は考えたことがなかったので、驚きました。(が、言われてみれば納得する部分も多いですね。)

 一昨年、非行で少年鑑別所に送られた少年について、しつけの実態調査をしてみました。同世代の一般高校生と比較してみたのですが、ここにも「甘やかし論」を打ち消す結果が読み取れます。たとえば、「長時間、正座させられて叱られましたか」の質問項目では、鑑別所少年(男子)の二五.五パーセントが「あった」と答えたのにたいし、同年齢の一般高校生(男子)は九.八パーセントにすぎませんでした。そのほか、暴言を吐くなどの心理的虐待に該当する多くの項目で、二つのグループの差が顕著だったのです。つまり非行少年たちは、一方的に叱られていて、甘やかされているのではけっしてないということです。
 その前年、日本弁護士連合会が、弁護士が扱った少年事件数千例の聞き取り調査をしていました。ここで浮き彫りにされたのは、犯罪に走った少年の親ほど「うちは子どもをきびしく育てた」と答える傾向にあったというものです。反対に少年のほうは、親のしつけを「虐待だ」と感じており、親子関係の理解の仕方に大きなズレがあったということです。

この部分も印象的でした。

(前略)人は無意識のうちに、自分の信念に合致するように振る舞うものなのです。「自分は悪い子だ」と思っていれば、それに合うような行ないを選択してしまう。「叱られるのがいやだから、そんなことはもうやめよう」というわけにはいきません。むしろ反対なのです。

これもイメージしやすい表現でした。お母さんが「父性化」していると述べている項で・・・

 前項で、母性的な姿勢として、「わかる」「認める」「受けとめる」「許す」「包みこむ」と書きました。(中略)
 しつけに熱心なお母さんたちは、子どもに「大人化」を期待するあまり、母性で接する余裕を失い、ついつい父性的な関係を子どもとのあいだにつくってしまう傾向があるのです。

「強迫」や「キレ」、「いじめ」、「ひきこもり」について書かれているところも、色々引用したいのですが、部分的だときちんと伝わらないでしょうし、かなり長くなってしまうので引用は控えます。

こちらは、数値で表されると改めて、「はぁ~、そうか・・・」と思ったのですが、日本の少子化に触れて・・・。

 一九五〇年以前は、子どもの割合は安定的に三六~三七パーセントで推移していました。比率を単純計算して比較すると、子ども一人にたいする大人の人数が一.七〇人だった時代(一九四〇年)から、現在の六.一九人へと、三倍以上になったことがわかります。すると何が起こるか・・・・・・。
 子どもたちが大人とかかわり、見られる頻度、はたらきかけられる程度が増していきます。世の大人たちがこぞって子どもを育て、しつけようとすれば、簡単に「適度」の閾値を超えて「過度」に至ってしまう危険にさらされるのです。

これよりあと、11章以降は、悩めるお母さんたちへのアドバイスが優しい言葉で書かれています。

私としては、子育てに悩んでいるお母さん、我が子をいい子にしなくては!と必死で頑張っているお母さん、お子さんが何か問題行動を取り始めたというようなお母さんなどは、是非読んでみられてはと思える内容でした。

もちろん、お子さんがおられるお母さんに限らず、私が読んでも「はぁ~」「ほぉ~」「ふぅ~ん」ということが色々ありましたし、共感する部分も少なからずありましたので、子育てをしておられない大人の方でも、子どもに関わる方は読んでみられてはどうかなと思います。

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2006年9月21日 (木)

「頭のよい子が育つ家」 四十万靖・渡邊朗子共著

「家」というものに目を向けた珍しい本だったので、ネット書店で見つけて早速購入してみました。

「頭のよい子が育つ家」 

四十万靖・渡邊朗子共著 日経BP社

評価 ★★★★☆

著者のおひとりの四十万氏は慶応義塾に中学から大学まで通われ、現在エコス・コーポレーションの代表取締役、渡邊氏は慶応義塾大学大学院の助教授とのことで、著書で取り上げられているのは首都圏の難関有名中学ばかりですが、「こんな家だったからこの中学に合格できた」という学校と家が強く結びついているような内容ではないので、お子さんを持つ親御さんにはもっと広い範囲で十分参考になる1冊なのではないかと思います。

本の帯にはこんな文字が大きく書かれています。

「できる子は、子ども部屋では勉強しない。」

この言葉は、著者らが200件以上の家庭を調査した上で導き出したもののようで、著書を読み進めるうち、「ああ、なるほどね」と思えました。

著書の構成は、まず第1章で具体的な11の事例をイラストを交えてわかりやすく紹介し、第2章ではそれらの例をまとめる形で文が書かれています。
そして第3章では「あなたの家をすぐに『頭のよい子が育つ家』に変える10カ条」と題し、引越しや建て替えなどの大掛かりな話ではなく、比較的簡単に実行できることを紹介しています。(ここまではほぼ全て四十万氏が書かれたようです。)
第4章は渡邊氏が「建築学から考えた『頭のよい子が育つ家』の秘密」と題し、最初に挙げられた11の事例を踏まえつつ、専門家の視点で様々な例を挙げながら、なぜその家が「頭のいい子」を育てられるのかなどについて更に詳しく説明をしておられます。

有名中学を受ける子のご家庭というと、勝手にあるイメージを描いてしまいがちですが、この本を読むとそのイメージが覆されます。
もちろん、各校の合格者のうちのひとり(それも数年間のうちの)の家庭の例ですので、例外も沢山あるでしょうし、「うちの子は子ども部屋にこもって必死で勉強して合格したわ」というご家庭も沢山あるだろうと思います。

ですので、私としては、「こうしたから有名中学に合格した」ということの参考にするというより、子育ての参考、頭がいいということに限定せず、子どもが「いい子」に育つ家の参考として読んでみられてはどうかなと思いました。

紹介されている事例全てが親子のコミュニケーションが活発で、家族の仲がいいご家庭であり、著者ご自身も「『頭のいい子』が育つには家族のコミュニケーションが大前提」」と述べておられるのですが、そういうことであれば、何も受験するご家庭に限らず、お子さんがおられるご家庭は全て参考になるのではないかと思うのです。

家族の気配の感じられるところで勉強することで安心したり、かえって集中できたりということもあるようですし、何かわからないことがあってもすぐに聞けるというメリットもあるようです。
挙げられている事例をそのまま実践したら有名中に合格できるわけでは決してありませんが、取り入れられることを取り入れることで、親子のコミュニケーションがよくなり、子どもの心が安定する可能性があるのであれば、できることからやってみられてはどうでしょうか。

とにかく、子どもを子ども部屋に閉じこもらせないということがポイントのようですが、これは翻せば、親と顔を合わせることなく子ども部屋に行けるようなつくりの家は子育てにあまり望ましくないということと同じなのだと言えるのではないでしょうか。

著書では大掛かりなリフォームなどをしなくても、簡単に実行できるような例もいくつも紹介されています。
お子さんをお持ちの方、一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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2006年9月18日 (月)

「驚異のつがわ式漢字記憶ドリル」 津川博義著

以前、「世界最速「超」記憶法」をご紹介した津川先生の漢字「記憶」ドリルということでどんなものか購入してみました。

「誰にでも役立つスラスラ記憶術 驚異のつがわ式漢字記憶ドリル 

津川博義著 主婦と生活社

評価 ★★★★

以前ご紹介した著書で紹介されていた記憶法を利用した漢字学習のためのドリルです。

取り上げている漢字は漢字検定の級を目安にし、5級レベルから準1級・1級レベルまでの8段階になっているのですが、各レベルで20個の漢字・熟語が取り上げられているだけですので、実際に漢字検定を受けようとか、各学年で学習した漢字をしっかりマスターしようという目的で使用するには量が不足しています。(ステップ8のみ30個。)

ここ数年流行っている「脳の活性化」や「頭の体操」のために大人が利用するにはそれなりに役に立ちそうではあるのですが、今度は逆に初めの方は簡単すぎて(人によってはステップ5や6ぐらいまでは余裕でできてしまうと思いますし、漢字が得意な方であれば最後まである程度「記憶術」を利用せずに書けてしまうかもしれません。)物足りないかもしれません。

物足りない方にはこの上級編が出ているようですので、そちらの方がいいのかもしれませんね。

ステップがひとつ終わるごとにコラムのようなページがあるのですが、そこに書かれていることは前出の著書でも紹介されていたことです。(地図記憶法や暗証番号の決め方、人名記憶法など。)

実際、私も解いてみたのですが、この記憶術が効果があるのかどうか確かめるためには現時点で書けない漢字、覚えていない漢字で試さねば効果がわからないため、まずはどこまで書けるのか書いていったところ、ステップ7までは9割5分ぐらいの正解率できてしまったため(10割じゃないところが微妙に悲しいのですが。。。)、試せるのはステップ8の30問だけという、イマイチ効果の測りにくい結果となってしまいました。。。(苦笑)

おまけにそこまでに180問も漢字を書いたので、疲れてしまい、ちょっと休憩。。。

で、とりあえず試してみましたが、確かに文字の一部分だけを○で囲むというのは印象に残りやすい気はします。ただ、私は例で囲んである部分以外の部分が覚えづらいということも中にはありましたし、そういう場合はそちらに○をつけるとか、ややっこしい字であれば○を2ヶ所につけるとかの工夫も必要なようです。

表紙の一番上に「衰えた『脳』と『記憶力』が蘇る!」と書いてあるのですが、確かにそういう利用法であれば、ある程度効果が望めるのではないかなと思います。

ただ、もし純粋に漢字検定であるとか、学校の漢字テストのためなどに漢字を覚えたいと思っている方には、こちらのドリルよりは、「世界最速「超」記憶法」の本で記憶法を学ぶ方がオススメかなと思います。(こちらの本は漢字に限定せず、地図や英単語などの覚え方も紹介されていますので。)

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2006年9月16日 (土)

「なぞぺ~②」 高濱正伸著

読み物ではないので、またイレギュラーでのご紹介。

先日ご紹介した高濱先生の「なぞぺ~」に続編が出ました。
今月下旬には更に第3弾も出るようです。

考える力がつく算数脳パズル なぞぺ~②」 

高濱正伸著 草思社

評価 ★★★★

1冊目より更に高度な問題が多くなったように感じます。
図形の問題も多く、A問題でも「簡単」とは言えないものもあるように思いますし、B問題になると、空間図形が苦手な人であれば中学生以上であっても(当然大人でも)考え込んでしまうものが結構あるように思います。

ただ、中学高校で出てくる空間図形の問題その他で必ず必要になってくる能力でもありますので、それを小さいうちから遊び感覚でやってみるというのは有効だと思います。

しかし、前作同様1つの問題に関しては類題も含めて2問でおしまいになってしまいますので、苦手な子は解くコツをつかむというとこtろまではいけないのではないかと思います。その分、ご家庭でのフォロー(類題作りなど)が必要になってくるのではないでしょうか。

ですが、親子で一緒に充分楽しめる1冊だと思いますので、前作同様こちらもオススメできそうです。

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2006年9月14日 (木)

「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」 高野登著

今日ご紹介する本は教育や育児には直接関係ないのですが、何か読んでいて色々感じることがある1冊でした。

リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」 

高野登著 かんき出版

評価 ★★★★

著者の高野氏はザ・リッツ・カールトン・ホテルの日本支社長を務めておられる方だそうです。
タイトルからもわかる通り、リッツ・カールトンで起こった様々な感動的な出来事を紹介しつつ、人を幸せにするための「人との接し方」について書いておられます。

私にとっては思わず感涙というストーリーがたくさん紹介されているのですが、読みながら色んなことを考えました。超庶民でおまけに貧乏性の上、旅行にも滅多に行かない私には恐らくこの先も全く縁のないランクのホテルなのだと思うのですが、これを読んで、思わず「一度泊まってみたい・・・」と思ってしまいました。(笑)

著書の中で何度も取り上げられているのが、いわゆる「社員教育」にあたる部分のことなのですが、これはどんな業種だろうと、また、大人ではなく相手が子どもであろうと、参考になること、考えさせられることが色々あるように感じました。

もう、単純極まりない私は、「ここで働いてみたい・・・」とか思ったりもしたわけですが、さすがに「接客」はしたい仕事ではないので思い止まりました。(笑)
因みに、著書の中で書かれていたのですが、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーは「従業員にとって、もっとも働きがいのあるホテル・カンパニーとしての評価を受けて」いるそうです。
実際、読んでみるとこんなところでこんな風に仕事ができたら楽しいだろうなと、ホテル業に全く興味のない私でさえ思ってしまうものがありました。

そういわれればそうだなと思ったことのひとつは、こんな風に書かれています。

 日本のサービス産業のなかにはまだ、お客様は上の存在で、サービススタッフは下から仕えるもの、という認識が強く残っているのを感じます。
「こちらからお客様に話しかけたりしては失礼ではないだろうか」
と考えてしまう習慣が残っています。それだけに、自分から進んでコミュニケーションを取るということが苦手であったり、またそういう教育もあまりなされてこなかったという背景があるようです。
 すると、お客様のほうでも敏感に壁を感じて、
「こんなことまで頼んでいいのだろうか」
 と遠慮されてしまうのです。
それでなくても特別なことをお願いするときのお客様の心理状態というのは、申しわけないとは思うのだけれど頼んでみよう、という思いがあるのです。とりあえず何でも気軽に相談してアイデアを出してもらおうという信頼関係があると、お客様の心理的負担もずいぶんと軽いものになるはずです。

また、他にも数限りなく、ほぉ~っと思ったり、考えさせられたり、自分も見習わなくてはと思ったりしたことがあるので、ランダムに引用して紹介させて頂きますと・・・

ホテルの朝食メニューについての例を挙げながら・・・

 冷蔵庫の中には肉もあるし、スパニッシュオムレツ用の食材もあります。たいていのことは即座に対応できるはずです。それにもかかわらず、
「申しわけございません。朝食はこちらのメニューになっております」
 といってルールを守ろうとするのは、ホテル側の都合ではないでしょうか。(中略)
 ただ、お客様の好みや感性は一人ひとり違います。それにきちんと対応してこそ、心に染みるサービスを提供できると思うのです。

であるとか、リッツ・カールトンからの従業員への約束という話では・・・

 従業員を、現場での作業を完璧にこなす『人材』としてみるのではなく、企業にとって最も大切な財産、プロフェッショナルである『人財』と明確に捉えているのです。当然そこには、従業員としての強い責任感が求められ、プロとしての義務も生じます。そこで初めて企業側と従業員との間に、本当の意味でのパートナー関係ができ上がります。
 ところが、いまだに多くの会社では、この関係が逆になっています。
「私たちはこの規則に従います。会社に対して○○はいたしません」
 というように、従業員が会社に対して約束をさせられるだけというのが一般的だと思います。

まずこちらが信頼するということの大切さ、それがもたらす効果など、読んで納得です。

またこれもすごいのですが・・・

 エンパワーメントで従業員に認められている力(権利)は三つあります。

 ①上司の判断を仰がず自分の判断で行動できること
 ②セクションの壁を超えて仕事を手伝うときは、自分の通常業務を離れること
 ③一日二千ドル(約二十万円)までの決裁権

 現場のスタッフにとって、エンパワーメントは大変ありがたいものです。お客様にお花をプレゼントしたいが、あとで経費として認められなかったら・・・・・・。そんな心配があるうちは、従業員としても思い切った発想が出てきません。エンパワーメントの仕組みができているからこそ、通常のサービスを超えた最高のおもてなしを実現できるのです。

従業員みなに1日20万円ものお金をお客様へのサービスのために自由に使う権利を与えられているというのは、やはりすごいことだと思います。

また、開業の際の採用面接の話も書かれているのですが、面接はホテルの大宴会場で、入り口にはドアマンが2人。面接に入るとウエイターたちがコーヒーなどを運んできてくれて・・・という状態でなされたそうです。そこにこんなことが書かれています。

 入社試験のためにいったいどうしてここまでやるのか。もともとリッツ・カールトンには相手が誰であろうと“親切なおもてなし”をする文化がありますが、理由はそれだけではありません。
 もうひとつの理由は、他の応募者の反応を見て気づきました。三百五十人の募集に対して約三千人の応募があったのですが、会場の雰囲気を見た半分ぐらいの人が、
「自分には合わない。もっと普通のホテルで働いたほうが気が楽だ」
 と言って帰ってしまったのです。(中略)
 実際に自分が受けたサービスを通して、リッツ・カールトンの文化に適応できるのか、もしくは本当に適応したいのかを考えてもらう狙いがあったのです。

また、採用に際しての面接でなされる質問についても、実績やスキルなど、一般の採用試験であれば必ず聞かれるであろうことは殆ど聞かれず、代わりに、最近どんな本を読んだかや、自分の家族を喜ばせるために先月したこと・・・そんな「意外な」ものばかりだったそうです。
しかし、その理由としてこう書かれています。

 サービスの技術や技能は訓練すれば習得できます。知識もキャリアを積めば自然に身につくものです。しかし、その人の人格や価値観は長い時間をかけてつちかわれてきたものであり、あとからそう簡単に変えられるものではありません。テクニックはあとから訓練できたとしても、パーソナリティーは鍛えられないのです。

深い。けど、確かにそうだなと思いますね。

このほかに、私が何度も目頭が熱くなった感動のサービスについてのエピソードがふんだんに紹介されています。
実際にこんなことをしてもらったら、一生このホテルのファンになるだろうなと思ってしまうものばかりでした。

これを読んだらきっと、このホテルに泊まってみたくなるに違いない。そう思います。(笑)

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2006年9月11日 (月)

「男の子を伸ばす母親は、ここが違う!」 松永暢史著

「男の子を」と限定されていたので、タイトルを何度か見かけながらも購入を迷っていました。
ですが、ネット書店でも結構何度も目にし、アマゾンのレビューでも興味を引かれたので読んでみることにしました。

「男の子を伸ばす母親は、ここが違う!」 松永暢史著 扶桑社

評価 ★★★★☆ (是非読んでほしい。)

タイトルからして育児本だろうと思いましたし、私の場合男の子限定での知識がほしいわけでもなかったのですが、結果的に読んでみてよかったなぁとしみじみ思っています。

著者の松永氏は著者紹介に「教育環境設定コンサルタント」と書かれているのですが、その仕事の内容について、まえがきにはこう書かれています。

①受験プロ――中高大学のあらゆる入試問題を分析し、その合格実現のための最短距離の学習プログラミングの作成と実行。
②学習メソッド開発――音読法、作文術、サイコロ学習法など、これまで学校や塾で盲点になっている学習メソッドを開発伝授。
③教育カウンセラー――生徒とご家庭に客観的な状況を解説し、最良の教育環境の設定。

著者は主に男の子の指導をしておられるようですが、ご自身の子育ての経験も踏まえつつ書かれたらしきこの本は、男の子を持つお母さんには是非ぜひ読んで頂きたいと思いますし、もちろんお父さんにも役に立つと思います。
そして、私のように「子育て」には縁のない女性でも読む価値ありなのではないかと思います。(読みながら何度もクスクス笑ってしまいました。)

著者は男の子ならではの能力や特性を「オチンチン力」と名づけているようですが、読みながら、昔ベストセラーになった「話を聞かない男、地図が読めない女」の内容が何度も頭に浮かび、ふむふむ納得と思ったり、それは肉体的な性別の「男の子」に限定してしまわない方がいいんじゃないかな?と思ったりしつつ読みました。

いきなりしょっぱなから「本格的な勉強は14歳以降でよい」とのタイトルで1章がスタートするのですが、ここに書かれていることは私としては大いに賛成。一部引用しますと・・・

 私は、子ども、とくに男の子の学習能力を高めるために必要なのは、“小さい頃に充分に遊んだ経験”であると考えます。早くから勉強をスタートすることではありません。この“遊び”とは、ひとりでテレビゲームやパソコンで遊ぶことではない。自然の中で、カラダを使って、友達と群れて遊ぶこと。この経験が、男の子にとっては重要なのです。(中略)
 男の子はこうして、遊びを通して得た経験がカラダの中に積み上げられていく、と考えてください。同世代の女の子がコツコツ勉強している姿を見ると、「うちの子は遊んでばかり」と不安になるかもしれませんが、中学生になっても遊び続けている子はむしろまれです。自分からか、あるいは周囲の状況からか、または受験を考え始めたとき、“勉強しないとヤバイ”という状況に、必ず子どもたちは置かれるようになります。
 そのとき、今度はまともに勉強に取り組んだとしましょう。すると、そこで遊びを通して得た経験が活かされてくるのが男の子です。

この後に具体的に、どんな経験がどういう風に活きてくるかも例を挙げて書いておられますが、うんうん、そうよねという感じです。

かなり興味深い内容、面白い内容が多いのですが、中でもいくつか特に印象に残ったもの、これまでそういう意見に出会ってなかったものを紹介しますと

外出時、常にヘッドホンステレオをつける子は勉強ができない

これはへぇ~っという感じでした。内容を読めば、確かにそうなのかもと思うものでした。

これは「男の子」に特有なのかどうか、私自身どちらかというとこういうタイプだったので(まあ、私はよく当たる占いの先生に「男だ」って言われてますから当然かもしれませんが。。。)、当てはまらない男の子もいれば、これに当てはまる女の子もいると思うのですが、

男の子は『理屈』で納得させよう」という項目。
女の子は直感で「これはやめておいたほうがいいな」などと感じとり、そのように行動できるのだけれど、男の子は理由がわからないと「ダメ」と言っても「なんで?」となってしまい、感情的に怒ったところでまた同じことを繰り返してしまう・・・そういう傾向があるとのこと。
なぜそれをしてはいけないのかをきちんと説明してあげることが大切だと言われたら、ちょっと納得です。

またこの著者も「家事を手伝わせると、学習効率が上がる」と書いておられます。この理由も読めば確かにそうかもと思います。

更に、「『ゲーム』をさせよう」という項目では、私の思っているのと全く同じく、テレビゲームなどではなく、トランプやボードゲーム、レゴなどの昔ながらのゲームをさせようと書いておられます。

この後も、大いに共感できることが続くのですが、「詰め込み学習は健全な好奇心を奪い去る」という項目では詰め込み学習によって好奇心が潰されてしまうということに触れ、こんな風に書かれています。

 小さな頃から黙々と詰め込み学習でひたすら耐える学習を続けてきた子どもと、勉強の中から“なぜ”を発見することで“おもしろさ”を見いだすことができる子どものどちらが頭がよくなるかというと、言うまでもなく後者の好奇心に満ちあふれた子どもです。
 好奇心は日々の勉強の中から育つものではありません。友達と遊び、遊びの中でたくさんの「なぜ」を見つけ、「なぜ」を追求することでより大きな“おもしろさ”を獲得した経験が多い子ほど、勉強の中でも「なぜ」を見つけやすくなるのです。
 受験を生き抜くためには知識量がモノを言う。これは事実です。しかし、だからといって小さなうちから詰め込み学習をするべきではありません。それよりも、たくさん遊んで好奇心が刺激される経験をたくさん積んでおくことが、短時間で学習効果が上がる下地をつくってくれるのです。

更に、これに続く「無目的な勉強に打ち込める男は権威主義者になる」、「習い事が多すぎると、無責任な人間になる」という項目もちょっと考えさせられます。

しかし、何より一番大胆で、かつ印象に強く残ったのは最後の項目、「世代交代ができる男に」です。

男性の意見として書いておられるので、女性としては一部、それはちょっと違うんじゃないの?と思うところもなくはないかもしれませんが、男の子をお持ちで、中学受験などを考えておられるお母さんには是非まず読んでみて頂きたいと思います。読んだ上で、ご自身の価値観と照らし合せ、本で書かれていることは納得できないわというのであればそれでいいと思いますが、そういう視点でものを考えたことがなかったという方もおられるかもしれませんので、是非一度、読んでみられてはと思うのです。

というのも、ちょっと表現が極端ですがこんなことが書かれています。昔は結婚を「永久就職」と呼んだりして、安定した生活を保障してくれる男性と結婚することで自分の生活を保障してもらうという位置づけだった結婚が、時代と共に女性が社会進出し、明らかに変わっているということを書いているのですが、後半を引用しますと・・・

 (前略)そして、理想の相手に巡り合えた女性は、あたかも生活のために好きでもない仕事を黙々とこなすサラリーマンのように、自分が生きていくために夫に尽くし、姑に仕え、家事をこなしていたことでしょう。
 このような話を現代の女の子たちにしたら、たちまち「げっ!」と吐き捨て、「そんなの信じられない。そんな結婚をするぐらいなら、一生独身のほうがマシ!」と断言することでしょう。それほどまでに、今の女性は自立しているのです。
 自立した女性が選ぶのは、「高学歴で、安定かつ高収入が約束された職業に就いている男性」であるはずがありません。「結婚したら専業主婦になり、家庭を守る」と考える女性も、今や絶滅寸前と言っていいでしょう。結婚後も仕事を続けることは大前提という彼女達にとって、夫の経済力はさほど気にしないのです。(中略)
 東大卒で官僚あるいは医者ならいくらでも相手が見つかるという時代は過ぎ去りました。今や女性が男性を選ぶ時代です。(中略)
 さて、そこで問題なのは、あなたの息子さんです。あなたの息子さんは、進んだ女性に選ばれる可能性があるでしょうか?女性なら精子さえ手に入れれば自分の遺伝子を残すことができますが、男性は自分を受け入れてくれる女性の存在なしには、自分の遺伝子を残すことができないのです。(中略)
 自分の遺伝子を残さなくてもいいと本気で考える人は、いったいどのぐらいいることでしょう。(中略)
 人生の究極の目的は、いい暮らしをすることではなく、世代交代をすることです。(中略)
 あなたのお子さんは幼い日々の大半を費やして一生懸命勉強し、一流大に合格するかもしれません。しかし、どんなに誇れる学歴を得ようと、安定し、高収入が約束された職業に就こうと、その遺伝子を次世代に伝え、世代交代ができないのなら意味がありません。(中略)
 どうか、無味乾燥な詰め込み教育で子どもの好奇心や感受性、生きる力を奪い取って世代交代が叶わない男性にしないでください。これは、子どもだけでなく、あなた自身が世代交代できるか否かに関わる切実な問題なのですから。

かなり長い引用になりました。本当ならこの項目は全て引用したいぐらいです。
もちろん、この意見が全て正しいとは思いませんし、世の女性みんながそういう風に考えているとも思いません。ですが、何かとても大切なことを言っておられるように思うのです。

全般にとても読みやすく、共感できる内容がたっぷりでした。
男の子さんをお持ちの方は是非一度読んでみられてはいかがでしょう。

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2006年9月 7日 (木)

「あと5センチ、夢に近づく方法」 渡邉美樹著

またまた渡邉美樹社長の著書のご紹介です。

「あと5センチ、夢に近づく方法―渡邉美樹が戦いながら身につけた起業論 

渡邉美樹著 祥伝社黄金文庫

評価 ★★★★

とりあえず、古いものは別として、最近出たものは全部読んでみようと、自分の仕事には直接関係なさそうな気がしながらも、購入してみました。(まあ、文庫なので価格も手頃ですし。)

この本はもともと『「前略・・・。」青年社長・渡邉美樹が贈る30通の返信』というタイトルで6年前に出されたものに第6章を加筆して、改題したものだそうです。
ですので、私はその著書を知らずに今回この本を買いましたが、そちらを読んだことのある方はまた購入してしまわれないよう、若干の注意が必要かもしれません。

この本は旧題からはよくわかる通り、一般の方から渡邉社長に届いた手紙への返信という形で書かれています。
章は6章あり、第6章が今回の著書での書き下ろしとのことですので、もともとは5章までの30項目だったため「30通の・・・」というタイトルだったようです。ちなみに、この本では第6章が加えられたため、34通の手紙への返信ということになっています。

章ごとに見ると

第1章 起業を決意、準備する
第2章 一人前の経営者になる
第3章 事業を拡大する
第4章 危機を乗り切る
第5章 株式公開を目指せ!
第6章 成功の先にあるもの

となっており、見ての通り、起業、経営に関する内容が殆どを占めています。ですので、この本に関しては読んで私の仕事に直接何か参考になったかというと微妙です。
ただ、渡邉社長の人柄、信念などはしっかり伝わってきますので、読んでいて気持ちのいい本であるのは確かです。

また、企業経営とまではいかなくても、自営業の方にも参考になることは色々書かれているように思いました。
例えば、最初に「どの分野を狙うか」について書かれているのですが、要点のひとつに「業種で選ぶのではなく、自分の本当にやりたいことを考える。」と書かれていたり、起業にあたっての家族の説得に関する項目では「家族の反対でやめようと思うぐらいなら起業はやめたほうがいい。」などとも書かれています。

また、「人脈を築く」という項目の3つの要点には
「無理な人脈づくりは意味がない。」
「まず自分自身を磨くことが大切。」
「相手にメリットを与えることができなければ、
 相手から何も得ることはできない。」
と書かれています。

ただ、第1~5章はやはりかなり起業や経営に関する具体的な内容について書かれているため、私は「ふぅ~ん」と思って読んだ感じでしたが、今回加筆された第6章は、企業経営をしている人でなくても十分共感できたり、参考になったりするのではないかなと思いました。(私はこの章が一番好きです。)

読みやすいですし、経営者の方はもちろん、会社にお勤めの方などにも色々参考になる1冊ではないかと思います。
ただ、お子さんをお持ちの方に参考になる部分はあまりなさそうですが。。。

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2006年9月 4日 (月)

「夢をかなえる勉強法」 伊藤真著

司法試験の勉強をしている方なら恐らく皆さん知っておられるんだろうなというカリスマ塾長、伊藤先生の書かれた著書のご紹介です。

「夢をかなえる勉強法」 伊藤真著 サンマーク出版

評価 ★★★★ (私は結構好き。)

私はこの本を読むまで、伊藤先生のことはお名前と、勤めておられた予備校だかなんだかをお辞めになった後のトラブルの噂を耳にしたことがあっただけでしたが、タイトルが気になったので購入しました。(購入したのは2~3ヶ月前だったかと。。。)

読んでみると、「伊藤先生のファンになってしまいそう・・・」というのが第一の感想でしょうか。とてもすごい方なのは間違いないのですが、熱い方で素晴らしい志をお持ちの方なのだなと感じました。

しかし、この本を読みながら、伊藤先生にも渡邉社長や中田市長などに感じたのと同じ空気を感じました。
ポジティブで、とにかく前向きに『世の中をよくすること』『みんなを幸せにすること』について考え、取り組んでおられるという印象を伊藤先生のこの本からもひしひしと受けました。

そして、殆どの部分で大いに共感したり、既に読んだ他の方の著書にも同じようなことが書かれていたり(というのは、真似ているという意味ではなく、大変ご活躍している方たちが共通のものの受け止め方、考え方をしておられるようだということです。)で、面白く読めました。

プロローグの最後に書かれているこの言葉は、以前から私が感じていることとほぼ同じことです。

 本気で望んでいることはかなう、という。それは、本気になることで集中するエネルギーが運を引き寄せるからだと思う。本気で願いつづけると、その思いのエネルギーが集中し、ちょうどレーザー光線のようにエネルギーが集まり、運につながるバリアを突破できるのではないか。
 念じるエネルギーが弱ければ、そのバリアは突破できない。
 強く願いつづけた人だけがバリアを突破できる。
 願いがかなうというのは、そういうことだ。

内容は5章からなり、著者のご経験に基づいた学習法やものの考え方、捉え方などが書かれています。

いきなり最初の項目のタイトルは「『大量の問題をこなす』のは最悪の勉強法」と題されているのですが、その中で書かれている一文がこれ。

合理的な勉強法として私がまず考えたのは「全体像をつかむ」ということだった。

全体を見るというのは、つい先日もうひとつのブログに書いた「広い視野」にも通じるように思いますが、確かに部分ばかりに目がいっていると、合理的な勉強はできないように思います。

また、「試験に出るのは二種類の問題しかない」という項目に書かれているこの一文も正にその通り。
二種類というのは、「自分が知っている問題」と「知らない問題」だということですが、その二種類しかないと想定して、どう対処するかというときに、著者が司法試験を受けた初年は「知っている問題を増やそうとやっきになって勉強してきた」そうなのですが、それでも試験には必ず知らない問題が出る。だから、こう気付いたのだそうです。

 自分が知らない未知の問題が出たときにどう対処するのか、実はそちらのほうが重要である。
 予想もしなかった壁にぶつかったときに、どう乗り越えるのか。あるいは失敗したり、挫折したりしてしまったとき、それをどう乗り越えるのか。想定外の未知の問題にどう対処するのか、その方法論を身につけておくのが、夢をかなえるためには重要なのである。

そういえば、先日ご紹介したゆうきゆう氏の著書にも書かれていたように思いますが、伊藤先生も、もうだめだと思ってからのあとひとふんばりが大事だと書かれています。

また、ストレスやスランプの解消法、その他色々な「前向きに勉強に取り組むための方法」が紹介されています。

他にも、マイナスの言葉は使わない方がいい、できないとは言わない方がいいなどとは色んな方が言っておられますし、私もそう思っていますが、この本にも書かれていました。

 言葉には、目に見えない自分の潜在能力を形にするエネルギーが秘められているのではないか。
 「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、自分の中で不安に思っている気持ちのスイッチが切り替わる。(中略)
 
 よく学生たちに言うのだが、否定的な言葉を使う人のそばに行ってはいけない。「こんなの、やってても無駄だよな」と愚痴っぽく言う友達には近づかないにかぎる。(中略)
 マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずのうちにマイナスの想念が蓄積する。
 言葉は耳から入る。耳は脳に近い。音になって耳から入る言葉は、潜在意識や記憶となって脳に定着するだろう。だから言葉は否定的なものより肯定的なものがいいに決まっている。

私は大いに共感するところです。

また、第5章の最後の項目に書かれているこの部分で、私は伊藤先生がすっかり大好きになってしまいました。(笑)ちょっと長い引用になりますが。。。

 先日、性同一性障害の受験生からこんな手紙をもらった。
「自分は、実は性同一性障害者です。仮に司法試験に合格しても、弁護士登録してもらえるのでしょうか」
 私は彼にこう返事をした。
「気にするな。そんなことで差別されるなら、塾をあげて戦うから安心しろ。あなたのような人にこそ、司法試験に受かって活躍してもらいたい」
 彼は感動して返事をよこした。
「オカマは社会でつまはじきにされている。オカマショーに出るぐらいしか、働く場がないのが現状だ。自分はそういう境遇の人を救いたい」
 彼は自分のミッションを見つけたのだ。自分が性同一性障害で生まれた意味と、その使命を見つけたのである。
 そして私も弱い立場にいる人を救う法律家を育てるという自分のミッションを遂行している。私は彼のような人に法律家になってもらいたくて、弁護士から教育者になったのである。(中略)

 なぜなら、勉強は人生の種まきだからだ。自分の人生や運命は、過去に自分がまいてきた種を刈り取っているにすぎない。
 いろいろな環境や周囲の人たちの影響を受けながらも、結局、自分の将来は自分がまいた種によって決まってくる。

うまく紹介できているかどうかわかりませんが、勉強に対するモチベーションをあげたい方、何のために勉強するのかわからない方、試験合格などの目標があるのにイマイチ頑張れない方などはもちろん、今何かを勉強しようとしている方でなくても、読み物として十分面白く読めるように思いますし、前向きに生きるヒントをもらえるかもしれません。

私はこれを読んで、なんだかとても穏やかで素敵な気持ちになれました。

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2006年9月 1日 (金)

「賢くなるパズル」 宮本哲也著

週2回更新を宣言させて頂いておりますが、こちらは読んだわけではないので、イレギュラーでのご紹介です。

「宮本算数教室の教材賢くなるパズルたし算初級―小学校全学年用」 

「宮本算数教室の教材賢くなるパズルかけ算初級―小学校全学年用」

宮本哲也著 学研

先日はNHKの特集にも出ておられ、「強育論」で有名な宮本先生の計算パズル本です。

他社から出ている「強育パズル」や「合格パズル」などとは更に異なる出版社から出たものですが、B5サイズにカラー印刷。1ページに問題が1問。10級から8級までそれぞれ出された問題をクリアすると、「級位認定証」のページが出てきて、そこに子どもの名前を書き込めば賞状のようになります。

70問近い問題があり、認定証もついていて、この価格はお値打ちのように思いますが、「強育パズル」などを既にお持ちの方はわざわざご購入にならなくてもいいかもしれません。

まだ宮本先生のパズル本を購入されたことがなく、お子さんが低学年だったり、算数に苦手意識があったりするという方にはオススメできるかなと思います。

今回のが「1」となっており、10級から8級までですので、恐らく続けて7級から順に出版されるのだろうと思います。

初級のため、使っている数字が1~3または1~4だけなので、たし算にしろ、かけ算にしろ、本当に入門というか初級になるだろうと思います。

難しくないので、算数嫌いの子どもや、既に苦手意識を持ってしまった子どもにやらせて自信を取り戻させるという目的にも使えるかもしれませんね。

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