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2006年9月 4日 (月)

「夢をかなえる勉強法」 伊藤真著

司法試験の勉強をしている方なら恐らく皆さん知っておられるんだろうなというカリスマ塾長、伊藤先生の書かれた著書のご紹介です。

「夢をかなえる勉強法」 伊藤真著 サンマーク出版

評価 ★★★★ (私は結構好き。)

私はこの本を読むまで、伊藤先生のことはお名前と、勤めておられた予備校だかなんだかをお辞めになった後のトラブルの噂を耳にしたことがあっただけでしたが、タイトルが気になったので購入しました。(購入したのは2~3ヶ月前だったかと。。。)

読んでみると、「伊藤先生のファンになってしまいそう・・・」というのが第一の感想でしょうか。とてもすごい方なのは間違いないのですが、熱い方で素晴らしい志をお持ちの方なのだなと感じました。

しかし、この本を読みながら、伊藤先生にも渡邉社長や中田市長などに感じたのと同じ空気を感じました。
ポジティブで、とにかく前向きに『世の中をよくすること』『みんなを幸せにすること』について考え、取り組んでおられるという印象を伊藤先生のこの本からもひしひしと受けました。

そして、殆どの部分で大いに共感したり、既に読んだ他の方の著書にも同じようなことが書かれていたり(というのは、真似ているという意味ではなく、大変ご活躍している方たちが共通のものの受け止め方、考え方をしておられるようだということです。)で、面白く読めました。

プロローグの最後に書かれているこの言葉は、以前から私が感じていることとほぼ同じことです。

 本気で望んでいることはかなう、という。それは、本気になることで集中するエネルギーが運を引き寄せるからだと思う。本気で願いつづけると、その思いのエネルギーが集中し、ちょうどレーザー光線のようにエネルギーが集まり、運につながるバリアを突破できるのではないか。
 念じるエネルギーが弱ければ、そのバリアは突破できない。
 強く願いつづけた人だけがバリアを突破できる。
 願いがかなうというのは、そういうことだ。

内容は5章からなり、著者のご経験に基づいた学習法やものの考え方、捉え方などが書かれています。

いきなり最初の項目のタイトルは「『大量の問題をこなす』のは最悪の勉強法」と題されているのですが、その中で書かれている一文がこれ。

合理的な勉強法として私がまず考えたのは「全体像をつかむ」ということだった。

全体を見るというのは、つい先日もうひとつのブログに書いた「広い視野」にも通じるように思いますが、確かに部分ばかりに目がいっていると、合理的な勉強はできないように思います。

また、「試験に出るのは二種類の問題しかない」という項目に書かれているこの一文も正にその通り。
二種類というのは、「自分が知っている問題」と「知らない問題」だということですが、その二種類しかないと想定して、どう対処するかというときに、著者が司法試験を受けた初年は「知っている問題を増やそうとやっきになって勉強してきた」そうなのですが、それでも試験には必ず知らない問題が出る。だから、こう気付いたのだそうです。

 自分が知らない未知の問題が出たときにどう対処するのか、実はそちらのほうが重要である。
 予想もしなかった壁にぶつかったときに、どう乗り越えるのか。あるいは失敗したり、挫折したりしてしまったとき、それをどう乗り越えるのか。想定外の未知の問題にどう対処するのか、その方法論を身につけておくのが、夢をかなえるためには重要なのである。

そういえば、先日ご紹介したゆうきゆう氏の著書にも書かれていたように思いますが、伊藤先生も、もうだめだと思ってからのあとひとふんばりが大事だと書かれています。

また、ストレスやスランプの解消法、その他色々な「前向きに勉強に取り組むための方法」が紹介されています。

他にも、マイナスの言葉は使わない方がいい、できないとは言わない方がいいなどとは色んな方が言っておられますし、私もそう思っていますが、この本にも書かれていました。

 言葉には、目に見えない自分の潜在能力を形にするエネルギーが秘められているのではないか。
 「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、自分の中で不安に思っている気持ちのスイッチが切り替わる。(中略)
 
 よく学生たちに言うのだが、否定的な言葉を使う人のそばに行ってはいけない。「こんなの、やってても無駄だよな」と愚痴っぽく言う友達には近づかないにかぎる。(中略)
 マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずのうちにマイナスの想念が蓄積する。
 言葉は耳から入る。耳は脳に近い。音になって耳から入る言葉は、潜在意識や記憶となって脳に定着するだろう。だから言葉は否定的なものより肯定的なものがいいに決まっている。

私は大いに共感するところです。

また、第5章の最後の項目に書かれているこの部分で、私は伊藤先生がすっかり大好きになってしまいました。(笑)ちょっと長い引用になりますが。。。

 先日、性同一性障害の受験生からこんな手紙をもらった。
「自分は、実は性同一性障害者です。仮に司法試験に合格しても、弁護士登録してもらえるのでしょうか」
 私は彼にこう返事をした。
「気にするな。そんなことで差別されるなら、塾をあげて戦うから安心しろ。あなたのような人にこそ、司法試験に受かって活躍してもらいたい」
 彼は感動して返事をよこした。
「オカマは社会でつまはじきにされている。オカマショーに出るぐらいしか、働く場がないのが現状だ。自分はそういう境遇の人を救いたい」
 彼は自分のミッションを見つけたのだ。自分が性同一性障害で生まれた意味と、その使命を見つけたのである。
 そして私も弱い立場にいる人を救う法律家を育てるという自分のミッションを遂行している。私は彼のような人に法律家になってもらいたくて、弁護士から教育者になったのである。(中略)

 なぜなら、勉強は人生の種まきだからだ。自分の人生や運命は、過去に自分がまいてきた種を刈り取っているにすぎない。
 いろいろな環境や周囲の人たちの影響を受けながらも、結局、自分の将来は自分がまいた種によって決まってくる。

うまく紹介できているかどうかわかりませんが、勉強に対するモチベーションをあげたい方、何のために勉強するのかわからない方、試験合格などの目標があるのにイマイチ頑張れない方などはもちろん、今何かを勉強しようとしている方でなくても、読み物として十分面白く読めるように思いますし、前向きに生きるヒントをもらえるかもしれません。

私はこれを読んで、なんだかとても穏やかで素敵な気持ちになれました。

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