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2006年8月24日 (木)

「インベストメント ハードラー」 為末大著

ハードルの銅メダリスト、為末大さんが本を書かれたことをブログで知り、早速注文して読んでみました。

「インベストメント ハードラー」 為末大著 講談社

評価 ★★★★

英語に極めて弱い私はよく知らなかったのですが、タイトルからしてまさに「投資」に関する内容が中心の本でした。
プロの陸上選手がなぜ?という印象も受けましたが、以前テレビでお見かけした為末さんを見ていると、中田英寿さんと共通するものも感じましたし、冷静で頭がよく、将来的なこともしっかり考えていそうな方だったので、読んでみて納得という感じでした。

文章は非常に読みやすく、私のように「投資」なんてことには全く縁のない素人でも、書かれていることはよく理解できます。
お盆休みだったこともあり、1日で殆ど読み終えられました。
また、読みながら改めて、(為末さんかっこいいわ。。。)と思ってしまいました。(笑)

ただ、文を書くのが仕事の方ではないので、文章表現の細かい部分に関しては若干目をつぶって頂く必要があるかもしれません。(厳しい国語の先生だと指摘を受けるかも。。。というようなレベルですので、普通に読むには全く支障ありません。)

投資の話が中心ではありますが、為末さんの生い立ちや子どもの頃の陸上での活躍、その後、ハードル選手になるまでの道のりなども詳しく書かれていますし、また、企業に所属していたのを退職して陸上のプロ選手になったことに関する一連の話にはしみじみ素晴らしいなと思いました。

以前テレビで、彼はコーチもつけずに一人で練習をしていると聞いたことがありましたが、それは既に学生時代からずっと続いていることだと知りました。その他、トレーニング法に関する話や、これまでの数々の試合での成績、それに対する彼の捉え方など、何もかも「すごいなぁ」と思うことだらけでした。
読めば読むほど、まさに「侍」という名にふさわしい人物だなと感じます。

また、投資の話についても、昨今巷に溢れる、一般投資家向けのデイトレードその他のハウツー本とは完全に異なり、彼なりに考える投資のあるべき姿、理想などが語られています。その考え方も尊敬に値するものです。

更に彼が素晴らしいと思うのは、プロの、それも世界ランキング1桁台の一流の選手であるにも関わらず、経済や政治にまでも興味が及んでおり、日本人の多くが選挙に行かないことに対しても彼なりの意見を述べています。

本の帯には

「初期投資30万円が現在2000万円に増えた話。」

となんともすごいコピーが書かれているのですが、それ自体は事実のようです。ただ、この本のキャッチコピーとしてはそれがふさわしいのかどうか少し疑問が残ります。

というのは、このコピーだけを見ると、どうやってお金を儲けるかということに興味のある方は買いそうですし、逆に投資に興味のない方は手に取らないような気がするからです。

ですが、実際には「いかにして儲けるか」ということを考えている方ではなく、私のように投資について全くの素人だったり、特に興味もないというような方の方がより多くのことを考え、感じることができるのではないかと思ったりするのです。

直接的には教育に関する本ではありませんが、中学生や高校生であれば、子ども自身が読むのも大いに意義があるのではないかと思います。

為末さんのファンの方にはもちろんオススメですが、そうでない方も一読の価値ありだと思います。

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