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2006年7月27日 (木)

「数の大常識」 秋山仁監修

夏休みでもありますし、児童向け書籍のご紹介です。
しかし、児童向けと侮るなかれ。。。という1冊でした。

「数の大常識」 秋山仁監修 ポプラ社

評価 ★★★★

数学者の秋山先生といえば、ご存知の方も多いことでしょう。
こんな先生に数学を習ったら、私ももっと数学が得意だったかもしれないなぁと思う素晴らしい先生ですが、その先生が監修された「数」に関する児童向け書籍です。

学研の「ひみつシリーズ」は私が子どもの頃からあったということもあり、馴染みがある分、既に10冊ほど購入し教室に貸出し用として置いてありますが、この「大常識」も多少ひみつシリーズを意識しているのかな?という感じで、「ことわざの大常識」「動物の大常識」「からだの大常識」などと色々出ているようです。

ただ、大きな違いは、ひみつシリーズは「漫画」に近いですが、こちらは基本的には文字中心の読み物になっています。
構成としては見開きごとにテーマがあり、そのテーマについてわかりやすく説明するという風になっていますが、数字の起源や十進法の起源などの説明から始まり、偶数・奇数、倍数・約数、素数などの説明もされ、更には単位などについても、どのようにして決められたかなどがわかりやすく説明されています。

後半では数のピラミッドや小町算、つるかめ算、旅人算などについての説明や色々な図形についての説明などが、内容は高度なのにも関わらず、わかりやすい文章でまとめられています。

私自身知らなくって「へぇ~」と思ったことのひとつに、十二進法が採用された理由説明があり(コラムのような感じで紹介されているのですが)、個人的に、1年が12ヶ月なのでそのあたりの理由で12なのだろうとは思っていましたが、決められたほぼ理由は合っていたものの、12が便利なのだという理由にちょっと感動しました。

というのも、直方体を箱などに詰めるとき、12箱のものを詰める方法がたくさんあるというのです。
どういう意味か図が使えないので説明しにくいですが、例えばケース入りの鉛筆が12ダースあった場合、12ケース横1列に並べる、横に6ケース2段重ね、横に4ケース3段重ね、横に3ケース4段重ね、横に2ケース6段重ね、縦にも同様にできますし、更に1段目に縦2ケース、横3ケースを2段重ねや、縦2ケース、横2ケースを3段重ねなど、まだまだ詰め方があるということです。

そんなこと、言われるまで考えたことがありませんでしたが、確かに「10」や「15」などと比べても「12」は圧倒的に色々な詰め方ができそうです。

また、つるかめ算の簡単な解き方なんて、言われてみれば確かにその通りですし、こんなの低学年でも数さえわかれば誰でも解けるよね~というような方法が。これを見ると、改めて、公式を覚える必要なんて全くない気がします。

というわけで、児童向けに書かれているようではありますが、大人が読んでも結構楽しめます。
そして、数に興味のある小学生が小学生のうちにこういうものをしっかり読んで納得していれば、すごく役に立ちそうだなぁとも思います。

価格も手頃ですし、一度書店でご覧になってみてはいかがでしょうか。

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