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2006年5月11日 (木)

「人生心得帖」 松下幸之助著

自分でもなぜだかわかりませんが、突然、松下幸之助さんの本を読んでみたいと思いたち、とりあえずまずは1冊とこちらを読んでみました。

「人生心得帖」 松下幸之助著 PHP文庫

評価 ★★★★☆ (氏は大変素晴らしい方だと思いますし、氏ご自身に評価をつけるなら星10個ぐらいかもしれませんが。)

日本人なら知らない方はいないのではというほど有名な松下幸之助さん。けれど、私はこれまで氏の著書を読んだことがないような気がします。

PHPの社長の江口さんの本は読んだことがあったり、その他色々な方の氏について書かれたものなどでなんとなくどんな方かはわかっていたのですが、なぜかご本人の本を読んだことがありませんでした。

しかし、今の私の仕事に直接関係ありそうな本があるかと言われればピンと来ず、数ある中から文庫になっていた「心得帖」シリーズの1冊、「人生心得帖」を購入しました。

これは氏が90歳を迎えられるときに書かれたものだそうで、文庫の帯には「豊富な体験と鋭い洞察から得た生き方の智恵、人生の指針」と書かれています。

内容は氏がそれまでに皆さんにお話されたことや書かれたことの中から「人生にかかわることを、改めてまとめてみたもの」とのこと。とても大きな文字で読みやすく、人を大切にし、何事も前向きに捕らえ、波乱の中でさえ穏やかに生きられたのであろう氏のお人柄が伝わってくるものでした。

ただ、例によって、自己啓発などの本を一時期かなり読んだ私にとっては「新鮮さ」というものがあまり感じられなかったので、評価が星4つ半になったのですが、恐らく氏は自己啓発の本を読んだり、そういう勉強をされて知ったことを語っておられる訳ではなく、ご自身の経験から得たものを語っておられるだけなのではないかと思われるので、やはり偉大な方は自ら自然の摂理や運命、ものごとをどう考えれば好転していくかなどに気づいておられるのだなということは感じます。

更に、90年生きてこられた言葉の重みというかがあり、それでいながら、一切押し付けがましいところも偉ぶるところもなく、淡々と穏やかに人生訓が語られています。

中に「親の責任」という項があるのですが、そこで氏が子育ての上で躾ももちろん大事だが、それと同等かそれ以上に大切なのではないかと思うということで書かれている言葉もステキでした。(以下太字部分引用)

 それは親自身が一つの人生観なり社会観というものをしっかりもつということです。
 私は、親が直接的に子どもに「こうしなさい」「こうしたらいけない」といったように教えたりしつけたりすることはきわめて大切だと思います。しかし、それとともに、あるいはそれ以上に必要なのが、このことだと思うのです。親にそういうものがあれば、それが信念となって、知らず識らずのうちにその言動に現われ、それが子どもに対する無言の教育になっていくでしょう。そういうものをもたずして、いくら口先だけで、「ああしなさい、こうしなさい」と言ったとしても、それは、何も言わないよりはいいにしても、十分な効果があがるかどうかは疑問だという感じがするのです。

偉大な方がとても穏やかに、人生に大切なことを語っている1冊。そんな印象です。
文庫ですし、私のように氏の著書を読まれたことのない方などにはオススメかもしれません。

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