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2006年5月26日 (金)

「食品の裏側」 安部 司著

2ヶ月ほど前、書店の店頭にかなりずらっと並べられていたので目に留まり、これ読んだら怖くて何も食べられなくなるかなぁと思いながらも購入してみました。その結果は。。。

「食品の裏側-みんな大好きな食品添加物 

安部司著 東洋経済新報社

評価 ★★★★★

この本は、食品添加物商社でトップセールスを誇った著者が、食品製造の裏側を明かしているというものです。
帯にもでかでかと「知れば怖くて食べられない!」と書かれているのですが、正直言って私の印象は少し違いました。

もちろん、何でも気にしてしまう方や、神経でもお腹を壊してしまうような方だと、読んだ後一体何を食べて生きていけばいいの?という気持ちになる可能性も0ではないと思いますので、そのあたりはご自分の性格などをお考えになられ、知らずに食べている方が幸せと思う方はそうされた方がいいのかもしれないとも思います。

けれど、この手の本にありがちな、単に恐怖心を煽るとか、添加物の毒性をあげつらうとか、そういうものとは明らかに一線を画しており、添加物による恩恵(調理の時間短縮や安くてそれなりのものを食べることができるというメリットなど)はあるのだから、それも認めつつ、影の部分もきちんと知りましょうという内容でした。

実際、私はこれを読んでも、怖いという気持ちにはなりませんでしたし、心がけられることから少しずつと思ったという感じです。
そして、これがベストセラーになっているのも頷けるなという感じの1冊でした。

個人的には終章である第6章「未来をどう生きるか」に関しては、ひとりでも多くの大人に読んでもらいたいと思う内容でした。子を持つ親御さんはもちろんのことですが、教育関係者も、書店での立ち読みでもいいからこの部分は読んでほしいと感じました。
安部氏の食への思い、人への思いがひしひしと伝わってきて、思わず少し涙が出たほどです。

大半は添加物に関する話題ですので、それを読んだら怖くてものが食べられなくなりそうだという方でも終章は読めると思います。そして、終章を読まれて、そこで著者が言わんとすることをしっかり受け止められた方は、全部を読まれてもきっと大丈夫だと思います。

私は知らなかったことだらけで、かなりびっくりしたことが多かったのですが、だからと言って今の食生活を完全に変えるなんて無理ですし、そんなことは著者も言っておられません。できる範囲で心がけてはどうかという提案をしてくれています。

そして、何より「そうだなぁ」と思ったのが、食品業界は情報公開が進んでいないらしく、私達が知ろうとしても隠されていることが山ほどあるのだそうです。著者は、情報公開をしてもらった上で、それを買うか買わないかの判断を消費者にゆだねるというのが正しい姿なのではと述べておられましたが、正にその通りでしょう。「知りたい人は知れる」という環境を整えるには、やはり消費者である私達一人ひとりが心がけ、働きかけていかなくてはならないのだと思います。

結局は「愛」さえあれば起こらない問題、すぐ解決できる問題が山ほどあるのだろうなと、この本でそんなことを改めて感じました。

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コメント

こんにちは。
この本、怖いけど面白いというか、ためになりますよね。
完全に排除するのは今の日本で普通に暮らしていては不可能ですけど、
私も表示を確かめて、とらずに済むものはとらないように、少しだけ意識
するようになりました。
「点を結ぶ」教材はもし必要であれば、ここから購入することもできますよ。http://pygmalion.co.jp/catalog/default.php?cPath=26
私の教室でも使っているものです。
ではでは。

投稿: TOH | 2006年6月26日 (月) 12時54分

いつもお世話になっております。
5月の休みより、私本来の怠け癖がムクムクと出てきまして、本読みも亀のようになっておりましたが、この本は一気に読ませていただきました。日頃から子供達に考える力をつけて欲しいと模索しておりますが、当の自分が、何も考えず日々の食事を子供達に与えていた事、とても反省いたしました。何しろ、しょうゆも「しょうゆもどき」でしたから~。
話はあちらのサイトになりますが、「点を結ぶ」ドリル(?)は、やはり売られてはいませんでした。そこで、方眼紙を購入、しばらくは、お手製で「点を結ぶ」練習をしていくつもりです。ありがとうございました。(ただ、うちの5年娘は計算も得意では無いのですが~(^^ゞ。)よいサイトから、もしくは、ネットから、よい教材が手に入るような情報がありましたなら、又教えて下さい。

投稿: だまた | 2006年6月26日 (月) 11時34分

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