« 「5かい折ったらできあがり!!こどものおりがみ」 | トップページ | 「くまのこうちょうせんせい」 こんのひとみ作 »

2006年4月14日 (金)

「脳内汚染」に関する追記

先日「脳内汚染」をご紹介してから、(正確にはまだ読み始めの紹介の段階から)いくつかのコメントを頂いていました。
「私は頭が悪いから」という逃げはできるだけしたくないとは思っているのですが、それでも残念ながら、コメントを頂いた方の言わんとすることがどうもうまく理解できずにいました。

このところ本当にバタバタしていて、めっきりテレビなどを見なくなってしまったため、著者がテレビに出演したり、色々なメディアでこの著書が取り上げられたり、様々な批評がなされていたりということを殆ど把握していませんでした。
ですから、なぜ1日のアクセス数も極々限られた私ごときのブログに、見ず知らずの方がこんな風にコメントをくださるのかよくわかっていませんでした。

どうやらこの本はかなり話題になっているということなのですね。

私自身はただ、書店で目に留まり、帯に書かれていたことが気になったので読んでみることにした。それだけでした。
装丁はかなりグロテスクで、正直手に取ることさえ躊躇われるようなものでしたが、内容は私が読んだ限りでは「怖さ」よりもむしろ、著者の子どもへの思いのようなものの方を強く感じたのです。

もちろん、私自身、テレビも見ますしパズル系のものであればゲームもします。本を読みながら、何も不安を感じなかったと言えば嘘になるかもしれません。
ただ、今は単なる仮説に過ぎないのかもしれないし、将来的に実は間違いでしたと証明されるときが来るのかもしれないけれど、糸山先生の著書にも書かれていた「脳が出来上がっていない時期の視覚からの情報には細心の注意が必要だ」という趣旨の主張に私はそれまでのニュース映像などに対する認識を新たにしましたし、その考えからすれば、幼少期に過激な内容のメディアに触れさせることは望ましくないという主張になんら異論を唱える必要を感じないのです。

ただ、1冊の本を隅々まで丁寧に読んで、逐一ご紹介するというのは私には無理なため、特に印象に残った部分だけを紹介させて頂く形になりました。(実際には、過激なものではなくても、そこから徐々に過激なものを求めるようになり、依存してしまう危険があるというようなことも書いておられ、そこまで言い出すと、小さい子がいる家庭ではテレビもビデオもゲームも全て排除して生活しなさいということ?というところまで行ってしまうかもという面も否定できないとは思います。)その結果、もしかすると非常に中途半端な、極々限られたひとつの面だけのご紹介になってしまったのかもしれません。

先ほど、素晴らしいコメントを頂きました。
どなたか存じませんが、ものすごく勉強しておられる方だということはよくわかりました。
この方がおっしゃるように「恐怖心」を持ってしまう方もおられるかもしれません。
更に、この方がご紹介くださった本を私はまだ読んだことがありませんので、それらを読むことで私自身、また何か違った考え方ができるようになるのかもしれません。
ただ、覚書にUPしたように、手元にあれだけの本がある状況ですし、それすらなかなか読む時間が取れない状態ですので、すぐにそれらの本を読むだけの時間が取れそうにありません。

ブログにつけられたコメントはわざわざ見なければ読まずに終わってしまうこともあるでしょうし、ここを読んでくださる、お子さんを持つ親御さんには恐らくとても有意義な(私自身にもとても有意義でした)ご意見だと思いますので、以下、頂いたコメントをご紹介させて頂きます。

この本で、「本を紹介すること」について、考えるきっかけを頂いた気がします。

以下頂いたコメントです。どうもありがとうございました。

*******************************************************************

「お子さんを持つ方」に紹介するには、やや適していない本なのではないかと思います。
岡田氏の著書は話題を呼んでおり、複数のブログなどで大勢の方が感想を書いておられますが、書の内容に対して否定的でない方は、必ず感想に「怖い」の一言があります。岡田氏の意図がどうあれ、この書籍は読んだ人に恐怖を覚えさせる書き方をしてしまっているということです。
人間、恐怖を感じるものに対しては冷静な判断はできないものです。この本を読まなければゲームとうまく付き合えていたかもしれない親御さんが、無理に子どもからゲームを遠ざけようとして口論になり、親子関係にひびが入る・・・などという弊害が起こることも、ありえないとは言い切れないでしょう(極端な例ではありますが)。

また、久保田競氏の『バカはなおせる』によると、「ゲームをやっていると脳に悪いのでは?」などと不安や罪悪感を感じながらゲームをするのは脳に悪いそうですが、ただ「このゲーム面白いなあ」と楽しみながらするのなら、脳の発達にはいいそうです。
この説が正しいとするなら、岡田氏の著書を読んでゲームに対して悪い印象を持つことそのものが、脳にとって良くない影響を及ぼすかもしれません。

子どもを持つ親御さん方に紹介するのなら、ただ「ゲームが悪い」と主張するだけの書籍ではなく、「どうすればゲームと上手に付き合えるか」を述べた書籍の方がよろしいのではないでしょうか。
例えば、二階堂正直氏の『テレビゲーム時代の子育て』や香山リカ氏の『テレビゲームと癒し』などでは、精神科医としての立場から、ゲーム好きな子どもにどう対応すればよいのかが語られていますし、前述の『バカはなおせる』では、子どもも含め全年齢帯で「脳にいいこと、悪いこと」が紹介されています。
また、家庭での応用は難しいかもしれませんが、倉戸直美氏らの『コンピュータを活用した保育の実際』では、幼稚園での保育カリキュラムに簡単な手作りのゲームを用いたことと、その様子を記録されています。

長くなってしまいましたが、何らかの参考になれば幸いです。

|

« 「5かい折ったらできあがり!!こどものおりがみ」 | トップページ | 「くまのこうちょうせんせい」 こんのひとみ作 »

コメント

AYAGONさん(なんか違和感が。。。)コメントどうもありがとう。
限られた経験しかないものの、私も色々な先生のお話を伺ったり、本を読んだり、
自分が接してきた子ども達を見たりしていて、「メディア」に対しては過剰に接することは
避けるべきだろうと思っています。
貴重なコメント、感謝します。また色々教えてくださいませ。

投稿: TOH | 2006年4月15日 (土) 02時24分

TOHちゃん毎日おつかれさんです。忙しいのにたくさんブログ書いてがんばってるねえ。久しぶりに読んだら気になったので、コメントしようと思いました。
ちなみに私はこの本を読んでいないのですが(「ゲーム脳の恐怖」なら読んだけど)、みなさん日本小児科医会の「子どもとメディア」の問題に対する提言をご存知ですか。
詳しくは http://jpa.umin.jp/image/PDF/info/proposal01.pdfをご参考に。
そして、それに対して日本小児神経学会から提言があります。
http://homepage3.nifty.com/jscn/nmda.html
詳しいことはわかりませんが、脳についてはまだまだ研究中の分野だと思います。
しかし、私(を含む同業者)も教育的分野から子どものストレスについて研究しているところですが、一人当たり千人以上(私は三千人以上)の子ども達と接してきた者ばかりが集まって話をするだけでも、メディアに過剰にふれていることが人間(子どもも大人も高齢者も)の心や体に良い影響を及ぼしていると感じている人は一人もいません。
科学的な説明は専門家に任せますが、書評とは別に、実際に現場で感じる感触を知ってもらいたいなあと思いました。

投稿: AYAGON | 2006年4月15日 (土) 00時57分

だまたさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
香山リカさん、有名な方ですよね。元・学生さんに直接色々ご指導を仰ぎたい
ぐらい、素晴らしいコメントを頂けて嬉しく思っていたのですが、こうしてだまた
さんにもコメント頂けて、また元気になりました。
頑張ってもっともっと学びたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

投稿: TOH | 2006年4月14日 (金) 14時36分

いつもありがとうございます。
確かに、元.学生さまのコメントを読ませていただき、ハッとするものを感じました。何しろ、私の上の子はもう中2年、どう頑張っても、ゲームと無縁の世界にはいけはしないようです。このところ、視力も落ちてきて、母としては、酷く悲しんでいる毎日でした。教えていただいた事でこの「脳内汚染」は一旦棚にしまい、私たち母親ではなく、次の世代に考えていただくというのも良い事ではないかと思いました。先日、子供から読んでみてと「ゲームの魔法」を読み、その批評に「香山リカ」さんのお名前があり、実はこの方が気になっておりました。早速「テレビゲームと癒し」を取り寄せてみます。

それにしてもTOHさん。ひかえている本がたくさんありますね。又、プログもよく見てらしゃる(あの青のプログ、最高にツボついてくれました。。!(^^)!)これからも色々教えて下さい。よろしくお願いいたします。楽しみにしています。

投稿: だまた | 2006年4月14日 (金) 12時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/9582260

この記事へのトラックバック一覧です: 「脳内汚染」に関する追記:

« 「5かい折ったらできあがり!!こどものおりがみ」 | トップページ | 「くまのこうちょうせんせい」 こんのひとみ作 »