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2006年4月18日 (火)

「百万回生きたねこ」 佐野洋子著

この表紙は何度も目にしたことがあったのですが、実際にちゃんと読んだことがありませんでした。
とても有名で昔からあるようなのに、なぜだろう?と思ったりしていたのですが、初版が1977年。納得です。私は絵本を読む年齢ではなくなっていたということですね。

「百万回生きたねこ」 佐野洋子著 講談社

評価 ★★★★☆

正直言って、思ってもみないストーリーでした。
有名な絵本ということだったので、てっきり子ども向けでほのぼのしたお話なのだろうと思っていました。

作者はこのお話を子どもに向けて書いたのだろうかと考えてしまうほど、なんだかとても深い深い物語です。

100万回生まれ変わり、100万回それぞれの飼い主に可愛がられ、けれどもねこの心は一度も満たされることがなかったのでしょう。

そして、100万1回目にして初めて、お話はそれまでと違った展開を見せます。
恐らく、分類すればハッピーエンドなのだろうと思います。ねこが満たされて命を終えたということなのだろうと。

けれど、なんとも言えず衝撃的なひと言で終わるのです。(書いてしまうと読んだことのない方の感動のチャンスを奪ってしまうかもしれませんので書きませんが。)

大袈裟かもしれませんが、魂は何度も何度も生まれ変わり、その時々の課題をクリアして磨かれ続けることで、いつの日かこの世に戻ってこなくなるという輪廻転生のお話を思い出してしまいました。

果たして作者はそこまで意図して書いたのかはわかりませんが、大人が読むとなんだか色々考えさせられる1冊です。

これを子どもはどう感じながら読むのだろうということに興味があります。(アマゾンなどの書評では子どもも好きなようですが、どこどんな風に「好き」なのかなぁというのが気になります。)

これまで読まれたことのない大人の方、是非一度読んでみてはいかがでしょう。

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