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2006年2月28日 (火)

「天才の創りかた」 川島隆太著

半年ほど前に読んだ本なのですが、いまやすっかり有名になられた川島先生の著書のご紹介です。

「天才の創りかた」 川島隆太著 講談社インターナショナル

評価 ★★★★

多分私はもし川島先生とお知り合いになれたら、きっと先生のファンになってしまうのではないかと思っています。
要するに、ご本やテレビなどを通じて受ける先生の印象はとても気さくで親しみやすく、世のためになることを考えておられる方だなというものだからです。

もちろん、ある程度の実績、成果が目に見えたからこそ、ここまで世にブレイクしているのだと思いますが、ただ、幼児・低学年に関してだけは先生のこの人気が、陰山先生の実践と相乗効果をあげているとも言え、不幸な子どもを生み出す一助になっているのかもしれないということだけが不安です。

この本は、専門用語も沢山出てくる割に、結構読みやすく書かれており、文字も比較的大きめなのですんなり読めました。

既にかなり有名なことも多いと思いますが、第一章の2項はこんなタイトルになっています。

創造は「左脳」から生まれる

なんだか意外に思われませんか?ですが、言葉は違うものの、私の尊敬する伊藤恭先生も「右脳とか左脳とか言っても仕方ない。全脳教育をしなくちゃ。」とは前々からはっきりおっしゃっていましたので、川島先生が上述のように書いてくださったのはなんだか嬉しい気がしました。

先生は脳の仕組みは非常に複雑で、右脳だけや左脳だけを鍛えることは不可能で、本当に「右脳」だけを鍛えようと思ったら、右と左の脳を繋いでいる脳梁を外科的手術で切ってしまう必要があると述べておられます。

第二章では先生お得意のアレに話は移っていきます。計算ドリルや音読などをすることで高齢者の痴呆症状が軽くなったという報告などを紹介し、脳は鍛えることができると述べておられます。

第二章のタイトルは「創造力を鍛える」となっているのですが、計算ドリルなどの反復で「創造力」が鍛えられるのかどうかはこの本を読んでもよくわかりませんでした。

もちろん、大人の脳が計算の反復などで働きを回復する可能性を否定する気は全くありませんし、それで痴呆症状が軽減すれば幸せだと思われる方も少なくないでしょうから、先生のご研究は素晴らしいと思うのです。ただ、高齢者や大人によかったから、幼児にもいいのだとは言えないのではと、そのことだけがやはりずっとひっかかります。

また、計算ドリルや音読ばかりがあまりにも有名になってしまっていますが、この本にはこんなことも書かれています。(青字部分引用)

音読や計算といった、堅苦しい方法しか、私たちの前頭前野を鍛える方法はないのでしょうか?この時点で、私が自信を持って言うことができるのは、音読や計算は確かに前頭前野を活性化し、音読や計算を継続することで前頭前野の能力を高めることができ、更に音読や計算を行った直後に前頭前野の潜在能力を引き出すことができる、ここまでです。

そして、その続きには、前頭前野を鍛える他の方法としてこんなことも書かれています。
編み物や洋裁をする、包丁で野菜や果物の皮を剥く、料理を作る、折り紙を折る、はさみで紙を切り抜く、楽器を演奏するなどでも前頭前野は鍛えることができるというのです。

先生がまとめられている、前頭前野を鍛えるこつは以下の通り。

一.手の指を使って何かをつくり出すこと(両手なら、なお良し)
二.家族や友人と会話すること(相手の目を見る、相手の気持ちを慮ると、なお良し。これは次章で詳述します)
三.芸術活動をすること

こんなにわかっておられるのに、どうして計算ドリルと音読ばかりが有名になり、世に広まっているのでしょう?どう考えても、上の3つのこつは納得が行くものですし、全く副作用などの心配もありません。子どもにだってどんどんやらせてもらって構わないのです。それがなぜ。。。

第三章では、コミュニケーションの重要性、脳が一番働く環境、脳にとって不可欠な休息についてなどがまとめられ、テレビゲームのことについても触れておられます。

そして終章は、ここを読むと先生のお人柄が一層よく伝わってくる気がするのですが、そう思うだけに、現在の「計算ドリル・音読信仰」が恨めしく思えます。

先生が書いておられることは反論するところはないのですが、上述のように、他にも色々脳を鍛える方法がありながら、ある部分だけが取り上げられ、一人歩きし出しているのは100マスと同じなのかもしれないなと思っています。

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2006年2月27日 (月)

「ききみみずきん」

先週の日曜日、本屋さんを覗きに行ったら、ひとつの棚にずらっと、なんだか昔懐かしい挿絵の民話本が。

「ききみみずきん」 ワンダー民話館 世界文化社

評価 ★★★☆

もともと、教室に子どもに貸し出しするために本を置いています。
子どもが好きらしい怪傑ゾロリシリーズとかは1冊もありません。あくまでも私の勝手な判断で子どもの頃読んで面白かったものや、子ども達に読んでみてほしいもの、もし読んでくれたら勉強になるものなどを置いています。

ただ、何しろ小さな教室ですので、本を置けるスペースも限られていて、何か方法がないかなぁと思いながらもこれまで我慢しているのは絵本。
気になるものは沢山あるものの、サイズ的に今の本棚には収まらず、かといって新たな本棚を置くスペースもちょっと悩むところで。。。

しかし、嬉しいことに幼稚園の子達が少しですが増えて、今ある本では少し難しくて読めるものも限られているしと気になっていました。

童話や昔話は、最近では極めて今っぽいイラストで1冊300円台ぐらいから売られているようですが、どうもイラストの雰囲気が好きになれず、買えずにいたところ、このシリーズが目に留まりました。

どうやらつい最近出版されたところのようです。
手頃なお値段。懐かしい感じの挿絵。ひらがなで書かれていてお話も単純。子どもに読んでもらいたいというより先に、自分がもう一度読んでみたいと思いました。

とりあえず5冊購入。(それも若干マイナーなもの中心に。。。)
まずは「ききみみずきん」を読んでみました。忘れるものですねぇ。確かにそんなお話だったなぁと懐かしく思いました。
読むのにかかる時間は5分もないかもしれません。今の子達がこの本に興味を持ってくれるのかどうかわかりませんが、私は結構気に入りました。

日本の昔話って、なんだかホッと和みますね。

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2006年2月26日 (日)

皆様にお願い。

本日は日曜日。
ゆっくりブログを更新できるといいのですが、今日もちょっとゆっくり自分のパソコンの前にいることはできそうにありません。。。

ところで、皆様にお願いが。
こちらでは私が見つけた範囲での(その上、少なくとも読んでみたいと思ったもの、最後まで読む気になれたもののみの)本のご紹介をしていますが、当然私が知らない素晴らしい本も星の数ほどあると思うのです。

特に児童書や絵本関係は殆ど読む機会もありませんし、癒し・自己啓発系の本も最近はあまり読めていません。当然ながら教育・育児関係の本でも私が読めるものはごく一部です。

ですので、皆さんがオススメの本やブログ、サイトなどがありましたらご紹介頂けたら嬉しいなと思っています。

ちょっと考えなくてはと思っているものの、このブログには掲示板機能がついていないため、ご紹介頂くにもコメント欄もしくは教室のサイトの掲示板、メールなどになってしまうと思うのですが、ご紹介頂いたものはこちらを読んでくださる皆さんと共有できたらなぁと思いまして。
当然、ご紹介くださった方もご紹介させて頂きます(紹介しないでとおっしゃる方はご紹介しませんが。。。)ので、宜しければ、皆さんのオススメ本を教えてください。

どうぞよろしくお願い致します。

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2006年2月25日 (土)

「きっと!すべてがうまくいく」 ジェームズ・アレン著

気持ちが元気になれる本からのご紹介。
世界的ベストセラーのようですので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

「きっと!すべてがうまくいく」 ジェームズ・アレン著 PHP研究所

評価 ★★★★

2年ちょっと前だったでしょうか、書店にこの本が平積みされていて、なんとなく手に取りました。同じようなタイトルでシリーズのように出ているようですし、今はもう文庫本にもなっているようです。

自分で教室を始めてから、こういう類の本を読むことが減りましたが(読みたいのですが、時間が限られており、優先順位的に後回しになるんですよね。。。)、疲れているときなどには手元にあるとほっと癒されたり、やる気が出たりするのではと思います。

見開きに大きな見出しがひとつ。
本文は殆どが見開き2ページで詩のような行がえで書かれていますので、あっという間に読めます。そういう意味では高い本かもしれません。(笑)

例によって、見出しをいくつかご紹介します。(以下青字引用)

私たちの人生の中には、
偶然という要素はまったく存在しない。

私たちは、どんなときにも、
自分が学び成長を遂げるために
最適の場所にいる。

あなたの周りの人たちは、
あなたを映し出す鏡である。

不平をいうのは、
もうやめることだ。
それは、あなたを自己破滅へと導く
恐ろしい罠である。

心を愛で満たし、
明るく、おだやかに考えることだ。
そうすれば、
あなたにはどんな薬もいらなくなる。

人々が幸せを求めて
旅に出ようとしていたとしても、
ついていってはいけない。
幸せは、あなたの内側にあるのだから。

悪いことは、
姿を変えた良いことにほかならない。

あなたの理想は、
あなたの未来を予言するもの。

誰かが競争を仕掛けてきても、
そんなものは無視することだ。

人は、おだやかになればなるほど、
より大きな成功を手にできる。

こういう類の本がよく売れるのなら、世の中はもっと平和で穏やかになっていいはずだといつも私は思います。

昨今の江原さんブーム(ブームというのはイヤなのですが)などを見ていても、そんなにも精神世界に関心を持っている人が多いのなら、どうして世の中は穏やかにならないのだろうと思ったりもします。

ちょっと余談になりましたね。

この本もステキな本です。心が疲れているときなどに是非どうぞ。

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2006年2月24日 (金)

おしらせ

昨日書きかけだった小西先生の著書紹介、やっとひとまず書き上げました。

よかったら読んでくださいね。

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2006年2月23日 (木)

「早期教育と脳」 小西行郎著

昨日の続きです。

第2章は乳幼児と英語教育と題し、昨今の乳幼児などの英語学習について述べておられます。

他の先生も同じようなことをおっしゃっているのを目にしたことがありますが、小西先生のおっしゃっていることの中で特に大切だと思ったことは以下の点です。(以下青字引用)

①早期教育については、低年齢児から始める必要はない。もし教育を始めるとすれば、第一言語を習得したあと。

④大切なのは「英語をしゃべる」ことではなく「しゃべる内容」である。

これらのことについては、それぞれ著書の中で詳しく述べられています。
そして、また締めくくりの言葉も素敵です。

 将来役立つという考えも理解できなくはありません。しかし、そのためだけに、0歳児からビデオを見せ、とりあえず八歳までをリミットに英語を学ばせる・・・・・・。八歳を過ぎたらどうしますか。大人になってからでは遅いと思っている親を、子どもは尊敬できるでしょうか。
 そして何語を使おうとも、話をするのに重要なのは中身と人柄です。
人を惹きつける会話ができるかどうか、自国の文化に造詣が深いか、物事に対する好奇心や意欲があるかどうかです。それさえあれば、子どもは自ら自分の人生を選択する力を持っていると私は信じています。何のために遊ぶ時間を削って早期教育をするのかを考えてほしいのです。

第3章は「育児不安と孤独な親」と題し、最近のお母さん達の不安や悩み、それへの対応の仕方などをまとめておられます。

この章は、育児に悩むお母さん方はもちろんですが、お母さんの不安や悩みを理解してもらうという意味で、お父さんにも是非読んで頂けたらと思いました。

章の最後には児童虐待の話題を取り上げておられますが、ここにも最近私が感じていて言葉にならなかったことが書かれていました。

 日本がまだ貧しかったころ、各家庭の扉は開けっ放しで、近所の子どもが自由に出入りしていました。安心できる環境の中で、子どもたちは自分たちの遊びの世界を形成し、親も親同士で交流がある。そのような風景が当たり前のように見られました。「鍵をかけないこと」が、逆に地域の安全を守る役割を果たしていたのかもしれません。
 しかし、社会が豊かになり、核家族化が進みと、私たちは自分の家に鍵をかけるようになりました。防犯機能は強化されましたが、家族以外の人を家に入れることも減り、地域の交流が失われていきました。

昨今の子どもが被害に遭うという悲しい事件も、地域の交流があれば防げたものも少なくないと思うのです。(またこのことは頭の中でまとまったら書かせて頂こうと思っています。)

第4章では「地域社会と子ども集団」と題し、ベトナムの都市部や農村部と日本の育児の比較などを紹介しつつ、「子ども社会」の重要性を述べておられます。

こちらにも、最近何人もの先生方が同じようなことを言われていて、大いに共感できることが書かれていました。

 子どもにとっての望ましい保育のあり方とは、実は子どもたち自身の中にあります。(中略)子どもたちにとって大切なのは、「子ども社会(集団)」の中で子ども自らが人間関係を学ぶことです。(中略)この「子ども社会」が消えてしまった原因の一つは、子どもたちが忙しすぎることに加え、地域に子どもたちが魅力を感じる場所がなくなったことも影響しているのではないでしょうか。(中略)大人が作った公園では遊ばずに、大人が行かない場所に「秘密基地」を作ったり、「隠れ家」を見つけて探検したりしました。(中略)物を汚したり、半分壊したりして、想像力豊かに遊びに没頭していたのではないでしょうか。子どもたちは、大人では想像もできないような遊びを次々と作り出していくのです。

終章にあたる第5章では「障害児教育から子育てを考える」と題し、先生がこれまでのご経験を通じての視点で素晴らしい内容が綴られています。

障害児と子育てって直接関係ないのでは?と思われるかとも思いますし、きっと先生ならではの視点であるとも思います。ただ、この章に関しては、子育てに役立つかどうかという視点と別に、人として社会で暮らしていく上で大切なことに気づかせてもらえる内容のように思いました。

障害児教育に関しては全くの素人ですし、直接障害児と触れ合うことも殆どありませんでしたので、全く知らなかったのですが、一番ステキだなと思ったのは「ノーマライゼーション」という考え方でした。

また、かなり驚いたのは、お医者様の中には治る見込みの少ない(もしくはない)障害を持って生まれた子の親に向かって、「次はいい子を産んでね」という励まし(?)の言葉をかける方がいるらしいということでした。

障害の捉え方には「医学モデル」と「障害モデル」があるそうで、前者は
障害は、機能や能力が低下しているものであるから、それを向上させるために医療を用いる」という考え、後者は「機能の低下を問題にするのではなく、それによって社会適応が阻害される要因を取り除くこと」が基本姿勢になっている
とのことです。

これまでの障害者に対する考え方は「私たちは健全だが、あなたたちにはハンデがあります」というもので、相互コミュニケーションを機能させるために障害者の方に改善を求めてきたというのです。

それに対し、ノーマライゼーションの考えは「障害は、障害者自身ではなく、障害者と健常者の間の環境に問題がある」という立場に立ち、環境を改善するよう健常者の方が行動を起こすものだそうです。

紹介しているとどんどん長くなってしまいますが、とにかくこの本には色々なことに気づかせてもらいました。
終始、著者の子どもや障害を持つ方たちへの優しいまなざしを感じ、とてもあたたかいものが伝わってきます。

お子さんがいる方もいない方も、是非一度読んでみて頂きたい。
そう思える1冊です。

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2006年2月22日 (水)

「早期教育と脳」 小西行郎著

最近なかなかゆっくり本を読む時間が取れなくて、新書だというのに、この1冊を読み終えるのにはかなり日数を要しました。

「早期教育と脳」 小西行郎著 光文社新書

評価 ★★★★★ (うまく言えないのですが私はかなり好きです。)

著者である小西氏は東京女子医科大の教授をされており、乳幼児や障害児などに多く接してこられた方のようです。

もし私がこの本を書店の店頭で見ていたら、もしかすると購入していなかったかもしれない。。。そう思いました。
というのも、私は細かい字でびっしり書かれているような本がダメで(基本的に無精者ですので。。。)この本を開いたときの印象はやや読むのを躊躇うものだったからです。

たまたまネットでタイトルが気になりそのまま注文したため、私は無事この本と出会うことができた訳ですが、私的にはとてもオススメです。しかし、誰にオススメなのかがうまく言えません。。。

色々な大人に読んで頂きたいと思うほど、内容が多岐に渡っていて(まあ、もちろん乳幼児・障害児教育に関することが中心ではありますが)、健常児・障害児どちらの親御さんにも、子ども達を指導する方にも、それぞれ役に立つ、何かに気づかされる、そんな内容が章ごとにまとめられている上、終章の障害児・障害者に対する考え方などは本当に日本のひとりでも多くの方に知って頂きたい(もちろんご存知の方、知らなくても自然とそうできている方もおられると思いますが)内容でした。

ほんの1冊の新書、ページ数も200ページ足らずと決して多くないのですが、そこら中に気になること、共感すること、感動することがありました。

第1章は「早期教育と脳」と題し、最近やたら話題に上るようになった「脳科学」を根拠としたさまざまな主張に対し、鵜呑みにすることの危険性を医師の立場から書いておられます。

マウスやサルなどの実験結果を人間の赤ちゃんや幼児などにそのまま適用することは困難であるということのようですが、何よりも私が共感を覚えたのは以下のような内容です。(以下青字部分は引用。)

昨今の脳科学研究で大変有名になられたあの教授たちのプロジェクトのことを言っておられるのかと思いますが、私がこの本を好きな理由の大きなひとつがこの文に表れています。

 さて、今後日本は、これまで直面したことのない高齢化社会を迎え、私たちにとって痴呆は深刻な問題となります。しかし、イメージング研究で学習効果が見られたからといって、脳機能の老化を防ぐという目的のために、お年寄りに読み書き計算をさせることが、本当にお年寄りの幸せにつながるのでしょうか。
 お年寄りの役割は、長い人生で得た知恵を次の世代に引き継ぐことだと私は思います。何より、人生の先輩であるお年寄りに対し、尊敬や敬愛の念を持って接することが重要ではないでしょうか。
 お年寄りに読み書き計算をさせるのも、生まれて間もない乳幼児に過度な刺激を与えるのも、脳への「学習効果」に期待を寄せたものだと思いますが、それには学ぶことの意味や生きることへの尊敬の念が抜け落ちている気がするのです。

こう書いておられます。これ以前に、お年寄りの痴呆の症状が改善された例の研究結果について、このようなことを書かれています。

(前略)見ることは「客観性」につながるだけでなく、「誰かから注目されること」による効用をもたらす場合があります。(中略)お年寄りの読み書き計算のプロジェクトでは、被験者のお年寄りが普段とは違う周囲の対応や新鮮な学習に感化され、表情の改善や歩行の機能向上につながった可能性も否定できません。つまり学習のみによって、脳機能が上昇したとは言い切れないのです。

うまく言えなくて恐縮ですが、もし自分が将来痴呆の症状が出てきて、それを自覚できる状況にあれば、計算ドリルや音読などを自らやってみようと思うかもしれません。そして、脳科学の研究の結果を全て否定する気もありません。それは小西氏も同じだと思います。

ただ、万人がそうであるとか、これは絶対に正しいであるとか、そういう感覚が浸透してしてしまうことに恐さを感じていると言えばいいでしょうか。

更に、私としては少し嬉しいようなことが書かれていました。
乳幼児に対してのビデオ教材は有効かということについて述べておられる中に、このようなことが書かれています。

 二〇〇三年末に開かれた「赤ちゃん学会」で理化学研究所のヘンシュ貴雄さんが紹介したもので、あるアメリカの学者が行った、子どものビデオ視聴と言語に関する実験です。
 実験室に集められた子どもは、ビデオを見て中国語を学ぶグループと、対話によって中国語を学ぶグループの二つに分けられました。どちらも一日三〇分間、週三日の学習を一カ月間続けました。
 一カ月後、対話で中国語を学んだグループの子どもたちは、中国語の発音を区別することができましたが、ビデオだけで中国語を体験したグループの子どもたちは、ほとんど中国語を認識することができませんでした。
 ヘンシュさんは、「対話による人との接触によって、子どもの意欲が喚起されたために(対話で学んだ子どもの方が、)発音が定着したのではないか」と考えています。

もちろん、それはひとつの例に過ぎませんから、もしかすると別のところでは違った結果が出ているかもしれません。それでも、特に乳幼児期には生身の人間、それも自分を思ってくれる人間から与えられるものの方が絶対に効果が大きいのではと思っている私にっとっては嬉しい文でした。

第1章は私としては大いに共感し、みんなにも是非読んでみて頂きたい、そう思う内容が沢山でした。

と、なんだかとても長くなりそうですので、一旦ここでUPさせて頂きます。続きはまた後ほど。(もしくは明日。。。)

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2006年2月21日 (火)

「いいこと」が次々起こる心の魔法 ウエイン・W・ダイアー著

数年前、精神的に弱っていた時期に読んだ本の1冊からご紹介。

「『いいこと』が次々起こる心の魔法 この"奇跡の力"が自分のものになる! 

ウエイン・W・ダイアー著 三笠書房

評価 ★★★★

何度か書いていますが、自分の教室を始めるより前、自己啓発本、精神世界の本などをかなり読みまくった時期がありました。
そのときに読んだ1冊です。

こういう類の本は色々読めば読むほど、何か共通するところがあり、気持ちの持ちようで色々な物事の受け止め方は変えることができるし、更には、受け止め方が変わることで実際に起こる出来事も変えることさえできるという考え方に行き着くように思います。

この本の訳及び解説をされている上智大学名誉教授、渡部昇一氏が本を開いたところにこう書いておられます。(以下青字部分引用)

 自分の欲望を実現したい時、まず人は具体的な方策を考え、計画を立てようとする。しかし、欲望が大きくなればなるほど目の前に立ちはだかる「壁」は高くなり、その欲望を棄ててしまうのが常である。
 ところが、自分の"理想のイメージ"を心の中に思い描き、それを強く念じれば、そのイメージに合わせて偶然とも思えるような好運が次々と起こり始める。そして、ふと気づくと、願っていた状態に到達していくものである。
 本書は"理想の自分"になるため、「いいこと」を起こす心の持ち方を具体的に教えてくれる。「欲望を棄てた人間は、突然、偽善者になる」という言葉があるが、折にふれて本書のページを繰り、成功人生を実現する一助にしてほしい。

また、本書は8章の構成になっているのですが、そのうちいくつか章のタイトルをご紹介すると

2章 幸運は"こころの知能指数"の高い人に味方する!

4章 "なりたい自分"に最短・最速で到達する法

7章 「宇宙エネルギー」が味方する人、しない人

8章 「いいこと」が次々に起こる人の生活習慣

このような項目があります。
また、ごく一部、内容をご紹介すると6章の最後の項で「無条件に"幸運エネルギー"を引き寄せる七つの方法」として紹介されているものがあるのですが、そこにはこのようなことが書かれています。

1 ラジオの電波のように"幸運の周波数"にこころを合わせる!
 愛は変容をもたらす、ということを頭に入れておいていただきたい。愛のある行為は、あなたの体内でとどこおっているエネルギーを一つ残らず解放してくれる。無条件の愛は肉体とこころを癒すのだ。(後略)

3 まず今日一日、"批判する自分"と縁を切る!
 この訓練を一日だけ、あなたのパートナーとしてみなさい。その二十四時間は、夢も含めて無条件の愛を放出させることだけに気持ちを集中するのだと断固決意し、それに基づいて考え、行動していただきたい。(中略)
 もしこれが一日できたら、二日か三日、続行できるか試してみなさい。この練習を長くつづければつづけるほど、劇的な変化が見られるのである。

他にも

4 賢く"手離す"ことで不思議な力が手に入る!

6 "食わず嫌い"を開けっ広げに認めればいい

などと続き

7 こんな"言い訳・あいまい言葉"が運気を逃す! では
「たぶん」「ひょっとすると」「もしうまくいけば」「もし幸運なら」「もしかしたら」「ことによったら」などの言葉を、あなたはしばしば使っているのではないだろうか。このような言葉はやめて、「確かに」「絶対に」「間違いなく」「実現するまでやります」「私にはきっとやれます」などの言い方をするようにしなさい。

などとも書いてあります。
「いいこと」が起こるのに必要なのはやはり「愛」だということです。

書かれた方が外国の方なので、若干宗教色のようなものが感じられるかもしれませんが、私でも(?)読み通せましたので、そういうのが苦手な方でも大丈夫だと思います。

心が疲れている方、なんでちっともうまくいかないんだ。。。と思っておられる方などには一読の価値ありなのではないかと思います。

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2006年2月20日 (月)

「1日3回は成功のチャンスに出会っている」中谷彰宏著

教室を始めるよりもっともっと前、多分精神的にきつかった頃に読んだ中の1冊だと思います。

「1日3回は成功のチャンスに出会っている」 

中谷彰宏著 PHP文庫

評価 ★★★★

中谷さんといえば多分、超売れっ子ライターさんですよね。
遥か昔、会社員時代から時々何か読んでいたように思いますが、なぜか手元に残っているものがとても少ない。。。

その中で手元に残っていて、凹んでいたり、なんだかうまくいかないなぁと気分が沈んでいるようなときに、気軽に読めてちょっと元気になれるようなこの1冊をまずはご紹介します。

まえがきからしてなんだかいい感じですが、こちらは全文ご紹介します。(以下青字引用)

1日3回
成功のチャンスに
出会っている。

成功するチャンスがない人はいません。
チャンスに気づく人と
気づかない人がいるだけです。
チャンスに気づかない人は、
チャンスなんて、めったにあるものではないと、
最初から諦めてしまっているのです。
チャンスには、
1日3回出会っているのだということに気づけば、
「おや、これはチャンスではないだろうか?」
と意識するようになります。

なんだかほっとするような、肩の力が抜けるような、いい感じだと思われませんか?
一つ一つがこの調子で極めて短いので、沢山紹介しているとこの本の販売妨害になってもいけませんので、あといくつかだけ目次の見出しからご紹介を。

「君はきっと成功する」
そう言ってくれた人を
一生忘れない。
そう言ってくれる人に
出会えた者が、
成功できるのだ。

この世で最も気の毒な人は、
簡単に成功できた人だ。

2段の段差より、
1段の段差のほうが
ケガ人は多い。
失敗は、大きな段差ではなく、
小さな段差で起こる。

友達は成功した時より、
失敗したときにできる。
人生には、2つの時期がある。
成功する時期と、友達ができる時期。

どうして成功の満期前日に
解約してしまうんだ。

100億円儲かるという
企画書を持っている人より、
実際に100円稼いできた人が
成功する。

とにかく文字が少ないので、立ち読みすればあっという間に読めそうです。
ちょっとパワーダウンしてるなぁと思うようなとき、自分を励ます言葉に出会えるかもしれません。

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2006年2月19日 (日)

今日はおやすみ。

あっという間に2月も19日。早いですね。
今日はレッスンもお休みで、書籍・ブログなどのご紹介もお休みにさせて頂きます。

関係あるようなないようなですが、このところ続けて誤解されている方に出会いましたので、ちょっとだけご説明を。

私が尊敬しているピグマリオン教育研究所の伊藤恭先生の「ピグマリオン」と、書店などで低学年向けなどに売られているカラフルで楽しそうな教材「ぴぐまりおん」は全く別のもので、伊藤先生、先生の指導法、理念とは何の関係もありません。

伊藤先生は子どもの心を育みながら能力を伸ばすことのみを重視しておられるため、他所に真似されたり、無断で使用されても、争うことで時間を費やすのは。。。とそんな風に思ってしまわれるような方です。(しかし結構毒舌なところもおありですけど。(笑))

本当に素晴らしいものをお作りなのに、宣伝も殆どされていません。なので、「知る人ぞ知る」存在になっておられます。

ですので、私のブログなどを読まれて「ピグマリオン」=「ぴぐまりおん」と思っておられる方がもしおられましたら、それは全く違うということだけ改めてお伝えさせて頂きます。

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2006年2月18日 (土)

「PYGLI」 いとう・きょう著

再び伊藤恭先生の著書のご紹介です。

心と能力が同時に育つ/本物の幼児教育PYGLI」 

いとう・きょう著 ㈱ピグマリオン

評価 ★★★★☆

以前ご紹介した伊藤恭先生の「本物の幼児教育とは」は残念ながら書店で購入することができません。
今回ご紹介するこちらの本は、関西の大手書店の店頭で見かけましたので、一般の書店で取り寄せなどが可能だと思います。

「本物の幼児教育とは」を読まれた方はほぼ同様の内容ですので、これを改めて読まれる必要はないかと思いますが、読んでみたいけど、直接ピグマリオン教育研究所などにお問合せされることを躊躇っておられた方などにはこちらなら書店で入手できるのではと思います。(残念ながらアマゾンでさえ扱っていないようですが。。。)

内容としては、以前ご紹介した「本物の・・・」の方が濃いと思いますが、こちらはその本からエッセンスを集めた形で読みやすくまとめられています。ただ、短くまとめられている分、多少物足りないところはあるかもしれません。(可能であれば「本物の・・・」の方を読まれることをお勧めしますが。)

目次からいくつか項目をご紹介すると

心や能力が成長しなくても、目には見えない

長い間学んだ英語、今、話せますか?

愛情こそ、心と能力を育てる

知性は、指の先から生まれる?

脳は、考えることが楽しい

高い能力は「教え」られない

心の安定こそ高い能力のみなもと

このほかにも、ピグマリオンの理念、指導法、いかにして素晴らしい子どもが育つのかなどがまとめられています。

私がこの指導法を素晴らしいと思う最大の理由は、能力や学力だけでなく、心をも育むことを大切にしているということです。
心だけでもなく、能力・学力だけでもない。その両方が育めるとしたら、そんな素敵なことはないと思うのです。

幼児をお持ちの方、幼児を指導しておられる方には、是非一度伊藤先生の著書を読んで頂きたい。
心からそう思っています。

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2006年2月17日 (金)

「齋藤孝のイッキによめる!名作選 」(4年生)

今回は4年生版のご紹介です。

「齋藤孝のイッキによめる!名作選 」(4年生) 講談社

評価 ★★★★

例によって、様々な作家の作品があつめられた1冊になっています。
作品ごとの終わりにクイズ形式の質問があるのも同様です。

文字は高学年になり、更に若干小さくなりました。1ページあたり12行。
それでもほぼ全ての漢字にふりがながふってあり(小学校までふりがながついています。。。)、読むのが苦手な子にはありがたいかもしれません。(ただ、漢字教育の故石井先生によると、ふりがながあるとそちらをメインで読んでしまうので、漢字をなかなか覚えられないということですが。)

こちらのラインナップは、ガリバー旅行記、シートン動物記からの抜粋や、ビートたけしの「たけしくん、ハイ!」、水木しげる、山中恒の「あばれはっちゃく」などの他に、芥川龍之介、清少納言(これは枕草子から2つだけのごく短い文ですが)なども登場します。

このあたりになると、本当に大人でも子どもと一緒に楽しんで読めるものが殆どなのではという印象です。

有名な文学作品や名作といわれるものを殆ど読んでいない私には、このあたりから読むのがちょうどいいのかもというぐらいです。(笑)

ただ、本を読むのが好きな子、読み慣れている子には一話一話が短いので、物足りないかもしれません。

読書習慣をつけたい。
読書や国語への苦手意識をなくしたい。
どんなものを読んだらいいかわからない。

そんなお子さんにはオススメできるのではないでしょうか。
こちらも文字の大きささえクリアできれば、学年はあまり気にしなくてよさそうです。

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2006年2月16日 (木)

「子どもの能力を伸ばす親・ダメにする親」斎藤茂太著

斎藤茂太先生の子育て本のご紹介。
私でも3時間ほどで読めました。

「子どもの能力を伸ばす親・ダメにする親」 

斎藤茂太著 PHP文庫

評価 ★★★☆(内容はいいのですが、私に新鮮味が。。。)

ごく最近買った本で、他に前からストックしてあるものがあるのですが、先日美容院に行く際、文庫本が手軽でいいなと持っていったところ、その間にほぼ読み終わりました。

精神科医でもおられる斎藤先生の育児本で、ひとつひとつの項目も数ページと短いので、とても読みやすかったです。
内容もほとんど全て共感できるものだったのですが、育児本関係も色々読んでいるので、「新鮮味」が薄かったようにも思います。(でもよい本だと思います。)

本書は6章からなり、それぞれに10前後の項目があります。
それぞれの章でいくつか項目のタイトルをご紹介します。それである程度、内容の予想がつかれるのではと思いますので。(以下青字部分引用)

第1章より

三歳からの「叱られ体験」がキレない子どもをつくる
ほめすぎは、子どもに無理な「背伸び」を強いる
「今度やったら許さないからね」と言っていないか

第2章より

プラモデル、積み木・・・・・・、「根気が必要な遊び」は子どもを伸ばす
学習意欲を引き出すには、やはり「ほめること」が大切
先生の悪口を言うと子どもは勉強しなくなる
成績が上がっても、ものを買い与えてはいけない理由

第3章より

スポーツでもゲームでもわざと負けてはならない
チック症の原因は過保護・過干渉にある
子どもを励ます言葉を持とう

第4章より

子どものためを「思うこと」と「甘やかすこと」は違う
幼児期から「自分のことは自分でしなさい」と言っていないか
なぜ高所を恐がらない子どもが増えているのか
「希望をかなえる」だけでなく、「欲求不満」も味わわせる

第5章より

登校拒否になる子の共通点とは
早熟な子が受験期に自殺しやすい
「家庭を大事にすること」と「子どものご機嫌とり」はどこが違うのか

第6章より
この章の項目タイトルはほぼ全て大いに共感します。

子どもは親の鏡
「両親が揃っているか」ではなく、「存在の仕方」が問題
父親は「完全無欠」ではなく、「不完全有欠」でいい
究極の教育は、父親が懸命に働いている姿を見せること
父親のカゲ口を言う習慣をあらためよう

子育てのコツは百点満点を望まないことにあり

太字で強調した項目は特に印象に残ったことや共感したことです。
育児本などでは既に同じようなことが書かれているというものももちろんありますが、精神科医の視点であったり、やや異色の父親を持っておられたご経験であったりという面で、より納得できたり、感心したりということもあります。

特に、先生の悪口を言うと。。。という項目や、父親のカゲ口を。。。という項目などはお母さん方には大いに気をつけて頂きたいなと思いました。(父親のカゲ口を聞いて嬉しい子どもはいませんから。私自身過去を振り返り、心からそう思っていますので。。。)

文庫本なので気軽に購入できる価格ですし、読みやすいので、子育て本で何を読んでみようかなという方などにはオススメかもしれません。
因みに、この本の「子ども」は幼児・低学年にとどまらず、社会に出て自立するまでのことを指しているようですので、大きなお子さんをお持ちの方でも読んで参考になるところもあるのではと思います。

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2006年2月15日 (水)

「作文がどんどん書ける作文名人になれちゃう本」

宮川先生の子ども向け作文指導本をもう1冊ご紹介します。

作文がどんどん書ける作文名人になれちゃう本」 

宮川俊彦著 小学館

評価 ★★★☆

こちらは前作の続編のようなものなのかと思います。(発行年からしましてもそのような感じです。)

本の初めのマンガに1冊目の内容を「おさらいしておこう」というセリフが出ているので、前作が基礎・導入編であれば、こちらは応用編という感じになるのでしょう。

ステップ1でおさらいを済ませたら、ステップ2では「『伝える』作文・『伝わる』作文は、こう書く」と題し、気持ちをひと言で(「楽しかった」や「悲しかった」などのように)まとめないようにしようなど、具体的な注意点が挙げられています。

ステップ3は「どんどん」書くための作戦紹介。書き出しにセリフを持ってくるであるとか、テーマについてできる限り色々な連想をしてみるとか、そう言ったことが書かれています。

ステップ4では「ぴかっと光る表現」について述べ、更に作文のレベルアップを目指し、ステップ5では「お助けパターン」を使って作文を書く方法を紹介しています。

最後のステップ6では「作文がうまくなれば、頭がよくなる!」と題し、全体のまとめとなっています。

こちらは、作文は苦手ではないけれど、もっとうまく書けるようになりたいという子向けでしょうか。
内容もやや難しい言葉などが出てきますので、本を読むのが嫌いな子には少し辛いかもしれません。
文章を書くのが苦手な大人にも結構参考になるのかもしれないなと思える内容の1冊です。

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2006年2月14日 (火)

「わかったつもり」西原克彦著

最近やっと読み終わった国語の読解に関する本のご紹介です。

「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 

西原克彦著 光文社新書

評価 ★★★☆

ひと言で言うと、多分とてもいいことが書かれているのですが、私には難しかった。。。そんな感じです。

著者である西原氏の学歴は東京工業大理工学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退となっているのですが、本の内容は純粋に国語の読解力についてのものでした。

ちょっと難しい言葉があるとすぐ拒否反応を示してしまうおバカな私の頭はこの本には若干ついていけない感じがありましたが、それでも感心させられることが色々ありました。

読解力と言っても、かなり高いレベルでのことで、高校生以上を対象としているのかなという印象です。

ただ、説明する際の例に挙げてある文章は殆ど全て小学校の教科書で扱われている文で、その文をまず読ませ、読んだ後にわからないところはないか意識をさせた上で、その読みがいかに曖昧であるかや思い込みで読んでいるかということなどに気づかせるという形を取ってあります。

初めの章で扱われている文などは小2の教科書の文で、誰が読んでもわからないところなどないという内容です。しかし、さらっと読めるということは「読みが深まらない」こととも言え、「わかったつもり」になっているのだと筆者は述べています。

正しく、深く読むときに一番障害になるのは「なんとなくわかる」「わかったつもりになる」ということだと述べ、それについて色々なパターンの「わかったつもり」を挙げておられます。

その上で終章の5章では「わかったつもり」の壊し方をまとめておられます。
私の頭では、これをきちんと理解し、納得するには何度か繰り返し読む必要がありそうですが、さすがに理系ご出身の方というのか、とても理論立てて書かれており、「ふむふむ、なるほど」と思えることが多いです。

あくまでも私の勝手な感覚ですが、理系が得意で読解が今ひとつ苦手という高校生などが読むと、何か大きなきっかけを掴めるのではという印象です。
また、中学生や高校生など読解指導をされる立場の方が読まれても参考になりそうです。

最後のまとめに書かれている文で印象に残った部分を引用します。(以下青字部分引用)

 整合性のある解釈は、複数の存在が可能です。したがって、唯一絶対正しいという解釈は存在しません。しかし、ある解釈を「整合性がない」という観点から否定することは論理的にも実際にも可能で、しかも簡単です。ですから、「正しい」と「間違っている」という判定は、シンメトリーなものではありません。後者は明確に判定できますが、前者は「整合性はある」とか「間違っているとは言えない」という判定しかできないのです。
 このような非対称性をベースにしていることと、多くの人が持つ国語教育に対する違和感を考慮すれば、「最も適切なものを選べ」という設問は避けるべきであろうと思います。それに代わるものとして、「次のような解釈があるとする。このうち可能なものはどれか。可能でないものはどれか」といった設問形式がよいのではないかと私は考えるのですが、読者の方々はどのような印象を持たれるでしょうか。

これだけでも、この本で書かれていることがある程度お分かり頂けるかもしれませんね。
私にはやや難しい本でしたが、読む価値はあるのではと思います。

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2006年2月13日 (月)

「作文がすらすら書けちゃう本 」宮川俊彦著

引き続き、宮川先生の作文の本。
こちらは子ども向けのシリーズです。

「作文がすらすら書けちゃう本―宮川俊彦のノリノリ授業

 宮川俊彦著 小学館

評価 ★★★★ (作文が苦手なお子さんにオススメできそう)

大人向けに続き、子ども向けに書かれた宮川先生の本のご紹介です。
このシリーズは全てそうだと思いますが、かなり沢山ドラえもんのマンガやイラストが使われており、本を読むのが苦手な子でも、比較的抵抗なく読むことができるのではないかと思います。
うちに来てくれている子達の中には、マンガの部分だけ読んでいる子もいるようですが。。。(苦笑)

この本は初めに、作文で悩んでいるのび太にドラえもんがアドバイスをするところから始まります。

1枚目には「作文なんて大きらい」と大きな文字で書き、続けて先生や友達の悪口なんかを書いちゃえと言うドラえもん。書いたら紙飛行機にして飛ばしてしまえと。
2枚目には同じように書きたいことを書き、ビリビリに破いてしまえと。
そして、ようやく3枚目で今やったことを書いてみようと。

確かに、いい作文を書こう、うまく書こう、褒められるようなことを書こう、そんなことを考えて何も書けなくなっているような子には意識を変えられるかもしれませんし、マンガなので読みやすいです。
他にも作文に対するアレルギーをなくすためのお話が書かれています。

次いで、どうやって書けば簡単かというもう少し具体的な内容に移りますが、こちらもやはり最初はマンガでの説明から。
この2段階で抵抗がなくなってきた子には3段階目で更にうまく書く方法、4段階目には「作文名人」になる方法を説明しています。

また、巻末には「作文おたすけトラのまき」と題し、作文のテクニックを紹介しています。

本当に苦手な子であれば1・2章だけでも十分参考になると思いますし、本を読むのが苦手ならまずはマンガの部分だけでも参考になりそうです。もしくは、保護者の方が読んで参考にされるにも分かりやすくていいかもしれません。

今はどの程度作文が重視されているのかはわかりませんが、原稿用紙に書くかどうかは別にして、今後更にIT化などが進めば、自分の感情を文字でうまく表現する能力はますます必要になるようにも思います。

苦手意識を持たずに済めば、やはりそれが一番。
作文が苦手なお子さんにはオススメできそうです。

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2006年2月12日 (日)

メルマガ「幸せ教育」

今日は日曜なのでちょっと楽をさせて頂いて。。。

でも、実は楽をするということより、今日の早朝に届いたこのメルマガの最新号がとっても感動ものだったので、皆さんにも読んで頂きたいなと思ったというのがホントのところです。

このメルマガは小学校で先生をされている岩堀さんという方が実践されている「パーソナルポートフォリオ」の紹介が中心になっているようで、その実践自体は素敵だなと思うものの、私が直接教室などで活かすのはちょっと難しいかなぁと思って、これまでご紹介していませんでした。

ですが、学校やクラス単位でやらなくても、小さなお子さんがおられるご家庭で実践されたらお子さんも喜ぶかもしれないなと思います。
「パーソナルポートフォリオ」についてはメルマガのバックナンバーをご覧下さい。(笑)

昨日感動した最新号はこちらから読めます。
「幸せ教育 感謝」
http://blog.mag2.com/m/log/0000155073

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2006年2月11日 (土)

「作文が得意な子をつくる本」 宮川俊彦著

こちらも教室を立ち上げた頃、国語に関して色々探していたときに読んだ1冊です。

「作文が得意な子をつくる本」 宮川俊彦著 小学館

評価 ★★★☆

小学館がシリーズで出しているドラゼミ・ドラネットブックスという、表紙にドラえもんが出ているものの1冊ですが、このシリーズには子ども向けのものと大人向けのものがあり、これは大人向けに書かれた本です。

著者の宮川先生は「『国語作文研究所』の所長で、作文・読解教育の第一人者、これまでに100万人以上の子どもたちに、国語のおもしろさを教えてきた。」と紹介されています。
国語に関する本をこの他にも何冊も書かれているようです。(ドラネットシリーズでも。)

このシリーズの副題が「『新・家庭教育のススメ』シリーズ」となっているのですが、ご家庭でお子さんに作文指導をする場合には、かなり参考になるのではと思います。

また、現場で作文指導をしておられる教育関係者の方で、どう指導していいものやら。。。と思っておられる方などには一度読んで頂きたいようにも思います。

「はじめに」として書かれている内容から一部抜粋します。(青字部分引用)

 教育の現場でも、作文の指導法は「未発達」のままです。文章の書き方を教えてもらえることは、まずありません。「遠足」「わたしの家族」などという課題だけを与え、「思ったままを自由にのびのび書きなさい」と放り出す――いまだ、このようなやり方がほとんどと言っていいでしょう。(中略)
 そもそも子どもには、書く動機がないのです。書きたいことがなく、書く方法もわからないのに、「思ったまま」「のびのび」と言われても書けるわけがありません。その一方で、いまの子どもたちは思ったとおりに書けばしかられることも、「がんばります」でしめくくる、いわゆる「いい作文」を書けばマルがもらえることも知っています。「思ったことを自由に書いていい」というのは嘘だと知っているのです。こうして、日本全国の小学校で「遠足に行きました。楽しかったです」といった紋切り型の作文が、日々大量生産されています。これでは、「感じ」「考え」「表現する」能力などのばせる道理はありません。

本書では、実際にどんな指導をすればよいか、どのようなことがポイントかなどを詳しく述べておられますが、(当然ながら、文も読みやすいです)内容は作文を上手に書くということだけにとどまらず、いかにして豊かな発想ができるようにするかとか、豊かな感性を伸ばすとか、そういうことをも述べておられます。

なかなか興味深く、これもまた読み返してみたいと思うのですが、例えばひとつだけ内容をご紹介しますと、「読書感想文解決法」と題した項目にこんなことが書かれています。

(前略)そういった「読書感想文重症患者」にはこんなふうな指導をします。
 たとえば、『眠り姫』の話。だいたいこの物語の感想は、「目がさめて幸せになれてよかったです」ということで終わります。子どもたちは、「よかった」と書けば、マルをもらえると思っているのです。そんなとき、私は言うのです。
「眠り姫と王子さまは離婚するんじゃないかな。だいたい、王子さまが通りかからなかったら、いまごろ白骨死体になっているよね。こんなうまい話、現実にはあるわけないよ。幸せは自分の力でつかまないとね」
「おかしい」「不思議だ」「疑問だ」、そんな観点から何かポッとヒントを出してやるのです。
 子どもはっびっくりし、やがて、ゲラゲラ笑いだします。笑いながら、なんとなくコツがわかってしまう。

こんな内容が随所に書かれています。
大人でも、文章を書くのが苦手な人などには十分参考になるのではと思う1冊です。

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2006年2月10日 (金)

「下村式 唱えておぼえる漢字の本」1~6年生

小学生用の漢字の本のご紹介です。
リンクは1年生だけしかしていませんが、各学年揃っています。

下村式 唱えておぼえる漢字の本 1年生 下村昇著 偕成社

評価 ★★★★

私のところでは基本的に低学年に国語の指導をしていないので、これを使って何かをしたという訳ではありませんが、教室を始めたときには国語もやった方がいいのではと、低学年に効果がありそうな教材がないか色々探しました。(結果的に「これだ!」というものにまだ出会えておらず、低学年については余程のご希望がない限り、ご家庭で本を読んだり、漢字に取り組んだりして頂くにとどまっています。)

そして、色々な漢字の本を見たのですが、その中ではこれが見やすく、子どもも興味が持ちやすいのではと思いました。

実際、教室の本棚に1~6年生のものを並べているのですが、手に取る子は結構多く、中には幼稚園なのに4年生の本を持って帰ったりする子もいたりします。

覚えなくては!となると楽しくなくなるでしょうけれど、幼児・低学年の時期に学年配当などを気にせず難しい漢字なども覚えられたら、後々役に立ちますよね。

この本は文庫本のサイズで、1ページにひとつ漢字が書かれています。ページ上部中央に漢字があり、その下に音読みと訓読み、それを使った短文。次にその漢字の意味。その下はページの半分以上のスペースを取って、書き順と漢字の成り立ちが絵を使って描かれています。また、書き順のところが、この本のタイトルにあるように「唱えて覚える」ようになっており、1画ごとに「唱え方」が書かれています。

可愛いイラストが全ページに、邪魔にならない程度に入っていて、難しいとか、これは勉強だとかいう印象を和らげてくれる気がします。

巻末にはさくいんもついており(部首・読み・総画数)、学年さえわかっていれば、漢和辞典としても使えます。
ところどころに漢字にまつわるクイズやお話が書かれていたりもして、子どもにとってもとっつきやすい本ではないでしょうか。

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2006年2月 9日 (木)

「世界最速「超」記憶法」

読み終わった後子どもに貸し出ししていて、戻ってきましたのでご紹介します。

「世界最速「超」記憶法」 津川博義著 講談社+α新書

評価 ★★★★

私は無精者で丸暗記もコツコツ努力も苦手なので、子どもにも何か少しでも楽をして覚える方法がないものかと思っています。

幸い、私が指導しているメインは算数・数学なので、暗記してもらうことはごく限られていますが、他の暗記科目が苦手な子に何か参考になればと記憶法の本はいくつか読みましたし、これからも読むと思います。

「つがわ式記憶法」はテレビでも取り上げられ、番組撮影中に全く何の準備もない司会者の方がその方法で7行の英文記憶に挑戦したそうです。

ご本人もディレクターに向かって、覚えられるはずがないと言っておられたそうですが、10分足らずで7行の英文を単語1箇所を除いて全て覚えられたのだそうです。

その暗記方法について、「漢字記憶法」「英単語スペルの覚え方」[地図記憶法」やものの置き場所、暗証番号、人名などの「日常に役立つ記憶法」などが具体的に紹介されています。

また、どうして覚えられるのかや、「つがわ式記憶法」が生まれた経緯などについても述べておられます。

そもそも、この記憶法を作られたきっかけが、先生ご自身が英単語の丸暗記がどうしてもできず、大学受験で不本意な結果に終わり、「いつか英語が誰でもできるようにしてやりたい」と思ったことだそうです。ですので、その後は、本を読む限り執念にも近いぐらいのこだわりで研究を続けられたようです。

読みやすいですし、言っておられることも分かりやすい。また、多分実際にやってみたら覚えられるのだろうなと(すみません。。。例によって自分が何か覚える必要に迫られていないもので、最初の方の漢字記憶法ぐらいしか試していません。。。)思いました。

新書で価格もお手頃ですので、自分に必要なところ、使えそうなところだけを参考にしてもいいのではないかと思います。
英単語・漢字を覚えるには特にお役立ちの1冊ではないでしょうか。

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2006年2月 8日 (水)

「子供が勉強好きになるために」(教育ブログ)

また素敵なブログをひとつご紹介します。
実は、ご紹介しようと下書きをしていたところ、先生が手を怪我されて、しばらく更新がお休みになっていました。
2月6日に再開とのことでしたので、ようやくご紹介できます。

志を同じくする方々はちゃんと繋がっておられるのだなと思わずにはいられないのですが、素晴らしい先生のブログのリンクを辿ると、同様に素晴らしいブログに繋がっています。

こちらのブログは以前ご紹介したこだま先生のブログ同様に、ひとつひとつの内容がしっかり言葉を選んで吟味して書かれているのを感じますし、何よりこの先生はとても勉強熱心で素晴らしい方なのだろうなということが伝わってきます。

ご存知ない方は是非一度覗いてみて下さい。
子供が勉強好きになるために(教育ブログ)

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またやってしまいました。。。

6日のブログがアップされていないことに今気づきました。絶対アップしたはず。今回は自信がありました。リストにもちゃんと上がっているはずだし。。。

そして発見しました。。。
なんだかこのブログおかしいのです。日付設定のところの月をクリックするとなぜか2ヶ月進んでしまうような気が。。。
で、完全に見落としていました。。。お恥ずかしい。

もうちょっと余裕を持って仕事をしたいものです。。。(反省)

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2006年2月 7日 (火)

「ソース」マイク・マクマナス著

自己啓発系になるのでしょうか。迷ったり悩んだりしているときには、何かきっかけをくれる1冊かもしれません。

「ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。 

マイク・マクマナス著 VOICE

評価 ★★★★

この本は友人が薦めてくれたのがきっかけで読みました。
この本を薦めてくれた友人は、色々なワークショップを主催し、流行のコーチングのコーチ資格なども持っている人です。

この本をベースにした「ワクワク・ワークショップ」というワークショップに以前から誘われていたのですが、東京まで行かなければならないことや、必要に迫られていなかったことなどもあり、機会があればとお返事をしていたのですが、3年前勤めていた塾を辞めたときにまた声をかけてもらい、タイミング的にいいかもしれないと参加させてもらうことにしました。

そのとき、ワークショップに参加するために事前に読んでおくように渡されたのがこの本でした。

ひと言で言えば、人生は自分がワクワクすることをして生きるのが一番だということについて書かれている本だと思います。

実際、私も会社員だったときに「仕事とは辛いもの。お給料を頂くには嫌なことも我慢しなくては。」と何度も自分に言い聞かせていました。
好きなことをして暮らしていくなんて無理だと、本気で思っていました。

けれど、実際にはそうではなさそうだということは、会社を辞めて気づき、その思いは一層強くなっています。
ですので、私にはこの本に書かれていることは概ね共感できます。

第2部は「誰もが信じているウソ」として書かれているのですが、「責任感のウソ」「ヤル気のウソ」「能力のウソ」「上手のウソ」「決断のウソ」「妥協のウソ」「優先順位のウソ」「現実的になれというウソ」と題して、世の多くの人が当然のことのように思い込んでいることに潜む「ウソ」について述べられています。

例えば「ヤル気のウソ」にはこんな文があります。(青字部分引用)

無理矢理ヤル気を出す必要があるのは、したくないことをしなければならないときだけです。

また、「能力のウソ」にはこんなことが書かれています。

「適性があると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。しかし、適性がなくてもワクワクすることなら、やったほうがよい」

そして、「妥協のウソ」では、こんな風にも書かれています。

「自分がやりたいことを全部やるのは可能だ。むしろ、やりたいことはすべてやるべきだ。真に豊かな人生を送っている人たちは、やりたいことをすべてやれる生き方をしている」

私は典型的な日本人(?)ですし、結構新しいことを始めるのも苦手で、ちょっとしたことでくよくよしたりもしていました。
この本の感覚自体はアメリカ人的なところも多々あるのだと思うのですが、それでかえって発想の転換ができたこともあったように思います。

第3部では「ソース」(ワクワクすること)を実行する、六つの方法論として、どのようなことを意識すればよいかなどが書かれています。
簡単にまとめると、自分がワクワクすることを全て書き出し、それらを同時に実行し、同じ量の情熱を傾けること。また、目標は立てるなとも書いてあり、信念を持って自分の直感を信じようとも書かれています。

同時に同じ量の情熱を傾けてというのは、例えばいつかやってみたいと思っている趣味などを「この仕事が終わったら」とか言って後回しにしていると、永遠にやれるときは来ない。だから、たとえ1日5分であってもそれに関わることをやってみる。そしてその5分に、最大の情熱を傾ける。そんな意味のことのようです。

やりたいこと、ワクワクすることををしていれば、ストレスはないし、楽しんでやっていれば、自然と仕事がやってきて、お金も集まってくる。そんな考え方です。
「そんな楽観的な」とか「そんなにうまくいくわけがない」とかいう方も多いかもしれませんが、「ユダヤ人大富豪の教え」などベストセラー作家でもある本田健さんはソースの考え方を実践しておられる方のおひとりかなと思いますし、楽しいことはいくらやってもストレスを感じない、いくらでも頑張れるというのは納得の行くことです。

気持ちが前向きになれないときや、転職など今の状況を変えようかどうか悩んでいる方などにはオススメできる1冊です。

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2006年2月 6日 (月)

「楽しくできる!小学生の算数パズル4・5・6年生」

考える学習に効果がある上、遊び感覚で取り組めるパズルにはかなり注目しています。
今回はこんな学習パズル本をご紹介。

「楽しくできる!小学生の算数パズル4・5・6年生 メイツ出版

評価 ★★★★

低学年版もあるようですが、とりあえず私の教室の子達は低学年に関しては満足のいく教材・教具をかなり揃えられていると思っていますので、とりあえず高学年版だけ買ってみました。(微妙に高いということもありまして。。。)

内容は数字系、図形系などかなりバラエティーに富んでおり、大人でも十分楽しめるのではと思うのですが、逆に、それぐらい高度なものもあり、算数が苦手な子に遊び感覚で取り組ませてみようというような趣旨でいきなり子どもに渡すと、場合によってはパズルさえ嫌いになってしまうかもしれないと感じたりもします。

算数が好き、考えることが好き、そんなお子さんなら十分楽しめると思いますが、そうでない場合はまだ見たことがないのですが、低学年版から取り組んでみるとか、このままやらせるのではなく、初めは好きなものだけ選んでやらせてみるとかいう風にした方がいいかもしれません。

マッチ棒やコインを使ったり、図形を切り分けたりというような問題は算数に苦手意識のある子でも、算数ということを意識せずに取り組めるのではとも思いますので、事前に大人の側で目を通してから使うという方がいいかと思います。

ただ、正直なところ、高学年でこれを殆ど全て解ける子はどのぐらいいるのだろう?という疑問も残ります。多分、大人が考えても難しいものも結構ありますので。(私は詳しくないのですが、中学入試の問題の類題っぽいものなども結構あるような気がします。)

このところ時間がなくて、解きたいパズル本にほとんど手がつけられないのですが、これもかなり自分で楽しめそうというレベルです。今度時間があればうちの高学年の子達にも何問かやらせてみようかなと思っています。

数学が苦手な中学生などにも十分使える1冊ではないかと思います。

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2006年2月 5日 (日)

今日は更新できないかも。

ちょっとバタバタしておりまして、今日は更新できないかもしれません。
日曜ということでお許しを。(といっても遊んでいる訳じゃないんですが。。。)

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2006年2月 4日 (土)

「あなたに奇跡を起こすやさしい100の方法」コリン・ターナー著

数年前、精神的にきつかった時期に読んだからのご紹介です。

「あなたに奇跡を起こすやさしい100の方法」 コリン・ターナー著 PHP文庫

評価 ★★★★

アマゾンで検索したのですが、驚いたことに、文庫のユーズドは5円から、なぜか単行本のユーズドは0円や1円から出品されていました。でも、読者レビューは結構高いのです。
ご興味がある方にはとってもお得かもしれません。(しかし、なぜそんな価格でまで売るのかかなりの疑問です。。。)

以前書いたことがあるかと思いますが、私が読む本は基本的にほぼ全て日本人が書かれた本なのですが、自己啓発、精神世界の本に関してはやはりどうしても外国の方が書かれたものが多いですね。

この本ではタイトル通り、「奇跡」を起こす方法が100に渡って紹介されています。一つ一つが短いので、もくじだけを見て気になったところを先に読むというような読み方もできそうです。

本書の初めに「推薦のことば」が書かれていますが、そこにこのような文があります。(以下青字部分引用)

 多くの人々は、自分の中の可能性をどう活かすかを学ぼうとしない。多くの人々にとって、自分を知り、自分を信じ、自分の人生を支配し、目的に突き進むことは、難しいことのようだ。いったい、どうしてなのだろう。
 私はこうした自信のない人々が、より幸せで実りある人生を築くために、コリン・ターナーの説得力あふれる本書を推薦したい。

外国人の言葉を翻訳したなというのがよくわかる文ではありますが、ひと言で言うと、誰でも読んで参考にできるよということのようです。

では、100の項目のうち、いくつかをご紹介します。

第1章から
挫折は成功の前兆である
まちがえることは、快感である
成功とは、どの方向に向いて歩いているかである
財布が軽くても、敗北者ではない

第2章から
心の食物が、習慣、行動、性格を決める
他人に意見を求めるときは、達成した人に求めよ
恐れと悩みは、感情の無駄遣い
過ちをおかすよりもおかさないことを恐れる

第3章から
[なれる]と[なる]の違いを理解する
すべての逆境にはそれ以上のチャンスがある
障害はあなたを阻むものではなく、導くものである

第4章から(ここは項目では内容がよくわからないところが結構あるのでそれは省きます。)
気分を聞かれたら「最高だよ」と言う
愚痴を言う人たちから遠ざかろう

第5章から
批判されるのは成長している証だ
あなたは、他人ではなく自分に嘘をついている
斧を使うには、研ぐ時間がいる

第6章から
直感に耳を傾ける
[普通ではない]アイデアを採用する
言い訳を論理づけしない
必要なものはすべて、手の届くところにある

第7章から
歩きつづけるだけでいい
あなたが[発した]ものは、戻ってくる
成功するために生まれてきた

タイトルだけでも、ホッとしたり、前向きになれたりしませんか?
読みやすい本ですので、疲れているとき、落ち込んでいるとき、前向きになりたいときなどに手にとってみられるといいかもしれませんね。

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2006年2月 3日 (金)

「最強の勉強法-究極の鉄則編」 吉田たかよし著

先日ご紹介した吉田たかよし氏の続編のご紹介です。
私的にはこちらの方がよりオススメです。

不可能を可能にする最強の勉強法―究極の鉄則編 」 

吉田たかよし著 PHP文庫

評価 ★★★★☆

この本も以前単行本で読んだはずなのですが(内容を見ても読んだ記憶があるので読んでいるはず。)どうやら貸し出したまま戻ってきていないようです。
なので、今回は文庫になって出ていた方を改めて買い直しました。(文庫になったのは昨年秋のようです。)

1冊目も面白かったのですが、こちらはより具体的・実践的な勉強法が紹介されており、前作同様とても読みやすくまとめられています。

ただ、勉強法と言っても、大人が資格試験の勉強をするとか、高校生の大学受験とか、ある程度年齢を重ねた人向けの方法が中心になっていると思います。

小学生に参考になることはごく僅か、それも親など大人が読んだ上で指導に活かすという形になるかと思います。

としましても、高校生以上ぐらいの方には大いに参考になるのではと思います。
ひとつひとつは決して難しくなく、また、ネーミングも笑えるものがあったりと、読んでいるだけでも楽しめます。(例えば。。。「松岡修造式勉強法とか。。。)

また、直接の勉強法ということではなく、私としてはとても興味深く読んだところがあります。

4章の中に「五感マルチ勉強法」というものが紹介されているところがあるのですが、お医者様でもある著者が、幼児・小学生の教育という視点とは全く違う視点から書いておられるある文章に、機械的反復の危険性をよりすんなり納得させてもらえました。

長くなりますが、一部ご紹介します。(青字部分引用)

(前略)思考力も、主に前頭前野の部分で生み出されています。推理や推測ができるのも、知識が応用できるのも、すべてこの部分のおかげです。(中略)
 ところが、読んだり書いたりする学習法を、なんの工夫もなく、ただ機械的に行うと、この部分
(前頭前野のこと)は、ほとんど使われません。例えば、目で見たことを、そのまま紙に書き写すだけなら、前頭前野の力を借りる必要はありません。このため、前頭前野は眠ったような状態となってしまうのです。これに伴って、前頭前野に向かう脳の血管も収縮して細くなってしまいます。当然、酸素や栄養素の供給も、少なくなっていきます。この結果、前頭前野の活動は、さらに低下せざるを得ません。こうして、前頭前野はますます萎縮し、思考力はいっそう低下してしまいます。使わないから機能が低下する。機能が低下するから、もっと使わなくなる。こうした悪循環に陥ってしまうのです。
 こんなことを繰り返していれば、思考力そのものの低下も免れません。丸暗記だけに頼った勉強をしていれば思考力が衰えてしまう。このことは、脳の仕組みから考えれば当然のことなのです。
(後略)

幼児や低学年のことを書いた本に反復は危険だと書かれているものは何冊も読みました。そして、私自身もそれを実感はしています。ただ、どうもすっきりと「あぁ、そうか」と思うには至っていなかったのを、幼児・低学年という視点を全く外し、大人に焦点をあてて書かれた本にこう書かれていたことで、大変納得が行きました。

大人の脳でさえこんな現象が起きるのであれば、脳が作られる幼い時期に多量の機械的な反復をした場合、回路そのものが作られないことすらあるのではないかと思えます。もともと存在しない回路を、大きくなっていくら使おうとしても、それは不可能なのではないでしょうか。この本を読んで、一層幼児期の機械的反復が怖くなりました。

脳の機能についてもうひとつ書かれていますが、私は初めて知ったのですが、「46野」という部分が存在するそうで、そこでは五感からの情報や記憶をコントロールしているそうです。ここがうまく働かないと、記憶を引き出してくることができなくなると書かれています。

この部分は、仮に忙しくバリバリと仕事をこなしているサラリーマンでも、受け身の業務ばかりこなしているとこの部分の機能が衰えていくのではないかとも書かれていて、脳の仕組みから考えても「機械的反復・機械的な丸暗記」は決して効果的な学習法ではないと述べておられます。

繰り返しになりますが、大人でさえそうなのですから、子どもの時期にはもっと慎重に学習法を選択すべきなのではないかと改めて強く思いました。

とにかく全体に興味深く、面白い内容なのですが、最後の6章では「結論を先に書く、作文・論文の技術!」と題し、作文・論文の書き方について、とてもわかりやすく書いておられます。

これまで私は作文とかで頭を悩ませた記憶がほとんどないもので、苦手な人の気持ちが今ひとつわからないのですが、ここで書かれていることは、確かに試験などで作文や論文を課される人には相当参考になるのではと思います。(特に苦手な方には。)この部分に関しては小中学生で作文が苦手な子への指導にも応用できるように感じました。

文庫になって価格的にも手頃になりましたし、かなりオススメの1冊ではないかと思います。(まあ、どちらかといえば大人の方にですが。)

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2006年2月 2日 (木)

「天才児ネット」教育ブログ&メルマガ

また、すごいなぁと感心するブログ&メルマガのご紹介です。
理系崩れの文系。かといって理系でも文系でもないような、非常に中途半端な私としましては、自然科学の専門知識をお持ちの上、それを子どもにもわかりやすく説明するというのは尊敬の一語に尽きます。

お子さんにはもちろんですが、自然科学が苦手な大人の方にもオススメです。先日のメルマガではコンピュータについて子どもにもわかるように説明をされていましたが、パソコンのことはほぼ全く理解していない私としては、「へぇ~~、そうなんだぁ、わかりやすいなぁ」としみじみ感心してしまったりもしました。(苦笑)

空いた時間に気軽に読めそうですし、自然科学に興味があるお子さんにも苦手なお子さんにも、どちらにも役に立ちそうです。

ブログはこちら。
天才児ネット
http://blog.tensaiji.net/

メルマガ登録はこちら。
天才児.NET:科学・雑学 なぜ?なに?どうして?
http://blog.mag2.com/m/log/0000143232

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2006年2月 1日 (水)

「あなたのIQがみるみるアップするマッチ棒クイズ」 和田秀樹著

たまたま書店の店頭に並んでいて、値段も手頃だったため、子ども達が楽しめるかなと思い、購入してみました。

あなたのIQがみるみるアップするマッチ棒クイズ」 

和田秀樹著 実業之日本社

評価 ★★★☆ 

テレビのクイズ番組でマッチ棒クイズがかなり流行った時期に出版されたようです。最近はゴールデンタイムなどは殆どテレビを見ていないので、今も流行っているのかどうかはわかりませんが、子どもはこういうの好きそうですし、頭も使うからいいかなと。

しかし。。。もっとよく見て買うべきでした。
まあ、かなり問題数が多いので、子ども達でも考えられるものもあるにはあるのですが、簡単なものではあるものの英単語や漢字、立体図形などもある程度自由に操れないと解けない問題が結構あるため、大人向けなのだと思います。

ただ、問題数が多いせいか、似たような問題が出てきたり、2種類以上考えなさいというような問題で他にも答えがあるはずなのに書かれていないため、それは正解なのかどうかすっきりしないということもあったりします。

時間つぶしに頭の体操を。。。みたいな趣旨でとか、何人か仲間が集まったときのゲームでとか、そんな風に使うことはできるかもしれませんが、子どもはできない問題が結構あると思うので、ちょっと消化不良にさせてしまいそうです。(苦笑)

まあ、手頃な価格ですので、ご家族で問題を選びながらやってみられてもいいかもしれませんね。

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