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2006年2月11日 (土)

「作文が得意な子をつくる本」 宮川俊彦著

こちらも教室を立ち上げた頃、国語に関して色々探していたときに読んだ1冊です。

「作文が得意な子をつくる本」 宮川俊彦著 小学館

評価 ★★★☆

小学館がシリーズで出しているドラゼミ・ドラネットブックスという、表紙にドラえもんが出ているものの1冊ですが、このシリーズには子ども向けのものと大人向けのものがあり、これは大人向けに書かれた本です。

著者の宮川先生は「『国語作文研究所』の所長で、作文・読解教育の第一人者、これまでに100万人以上の子どもたちに、国語のおもしろさを教えてきた。」と紹介されています。
国語に関する本をこの他にも何冊も書かれているようです。(ドラネットシリーズでも。)

このシリーズの副題が「『新・家庭教育のススメ』シリーズ」となっているのですが、ご家庭でお子さんに作文指導をする場合には、かなり参考になるのではと思います。

また、現場で作文指導をしておられる教育関係者の方で、どう指導していいものやら。。。と思っておられる方などには一度読んで頂きたいようにも思います。

「はじめに」として書かれている内容から一部抜粋します。(青字部分引用)

 教育の現場でも、作文の指導法は「未発達」のままです。文章の書き方を教えてもらえることは、まずありません。「遠足」「わたしの家族」などという課題だけを与え、「思ったままを自由にのびのび書きなさい」と放り出す――いまだ、このようなやり方がほとんどと言っていいでしょう。(中略)
 そもそも子どもには、書く動機がないのです。書きたいことがなく、書く方法もわからないのに、「思ったまま」「のびのび」と言われても書けるわけがありません。その一方で、いまの子どもたちは思ったとおりに書けばしかられることも、「がんばります」でしめくくる、いわゆる「いい作文」を書けばマルがもらえることも知っています。「思ったことを自由に書いていい」というのは嘘だと知っているのです。こうして、日本全国の小学校で「遠足に行きました。楽しかったです」といった紋切り型の作文が、日々大量生産されています。これでは、「感じ」「考え」「表現する」能力などのばせる道理はありません。

本書では、実際にどんな指導をすればよいか、どのようなことがポイントかなどを詳しく述べておられますが、(当然ながら、文も読みやすいです)内容は作文を上手に書くということだけにとどまらず、いかにして豊かな発想ができるようにするかとか、豊かな感性を伸ばすとか、そういうことをも述べておられます。

なかなか興味深く、これもまた読み返してみたいと思うのですが、例えばひとつだけ内容をご紹介しますと、「読書感想文解決法」と題した項目にこんなことが書かれています。

(前略)そういった「読書感想文重症患者」にはこんなふうな指導をします。
 たとえば、『眠り姫』の話。だいたいこの物語の感想は、「目がさめて幸せになれてよかったです」ということで終わります。子どもたちは、「よかった」と書けば、マルをもらえると思っているのです。そんなとき、私は言うのです。
「眠り姫と王子さまは離婚するんじゃないかな。だいたい、王子さまが通りかからなかったら、いまごろ白骨死体になっているよね。こんなうまい話、現実にはあるわけないよ。幸せは自分の力でつかまないとね」
「おかしい」「不思議だ」「疑問だ」、そんな観点から何かポッとヒントを出してやるのです。
 子どもはっびっくりし、やがて、ゲラゲラ笑いだします。笑いながら、なんとなくコツがわかってしまう。

こんな内容が随所に書かれています。
大人でも、文章を書くのが苦手な人などには十分参考になるのではと思う1冊です。

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