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2006年1月26日 (木)

「盲点力」 多湖輝著

以前テレビで多湖先生が日常での「盲点」のお話をされているのを見て、一度読んでみたいと思い購入しました。

「盲点力 - 人が見えないところを見る力 多湖輝著 新講社

評価 ★★★★

多湖先生のご本は既に何冊かご紹介していますが、この本は先日のしつけの本より前に読みました。

本の帯にも書かれていますが、「日本一受けたい授業」で「盲点力」の話をされていて、面白いなぁと思ったので読んでみました。
因みに、「盲点力」とは日常の中で見落としがちなところ(盲点)に気づく力のこととして使っている言葉のようです。

第1章では「『盲点力』が強くなれば、新しい自分に出会える!」と題し、「馬鹿げている」、「くだらない」と切り捨ててしまうようなアイディアの中に意外な盲点があるということや、自分に対する思い込みが人生の選択肢を狭めているなどということが書かれています。

また、盲点をうむ原因のひとつに「マンネリ」を挙げ、それを防ぐためにも毎日の生活で新しいことを3つ探そうとも書いておられます。

第2章では、「盲点力」を鍛える方法、実例などが紹介されていますが、その中で面白いなと思ったのが3項の「『無能』は実は大変な能力ではないか!?」というところ。マイナスイメージをそのままプラスイメージに転化するというもので、こんな文章が出てきます。(以下青字部分引用)

不眠症で悩む人は、「わたしには不眠力がある」と思えばいい。
赤面症で悩む人は、「わたしには赤面力がある」と思えばいい。
いつも貧乏なら「貧乏力」、病気がちなら「病気力」、肥り過ぎなら「肥満力」、泳げないなら「金槌力」、怖がりなら「恐怖力」、まったく何の取り柄もないなら「無能力」があると思えばいいのです。

なかなか素敵な発想です。
また、同じ章で「あなたの生活の中で必要とされているものはほんとうに必要なものか?」「『不便、不満』は大歓迎という気分になれば盲点力がつく」などの項でも着目点や発想の転換についてのヒントが紹介されています。

第3章は「『オール5』の発想より『オール1』の発想がおもしろい」、第4章では「『なるほど納得』の盲点力をつける方法」、第5章では「みんなが右に行くなら、左のほうがおもしろい」と題されていて、それぞれ発想の転換の仕方、目の付け所などが書かれています。何か新しいアイディアを出したい、面白い発想をしたい、だけど行き詰っているような方には、新たな刺激、目からウロコ。。。という感じかもしれません。(読んでいて結構面白かったです。)

第6章では「現代社会の盲点とは何か?」と題し、いくつかの盲点が紹介されています。セキュリティーの盲点、短所を褒められ、長所をケナされるとコロッといってしまう訳、制服や肩書を信じてしまう訳などを心理学の先生らしい視点から書いておられます。

終章の第7章では、「豊かな言語感覚が『盲点力』を育てる」と題し、ことわざやジョークの効用や、普段見過ごしがちな入門書・教科書やわかりやすい言葉に着目することで盲点力が鍛えられるということなどが書かれています。

読んでいて面白かったです。
常識にとらわれて、発想が貧困になってしまっている方などには特にオススメできるかと思います。

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