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2006年1月25日 (水)

「子どもの学力がぐんぐん伸びる家庭楽習」杉渕鐵良著

以前ご紹介した杉渕先生の2冊目の著書のご紹介です。

学校の先生がそっと教える子どもの学力がぐんぐん伸びる家庭楽習」 

杉渕鐵良著 PHP研究所

評価 ★★★★

タイトルにある通り、「家庭」での学習(楽習)には参考になることが沢山ある1冊だと思います。

学校の先生ならではの視点で、学校での学習に困らないようにするにはどんなことをすればいいかということを中心に書いておられるように思います。

1章は国語編で「学力の基礎『読み・書き・表現』力を伸ばす家庭楽習」と題し、音読や漢字、作文の「楽習」法から、ゲーム感覚での辞書引き「楽習」法などが紹介されています。

また、イメージをふくらませる力をつけるために親がどんな働きかけをしたらいいかなどについても、具体的な例を挙げながらまとめておられます。

2章は算数編。10マス計算に始まり、フラッシュカードを使っての指導、100マス計算、また、それらの指導の実践報告なども書かれています。

1章に関しては特に違和感なく読めましたし、家庭でこれだけやれば、子どもは学校の勉強で困ることは少ないだろうなと思いましたが、この章は私としては疑問に思うところがちらほら。

そもそも小学生への100マス自体に危険を感じていますが、それは一旦置いておくとして、フラッシュカードで補数関係を練習するという内容が特に疑問です。
10の補数関係をすぐ言える(1と9、2と8、・・・というもの)のは確かに役に立ちますし、それは練習すべきだとも思います。また、10までの数についても、フラッシュカードで繰り返すまでの必要はないような気もしなくはありませんが、まあよしとしましょう。
けれど、先生の本には19までの数の補数を言えるようにという風に書かれているのです。19ともなると、「0と19、1と18、2と17・・・19と0」まで。果たしてこれがすらすら言えるようになる必要はどの程度あるのかはかなり疑問です。(著書にははっきり「覚えさせてください」と書いておられます。)

3章は家庭楽習編として「親が変われば、子どもは勉強好きに大変身」と題されており、「楽しんで学ぶからこそ子どもは伸びる」とも書かれていますので、この章は概ね納得です。

4章もしつけ編として「子どもを伸ばし、奇跡を生む親の役割」と題されており、ここの内容も他のしつけ・子育て本に共通することが多いです。

終章の5章では、「無限に伸びていく力を持っている子どもたちのために」と題され、杉渕・陰山・桑原の3人の先生方の鼎談がまとめられています。
皆さん、子どもたちのことを一所懸命に考え、忙しい中日々頑張っておられる素晴らしい先生だと思います。また、学校の勉強についていけなくてどうしよう。。。と思っておられる親御さんにはこの本での学習法は大いに参考になるとも思います。

塾に行かせず、家庭でお子さんを指導するという親御さんにはひとつの参考になる本だと思いますが、私個人としては若干疑問も残る内容もあります。(もちろん、先生のことをどうこう言っているのではありません。恐らく熱心で素晴らしい先生に違いないと、それは著書を通じてしっかり感じられますので。)

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