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2005年12月 5日 (月)

「幼稚園では遅すぎる」に関する補足

先ほど、井深氏の著書をご紹介しましたところ、尊敬する糸山先生からある資料をご紹介頂きました。

また、ここでは敢えて触れなかったのですが、ピグマリオンの伊藤先生の著書の中でも、井深氏のしておられた幼児教育の問題点が指摘されています。

私としましては、「勉強」という面以外で参考になることがあるように思えたので、そちらをメインにご紹介させて頂いたつもりだったのですが、もしこのブログを見て本を手にして下さった方が、マイナス面を知らずにそのまま実践されたとしたら、やはりそれは私にも責任のあることです。

いいところをご紹介というだけでは済まないことがあるのだということを反省致しました。
ただ、紹介文はそのまま触らずに残させて頂こうと思います。もし、記事自体を訂正した方がよいのではと思われましたら、ご遠慮なくご意見頂けましたらありがたく思います。

以下、糸山先生がご紹介くださった資料の抜粋です。(青字部分引用。幼児期からの心の教育に関する小委員会(第11回)議事録より抜粋。太字強調は私個人によるもの。)

この点で、早期教育の提唱者の一人で、最も大きな影響力を与えてきました井深大氏がある反省を書かれているのが大変参考になります。6ページ目を御覧になっていただきたいと思います。これは大変なベストセラーになりました『幼稚園では遅すぎる』という本からコピーさせていただきました。この本は、その後、早期教育の業者がほとんど基本としている本でありまして、相当な数が出たと思います。その中に書かれていることの中で、私は9割ぐらい現在でも通用する非常にいいことを書いてあると思うのですが、1割ぐらいは少し気になるわけです。
  例えば、上の段の最初、12項目目に「三歳までの子どもの頭脳は、どんなにたくさんのものを詰め込んでも平気である。」というテーゼがございます。
  後ろから4行目、「したがって、『与えすぎ』などということは、すこしも心配する必要はないのです。」、どんどん与えろということがここで書かれています。
  下の段に移りますが、93項目目、「二歳までは『教育ママ』おおいにけっこうである。」と書いてあります。
  後ろから4行目を御覧いただきたいんですが、「二歳まではきびしい『教育ママ』に、それ以後はやさしい母親に、これが幼児教育にとって理想的な母親像といえましょう。」という言い方をされているわけです。
  これが意外と入っておりまして、「2歳までは厳しくっていいんでしょう、先生」という御質問が非常に多いです。「言うことを聞かないから、パチッと体罰をやっても、それは記憶に残らないから、2歳ぐらいまではいいんでしょう。いつになったら体罰はだめなんですか」という質問が時々ございまして、「どこでそういうことを聞いたんですか」と言わざるを得ない現状があります。
  その井深さんが、幼児開発協会というものをつくられて、実験的な教室をつくられたわけです。そこでゼロ歳児を育てるお母さん方に来ていただいて、子どもにこういうカードを覚えさせてくれとか、いろいろ実験的にやってこられたわけです。
それから20年たちまして、1990年4月29日の朝日新聞(1990.4/28夕刊)に、資料の7ページを御覧いただきたいと思いますが、「幼児開発協会20年の経験」ということで、ある文章をお書きになっています。それをそのまま私が打ってきたのですが、下線部分を御覧いただきたいのです。
  「いろいろやっているうちに、本当に必要なのは知的教育より、まず、『人間づくり』『心の教育』だと気付いた。学校では落ちこぼれ、暴力、いじめが頻発している。心を育てるには、学校教育だけではなく、母親の役割が何よりも大切であり、子どもの方も幼稚園どころか0歳児、いや胎児期から育てなければならないという考えに代わってきた。」「赤ちゃんの温かい心づくりと、生まれた時からの体づくりが、何よりも重要で、知的教育はことばがわかるようになってから、ゆっくりでよい、という結論になった。」。
  これはその前の本とかなりトーンが変わっていまして、最初は厳しいママになりなさいと言っていたのですが、最初はむしろ逆にやさしい母親になりなさい、それが大事だということがわかって、知的教育はゆっくりでよいということがわかったと。こういうふうに井深さんがおっしゃっているのは、実はあまりに早くやると、非常にまずいケースがかなりあったということがあるんだと思うんです。そのことははっきりお書きになっておりませんが。
  そういう意味で、井深さんは正直にお書きになっていただいてよかったと思うんですが、私は、やっぱり小さいころに子どもが本当にやりたがっていないことを無理にさせることの影響が非常に心配です。(以下略)

全文はこちら。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chuuou/gijiroku/004/980102.htm

この議事録は私自身ももっともっと勉強しなくてはと思わされるものでした。
そして、これをご紹介くださった糸山先生には心から感謝しています。

井深氏の著書には本当に素晴らしい内容も沢山書かれているのですが、上で引用しました文の強調しましたところに関しまして、私はこの議事録に書かれている内容を支持します。
お読みになられるときには、そのことを意識してお読み頂けると幸いです。

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コメント

す、すごいです。。。私、読まなきゃと思いながら、1回分の途中でまだ
止まったままなのに。。。
私の代わりに紹介記事書いて下さい♪でもでも、私もがんばります。

投稿: willseeds | 2005年12月11日 (日) 02時09分

『幼児期からの心の教育に関する小委員会』議事録16回分、
昨日ハマって全部読ませていただきました。(;´д`)ゞ
大変勉強になりました!

投稿: まさを | 2005年12月11日 (日) 02時03分

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