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2005年12月 8日 (木)

「読書へのアニマシオン入門」 有元秀文著

子どもの国語的能力を高めるのに効果的なものは何か、あれこれ本を読んでみているのですが、今日はそのうちの1冊をご紹介します。

子どもの「読む力」を引き出す読書へのアニマシオン入門」

有元秀文著 学研

評価 ★★★ (内容は素晴らしいと思います)

幼児・低学年の国語指導に何かいいものはないかとあれこれ見ている中で、この本に出会いました。

これを実践したらきっと子ども達に素晴らしい効果があるに違いないと思えるものでしたが、では果たして、いきなり私がこれを教室でできるか、一般の保護者の方がいきなり実践できるかといえば、正直なところ難しいように思い、上記の評価となっています。

ただ、内容は興味深く、勉強になることは結構ありましたので、お勧めできないという訳でもないのです。

「アニマシオン」という言葉を見たとき、「アニメーション」のフランス語読みとかそんなものなのかなという印象を抱きました。ですが、それはどうやら全くの勘違い。

「読書へのアニマシオン」というのはスペインで開発された子どもの読む力を引き出すメソッドのことだそうです。(私は詳しくわからないのですが、グリムスクールがそれと同じようなことをしているのかもしれません。違っていたらお許しを。)

「読書へのアニマシオン」の目的として挙げられているのは次の4つ。

①子どもの読む力を伸ばす
②まったく本を読まないか、ほとんど本を読まない子どもに本の楽しさと奥深さを発見させる
③消極的な読み方をしていた子どもに手助けをして、積極的に読めるよう、前進させる
④本にはいろいろなジャンルがあることを、子どもが発見するように教え導く

そして、その具体的実施方法が詳しく、わかりやすく紹介されています。

アニマシオンには「アニマドール」と呼ばれる、子どもの読む力を引き出す支援役が不可欠で、子どもも複数人必要です。また、事前に同じ本を読んでくることが参加の条件です。

誰でもすぐにアニマドールが務まるわけではなく、また、アニマドールの支援が十分でないと子どもの力も引き出すことができません。

このメソッドはきちんと取り組めば確かに間違いなく効果があるだろうと思えるのですが、「アニマドール」のハードルは私が読んだ限り、決して低いものではありません。

ですので、一般のご家庭でこれをというのは規模的にも準備的にも難しいと思います。
ただ、例えば読書嫌いのお子さんに対してどんな働きかけをしたらよいかという参考になる部分はあると思いますので、そういう意味では読んでみられてもいいと思います。

読みやすい本ですので、書店にあればぱらぱら見てみられるのがオススメです。
もし、本格的にお子さん達を集めて国語の読み聞かせや読解の指導をしてみたいとお思いの方には大いに参考になる1冊ではないかと思います。

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