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2005年12月24日 (土)

「子どもを幸福にする愛 辛くする愛」加藤諦三著

この本も教室を始めて間もない頃に読んだ1冊です。
子育て経験もなく、学生時代の専攻も幼児教育ではなかったので、育児書のようなものも何冊か読みました。(まだまだ全く足りませんが。。。)その中の1冊です。

因みに私は文庫見つけて購入しましたが、アマゾンでは文庫の方に画像がありませんでしたので、単行本の方でリンクしてあります。ご了承ください。

「子どもを幸福にする愛・辛くする愛―“こころ”を育てる心理学 

加藤諦三著 青春出版社

評価 ★★★★☆

随分以前に読んだきりになっていて、内容も随分忘れていましたが、今回本当にざっとですが、読み返したところ、時間を見つけてまたもう一度きちんと読もうと思いました。

加藤先生は心理学がご専門のようで、幼児の教育以外にも大人向けの心理学面から見た書籍をかなりの数お書きになられているようです。 

本の最初に「プロローグ」としてイソップ物語からの引用で書かれていることがあります。(以下本書からの引用)

イソップ物語に『女とニワトリ』という話がある。

ある女の飼っていたニワトリが、まいにち一つずつたまごを産んでいました。女は、ニワトリにもっと餌をやれば、一日たまごを二つずつ産むだろうとおもって、餌をたくさんやりました。ところが、ニワトリはふとってしまって、一日にいちども産まないこともあるようになりました。

この引用で著者は、子どもがテストで100点をとったとき、知らず知らずのうちに次ももっとと更なる努力を求めている人がいるのではないかと述べ、また、同じくイソップ物語から『手くせのわるい子どもと母親』という物語を引用し、親にほめられたいがために何かをとって持っていくことを繰り返し、最後は死刑になってしまう息子とその母親について、「子育ての原点」を述べているとしておられます。

幼児期の愛情のかけ方が人生を左右すると書かれていますが、これは単に褒めて育てなさいとかいうことではなく、もっと深いことが書かれているように思います。

本文では第1章で「言葉で伝えられない子どもの気持ちを知る」と題し、泣いたり、わがままを言ったり、困った行動をする子どもの本当の気持ちをくみ取ろうということを書いておられます。

第2章では子どもに対して大切な心の教育について、9項目にまとめて述べておられます。禁止表現や命令表現を使わないように心がけるということはよく目にすることですが、加藤先生もやはりそのことに触れておられます。また、ダメなことの理由をきちんと教えなければ、ただ単に(意味も考えずに)ルールだけを守る人間になるとも述べられています。

第3章では親の持っていき方で、子どものやる気を出させたり、失わせたりすることがあるということを述べ、意欲を持たせるのに有効なほめ方、叱り方、励まし方などを紹介しておられます。

第4章では子どもを幸福にするために、日常で心がけるべき躾などを紹介しておられますが、「『体に良くないからダメ』というマニュアル親」や「成績で評価された子は、他人の評価に執着する」「病んだ心と食事の相関関係」など、気になる項目がずらりと並びます。

終章である第5章では「"今日一日"のふれあいが"これから"の幸せをつくる」と題し、理想の家庭のあり方をまとめておられます。

小さいお子さんに関わる全ての大人に参考になるのではないかと思います。
子育てをされている方には是非一度読んでみて頂きたい1冊です。

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