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2005年12月10日 (土)

「生きがいの創造」 飯田史彦著

今日はまだ会社員を辞めて間もない頃に読んだ古い本のご紹介です。
ベストセラーになった上、その後「生きがい」シリーズは継続して出されているようですので、ご存知の方も多いかと思いますが、いずれご紹介したいと思っている本の前にまずこちらをご紹介しておく方がいいように思い、改めて取り上げさせて頂きます。

「生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える 

飯田史彦著 PHP研究所

評価 ★★★★★

私がこの本と出会ったのはもう10年近く前のことだと思います。(最近過去の記憶があやふやなのですが。)震災後、色々考えた末会社を辞め、次の道を模索していた頃、友人が読んでみてと紹介してくれたのがきっかけでした。

この本は友人達の間で回し読まれ、みんなで語り合ったりもしましたが、念のため事前にお断りすると、みんな所謂「典型的日本人」で特定の宗教を信仰している訳でもなく、また、仕事に関しては私を除いて皆バリバリ活躍しているような人たち。そんなみんなが共感した1冊でした。

タイトルの副題にあるように「生まれ変わり」をテーマにした本です。
ただ、本の初めに著者である飯田先生が書かれていますが、先生はもともと経営学を研究されている大学の助教授で、主に「会社や社員を元気にする方法」をご研究されているようです。

また、先生ご自身も特定の宗教信仰はなく、「正月には神社に、盆には寺に、クリスマスにはツリーを飾る」生活をされているとも書かれています。

その方が書かれた「生まれ変わり」に関する著書でしたので、宗教色もなく、大変読み易い内容で、しかも、とても興味深いものでした。

もともと先生はどうしたら社員の仕事に対するやりがい意識を高められるかというようなことを研究されておられたようですが、それについて調べていく中で、どうしても「生まれ変わり」ということを認めざるを得なくなったと書いておられます。

医師などが何かに対する恐怖心やトラウマを治療するために行う催眠治療の中に「退行催眠」というものがあるそうです。この本では、アメリカの医師の例を取り上げていましたが、例えば、なぜかわからないけど水に対して強い恐怖感を覚えるという人に催眠をかけ、その恐怖心を抱くきっかけとなった段階まで戻らせると、患者が今とは全く別の時代、別の国、別の人間として洪水で溺れ死んだことを語り出したり、というようなことが次々と起こり、アメリカ人医師は「生まれ変わり」を認めざるを得なくなったということが書かれています。

また、著者はこうも述べておられますが、「生まれ変わり」や「霊の存在」などというものは、科学的に立証できるものではないし、認めたくないと思えばどれだけ実際の現象を見せられたところで否定することはできるのだから、著書でそれを立証したり、認めさせたりするつもりはないと。

しかし、今世(現世)を生き抜くに際し、「生まれ変わり」を信じることのデメリットはないし、信じることで仕事へのモチベーションが高まるのであれば、信じればいいと述べておられ、その主張はもっともだと思っています。

かなりボリュームがありますので、全てをご紹介する訳にもいきませんが、ごく簡単に「生まれ変わり」について書かれていることをまとめると、人間は皆何十回と生まれ変わってこの世に降りてくるのですが、事前に今世での自分がクリアすべき課題などを設定した上で、どの親の元に生まれるのかも選んで生まれてくるのだそうです。

そして、自らが事前に課した課題に真剣に向き合いクリアしていくことで魂が成長し、次はより素晴らしい人生を送れるようになるのだけれど、課題から逃げてばかりで真剣に解決しなければ、何度も何度も同じような問題が起き、それをきちんと解決するまで次の人生でもまた同じような困難に出会うのだということ。

また、今世で誰かを傷つけたり苦しませたりしたことは、自分が今回の人生を終える際、全て自らへの痛みとして返ってくるということ。ただ、その傷つけ方、苦しめ方も、そうしてしまった動機が止むに止まれずというようなものであれば、痛みはあまり感じないのに対し、意味もなく誰かを傷つけたりした場合には相当の苦しみを味わうとのこと。

そして、自分に先立った大切な人たちは、ずっと自分を見ていてくれるし、縁の深い魂同士であれば、生まれ変わってもまた必ず巡り合うのだということ。(赤い糸ということだけにとどまらず、親子、兄弟などの肉親関係であったり、逆にとことん憎しみあったような場合でも、それは縁が深いということにもなるようです。)

本当に大雑把にまとめるとこのようなことが実例と共に紹介されており、信じるか信じないかは読者にお任せしますというスタイルを貫いておられます。

このことに関しては書きたいことが色々ありますが、こちらは書籍紹介ですので、このあたりにさせて頂きます。

宗教がかった「輪廻転生」や「前世」のお話に抵抗がある方でも(私自身がかなりそうですので)、この本は読み物としても十分面白く読めると思いますし、私としては世の中の人がひとりでも多くこういう考え方を受け入れて生きてくだされば、もっともっと世界は平和になるのだろうにと思っています。

お読みになったことがない方には是非一度読んでみて頂きたい1冊です。

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