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2005年12月28日 (水)

「『学ぶ力』がグングン育つ学習法」木幡寛著

これは少し前に読んだのですが、またまた素晴らしい先生のご本です。世の中には素晴らしい先生が沢山おられるんですね。

「『学ぶ力』がグングン育つ学習法」 

木幡寛著 PHP研究所

評価 ★★★★☆

著者の木幡先生は、公立小、私立小中学校の教諭を経、中高一貫校の設立に参加、その後その高校の校長をされた後、99年にフリースクール・ジャパンフレネを設立されたという経歴をお持ちの方のようです。

著書では実際にジャパンフレネでなされている学習などが沢山紹介されていますが、こちらも過去ご紹介した素晴らしい先生方の実践同様、かなり感心させられます。

この本の初めに書かれていることで印象深いことをいくつか紹介すると(以下青字部分引用)

大人は、「これをやっておかないと将来困る」からと、子どもより先回りして一方的に学力を定義していきます。しかし、子どもにとってそれは無意味に等しいでしょう。子どもにとっていちばん重要なのは、「いまをいかに充実して(楽しく)生きているか」ということであり、その心の安定や充足感を基礎として未来の展望を思案するのです。
つまり、子どもにとって、大人の心配事「学力低下」はリアルではないのです。(中略)
子どもが学びをリアルに感じ、学習から何らかの意味を見いだす。その原点は、単純明快!「楽しい!」の一点に尽きます。しかし、学校が子どもにとってほんとうに楽しい場所かどうか疑問です。(中略)
子どもが学ぶ楽しさを実感し、意欲的に次の課題に取り組んでいくためには、何らかの動機づけが必要になってきます。それは、方法を問う「How to?」(=どのようにして?)や道具としての力(=計算や漢字)の練習ではなく、なぜそうなるのかを問う「Why?」(=なぜ?)によるところが大きいのです。

木幡先生のおっしゃっていることも、根本は他の素晴らしい先生方と同様に「子ども達自身が考える」そして、「楽しく学ぶ」ということを重視すべきだということなのだと思います。

先生のスクールでは、子ども達は「何を学ぶか、どのように学ぶか」とその時間割を自分で決め、スタッフはそのサポート、フォローをするという形で授業が進められるそうです。

そして、その授業の中でどのようなことがなされているかが具体的に写真や絵なども沢山交えながら紹介されています。

もし、このスクールが近くであれば、私自身が是非参加させて頂きたいと思うような、素晴らしい実践が盛りだくさんです。

ただ、先生は「家庭でも実践可能なものとして指し示しました」と書いておられ、確かに比較的簡単に実践できるものもあるとは思うのですが、私が見る限りかなり高度で難しいものも紹介されているように感じ、その辺りが☆がひとつ付いている理由です。

小中学生のお子さんがおられる方にももちろん参考になると思いますが、あくまでも私の印象としてはですが、どちらかといえば、子どもの指導をされている方によりお勧めなのではないかなと思います。

この本ももう一度じっくりと読み返してみたい。。。そんな気持ちに駆られています。時間がほしいです。。。

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