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2005年12月29日 (木)

「どの子も伸びる幼児の学力」岸本裕史著

現在手元にある中では一番最近読んだ岸本先生の著書のご紹介です。タイトルを見て、とにかく読んでみようと購入しました。

「どの子も伸びる幼児の学力」 岸本裕史著 小学館

評価 ★★★★☆

岸本先生の著書は既に何冊かご紹介しましたが、これは私がこれまで読んだ中では珍しく「幼児期」と題して書かれた本です。(内容も就学前のお子さんの指導についてをメインに書かれています。)

小学生の指導に関しては岸本先生のおっしゃっていることは大半は支持。一部不支持という感じですが、この本で書かれていることの多くは、世の大人がもう一度考えなくてはいけないこと、幼児に対して本当に大切なことが色々書かれているように思います。

個人的に、子どもを取り巻く環境は今より昔の方が恵まれていたところが多いように思っている私には、所謂「昔を知っている方」が語る言葉は重みがあるなと感じます。

第1章は「群れ遊びの功、テレビの罪」と題されていますが、タイトルだけでもわかるように、昔の子ども達は年齢の異なる集団で群れ遊びをしていた。そして、それは幼い子どもの脳を鍛えるのにはとても有効な経験だということが書かれ、近年では群れ遊びの機会が消え、それに代わるかのようにテレビなどの視聴時間が増えたことを指摘されています。

「テレビを捨ててしまいなさい」と言うと、「10万円以上もするのに、もったいない」とのことです。そうでしょうか。テレビ漬けにすることで、将来の収入がどれだけ違ってくることでしょうか。(以上引用)

そんな風にも書かれ、幼児のテレビ視聴の危険性を訴えておられます。

また、第2章では「学力獲得の3本柱」と題し、「幼児期に身につけさせたい『しつけ』」「幼児期に獲得したい『ことば』」「幼児期に体験させたい『あそび』」として、それぞれ具体的な対応の仕方や、あそびの紹介、それが与える効果などをまとめておられます。

そして、第3章では「入学までにこれだけは~入学前の5つの課題」と題して、小学校に入学するまでに身につけさせておきたいことを挙げておられます。

その5つとは(以下青字引用)

①うろつかず、正しい姿勢で、正しく鉛筆を持って字が書けること。
②上下左右がわかること。
③5までの数は瞬時にわかり、10までの数がいくつといくつでできているかを知っていること。
④大抵のひらがなは読め、絵物語も読めること。
⑤相手の目を見て話を聞き、困ったことがあれば、親や先生に言えること。

以上を挙げておられます。
また、実際の正しい姿勢の練習法や、正しい鉛筆の持ち方なども紹介しておられます。

最後の第4章では「少子化時代の幼児の子育て」と題し、少子化による育児への考えられる悪影響などを挙げ、近隣での共同子育てなどを提言しておられます。

私としてはかなりすんなりと受け入れることができ、大いに共感する面も多かった1冊です。
幼児をお持ちの方、幼児教育に関わっておられる方にはご一読の価値ありだと思います。

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