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2005年11月17日 (木)

「お母さん、もっとおしえて!」と「お母さんは勉強を教えないで」

今回は2冊一度にご紹介します。
と言いますのも、これらの本はそれぞれ別の時期に読んだのですが、何気なく教室の書棚に立てておりましたところ、当時2年生だった女の子がしきりに言うのです。

「せんせ~、これどっちなん?」

確かに。。。子供からすれば「???」な気分ですよね。
ただ、内容はどちらもごもっともで、どちらも正しいと思います。ですので並べてご紹介することにしました。

まずはこちらから。

お母さん、もっとおしえて!国語・算数・理科・社会―子どもの学力がぐんぐん伸びる会話のつくり方100」 

吉本笑子著 情報センター出版局

評価 ★★★★☆

幼児から小学生までのお子さんを持つお母さん向けに書かれています。タイトルの通り、家庭でお母さんがお子さんに4教科の指導をどんな風にしていくとよいかが紹介されています。

著者は20年以上中学進学指導に携わっておられるようで、ご自身も中学生のお子さんをお持ちのようです。
さすがに長年受験指導などをしてこられただけあって、内容は本当に充実していますし、それこそ、私のような小規模の塾であれば、これをそのまま塾でもやれるのではないかというほどのものがあります。(実際に塾をされている方は参考になることもあるのではと。)

日常生活の中で、例えば子供と一緒に買い物に行ったときに野菜の産地を意識させ、帰ってから一緒に地図で調べてみたり、一緒に料理をしながら分数や立体を意識させたりという、とにかく日常の色々なシーンをうまく利用して子供の能力・学力を伸ばす方法・着目点などが具体的に、かなり沢山紹介されています。

内容は本当に素晴らしいと思いますし、これを実践できたら確かに子供は賢くなるだろうと思います。子供の教育に熱心で、ご自身がそのためにならいくらでも努力を惜しまない、自分にとっても勉強だと思えるお母さん(保護者の方)にはとても有効なのではないかと思います。

ただ、残念ながら、もし私が親だったら、ここまで実践するのは無理かもしれないなぁというところが星がひとつ白い理由です。

しかし、全てを実行できないとしても、そうか、こんなきっかけをこういう風に生かせるんだなという気づきはきっと沢山あると思いますし、また実行できることだけをしても効果はあるように思います。

寛大な心と子供のためにご自身も勉強しようという気持ちをお持ちの保護者の方にはかなりオススメできる1冊ではないでしょうか。

続いてはこちら。

お母さんは勉強を教えないで―子どもの学習にいちばん大切なこと 」 

見尾三保子著 草思社

評価 ★★★☆

私は好きな本の1冊なのですが、評価は正直なところ悩んでいます。その理由は後ほど述べますね。

著者は神奈川で昭和33年にご結婚後、自宅でミオ塾を開塾され、現在に至っているそうです。(すごいキャリアですね。)

著者の塾での指導を通しての考え・意見を述べておられます。著者の塾では小1から大学浪人生までを指導し、中には親子2代で指導を受けている家庭もあるそうです。

やり方を覚えるだけで意味を考えない子供たちに対し、どうやって自分の頭で考えさせて理解を引き出すかの実践例なども紹介されています。

また、父親、母親に対して気をつけるべきこと、心がけることも述べておられます。

恐らく、見尾先生は素晴らしい指導者であられるのだと思いますし、この本を読んだとき、私も少しでも近づきたいと思いました。内容に関しても殆どが納得できること、参考になることばかりでした。
ただ、ではこれを一般の保護者の方が読まれたとして、見尾先生が(もしくは同等の指導力・考えをお持ちの指導者が)側にいる方はいいと思うのですが、そんな先生を見つけられない場合、基本的に親は勉強を教えないようにという訳ですから、困ってしまわれる方もいるのではと思い、評価が上のようになりました。

ですが、実践するとかいう話は一旦保留にして、読み物として読んだとしても、何か参考になることはあるのではと思います。私自身、随分前に読んだきりで、今回ざっと目を通し直しましたが、時間を見つけてまた読んでみようと思っています。

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