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2005年11月27日 (日)

「話を聞かない男、地図が読めない女」

今日は一応休日なので、ちょっと軽めの本のご紹介。

この本は発刊されてもう5年以上になるようですし、今は文庫本でも出ています。
ベストセラーになったのでご存知の方も多いかと思いますが、私としては教育面で少し納得し、参考になったこともあったので、ご存知ない方がおられましたらご参考に。

「話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く」
アラン ピーズ、 バーバラ ピーズ (著) 主婦の友社

評価 ★★★☆

私がこの本を手に取ったのは、まだ塾に勤めていた頃。色々なメディアで話題になっていたので、なんとなく購入しました。

実は、個人的には外国人の方が書かれた本はあまり読みません。大した数を読んだ訳ではありませんから、偏見とか先入観もあるのだとは思いますが、なんだかしっくり来ないのです。国民性の違いとでも言うのでしょうか。。。

ですので、この本に関しても、私にはやはり感覚的に違うなと思うところもありましたが、それでも参考になることも結構ありました。

一番面白かったのは、肉体的性別とは別に脳にも性別があるのだということ。もちろんそれも、傾向としてなので、女性が女脳、男性が男脳である確率の方が高いようですが、どちらも併せ持つ人や肉体と逆の性の脳を持つ人もいるようです。(自分の脳がどの傾向かをチェックするテストもついています。因みに私は見事にニュートラルゾーンでしたが。)

自分や自分の家族を見ていても納得できる部分もかなり多く、夫婦などカップルがこのことを理解していれば、ケンカも減るのではと思ったのを覚えています。

しかし、読んでから何年も経った今でも印象に残っている、子どもの指導の際にも念頭に置いていることがあります。

女脳は専ら「空間認知」が苦手ということです。
地図が読めないというのはその端的な例で、例えば南に進んでいるときには地図を上下さかさまにしないと地図が見られない。平面である地図を立体にイメージして、回転させたりできない。そういうことは女脳の特徴のひとつだそうなのです。

私は子どもの頃から、女にしてはまだ算数や数学はできる方ではあったと思うのですが、空間認知はかなり苦手。特に中学での立体の切断とかは、ちっともイメージできない。3点を通る平面で切るように言われると、3点なんだから三角形?という有様。

それは大人になっても大きく改善されることはなく、子どもに教える立場になった時点で、実際のものを切って見せたりしながら、自分も徐々にですがわかるようになっていったという感じでした。

また、塾に勤めていた頃に同僚だった数学の男性の先生は、その分野は全く苦にならないご様子で、わからないという子に必死で図や口で説明をしようとされ、なんでわからないんだ?といったご様子でした。(子どもに向かってそれはおっしゃいませんでしたが。)

世の数学の先生は多分圧倒的に男性が多いと思います。ですので、大半の方が空間認知を特に苦にされずにこられたのではないかと。(特に数学の先生になられているような方は尚更。)ただ、その先生がこういう傾向のことを知らなければ、わからない子にわかり易く説明をしてくださることはないかもしれません。

実際、同僚だった先生は「実物を見せてできるようになっても意味がない」とおっしゃっていましたし、そうお考えの先生は他にもおられるかもしれません。

そこで、先生の側に知って頂きたいというのももちろんなのですが、保護者の方が大切なお子さんのために、事前に傾向を知っておかれるのもいいのではないかと思うのです。
もし空間認知が苦手なお子さんの場合、それは訓練である程度改善することができます。また、計算能力などと違って、その能力は意識して訓練しない限り、学校教育や一般の学習塾の授業などではなかなか高めてもらうことのできない能力でもあるのです。(現に私もそうでしたし。。。)

幸いにも私は、伊藤恭先生の教材に出会い、現在でも徐々にですが空間認知、立体把握などの能力が改善されているのを感じます。苦手だったサイコロの色々な展開図を頭の中で組み立てることも随分スムーズにできるようになってきました。(まだ、得意とされる男性などの足元にも及ばないと思いますが。)

図形が得意、不得意というのは上述の脳のタイプに影響を受ける部分も否定できないと思うだけに、お子さんをお持ちの方には知っておいて頂くといいのではと思う1冊です。
(ただし、私としては、お子さんに読ませるのにはちょっと抵抗のある内容も結構あるようにも思いますので、大人の方にオススメします。)

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受信: 2005年11月30日 (水) 07時41分

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