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2005年11月19日 (土)

「新・絶対学力」 糸山泰造著

昨日に続き、糸山先生の著書をご紹介します。

「新・絶対学力―視考力で子供は伸びる」 

糸山泰造著 文春ネスコ

評価 ★★★★☆

「絶対学力」の続編としておよそ1年後に出版されました。
副題にある通り、こちらでは見ること(イメージすること)によって学力を身につける方法が具体的に紹介されています。

本の帯には「子供を伸ばす9歳から中学受験までの勉強法!」と書かれているのですが、色々な絵や図、実際に著者が使用している教材などを具体的に挙げながら説明をしておられます。

また、終章である第六章では、「視考力が身につく問題集・指導例」としてかなりの数の問題や指導例を挙げておられます。

著書のまえがきの中で印象深い言葉を引用します。(以下青字は引用)

子供たちは「お絵描き」が大好きです。ところが、勉強となるとなかなか自分から絵図を描こうとはしません。算数の文章問題でも絵図さえ描ければひと目で分かるのに、何も描かずに「分からない」「難しい」「習っていない」と言いながら、脈絡のない数字を足したり、引いたり、掛けたり、割ったりし始めます。そして文脈に関係なく、「これ割り算?」などと言い出します。
これは異常なことです。持っている力が封じ込められているのです。つまり、彼らは絵図を使わないのではなく、絵図の使い方を教えてもらっていないのです。(中略)
世の中には「読み・書き・計算を徹底すれば、考える力は自然に育つ」と思い込んでいる人は少なくありません。
本当にそうでしょうか。私には、読み・書き・計算で考える力が育ってほしいという「希望」あるいは「願望」としか思えません。なぜなら、何万人という子供たちと接するうちに、読み・書き・計算が優秀であるにもかかわらず、考える力が育っていない子が圧倒的に多いという事実に気づいたからです。

糸山先生は直接多くのお子さんと触れ合いながら、幼いうちから読み・書き・計算を単純に繰り返してきた子達の悲しい姿を数多く見てこられたようです。
そして、そうならないためには先生が「視考力」と呼んでいる「見る力」「イメージする力」をつけることが不可欠だと述べておられます。

これを読んでくださっている保護者の方の中には、お子さんが既に引用部分に挙げたような状態になっているという方もいらっしゃるかもしれません。それ以外にも、塾などで指導をされておられ、同じようなやりとりに記憶がある方も多いのではないかと思います。

ですが、それは取り返せると先生は述べておられます。そのために効果的な学習もふんだんに紹介しておられますので、現在、幼児・低学年のお子さんにプリント反復学習をさせておられる保護者の方や、既に上述のような症状が出ているお子さんをお持ちの保護者の方には是非ともお読み頂きたい1冊だと思います。

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