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2005年11月23日 (水)

「共育論」 伊藤昭子著

一番最近読み終わった本です。
そして、私のお気に入りの1冊がまた増えると同時に、尊敬し、憧れる先生がまたおひとり増えました。面識もなにもありませんが、この先生に一歩でも近づきたい。そう思える先生の素晴らしい1冊です。

「共育論」 伊藤昭子著 ディスカバー21

評価 ★★★★★

著者である伊藤先生は(あ、この方も恭先生と同じ、「伊藤先生」ですね。)東北のとある町で寺子屋のような小規模塾をされているそうです。

本の表紙を開くと、そこに書かれていることがあります。(以下青字部分引用)

私の教室は、生徒が来る日も、来る時間も決めていないという、ちょっと変わった教室です。
勉強しているのは小学生から高校生まで。
ときには不登校の子どもがいたり、自閉的な子がいたり、特殊学級に籍を置く子がいたりもします。
素行不良で、学校では先生と反目し合っていた子が学んでいたこともあります。
ごくふつうの成績の子も来ますし、学年でトップの子もいいます。
彼らはごちゃごちゃになって、いっしょくたに勉強しています。
いまはどこの塾も個別指導が売りものですが、ちょうど正反対を行くような形の教室です。

正に私の憧れの教室のあり方です。ただ、残念ながら私にはそれだけバラエティーに富んだ子達を一度に指導する力量がありません。でも、いつの日か、中学生までを対象としてでも、そんな形の教室にしていけたらと思います。

この本に関しては、私の「好きな度合い」の評価ですが、内容もとても読みやすく、また、ご家庭で取り組めることもたくさん紹介されています。

中でも終始、伊藤先生がオススメされているのは「パズル」による家庭学習です。伊藤先生は家庭の塾化にはメリットはないと言われ、家庭や親は子どもにとっての安らぎの場であって、親が子どもに勉強を教え込んではいけないと言っておられます。

家庭が塾化してしまうと、子どもはどこでも息を抜けなくなる。仮に何か習い事で先生に厳しくされようと、叱られようと、家に帰ればそれで終わるし、どうしても嫌なら辞めることもできる。けれど、家庭から逃げることはできないのだと。

確かに考えさせられることが沢山あります。
ただ、この本が好きなところは、終始、伊藤先生の子どもへの愛情が伝わってくることなのです。心から子どもたちの幸せを願っておられるのがよくわかります。もし、伊藤先生の教室が近くにあるのなら、是非お子さんを通わせることをオススメしたいぐらいです。

また、この本では、子どもに役立つパズルをご家庭で作る方法なども具体的にわかりやすく説明されており、ナンバープレイスなどの有名なパズルの作り方はもちろん、先生がお考えになった「段落並べ替え・国語パズル」なども紹介されており、算数にとどまらず、国語でもパズルのように楽しみながら学習することができるのだなと思わせてくれます。

もちろん、問題を考えるのは簡単ではないかもしれませんが、更に先生は、できることならいくつかの家庭が集まって、持ち回りで誰かの親が先生になるというスタイルなども勧めておられ、それができれば各家庭での負担も軽くなり、内容もよりバラエティーに富んだよいものになるでしょうと述べておられます。

とにかく、本当に、普通のご家庭で気軽に取り入れられることが沢山書かれている上、大変読みやすく、また、実際に取り入れたら必ずお子さんにいい影響を与えるに違いない内容となっています。
かなりオススメの1冊です。

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