« 「話を聞かない男、地図が読めない女」 | トップページ | 「道草学習のすすめ」(教育ブログ) »

2005年11月28日 (月)

「伸び悩んでいる子を劇的に飛躍させた秘密の方法」 大原敬子著

昨日読み終わった本をご紹介します。
世の中には素晴らしい先生が沢山おられますね。私ももっともっとしっかり頑張らなくてはいけません。

「今からでも一流中学に合格できる!伸び悩んでいる子を劇的に飛躍させた秘密の方法 一流小中学校入試全員合格のステップトレーニング」 

大原敬子著 実業之日本社

評価 ★★★★☆

本当に素晴らしい内容なのですが、この指導を実践するには相当の能力を要するように感じるため(もちろん、ご家庭ですぐに実践できることも数多く挙げられていますが)星ひとつだけ☆にしました。

著者の大原敬子先生は著書には具体的な場所は書かれていませんが、恐らく関東、東京あたりで「大原敬子の遊育会」という教室をされ、ラジオのテレフォン人生相談では人気の回答者でもあられるようです。

よくこれだけ次々と素晴らしい先生の著書を引き当てる(?)ものだなと思いますが、この先生もまた本当に素晴らしい。中学受験には否定的な私ですが、こんな指導を受けて受験をするのであれば、それは子どもにとっても幸せなことかもしれないなと思わせてくれる本でした。

タイトルにもあるように、基本的には中学受験に対する効果的な取り組み方、心得を中心に書いておられるのですが、受験されないお子さんにも大いに参考になることがいっぱいです。

内容も本当にかなり充実しているのですが、まえがきでいきなり驚かされます。
大原先生は幼稚園を1週間で登園拒否、その後退園。小中高校時代は「常に無個性教育に一人反発し続ける子ども」だったと書かれています。
ここを読んだ時点で、この人は只者ではないな。天才タイプだなと思ったところ、更にすごいことが書かれていました。

小学生の頃から「発明」に夢中になり、中学生のときには最初の実用新案ができたというのです。それも、誰に習った訳でもなく、自らあれこれ考え、夏休みなどの期間に自ら特許庁に通って指導してもらったと。
やはり只者ではない、すごい才能と情熱の持ち主でおられますね。

そんな先生の教育法は、曾祖母から継承した「自然のなかに生きる知恵を探す教育」、「考える力をつける教育」です。
本当に感心することだらけの指導で、こんな指導を受けられる子どもは幸せだなと思います。

受験指導もし、指導した子ども達は皆一流校に合格するそうですが、先生の著書には大量の問題を反復させるという姿勢は微塵もありません。根底にある考え方は、私が尊敬する先生方と共通のもののように感じました。

何より素敵なことは、「頭の回転の速い子どもに育てる十二条」として挙げておられる項目が殆ど直接的な学習に関係していないことです。
挨拶がきちんとできるであるとか、お手伝いをきちんとできるであるとか、そういうことがしっかりできることが優秀な子どもに育つ基本になるというお考えは、とても心地よいものです。
それも、しっかりと実績を作っておられる先生の言葉だけに、より重みがあるのではないでしょうか。

中学受験を意識して書いておられるので、中には少し高度なところもありますが、ほとんどが読みやすく、ためになります。

最後にあとひとつご紹介すると、先生の曾祖母という方が、先生が小学1年生のとき、図画以外は2と3ばかりの通知簿を持って帰ったときにかけた言葉がとても素敵なのです。そんな方のもとで育った先生が素晴らしい方になるのは至極当然のことだとも思えます。(以下青字部分引用)

「学校の先生はお医者さまと同じなの。国語はこんなところが悪いですよ、おうちでもっと栄養を与えてください。算数は計算のお野菜が足りません。毎日少しずつ与えてください。通知簿はそれを教えてくれる大切な診断書で、これを見て親が必要な栄養を用意するの。だから、がっかりしなくていいのよ。一緒に頑張ろうね。」

小学生のお子さんをお持ちの保護者の方にはお勧めできる1冊です。

|

« 「話を聞かない男、地図が読めない女」 | トップページ | 「道草学習のすすめ」(教育ブログ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/7329745

この記事へのトラックバック一覧です: 「伸び悩んでいる子を劇的に飛躍させた秘密の方法」 大原敬子著:

« 「話を聞かない男、地図が読めない女」 | トップページ | 「道草学習のすすめ」(教育ブログ) »