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2005年11月24日 (木)

「早く早く」が子どもをダメにする 多湖輝著

この本は教室を立ち上げて間もない頃に手に取りました。
というのも、その頃あるお母さんが1年生のお嬢さんたちに、本当に頻繁に「早くしなさい」と言っておられ、とても教育熱心でお子さんのこともとても愛しておられるお母さんなのに、子どもたちの伸び方がごく僅かだったため、気になっており、ちょうどそのとき、書店でこの本のタイトルが目に飛び込んできたのです。

「「早く早く」が子どもをダメにする」 多湖輝著 新講社

評価 ★★★★☆

この本の分類は「育児書」になるのだと思います。内容は興味深いことも多く、色々参考になったのですが、自分の仕事に直接関係あることは限られていましたので星ひとつは白にしました。

ですが、育児書としてとらえたとき、幼児をお持ちの保護者の方には参考になることがたっぷりと書かれていると思いますので、オススメです。

見出しには、日常、あまり意識せず口にしている言葉が並びます。私は子育てをしたことはありませんが、街で見かける親子の会話などでも確かにあるあると思うようなことが取り上げられています。身につまされる方も結構おられるかもしれません。

例えば「早くしなさい」と「ちゃんとしなさい」で子どもは混乱という見出しがあるのですが、小さい子にとってスピードを要求されると同時に丁寧さ(ちゃんとする)を要求されては、一体どうしたらいいのか困ってしまうと。
たったこのひとつの例を見ても、あ、私も言ってる。。。そう思われる方は少なくないはずです。丁寧にすれば時間がかかって当然。まだ幼いのですから尚更です。急げば雑になる。でも親(大人)はついそれを見て両方を求めてしまうのですね。

また、こんなのもあります。
「何べん言えばわかるの」と言いますが、子どものしつけは時間がかかるものです
「だから言ったでしょう」。子どもに勝ち誇ってどうするんですか

もちろん世のお母さん方は皆さんお忙しくて、わかっていてもついついということもあるのだと思います。
ただ、この本に書かれているのですが、お母さんがゆったりすることで子どもが安定するであるとか、うまく子離れすることはお母さんにとって幸せなことであるとか、子育てに疲れたり、どうしたらいいのかわからなくなったときなどに、大いに参考になる本ではないかと思います。

また、これだけ挙げられている見出しの台詞を見ても(言ってはいけない、言わない方がいい言葉だけでも30以上挙がっています)その殆どが「あぁ、あるある。言う言う。」そう思うものなので、仮にこれを読まれ、ショックを受けられるようなことがあったとしても、世のかなり多くの親御さんがその言葉をお子さんに投げかけているということなのですから、少し気持ちも安らぐかもしれません。

小さいお子さんがおられる方にはなかなかオススメの1冊です。

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受信: 2007年3月10日 (土) 23時26分

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