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2005年11月14日 (月)

「かなから教えていませんか?」 石井勲著

幼児・低学年の算数・能力開発に関しては素晴らしい指導法に出会えたものの、国語に関して模索し続けていたとき、石井先生の本に出会いました。いくつかご紹介させて頂く予定ですが、まずはこちらから。

「かなから教えていませんか?」 漢字から始める石井式ポイント20 石井勲著 家庭教育研究会

評価 ★★★★

石井勲先生は漢字教育の権威であられた先生のようです。石井式漢字教育というものを確立され、幼児への漢字指導のメリットなどを述べておられます。

一番印象深かったのは、幼児は画数の多い難しい漢字ほどよく覚えているということ。著書に挙がっていた例で言えば、もし「鳥」と「鳩」という漢字であれば、同じように見せて覚えさせた後、再度読ませてみると、「鳩」という字を読める子の方が多いそうです。

その理由としては、「鳥」というのは集合体を指す言葉で、子供にとってはイメージし辛いのに対し、「鳩」というのはどんな姿のどんな鳥なのかを具体的にイメージできるからということがあげられるようです。

それは同様に、幼児がひらがなより漢字を覚えやすい理由でもあるとのこと。つまり、ひらがなは抽象概念で「あ」という具体物が存在しないため、子供にとってイメージし辛く、そのため覚えにくいというのです。

ひらがなは簡単、漢字は難しいという固定観念を持っていた私には驚きでしたが、ピグマリオンの指導に出会っていたので納得できました。
数に関しても「5」というものは存在しないため、幼児期に玉や積み木、おはじきなどの具体物を見せながら、それを抽象的な数字と結びつけていくのです。簡単な例を挙げると、高学年や中学生で大きな数の計算が苦手な子に(例えば5000÷2など筆算でしようとするような子に)5,000円を2人で分けたらいくらもらえる?などとお金の単位で尋ねるとすんなり答えたりすることがありませんか?それはお金という具体物によってイメージができたからなのです。

要するに、幼児は抽象概念を覚えるのは難しい。だからこそイメージを伴う漢字を覚えさせるのはかなを覚えさせるより簡単だというのが石井先生の述べられていることのようです。(実際に多くの幼児教室や幼稚園などで石井式の漢字教育は採用されているようです。)

漢字が読めると、学年を気にせず色々な本が読めるようになります。
そうなれれば、自然と学力も高まります。(読書好きな子は概ね学力が高いと言われています。)

無理に覚えさせようというのではなく、カルタや絵本などで学習を進めていくことで、遊びながら身につけることができますし、幼児期にはテストなどもありませんから、必死に覚えさせる必要もありません。

ただ、「幼児に漢字は難しい」という先入観を私たち大人が持っているため、なかなか積極的にそれをしようとはされていないのでしょう。「まずはひらがなから」となってしまうのは学校教育から見ても仕方のないことだと思いますが、漢字交じりの絵本などで送り仮名としてひらがなを覚える方が、ひらがな単体で覚えるよりはおそらく覚えやすいはずです。

小さいお子さんがおられる方には何か参考になるのではないでしょうか。(漢字絵本などもまたご紹介していきますね。)

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コメント

早速にありがとうございます。
2歳で「氷」を覚えられたんですね~~。すごいですね♪
そんなときはお水のコップに点でもつけてあげるとか。。。(ダメかな。。。)
では今後とも宜しくお願い致します。

投稿: willseeds | 2005年11月15日 (火) 10時23分

サンボー先生のところから飛んできた2歳児の母でございます。
教育の本は読む機会がないので、とても参考になります。
たのしみなブログを発見できて嬉しいです。(ノ´∀`*)

確かに、うちのチビ、ひらがなも満足に読めませんが、
この夏、「氷」を覚えて、激しく要求してました。
あまり覚えて欲しくないかも…。(´Д`lll)

投稿: まさを | 2005年11月15日 (火) 08時54分

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