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2005年11月30日 (水)

「5分間活脳法」 川島隆太著

今日は一般向け書籍のご紹介。すっかり有名になられた先生なので、既にお読みの方も多いかもしれませんね。

「5分間活脳法―誰でもできる頭の鍛え方 川島隆太著 大和書房

評価 ★★★★

川島先生は東北大学の教授で、最近では大人のためのドリルや「DSトレーニング」というゲームソフトなどでも大変有名な方です。

いくつかの著書を読ませて頂いた限りでは、とてもユーモアもあり、素敵な先生なのだろうなと思っています。
ただ、この方が素敵な方であり、有名になられればなられるほど、心配なこともあります。
それは、後日ご紹介する予定の陰山先生の100マス計算に対して抱く心配と同じなのですが。

先生のご研究は認知症の進んだ方や、軽度の認知症の方、頭に衰えを感じる大人の方には素晴らしい効果が出ているようですし、それに関しては手放しに尊敬しています。もし私がいつか脳の衰えを感じるようになったときには(実は、既に少し不安なのですが。。。)実践させて頂こうと思うことが色々あります。

ただ、単純計算は脳に効果があるということだけを取り上げて、そのまま頭の柔らかい幼少期にまで当てはめられてしまうことへの怖さを感じているのです。

若干話が反れましたが、この本に関しては、単純計算の方が脳がよく働くということ以外は全般に参考になることが書かれているように思います。(単純計算で脳の血流が増えるのは研究上事実であるようですので、「働く」のは事実なのでしょう。ただ、子どもたちでもそれで本当に「賢くなる」のかということに疑問を持っているのです。)

この本では、まず、脳の仕組みなどについて説明され、その後、脳を鍛える方法や脳を効果的に働かせる生活習慣、記憶力を高める脳の使い方などを紹介しておられます。

専門的な内容にも触れておられるものの、内容は全般にとても読みやすいですし、大人にはお勧めできるのではないかと思います。

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2005年11月29日 (火)

「道草学習のすすめ」(教育ブログ)

健康が数少ない取得なのですが、どうも昨日から風邪が仲良くしようとしているようです。
子ども達に移しては大変なので、レッスン以外は極力大人しく体力を温存させて頂こうと思います。
ですので、今日は本のご紹介はお休みさせて頂いて、以前、城内先生のメルマガをご紹介したときに「いずれご紹介しようと思っている」と書かせて頂いた素晴らしいブログをひとつご紹介させて頂きます。

ご縁とは不思議なものです。
以前から時々そう思うことがありましたが、最近ネットの世界でのことですが、頻繁に実感しております。

本日ご紹介する教育ブログは、城内先生のメルマガを読ませて頂くようになって、そのメルマガから辿らせて頂いたブログだったように思います。
素晴らしいなぁ、いずれブログで紹介させて頂こうと思っておりましたところ、つい先日、こだま先生の方からこのブログにいらして下さいました。びっくりです。

それでは、こだま先生の素敵なブログをご紹介。

道草学習のすすめ
http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/

教育に有用なことが中心にブログを書かれており、ひとつひとつの内容も素晴らしいのですが、色々な「考える学習」に関するテーマを挙げ、それぞれかなり読み応えのあるシリーズとして書かれています。
中でも、「計算ドリルの弊害」は素晴らしい。先生の思いがひしひしと伝わってきます。

ネットで文字を読み慣れていない方にはかなりのボリュームなので一度に読むのは辛いかもしれませんが、その点は何話にも分けて書かれていますので、今日は2つ目まで、明日はその続きから。。。そんな風に読むこともできます。また、何より、ネット上のブログですから、とても素晴らしい内容であっても「無料」で読めるのがいいですよね。

また、こだま先生が素晴らしいと思うもうひとつに、書かれた内容にコメントを受けられるようにしておられ、ご自分の書かれた内容への反論などについてもブログ上できちんと回答されていることです。

小中学生をお持ちの方、もしくは、幼稚園のお子さんをお持ちの方に是非お読み頂きたいブログです。

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2005年11月28日 (月)

「伸び悩んでいる子を劇的に飛躍させた秘密の方法」 大原敬子著

昨日読み終わった本をご紹介します。
世の中には素晴らしい先生が沢山おられますね。私ももっともっとしっかり頑張らなくてはいけません。

「今からでも一流中学に合格できる!伸び悩んでいる子を劇的に飛躍させた秘密の方法 一流小中学校入試全員合格のステップトレーニング」 

大原敬子著 実業之日本社

評価 ★★★★☆

本当に素晴らしい内容なのですが、この指導を実践するには相当の能力を要するように感じるため(もちろん、ご家庭ですぐに実践できることも数多く挙げられていますが)星ひとつだけ☆にしました。

著者の大原敬子先生は著書には具体的な場所は書かれていませんが、恐らく関東、東京あたりで「大原敬子の遊育会」という教室をされ、ラジオのテレフォン人生相談では人気の回答者でもあられるようです。

よくこれだけ次々と素晴らしい先生の著書を引き当てる(?)ものだなと思いますが、この先生もまた本当に素晴らしい。中学受験には否定的な私ですが、こんな指導を受けて受験をするのであれば、それは子どもにとっても幸せなことかもしれないなと思わせてくれる本でした。

タイトルにもあるように、基本的には中学受験に対する効果的な取り組み方、心得を中心に書いておられるのですが、受験されないお子さんにも大いに参考になることがいっぱいです。

内容も本当にかなり充実しているのですが、まえがきでいきなり驚かされます。
大原先生は幼稚園を1週間で登園拒否、その後退園。小中高校時代は「常に無個性教育に一人反発し続ける子ども」だったと書かれています。
ここを読んだ時点で、この人は只者ではないな。天才タイプだなと思ったところ、更にすごいことが書かれていました。

小学生の頃から「発明」に夢中になり、中学生のときには最初の実用新案ができたというのです。それも、誰に習った訳でもなく、自らあれこれ考え、夏休みなどの期間に自ら特許庁に通って指導してもらったと。
やはり只者ではない、すごい才能と情熱の持ち主でおられますね。

そんな先生の教育法は、曾祖母から継承した「自然のなかに生きる知恵を探す教育」、「考える力をつける教育」です。
本当に感心することだらけの指導で、こんな指導を受けられる子どもは幸せだなと思います。

受験指導もし、指導した子ども達は皆一流校に合格するそうですが、先生の著書には大量の問題を反復させるという姿勢は微塵もありません。根底にある考え方は、私が尊敬する先生方と共通のもののように感じました。

何より素敵なことは、「頭の回転の速い子どもに育てる十二条」として挙げておられる項目が殆ど直接的な学習に関係していないことです。
挨拶がきちんとできるであるとか、お手伝いをきちんとできるであるとか、そういうことがしっかりできることが優秀な子どもに育つ基本になるというお考えは、とても心地よいものです。
それも、しっかりと実績を作っておられる先生の言葉だけに、より重みがあるのではないでしょうか。

中学受験を意識して書いておられるので、中には少し高度なところもありますが、ほとんどが読みやすく、ためになります。

最後にあとひとつご紹介すると、先生の曾祖母という方が、先生が小学1年生のとき、図画以外は2と3ばかりの通知簿を持って帰ったときにかけた言葉がとても素敵なのです。そんな方のもとで育った先生が素晴らしい方になるのは至極当然のことだとも思えます。(以下青字部分引用)

「学校の先生はお医者さまと同じなの。国語はこんなところが悪いですよ、おうちでもっと栄養を与えてください。算数は計算のお野菜が足りません。毎日少しずつ与えてください。通知簿はそれを教えてくれる大切な診断書で、これを見て親が必要な栄養を用意するの。だから、がっかりしなくていいのよ。一緒に頑張ろうね。」

小学生のお子さんをお持ちの保護者の方にはお勧めできる1冊です。

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2005年11月27日 (日)

「話を聞かない男、地図が読めない女」

今日は一応休日なので、ちょっと軽めの本のご紹介。

この本は発刊されてもう5年以上になるようですし、今は文庫本でも出ています。
ベストセラーになったのでご存知の方も多いかと思いますが、私としては教育面で少し納得し、参考になったこともあったので、ご存知ない方がおられましたらご参考に。

「話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く」
アラン ピーズ、 バーバラ ピーズ (著) 主婦の友社

評価 ★★★☆

私がこの本を手に取ったのは、まだ塾に勤めていた頃。色々なメディアで話題になっていたので、なんとなく購入しました。

実は、個人的には外国人の方が書かれた本はあまり読みません。大した数を読んだ訳ではありませんから、偏見とか先入観もあるのだとは思いますが、なんだかしっくり来ないのです。国民性の違いとでも言うのでしょうか。。。

ですので、この本に関しても、私にはやはり感覚的に違うなと思うところもありましたが、それでも参考になることも結構ありました。

一番面白かったのは、肉体的性別とは別に脳にも性別があるのだということ。もちろんそれも、傾向としてなので、女性が女脳、男性が男脳である確率の方が高いようですが、どちらも併せ持つ人や肉体と逆の性の脳を持つ人もいるようです。(自分の脳がどの傾向かをチェックするテストもついています。因みに私は見事にニュートラルゾーンでしたが。)

自分や自分の家族を見ていても納得できる部分もかなり多く、夫婦などカップルがこのことを理解していれば、ケンカも減るのではと思ったのを覚えています。

しかし、読んでから何年も経った今でも印象に残っている、子どもの指導の際にも念頭に置いていることがあります。

女脳は専ら「空間認知」が苦手ということです。
地図が読めないというのはその端的な例で、例えば南に進んでいるときには地図を上下さかさまにしないと地図が見られない。平面である地図を立体にイメージして、回転させたりできない。そういうことは女脳の特徴のひとつだそうなのです。

私は子どもの頃から、女にしてはまだ算数や数学はできる方ではあったと思うのですが、空間認知はかなり苦手。特に中学での立体の切断とかは、ちっともイメージできない。3点を通る平面で切るように言われると、3点なんだから三角形?という有様。

それは大人になっても大きく改善されることはなく、子どもに教える立場になった時点で、実際のものを切って見せたりしながら、自分も徐々にですがわかるようになっていったという感じでした。

また、塾に勤めていた頃に同僚だった数学の男性の先生は、その分野は全く苦にならないご様子で、わからないという子に必死で図や口で説明をしようとされ、なんでわからないんだ?といったご様子でした。(子どもに向かってそれはおっしゃいませんでしたが。)

世の数学の先生は多分圧倒的に男性が多いと思います。ですので、大半の方が空間認知を特に苦にされずにこられたのではないかと。(特に数学の先生になられているような方は尚更。)ただ、その先生がこういう傾向のことを知らなければ、わからない子にわかり易く説明をしてくださることはないかもしれません。

実際、同僚だった先生は「実物を見せてできるようになっても意味がない」とおっしゃっていましたし、そうお考えの先生は他にもおられるかもしれません。

そこで、先生の側に知って頂きたいというのももちろんなのですが、保護者の方が大切なお子さんのために、事前に傾向を知っておかれるのもいいのではないかと思うのです。
もし空間認知が苦手なお子さんの場合、それは訓練である程度改善することができます。また、計算能力などと違って、その能力は意識して訓練しない限り、学校教育や一般の学習塾の授業などではなかなか高めてもらうことのできない能力でもあるのです。(現に私もそうでしたし。。。)

幸いにも私は、伊藤恭先生の教材に出会い、現在でも徐々にですが空間認知、立体把握などの能力が改善されているのを感じます。苦手だったサイコロの色々な展開図を頭の中で組み立てることも随分スムーズにできるようになってきました。(まだ、得意とされる男性などの足元にも及ばないと思いますが。)

図形が得意、不得意というのは上述の脳のタイプに影響を受ける部分も否定できないと思うだけに、お子さんをお持ちの方には知っておいて頂くといいのではと思う1冊です。
(ただし、私としては、お子さんに読ませるのにはちょっと抵抗のある内容も結構あるようにも思いますので、大人の方にオススメします。)

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2005年11月26日 (土)

「1日10分 算数が得意になる本」 岸本裕史著

大ベテラン、岸本先生の著書をまず1冊ご紹介します。

1日10分算数が得意になる本―算数ぎらいな子でもすぐに90点前後とれます」 岸本裕史著 二見書房

評価 ★★★★

岸本先生は神戸市のお生まれで、1990年まで40年以上にわたり、神戸市の小学校で先生をしておられた方です。

私がまだ塾に勤めていた頃、岸本先生の著書や教材は色々参考にさせて頂くことが多かったので、これからさかのぼって何冊かご紹介していくことになるかと思います。

今回ご紹介する本は、岸本先生の著書の中では比較的新しい方に入るのではないかと思いますが、私は確か今年出版されて間もない頃に手に取ったのではないかと思います。

表紙をめくるとこんな言葉が書かれています。(以下青字部分引用)

小学生に長時間の勉強はかえって有害です!
 1日10分だけ、子供と一緒に本書の方法を楽しんでください。算数ができるようになるだけでなく、やる気・根気・集中力がついて、自然とテレビやゲームから離れていき、ほんとに子どもらしいすてきな子ども、自信と誇りをもった子どもになることをお約束します。
 ただし、絶対に1日10分以上はやらないでください。


さすがに、開いたすぐの場所なので、インパクトのある表現ですが、内容は至って読みやすく、具体的で、ご家庭でこの本を参考に実践できるようになっています。

そもそも、100マスといえば陰(←本来はこの字ではないのですが)山先生というようになってしまっていますが、私の記憶にある限り、もともとは岸本先生の教材に早くから出ていたように思います。(実際、本書でも100マスが取り上げられています。)その他に、10回足し算や10回引き算、九九の覚え方や躓く子の多い割り算の取り組み方など、学校の算数については確かにこれをきちんと実践すれば十分、タイトルの通り「90点前後」は取れるようになるだろうなという内容です。

また、10分でやめなければならないと強調しておられるのは、私が読み落としているのでなければ、子どもの集中力や、付いて指導する保護者の負担の面でのように思うのですが、100マスなどの単純計算も一定期間、1日10分程度でやめるのであれば、弊害はないかもしれないと思っています。(特に高学年以上であれば10分程度であれば問題ないのではと思います。)

全体のうち前半3分の2程度は四則計算について書かれており、こちらは本当に基礎となる計算力をしっかり身につけるための指導になっていますので、個人的には低学年には絶対に度を越した長時間の指導はしないでほしいと願うばかりです。

しかし、後半3分の1ほどは、分数計算を折り紙で考える方法であるとか、ピックの定理というものでいびつな面積を求める方法(もちろん学校では学習しません)を紹介されていたり、面積・重さ・嵩は日常で体感することが大切だと述べておられたりして、私はこの後半部分はご家庭で参考にして頂くとよいのではないかと思いました。

もちろん、全般を通して、長年のご経験から生み出してこられた教材や指導法をご紹介しておられるので、効果はあると思いますし、ご家庭で、算数や数学があまり得意ではないという方でも実践しやすいものになっていると思います。

岸本先生は基本的に「できない子どもをなくす」ということを重視してこられた先生のように思いますので、例えば、既に学年が進んで算数に苦手意識を持ってしまっているような小学生への指導と考えると十分効果があると思いますし、できなかった子が学校の算数ができるようになればもちろんそれはとても幸せなことだと思います。ただ、既に算数が得意なお子さんには物足りない内容かもしれません。

算数が苦手な小学生の保護者の方、3、4年生以上の保護者の方に参考になるのではと思う1冊です。(岸本先生は素晴らしい先生だと思っていますし、低学年でも参考になることはもちろん色々書かれているのですが、熱心な方がついつい先のことをと低学年に機械的計算を反復させてしまわれてはとの不安があるため、あくまで個人的な判断で、私は低学年の保護者の方にはお勧め致しません。)

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「太陽の子」・「親にしか出来ない幸せ英才教育『旬教育』のススメ」

親力の親野先生のメルマガでも先日紹介されていましたので、メルマガを読まれている方はご存知かもしれませんが、今日は鷹姫さんのホームページ、無料レポートとメルマガをご紹介します。

ホームページにいらっしゃれば、レポートもダウンロードできますし、メルマガ登録もできますので、ご興味があれば、まずホームページにいらっしゃるといいかもしれません。

鷹姫さんのホームページ「太陽の子」
http://www.taiyonoko.com/index.html

鷹姫さんは親にしかできない乳幼児期の教育について、実践を交えて書かれています。
また彼女の考え方のベースにあるのは、知育偏重ではない、心と体のバランスの取れた教育によって子どもの可能性を広げてあげたいというもののように思います。

以下、鷹姫さんのホームページからの一部抜粋です。(青字部分引用)

鷹姫は、早期教育は必要だと考えています。
しかし、ちょっと違うのは、前述のような、ごく一般的な知的な事だけを「詰め込む」、「教えこむ」という方法は、真の早期教育とはいえないと思っています。


私の考える早期教育は、人間の基本である心、からだ、生活訓練という名の教育と、同等のレベルで、知的な事にも触れたり、たくさんの言葉を耳にしたりする「経験」をさせてあげようという主旨なのです。「教育」というものを、日常生活や育児の一環として捉えるという考え方をします。

私は、鷹姫さんに先日ご紹介した「リトル・アインシュタイン・・・」のお母さんに通じるものを感じます。素晴らしいお母さんです。

レポートの方は、小学校受験を考えておられる保護者の方や、そうではなくても幼児をお持ちの保護者の方には参考になることが書かれていると思います。

行間も広く、ページ数も限られていますので短時間で読めますし、無料ですので「とりあえず読んでみようかな。。。」という感じでもお読みになれると思います。
でも、読まれる価値はあると思いますよ。実際にご自分のお子さんを育てながら書かれている言葉にはやはり力がありますから。

無料レポートのタイトルは

【教育下剋上は何故起きる?】 有名小学校も欲しがる 子どもの能力を家庭で育てる方法
http://www.taiyonoko.com/report/report200510.pdf


鷹姫さんはもともと幼児の英才教育に関するメルマガを出しておられ、ご自分の息子さんにどんなことをしてこられたか、どんな教育が有効で、どういうことは避けた方がいいかなどを紹介しておられます。

最近のメルマガでは、テレビ視聴について書かれており、乳幼児期にはやはり極力見せない方がよいと述べておられました。
バックナンバーも全て公開されており、もちろん無料ですので、乳幼児をお持ちの方は一度読んでみられてはいかがでしょうか。

メルマガ 親にしか出来ない幸せ英才教育「旬教育」のススメ
http://www.mag2.com/m/0000134248.htm

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2005年11月25日 (金)

「新 幼児の脳教育」 岡田貞二著

本で紹介されている限りでは全国に13教室ほどのようなのに、偶然にも私の住んでいる地域と教室がある地域にそれぞれ教室があり、広告などで見かけて気になっていた幼児教室があります。

ある日書店で、その教室の会長が書かれた本を見つけ、手に取りました。その教室は「チャイルド自由学園」。本を読んだ感想はとにかく「すごいなぁ~~」というものでした。

「新・幼児の脳教育―1対9の脳刺激法がスーパーエリートを創る!」 

岡田貞二著 蔵書房

評価 ★★★★

この本の著者であり、チャイルド自由学園会長である岡田氏は臨床心理学博士で、30年余にわたり、LDや心身症、無気力症、不登校などの診断指導に携わっておられるそうです。

この本の内容はまあ、ひと言で言ってしまえば、自由学園の宣伝のようなものなのですが、私が興味を持っていた、一体どんな指導をしているのだろう?という部分についてもかなり公開してくれています。

長年の子どもの脳の研究に基づくカリキュラム、それも、入室時にかなりの項目数でその子の現在の脳の状態を検査し、それに基づいて作られる完全に個別のカリキュラムに則って指導されるようです。

そのカリキュラムは、幼児の学習ということにとどまらず、親の生活サイクルなどにまで及んでいます。
これを読んだ限りでの印象は、これをその通り実行すれば当然相当の効果があがるだろうというものでした。ただ、同時に、これを忠実に実行するには保護者の方にも相当の覚悟と努力が必要だなとも思いましたし、はっきりとは書いておられなかったかと思いますが、そこまで研究に裏打ちされた素晴らしい指導だけあって、費用面も当然それなりに。。。ということになるように思います。

結論として、保護者の方ご自身の相当の努力・覚悟がおありで、費用面でも問題がないというご家庭にはいいのではないかと。

何しろタイトルが「スーパーエリートを創る」ですから、ただの「エリート」の更に上を行くという話です。自分のお子さんをスーパーエリートにしたい、そのためになら努力を惜しまないという方にはご一読の価値ありだと思います。

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教えてもらえると嬉しいです。

非常にお恥ずかしい話ですが、私はかなり機械に疎いです。
ただ、よくわからないままにパソコンを触り始め、なんとなく今に至っております。

で、実はとてもとても初歩的なことのような気がするのですが、読んでくださっている方にお尋ねしたいことが。。。

このブログ、私は文字の大きさを「普通」で打っています。
それを自分のブラウザで見ると、仕事場でも家でも、ワープロで言えば8~10ぐらいのフォントサイズの文字に見えるんですね。で、強調したいところだけを「大」にすると、それはちょうど一般的なメールなどで届く文字サイズに見えるのです。

が、時折、なんの拍子か普通サイズが通常のメールの文字サイズで、大の文字になると、それはもう品のない。。。びっくりな大きさになって表示されることがあるのです。

皆様にはどう見えているのでしょう?そして、その見え方は皆様にとってはどんな印象ですか?そして、もしお詳しい方がおられたら、どうして見るときによってサイズが違って見えることがあるのか教えて頂けるとありがたいなと思うのですが。。。

ブログには直接全く関係のないことで申し訳ありません。。。
でも、少しでも皆様に読んで頂きやすいものを目指したいと思っておりますので、もし教えて頂けるととっても嬉しいです。

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2005年11月24日 (木)

「早く早く」が子どもをダメにする 多湖輝著

この本は教室を立ち上げて間もない頃に手に取りました。
というのも、その頃あるお母さんが1年生のお嬢さんたちに、本当に頻繁に「早くしなさい」と言っておられ、とても教育熱心でお子さんのこともとても愛しておられるお母さんなのに、子どもたちの伸び方がごく僅かだったため、気になっており、ちょうどそのとき、書店でこの本のタイトルが目に飛び込んできたのです。

「「早く早く」が子どもをダメにする」 多湖輝著 新講社

評価 ★★★★☆

この本の分類は「育児書」になるのだと思います。内容は興味深いことも多く、色々参考になったのですが、自分の仕事に直接関係あることは限られていましたので星ひとつは白にしました。

ですが、育児書としてとらえたとき、幼児をお持ちの保護者の方には参考になることがたっぷりと書かれていると思いますので、オススメです。

見出しには、日常、あまり意識せず口にしている言葉が並びます。私は子育てをしたことはありませんが、街で見かける親子の会話などでも確かにあるあると思うようなことが取り上げられています。身につまされる方も結構おられるかもしれません。

例えば「早くしなさい」と「ちゃんとしなさい」で子どもは混乱という見出しがあるのですが、小さい子にとってスピードを要求されると同時に丁寧さ(ちゃんとする)を要求されては、一体どうしたらいいのか困ってしまうと。
たったこのひとつの例を見ても、あ、私も言ってる。。。そう思われる方は少なくないはずです。丁寧にすれば時間がかかって当然。まだ幼いのですから尚更です。急げば雑になる。でも親(大人)はついそれを見て両方を求めてしまうのですね。

また、こんなのもあります。
「何べん言えばわかるの」と言いますが、子どものしつけは時間がかかるものです
「だから言ったでしょう」。子どもに勝ち誇ってどうするんですか

もちろん世のお母さん方は皆さんお忙しくて、わかっていてもついついということもあるのだと思います。
ただ、この本に書かれているのですが、お母さんがゆったりすることで子どもが安定するであるとか、うまく子離れすることはお母さんにとって幸せなことであるとか、子育てに疲れたり、どうしたらいいのかわからなくなったときなどに、大いに参考になる本ではないかと思います。

また、これだけ挙げられている見出しの台詞を見ても(言ってはいけない、言わない方がいい言葉だけでも30以上挙がっています)その殆どが「あぁ、あるある。言う言う。」そう思うものなので、仮にこれを読まれ、ショックを受けられるようなことがあったとしても、世のかなり多くの親御さんがその言葉をお子さんに投げかけているということなのですから、少し気持ちも安らぐかもしれません。

小さいお子さんがおられる方にはなかなかオススメの1冊です。

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「実践母親塾」 斎藤孝著

音読で有名な斎藤先生の著書をまずは1冊ご紹介。

「斎藤孝の実践母親塾―子どもの能力を確実に引き出す!」 

斉藤孝著 旺文社

評価 ★★★☆

斎藤先生の本は何冊か読みましたが、あくまでも個人的な感覚なものの、よくも悪くも偏差値の高い方が書いた本だなという印象を持っています。

ですが、斎藤先生の音読の指導など、素晴らしい効果をあげておられることも知っていますし、先生自体もとても熱心でお話も上手で面白い方だという印象はあります。ただ、本当に感覚的なものなので実際はそんなことはないのかもしれませんが、時々、ある程度できる子達に対しての提案のように感じることがあるのです。ここで直接ご紹介はしませんが、斎藤先生が作られた小学生向けの国語・算数の問題集が少し前に書店に並びましたが、チラッと見た限りではあの内容は既に躓いている子には手が出しづらいのでは?という印象を受けました。

書いてある内容には異論はないのですが、タイトルに「子ども」と言う言葉を使っている割には、どうも小4以降の子どもを対象に書いておられるようです。「子ども」と書かれているからと、幼児や低学年の保護者の方がこれを実践しようとすると少し問題が生じるかもしれません。(ご本人も著書の中で「小4からの過ごし方で将来が決まります」という見出しで書いておられる章があります。)

高学年以降お子さんの保護者の方や中学受験を考えておられる方には参考になることも多いと思います。ただ、一切絵や図などでの説明がありませんので、内容が難しいわけではありませんが、しっかり「読む」必要はあります。(読みやすいよう、ポイントになる部分は太字になっていたりはしていますし、行間も広く、見た印象は結構読みやすいと思います。)

斎藤先生は素晴らしい先生だと思いますが、この本は私としては積極的にお勧めしたいという本ではありませんでした。

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2005年11月23日 (水)

皆さまへのお願い

いつも読んでくださっている皆さま、初めていらしてくださった皆さま、本当にありがとうございます。突然ですが、改めて、読んでくださっている皆さまにお願いしたいことがあります。

このブログは小さな教室を開いている私の、限られた書籍紹介に過ぎませんが、これを始めようと思った理由があります。

ひとつは単純に、私が知っている方だけを見ても、お母さん、お父さんはお忙しくて、ゆっくり書店で育児書や教育書をご覧になる時間もないという方がおられるようでしたので、そんな方に何か少しでも役立てばという思いです。

しかし、もうひとつ大きな大きな願いがあるのです。

私は幼児教育のことを勉強するようになって、それまでは漠然とした感覚でしかなかった、ある指導法の大きな弊害をはっきりと認識したのです。
そして、私が抱いている思いと同じ思いを抱いている教育関係者は決してすくなくないにも関わらず、その指導法がいっこうに衰えることはありません。機械的反復による大量のプリント学習でどんどん学年があがっていくというあの有名な指導法です。

もちろん、その指導法のいいところもあるのだと思います。例えば、ある程度頭が出来上がった後、高学年以降などであれば、機械的反復にも意味はあると思うのです。また、国語に関しては恐らく特に弊害もないのではないかと思っています。ですから、私はただ闇雲にその指導法を否定しようとしている訳ではないのです。
ただ、その指導法による算数だけは絶対に幼少期にはやらせてほしくない。子どもたちの未来のためにも絶対にです。
ですが、現実にはその弊害を知らない保護者の方はあまりにも多い。(私自身、ほんの数年前にははっきりとはわかっていませんでしたから。)

そもそも保護者の方がその指導法に子どもを託すきっかけは、恐らく自分のお子さんのためを思って、将来勉強で苦労しないでいいように、そんなことなのだろうと思います。(お月謝が安く、手軽で通いやすいということもあるのでしょうけれど。)

ですが、結果的に、良かれと思ってさせたことが、かえってお子さんの能力を低くとどめてしまうとしたら、それでもその指導法を選択されるのでしょうか?

何年か後、良かれと思った選択が間違っていたと気づいて後悔する方をひとりでも減らしたいのです。仮にそれを選択されるにしても、弊害を知った上で選択して頂けるようにしたいのです。
せっかく一所懸命頑張ったことが、結果的に自分の能力を低くとどめてしまったと悲しむ子どもをひとりでも減らしたいのです。

そのために私はこのブログを書いています。

皆さんへのお願いは、もしももしも、このブログを読んで、役に立つこともあるな、ちょっとは共感できるななどと思ってくださったら、そのときは是非小さいお子さんを持つお友達やお知り合いの方にもこのブログや著書をご紹介頂きたいのです。

もちろん、私一人で何ができる訳でもないかもしれません。だけど、何もしなければ何も変わらないままです。もし、たったお一人でもこのブログを読んで、紹介されている著書を手に取ってくださった方が、幼いお子さんをその指導法の教室に通わせるのを思い止まってくだされば、それだけでも十分このブログを立ち上げた意味があると思うのです。

少し長くなりますが、伊藤恭先生に初めてお会いしたときに先生がおっしゃっていたことがあります。
「どんな指導法でもひとりやふたりはできる子がいる。それはその指導法じゃなければもっとできる子だ。もし医者がいて、10人のうち1人か2人にしか効果がない治療を治療と言えるのか。10人のうち7人、8人に効果があって初めて『効果がある』と言えるのではないか。」
そんなお話でした。

その言葉を聞いて以来ずっと考えていることがあります。

例えば、特定の病気にはかなりの効果があるけれど、それ以外の面での副作用があまりに大きく、場合によっては副作用が決定的ダメージになるかもしれないお薬。そんなお薬に手を出すのは、きっとそのお薬を飲まなければすぐにでも命が危ない、他に一切効くお薬・治療法がない。そんな場合に限られるのではないでしょうか?

また、安いからといってほぼ全く効果がない(場合によっては副作用さえある)お薬を買って飲む人もまずいないのではないでしょうか。

また、大人には飲んでも問題ない薬でも、子どもには量を減らしたり、場合によっては飲むこと自体を禁じなくてはならないお薬もあります。

医療では、もし10人の患者さんのうち2人しか治せないお医者様に進んで通う人などいないはず。

なのに、上記のすべてのことを教育に置き換えた場合、なぜか平然となされているような気がしてなりません。

大袈裟だ、身の程知らずだと笑われるかもしれません。それでも私は、ひとりでも幸せな子どもが増えてくれることを願っています。そのために私ができることは何かをいつも考えています。しかし、残念ながら私はあまりにも微力です。そんな私に皆さんのお力をお借りできませんか?

もしご協力頂ける方がおられましたら、是非このブログを、もしくはここで紹介させて頂いている★★★★★をつけている書籍などを、他の方にもご紹介ください。
どうぞ宜しくお願い致します。

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「私はリトル・アインシュタインをこう育てた」 陳慶恵著

この本は2003年4月に出版されたのですが、恐らくその直後、書店で見かけ、タイトルと表紙の男の子の可愛らしさに思わず手にとってしまったように思います。

「私はリトル・アインシュタインをこう育てた」 陳慶恵著 小川昌代訳 廣済堂出版

評価 ★★★★ (読み物として面白かったという評価です)

著者紹介から始めると、著者はソウル生まれで、アメリカに留学していたときに現在ご主人である日本人と出会う。留学して、美術史の学士・修士学位を取得したが、日本に滞在した間に短期間英語の教師をした以外は専業主婦という方です。

書いてある通り、ご主人は日本人。ご主人との間に本の主役である9歳(執筆されたときの年齢)の息子さんと4歳の娘さんがおられます。
著書では、主に9歳の息子さんをどのように育てたかが詳しく紹介されていますが、とにかく素晴らしい。子どものためにここまで徹底できるお母さんはそう多くはないのではないかと思います。

お母さんの大きな愛情に根付いた頑張りの結果、彼はぐんぐんと才能を伸ばし、大きく開花させました。そして、9歳にしてアメリカの大学に入学したのです。

ただ、お母さんは学力を伸ばすためだけに努力をした訳ではなく、とにかく子どものことを最優先に考え、食事、遊びなども含めたあらゆる面で努力をされています。その結果、とても素敵な上、学力の高い子どもがすくすくと育ったのです。本当に尊敬の一語です。
4歳の娘さんも執筆段階で既に色々な才能の芽吹きを見せていたようですから、今ではもう素晴らしく花開いているかもしれません。

著書にも書かれているのですが、ご夫妻は「ごく平凡な人間」だそうです。(そうは言っても、私から見ればかなり素晴らしい才能をお持ちだと思うのですが。)

とにかく、このお母さんはすごい。そう思わされる1冊です。
お子さんを素敵な天才に育てたいとお思いの方は、熱心にお勉強を教え込む前に、一度読んでみられてもいいのではないかと思いますし、そういうことをお考えでない方、お子さんのおられない方でも(実際私は子どももおりませんし)面白く読めるのではないかと思っています。

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「共育論」 伊藤昭子著

一番最近読み終わった本です。
そして、私のお気に入りの1冊がまた増えると同時に、尊敬し、憧れる先生がまたおひとり増えました。面識もなにもありませんが、この先生に一歩でも近づきたい。そう思える先生の素晴らしい1冊です。

「共育論」 伊藤昭子著 ディスカバー21

評価 ★★★★★

著者である伊藤先生は(あ、この方も恭先生と同じ、「伊藤先生」ですね。)東北のとある町で寺子屋のような小規模塾をされているそうです。

本の表紙を開くと、そこに書かれていることがあります。(以下青字部分引用)

私の教室は、生徒が来る日も、来る時間も決めていないという、ちょっと変わった教室です。
勉強しているのは小学生から高校生まで。
ときには不登校の子どもがいたり、自閉的な子がいたり、特殊学級に籍を置く子がいたりもします。
素行不良で、学校では先生と反目し合っていた子が学んでいたこともあります。
ごくふつうの成績の子も来ますし、学年でトップの子もいいます。
彼らはごちゃごちゃになって、いっしょくたに勉強しています。
いまはどこの塾も個別指導が売りものですが、ちょうど正反対を行くような形の教室です。

正に私の憧れの教室のあり方です。ただ、残念ながら私にはそれだけバラエティーに富んだ子達を一度に指導する力量がありません。でも、いつの日か、中学生までを対象としてでも、そんな形の教室にしていけたらと思います。

この本に関しては、私の「好きな度合い」の評価ですが、内容もとても読みやすく、また、ご家庭で取り組めることもたくさん紹介されています。

中でも終始、伊藤先生がオススメされているのは「パズル」による家庭学習です。伊藤先生は家庭の塾化にはメリットはないと言われ、家庭や親は子どもにとっての安らぎの場であって、親が子どもに勉強を教え込んではいけないと言っておられます。

家庭が塾化してしまうと、子どもはどこでも息を抜けなくなる。仮に何か習い事で先生に厳しくされようと、叱られようと、家に帰ればそれで終わるし、どうしても嫌なら辞めることもできる。けれど、家庭から逃げることはできないのだと。

確かに考えさせられることが沢山あります。
ただ、この本が好きなところは、終始、伊藤先生の子どもへの愛情が伝わってくることなのです。心から子どもたちの幸せを願っておられるのがよくわかります。もし、伊藤先生の教室が近くにあるのなら、是非お子さんを通わせることをオススメしたいぐらいです。

また、この本では、子どもに役立つパズルをご家庭で作る方法なども具体的にわかりやすく説明されており、ナンバープレイスなどの有名なパズルの作り方はもちろん、先生がお考えになった「段落並べ替え・国語パズル」なども紹介されており、算数にとどまらず、国語でもパズルのように楽しみながら学習することができるのだなと思わせてくれます。

もちろん、問題を考えるのは簡単ではないかもしれませんが、更に先生は、できることならいくつかの家庭が集まって、持ち回りで誰かの親が先生になるというスタイルなども勧めておられ、それができれば各家庭での負担も軽くなり、内容もよりバラエティーに富んだよいものになるでしょうと述べておられます。

とにかく、本当に、普通のご家庭で気軽に取り入れられることが沢山書かれている上、大変読みやすく、また、実際に取り入れたら必ずお子さんにいい影響を与えるに違いない内容となっています。
かなりオススメの1冊です。

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2005年11月22日 (火)

「0歳~6歳で「本当の知能」を伸ばす本」 小宮山博仁著

1週間ほど前に読み終わった本です。
新書なのでお手頃価格ですが、内容はかなり充実していて、幼児をお持ちの保護者の方には是非オススメしたい1冊です。

「0歳~6歳で「本当の知能」を伸ばす本―間違った脳力開発法がまかり通る現状とその問題点」

 小宮山博仁著 パンドラ新書

評価 ★★★★★

著者は本書で、これまでに行われてきた早期教育について取り上げ、それが本当に有効だったのかについて以下のように述べておられます。以下、まえがきからの引用です。(青字部分引用)

早期教育を受けた子どもの家庭は、教育熱心な階層であることは言うまでもありません。小・中学校の成績上位者の割合が高いことが予想されます。その子どもたちの学力が低下しているということは、今までの早期教育はあまり効果がなかったということになります。投資効率としては大変悪いことになり、企業ならば大問題になるところです。

近年、子どもたちの学力低下が叫ばれるようになりましたが、著者がいうように、教育熱は過熱しているはずです。幼い頃からお金をかけて我が子に教育をという親は昔より増えているはずなのに、成績上位者だけを比較しても、学力が低下してきているのだから、それは間違った教育だったのではないかと、世の親たちに問いかけています。

幼児教育のメリット・デメリットなどについては、多くの幼児教育の先生方の著書に書かれていることに通じますが、本書をオススメする理由のひとつは、第3章でお金のかからないだれでもできる早期教育と題し、家庭でできる、しかも本当に大切なことを沢山挙げておられるからです。

また、興味深いのは第4章の中で(お金のかかる)早期教育を行った場合、有名私立に進学したと仮定し、一般の公立校などを選択した場合と比べどの程度投資することになるのかを試算しているところです。その内訳はかなり具体的に挙げられていますが、前者は後者に比べ、大学卒業までに1500万円ほど多く教育に投資したことになるが、果たしてそれだけの投資効果があるだろうかと述べておられます。
男性ならそういう発想は当たり前にされるのかもしれませんが、私は考えてもみなかったことなので新鮮に受け止めました。

私は読んで面白かった(興味深かった)のですが、男性が読まれても上記のように具体的な数字なども挙げてあったりしますので、面白く読めるのではと思います。

早期教育をお考えの保護者の方は、まずこの本への投資から始められてはいかがでしょうか?

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「子どもを伸ばす「眠り」の力」 神山潤監修

メディアに関する子育ての本に続いて、子どものための「眠り」についてまとめられた本をご紹介します。

「子どもを伸ばす「眠り」の力―ココロ、からだ、脳をイキイキさせる早起き早寝の科学と文化」 

神山潤監修 睡眠文化研究所編 WAVE文庫

評価 ★★★★

本の帯に書かれていること。

キレる、学力低下、肥満・・・、その背景に「夜更かし」が!

おどかすわけではなく、本書では実際のデータなどを紹介しながら、子ども達にとっていかに睡眠が大切か、夜更かしさせることがいかに悪影響を及ぼすかを述べています。

本書の最初には「睡眠力」をチェックする項目もあり、今のお子さんの生活リズムについて判定できます。

日本は世界の中でも韓国と並んで、子どもの睡眠が「夜更かし」で「短眠」だそうです。そして、それは両親の睡眠時間にも比例しているようです。
睡眠が不足するとイライラし、また、夜更かしが過ぎると生活サイクルが乱れ、それが進むと不登校などにも繋がりかねない。不登校の問題も生活サイクルを見直すことで改善に繋がるのではないかとも述べています。

2章では、睡眠が子どもに与える影響を医学的見地などからも数多く挙げ、眠っている間の脳の活動や起きている間のそれなども具体的に紹介しています。

驚いたのが、(まあ、驚いたことは色々あるのですが)幼児に三角形を模写させると、20年前には4歳8ヶ月児の90%が描けていたのに、最近では5歳4ヶ月と遅れてきているそうです。(教育熱は明らかに加熱しているのに)
都内の保育園・幼稚園に通う222名のうち、三角形がうまく書けなかった子が38人。そのうち34人は睡眠のリズムが乱れていたそうです。
もちろん、全てが睡眠のせいではないかもしれませんが、生活サイクルが少なからず影響しているのは否定できないでしょう。

3章ではどんな風に子どもを眠らせればよいか、4章では眠りに関するQ&Aを紹介していますが、全般に、専門的な言葉などが結構出てくる割には読みやすく、忙しい方でも読めるのではと思います。

たかが睡眠とお思いの方がおられましたら、大切なお子さんのために是非ともお読み頂きたい1冊です。

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2005年11月21日 (月)

「テレビに子育てをまかせていませんか?」 コモ編集部

今回は教育というよりは、タイトル通り「子育て」に関する本をご紹介します。
もともと、ゲーム脳などという言葉が使われるようになったり、子供たちの特異な犯罪が起きると、テレビなどの仮想を現実と区別できなくなっているのではというようなことが言われたりするようになっていました。そんなとき、たまたま書店でこの本を見かけ、気になったので読んでみました。

「ドキッ!?テレビに子育てをまかせていませんか?」

コモ編集部 主婦の友社

評価 ★★★★★ (乳幼児を持つ保護者の方には是非オススメします。)

今回の本は私が好きか嫌いかというよりは、純粋に乳幼児をお持ちの保護者の方には読んで頂きたいという意味での★★★★★です。
もちろん、テレビが子供にどんな影響を与えるかを知ることができれば、この本でなくても構わないと思いますが、読書が億劫な方でも比較的読みやすくまとめられていますので、その意味でもオススメです。(コモ編集部がまとめたものでもあり、主婦の友社の出版でもありますから、特にお母さん方には読みやすいのではと。)

この本では、まずメディアが子供たちにどのような変化を与えたかを挙げ、幼い頃からテレビやビデオ漬けになることで起こるさまざまな弊害を紹介しています。また、外遊びが奪われた原因のひとつとしてもメディアを挙げています。
3章では、実際に9家族が6日間「ノーメディアチャレンジ」をした実践報告が紹介されており、普通の家族がメディアなしの生活を体験することで感じたことなどがまとめられています。親も含めてノーメディアに挑戦するというのは、現代社会においては相当難しいことですが、敢えてそれにチャレンジすることで気づくこと、発見することが色々とあったようです。

また、この本は単に実践報告だけでなく、日本小児科学会からの提言などもなされており、乳幼児期にメディアを長時間視聴させることの危険、悪影響を紹介すると共に、具体的にどんなことを心がけていくべきかを挙げています。

とにかく、子育ては想像以上に大変で、テレビやビデオを見せておくと大人しくしておいてくれるからとついつい幼い頃から長時間見せてしまう親御さんも少なくないようですが、どんな影響があるのかを知った上で上手に活用して頂きたいと思います。

大切なお子さんの健やかな発達のためにも、是非一度お読み頂きたい1冊です。

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「小3までに育てたい算数脳」高濱正伸著

実は週末、この本の紹介を打っていたところ、半分以上打ったところで何か触れてはいけないキーに触れたらしく、一瞬にして全てが消えました。あまりのショックに土曜の更新はひとつで終わってしまいましたが、気を取り直してご紹介。
先日読み終わったところなのですが、またも、私のお気に入りの1冊が増えました。

「小3までに育てたい算数脳」 高濱正伸著 健康ジャーナル社

評価 ★★★★☆ (個人的には★★★★★

まずはこの本の著者紹介に書いてあることを一部ご紹介します。
以下、青字部分引用。

(前略)学生時代から予備校等で受験生を指導する中で、学力の伸び悩み・人間関係での挫折とひきこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信(後略)

著者はその後、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した「花まる学習会」を埼玉に設立されたそうで、現在では在籍者が1000名を超えているそうです。

私と比べるのはあまりにもおこがましいのですが、結局、高濱先生も突き詰めれば幼児・低学年期の教育がとても大事だということに早くから気づかれ、そちらへとシフトしていかれたようですね。

この本に関しては、タイトル通り、算数・数学をメインにまとめておられますが、先生は算数・数学に重要な能力を大きく2つに分け、「見える力」と「詰める力」と名づけておられます。それらは小3くらいまでに大半ができあがってしまうと、多くのお子さんの指導経験から実感しておられるようです。

結局、ここでもまた「9歳の壁」を実感しておられる先生がいらっしゃるということですね。著書ではそれらの能力を家庭でどう伸ばすべきかを提案しておられます。

私にとっては印象深い言葉や内容が盛り沢山に書かれているのですが、そのうちのひとつ、算数に対する先生の捕らえ方で素晴らしい言葉を引用します。(以下、青字部分引用)

 算数には、考えるということの「全て」があります。
 ひとつひとつ積み上げていく面白さ、今日も明日も一歩ずつ積み上げていく面白さがあります。課題に対して、さあどうしようかな、と楽しみながら取り組める面白さがあります。
 それがわかれば、愚痴を言ったり、同じ失敗を繰り返すようにならないと思うのです。
 算数の苦手な子が、新しい問題にぶつかったときに、よく言う言葉があります。「これ、まだ習ってないよ」というのです。
 
それに対して、私はこう答えます。
 「キミの人生、これから先ずっと習ってないことだらけだよ」
 算数脳は、「人生を切り拓いていく力」のことだと思うのです。

2章は、かなり具体的に算数や数学の問題を取り上げて書かれていますので、算数・数学が苦手な方には少しつらいかもしれませんが、それ以外のところでも十分役立つことが書かれていますし、逆に算数・数学が好きな方、例えば理系のお父さんなどがおられましたら、普通の教育書はちょっとという方でも、これは面白いと感じられるかもしれません。

もうひとつ、小3までに外遊びをしっかりすることが「イメージ力」をつけるのには欠かせない、大変重要なことだと述べておられますが、これに関しても幼児教育に携わる多くの先生方に共通するご意見です。もちろん、私たちが子供の頃と比べて、子供だけを自由に外で遊ばせるのには危険が増えたことは否めませんが、できる限り子供たちだけで自由にとことん外遊びできる時間を与えてあげてください。

第3章一番ボリュームのある章になっていますが、そちらでは小3までの子育てで参考になることが分かりやすく沢山書かれています。
こちらは算数・数学が苦手でも全く抵抗なく読めると思いますので、是非読んでみてください。

私は大好きな1冊です。

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2005年11月20日 (日)

「漢字の絵本」 リバーホエール

先日ご紹介しました、石井先生の「かなから教えていませんか」に続き、今回は石井式漢字教育の幼児用漢字絵本のご紹介。

一般に、幼児・低学年向けの本は、絵本に限らず普通の本でもひらがな表記がメインで、漢字を使っている場合には必ずふりがながふってあるのではないかと思います。
ですが、言われてみればごもっともなのですが、ふりがながふってあると、意識せずそちらを読んでしまうため、なかなか漢字を覚えられないのだそうです。

そこで、漢字絵本には一切のふりがながありません。その代わり、出てきている漢字については、そのページに描かれている絵に関するものなどが中心で(例えば、オオカミの歯の横に「歯」という漢字が書かれており、本文にも「歯みがきをして」などのように取り上げられています。)絵を見ることで自然と漢字の読み方に気づくように作られています。

1冊のページ数は20ページ。読み聞かせにも負担にならない長さです。1冊からネットで購入できますので、まずは気になるものから注文してみられるのもいいのでは。
現在は以下のような構成になっています。(花園文庫は更に別巻として10冊発行されており、どちらも国内外の有名な童話が選ばれています。)

漢字の絵本は段階に応じた3シリーズ

シリーズ名

対象目安

漢字で遊ぼう
<全12巻>
2~4才くらい(年少かその前後)
僕と私の漢字の絵本
<全12巻>
3~5才位(年中かその前後)
花園文庫
<全12巻>
4才~(年長中心に小学校低学年位まで)

購入はこちらからできます。
リバーホエール絵本館
http://www.riverwhale.com/kanzi.html#Anchor247399

送料の設定がちょっと珍しいので(10000円を超えたら無料になるのですが、それ未満だと、1500円までが一番安く、金額が上がるにつれ送料も上がっています。)ご注文の際はよくご確認ください。

※私の教室にも20冊ほど置いてあります。

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今日から実践!心の豊かな賢い子供を育てる12章

今日は一応休日で、既にリストアップしてある本は教室に置いてあるため、メルマガをひとつご紹介します。

「今日から実践!心の豊かな賢い子供を育てる12章」

長野で塾を開いておられる城内貴夫先生が発行しておられるメルマガです。
私がこれをどうやって見つけたのかは忘れてしまいましたが、既にあるメルマガ用のフォルダとは別にこのメルマガのフォルダを作ろうと思わせるほど内容の詰まったものでした。
ドリルなどを数多くこなさずして学力を上げる学習法を色々な教科について紹介しておられます。

このメルマガの紹介ページのURLは以下の通り。(登録もここからできます。)

http://kangaeru.org/merumaga-top-level.htm

http://blog.mag2.com/m/log/0000121748(バックナンバーを読むのはこちらから。)

これまで読んできて大いに共感した多くの著書同様、イメージ力を高めることの重要性、考える学習の重要性を挙げておられます。糸山先生の言葉では「視考力」ですね。

城内先生が理事長を務めておられる、「考える学習をすすめる会」の中には、いずれご紹介しようと思っているブログを書いておられる先生がおられ、その先生もドリルやプリントの反復学習に警鐘を鳴らしておられます。

発行は隔週で、内容はかなりしっかりしたものです。2週間に1回だったら、お忙しい保護者の方でも時間が取れるのではないでしょうか。

私が読んだ印象では、小学校高学年から中学生のお子さん向けの内容のように思いますが、バックナンバーも公開されていますので、一度読んでみられてはいかがでしょう。登録も購読も無料ですから、まずは登録して必要ないと思われたら解除されてもいいかもしれませんね。

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2005年11月19日 (土)

「新・絶対学力」 糸山泰造著

昨日に続き、糸山先生の著書をご紹介します。

「新・絶対学力―視考力で子供は伸びる」 

糸山泰造著 文春ネスコ

評価 ★★★★☆

「絶対学力」の続編としておよそ1年後に出版されました。
副題にある通り、こちらでは見ること(イメージすること)によって学力を身につける方法が具体的に紹介されています。

本の帯には「子供を伸ばす9歳から中学受験までの勉強法!」と書かれているのですが、色々な絵や図、実際に著者が使用している教材などを具体的に挙げながら説明をしておられます。

また、終章である第六章では、「視考力が身につく問題集・指導例」としてかなりの数の問題や指導例を挙げておられます。

著書のまえがきの中で印象深い言葉を引用します。(以下青字は引用)

子供たちは「お絵描き」が大好きです。ところが、勉強となるとなかなか自分から絵図を描こうとはしません。算数の文章問題でも絵図さえ描ければひと目で分かるのに、何も描かずに「分からない」「難しい」「習っていない」と言いながら、脈絡のない数字を足したり、引いたり、掛けたり、割ったりし始めます。そして文脈に関係なく、「これ割り算?」などと言い出します。
これは異常なことです。持っている力が封じ込められているのです。つまり、彼らは絵図を使わないのではなく、絵図の使い方を教えてもらっていないのです。(中略)
世の中には「読み・書き・計算を徹底すれば、考える力は自然に育つ」と思い込んでいる人は少なくありません。
本当にそうでしょうか。私には、読み・書き・計算で考える力が育ってほしいという「希望」あるいは「願望」としか思えません。なぜなら、何万人という子供たちと接するうちに、読み・書き・計算が優秀であるにもかかわらず、考える力が育っていない子が圧倒的に多いという事実に気づいたからです。

糸山先生は直接多くのお子さんと触れ合いながら、幼いうちから読み・書き・計算を単純に繰り返してきた子達の悲しい姿を数多く見てこられたようです。
そして、そうならないためには先生が「視考力」と呼んでいる「見る力」「イメージする力」をつけることが不可欠だと述べておられます。

これを読んでくださっている保護者の方の中には、お子さんが既に引用部分に挙げたような状態になっているという方もいらっしゃるかもしれません。それ以外にも、塾などで指導をされておられ、同じようなやりとりに記憶がある方も多いのではないかと思います。

ですが、それは取り返せると先生は述べておられます。そのために効果的な学習もふんだんに紹介しておられますので、現在、幼児・低学年のお子さんにプリント反復学習をさせておられる保護者の方や、既に上述のような症状が出ているお子さんをお持ちの保護者の方には是非ともお読み頂きたい1冊だと思います。

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2005年11月18日 (金)

「絶対学力」 糸山泰造著

本日2冊目は教室を立ち上げて間もない頃に読み、大いに共感することの多かった本のご紹介。
糸山先生については他にも著書やサイトなどをご紹介したいと思っています。お楽しみに。

絶対学力―「9歳の壁」をどう突破していくか? 

糸山泰造著 文春ネスコ

評価 ★★★★★

帯に書かれていること。
「9歳の壁」を乗り越えられないと高学年で学力不振に!!」
「塾の講師に指導方法を教える立場にあったカリスマ講師が提案する「考える力」の育て方!」

私が幼児・低学年教育に拘っている理由のひとつに、「9歳の壁」という考え方があります。最近ではドラゴン桜などでもそれに関して(直接9歳と言っていた訳ではありませんが)の話題が取り上げられていたかと思います。

幼児はある時期まで抽象的思考ができない。また、幼児期に間違った学習を強いると後々に大きく悪影響が出る。
一般には「頭が柔らかい」などと表現されることが多いように思いますが、確かに幼児の頭は柔軟です。何でも吸収していきます。だからこそ、間違った教育を受け続けると、それに順応してしまう怖さがあるのです。

糸山先生は第1章で、子供のある症状を「満点落ちこぼれ現象」と呼んでおられます。それは何かというと、低学年期には満点ばかりをとっていた子が高学年になると明白な原因がないのに急に「分からない」と言い出す状態をさしており、その症状をきたす原因として、低学年期に深い学習(←深く考える学習の意味だと思われます)を怠り、表面的理解しかしてこなかったことを挙げておられます。

そして、低学年期に速さを追及して反復学習させることの恐ろしさについても具体的に述べておられます。(このことに関しては、プリント反復学習を経たお子さんに対して違和感を感じておられる塾の先生方は多いようですが。)

速さを追求すると考えなくなる。それは大人でも確かにそうです。例えばすごいスピードで電卓をたたいている時にはひとつひとつの数字の意味など考えていません。どうすれば簡単に計算できるかな?などという工夫が入り込む余地も全くありません。
それと同じことを頭の柔らかい幼児・低学年期にさせることの怖さをこの本を読むことで一人でも多くの大人の方に感じて頂きたいと思っています。

また、やってはいけない家庭学習ワースト10を挙げておられたり、子育てや家庭学習のヒント、中学受験対策などについても述べておられます。

私はずっと公立の学校で、中学受験には縁がありませんでしたが、週に4日も5日もお弁当まで持って塾に行き、夜遅く電車で帰宅している小学生の姿を見るたびに違和感を覚えていました。

高校受験でさえそこまで大変な思いをした覚えがない私としては、灘や開成、ラサールなどといった超難関校はともかく、その他の私立中学に入るためにそこまでの勉強が本当に必要なのだろうかという思いがずっと心に引っかかっていたのです。

ですが、この本を読んでかなりすっきりしました。私が感じていた違和感はある意味正しかったのだと。ごく一部のお子さんを除いて、多くのお子さんたちが塾の作戦(?)に乗せられ、する必要のないところまでの講習や授業を取らされているのだと。

もちろんこれは私の感じ方でしかありませんので、中学受験はそんなに甘くないのよ!というご意見もおありでしょう。それでも、そんな方にこそ一度はお読み頂きたい1冊ではないかと思っています。

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「最強最後の学習法」 後藤武士著

今回は少し対象年齢が上の本をご紹介します。
(中学生以上であれば自分で読んで直接参考にするといいと思いますが、小学生は保護者の方が読んで参考にされるという感じになるかと思います。((但し、国語が苦手な中学生だと少し読みこなすのは辛いかもしれません。ただ、そういうお子さんにも大いに参考になることが書かれていますので、その場合は保護者の方が読んでみてください。)))

「最短期間で成績を上げる 最強最後の学習法」後藤武士著 宝島社

評価 高学年以上、主に中学生には★★★★☆

この方もまた、ご自分で塾を経営されておられるそうです。素晴らしい先生は殆どが塾にいるということなのか、学校の先生はお忙しくて出版などというところまで手が回らないのかはわかりませんが、これまで私が手にした本の中で強く感銘や影響を受けたものは殆どが塾や学習教室を主宰されている方のものだったような気がします。

さて、少し話が反れましたが、本題へ。
この本では主に中学受験生以上のお子さんを対象とした学習法の紹介がされています。

私としては結構参考になったことや、へぇ~、そうかと感心したこともありましたので、オススメの1冊ではあります。(今回は幼児には参考になりづらいかと思いますが。)

短期間で国語力をつける方法やノートの活用法、効果的な学習法や暗記法、予定表の作り方などが順を追って紹介されています。

中でも国語力をつけるという章では、読解がかなり苦手な子にも効果があるのではと思える学習法から、順に高度な学習法へと紹介されており、私としては読解が苦手な子には初級レベルとして挙げられているこの方法は、実際に家庭学習などでも使えるのではないかと思っています。

また、何を今更?と思いがちなノートの取り方、活用法なども確かにこれは有効かもと思うことがまとめられており、その他、実際の学習に無理なく生かせるものが色々紹介されています。

費用がかかるとか、準備が大変とかになるとつい尻込みしてしまいがちですが、全般に割と気軽に取り入れられることが多いように思います。

著書の最後には著者がこれまで受けた数千件の相談の中から重要だと思われるものを取り上げ、回答を紹介してあります。ここは塾や教材を選ぶ際の保護者の参考になりそうです。

中学受験を考えておられるご家庭や中学生には役に立つ1冊ではないでしょうか。

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2005年11月17日 (木)

「お母さん、もっとおしえて!」と「お母さんは勉強を教えないで」

今回は2冊一度にご紹介します。
と言いますのも、これらの本はそれぞれ別の時期に読んだのですが、何気なく教室の書棚に立てておりましたところ、当時2年生だった女の子がしきりに言うのです。

「せんせ~、これどっちなん?」

確かに。。。子供からすれば「???」な気分ですよね。
ただ、内容はどちらもごもっともで、どちらも正しいと思います。ですので並べてご紹介することにしました。

まずはこちらから。

お母さん、もっとおしえて!国語・算数・理科・社会―子どもの学力がぐんぐん伸びる会話のつくり方100」 

吉本笑子著 情報センター出版局

評価 ★★★★☆

幼児から小学生までのお子さんを持つお母さん向けに書かれています。タイトルの通り、家庭でお母さんがお子さんに4教科の指導をどんな風にしていくとよいかが紹介されています。

著者は20年以上中学進学指導に携わっておられるようで、ご自身も中学生のお子さんをお持ちのようです。
さすがに長年受験指導などをしてこられただけあって、内容は本当に充実していますし、それこそ、私のような小規模の塾であれば、これをそのまま塾でもやれるのではないかというほどのものがあります。(実際に塾をされている方は参考になることもあるのではと。)

日常生活の中で、例えば子供と一緒に買い物に行ったときに野菜の産地を意識させ、帰ってから一緒に地図で調べてみたり、一緒に料理をしながら分数や立体を意識させたりという、とにかく日常の色々なシーンをうまく利用して子供の能力・学力を伸ばす方法・着目点などが具体的に、かなり沢山紹介されています。

内容は本当に素晴らしいと思いますし、これを実践できたら確かに子供は賢くなるだろうと思います。子供の教育に熱心で、ご自身がそのためにならいくらでも努力を惜しまない、自分にとっても勉強だと思えるお母さん(保護者の方)にはとても有効なのではないかと思います。

ただ、残念ながら、もし私が親だったら、ここまで実践するのは無理かもしれないなぁというところが星がひとつ白い理由です。

しかし、全てを実行できないとしても、そうか、こんなきっかけをこういう風に生かせるんだなという気づきはきっと沢山あると思いますし、また実行できることだけをしても効果はあるように思います。

寛大な心と子供のためにご自身も勉強しようという気持ちをお持ちの保護者の方にはかなりオススメできる1冊ではないでしょうか。

続いてはこちら。

お母さんは勉強を教えないで―子どもの学習にいちばん大切なこと 」 

見尾三保子著 草思社

評価 ★★★☆

私は好きな本の1冊なのですが、評価は正直なところ悩んでいます。その理由は後ほど述べますね。

著者は神奈川で昭和33年にご結婚後、自宅でミオ塾を開塾され、現在に至っているそうです。(すごいキャリアですね。)

著者の塾での指導を通しての考え・意見を述べておられます。著者の塾では小1から大学浪人生までを指導し、中には親子2代で指導を受けている家庭もあるそうです。

やり方を覚えるだけで意味を考えない子供たちに対し、どうやって自分の頭で考えさせて理解を引き出すかの実践例なども紹介されています。

また、父親、母親に対して気をつけるべきこと、心がけることも述べておられます。

恐らく、見尾先生は素晴らしい指導者であられるのだと思いますし、この本を読んだとき、私も少しでも近づきたいと思いました。内容に関しても殆どが納得できること、参考になることばかりでした。
ただ、ではこれを一般の保護者の方が読まれたとして、見尾先生が(もしくは同等の指導力・考えをお持ちの指導者が)側にいる方はいいと思うのですが、そんな先生を見つけられない場合、基本的に親は勉強を教えないようにという訳ですから、困ってしまわれる方もいるのではと思い、評価が上のようになりました。

ですが、実践するとかいう話は一旦保留にして、読み物として読んだとしても、何か参考になることはあるのではと思います。私自身、随分前に読んだきりで、今回ざっと目を通し直しましたが、時間を見つけてまた読んでみようと思っています。

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2005年11月16日 (水)

子供を賢くするために…

書籍だけではなく、教育・育児その他、何かご参考になりそうなものがありましたら、色々とご紹介していきたいと思っています。

その中で、今回はブログをご紹介します。恐らく今後ブログやメルマガ、ホームページのご紹介も増えてくるかと思いますのでお楽しみに。(書籍のご紹介ももちろんしていきます♪)

教育関連ブログではご存知の方も多いかと思いますが、みかみ一桜先生のブログのひとつ「真面目なお役立ちブログ」です。

子供を賢くするために…(みかみ塾研究報告書)

みかみ先生は山口で塾を経営されておられ、そのお仕事振りには頭の下がる思いです。
いつも子ども達をどうすれば賢くできるかを考えておられ、色々な角度からブログを書かれています。面識はないのですが、別のブログからも子ども達への愛情を沢山感じられ、とても素敵な先生に違いないと思っています。

教育関連で参考にさせて頂いているブログ・サイトは色々ありますが、更新頻度も素晴らしく、元は化学の研究員をされていた先生のサイトのサプリメントなどの情報も勉強になります。是非覗いてみてください。

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2005年11月15日 (火)

「2才児のさんすう」 伊藤恭著

今回は書店で手に入る(はず)の伊藤先生の著書をご紹介します。

「2才児のさんすう」 伊藤恭著 法政出版

評価 ★★★☆

現在私はようやく年中さんの受け入れを始めましたが、もともとは小中学生が専門だったため、小学生からスタートし、徐々に対象年齢を下に下げていく形を取っています。

しかし、本来ピグマリオンの伊藤先生の指導のメインは幼児。それも2才児からの指導をされておられます。この本では家庭でもできるピグマリオンの指導法を公開しておられ、本自体が教材・教具として使用できるようになっています。

人間、自分が経験のないことはなかなか受け入れられないところがあり、私自身は果たして2歳から「さんすう」をさせる必要があるんだろうか?という思いも若干あるため、星3つ半。

ただ、見て頂けばお分かりになると思いますが、絵のカードなどを使って数量感を身につけさせるようなことから始まり、サイコロや積み木などでの数の指導など、「遊び」という感覚が重視されています。

個人的には「頭のいい子にするぞ!」と保護者の方が熱くなられている場合、逆効果になる危険もあるような気もしますが、遊びのついでに能力が高まるならいいわねという感覚の保護者の方にはオススメできる1冊ではないかと思います。

こちらはネット書店でも扱っているようですので、一般の書店でも購入できるのではないかと思います。また、ピグマリオン教育研究所でももちろん扱っておられます。

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2005年11月14日 (月)

「かなから教えていませんか?」 石井勲著

幼児・低学年の算数・能力開発に関しては素晴らしい指導法に出会えたものの、国語に関して模索し続けていたとき、石井先生の本に出会いました。いくつかご紹介させて頂く予定ですが、まずはこちらから。

「かなから教えていませんか?」 漢字から始める石井式ポイント20 石井勲著 家庭教育研究会

評価 ★★★★

石井勲先生は漢字教育の権威であられた先生のようです。石井式漢字教育というものを確立され、幼児への漢字指導のメリットなどを述べておられます。

一番印象深かったのは、幼児は画数の多い難しい漢字ほどよく覚えているということ。著書に挙がっていた例で言えば、もし「鳥」と「鳩」という漢字であれば、同じように見せて覚えさせた後、再度読ませてみると、「鳩」という字を読める子の方が多いそうです。

その理由としては、「鳥」というのは集合体を指す言葉で、子供にとってはイメージし辛いのに対し、「鳩」というのはどんな姿のどんな鳥なのかを具体的にイメージできるからということがあげられるようです。

それは同様に、幼児がひらがなより漢字を覚えやすい理由でもあるとのこと。つまり、ひらがなは抽象概念で「あ」という具体物が存在しないため、子供にとってイメージし辛く、そのため覚えにくいというのです。

ひらがなは簡単、漢字は難しいという固定観念を持っていた私には驚きでしたが、ピグマリオンの指導に出会っていたので納得できました。
数に関しても「5」というものは存在しないため、幼児期に玉や積み木、おはじきなどの具体物を見せながら、それを抽象的な数字と結びつけていくのです。簡単な例を挙げると、高学年や中学生で大きな数の計算が苦手な子に(例えば5000÷2など筆算でしようとするような子に)5,000円を2人で分けたらいくらもらえる?などとお金の単位で尋ねるとすんなり答えたりすることがありませんか?それはお金という具体物によってイメージができたからなのです。

要するに、幼児は抽象概念を覚えるのは難しい。だからこそイメージを伴う漢字を覚えさせるのはかなを覚えさせるより簡単だというのが石井先生の述べられていることのようです。(実際に多くの幼児教室や幼稚園などで石井式の漢字教育は採用されているようです。)

漢字が読めると、学年を気にせず色々な本が読めるようになります。
そうなれれば、自然と学力も高まります。(読書好きな子は概ね学力が高いと言われています。)

無理に覚えさせようというのではなく、カルタや絵本などで学習を進めていくことで、遊びながら身につけることができますし、幼児期にはテストなどもありませんから、必死に覚えさせる必要もありません。

ただ、「幼児に漢字は難しい」という先入観を私たち大人が持っているため、なかなか積極的にそれをしようとはされていないのでしょう。「まずはひらがなから」となってしまうのは学校教育から見ても仕方のないことだと思いますが、漢字交じりの絵本などで送り仮名としてひらがなを覚える方が、ひらがな単体で覚えるよりはおそらく覚えやすいはずです。

小さいお子さんがおられる方には何か参考になるのではないでしょうか。(漢字絵本などもまたご紹介していきますね。)

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「親力」で決まる! 親野智可等

ネットをされる方はメルマガで既にご存知の方も多いでしょうか。
また、最近ではマスコミにもかなり取り上げられているようですので、TVや書店で既にご存知の方も多いかと思います。
現職の小学校の先生がメルマガとして発行しておられたものを書籍としてまとめられたのがこちら。

「親力(おやりょく)」で決まる! 子供の伸ばすために親ができること  親野智可等著 宝島社

評価 ★★★★

現役の公立小学校の先生が、もともとインターネットのメールマガジンとして発行されていたものを本として出版されたものです。メルマガでは100まで発行された頃にこの本が出て、この本には41までしか紹介されていませんので、続編が出るのだと思います。

メルマガを読める環境がある方はそちらで読めばタダで読めますが、読者の中にはメルマガをわざわプリントアウトしておられた方もいるようで、本になってよかったという感想も結構あったようです。

現役の公立小の先生ならではの視点が随所に感じられますし、基本的にお金のかからない方法が多いので、各ご家庭で気軽に取り組むことができるのではないでしょうか。

私は子育てをしたことがありませんが、お子さんがおられる親御さんには家庭でのお子さんへの接し方などで色々参考になることが多いのでは。

著者は著書の中で「楽勉」という表現を使っていますが、楽しく勉強する方法を色々提案されていますので、幼児・小学生のお子さんがおられる方はメルマガかこの本を読んでみられるのもいいかと思います。

私は買っていませんが、この続編はこちらです。

「プロ親」になる!「親力」パワーアップ編

因みにメルマガの登録URLは以下の通りです。
http://www.mag2.com/m/0000119482.htm

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「合格パズル」①~④ 宮本哲也著

続けて宮本先生の著書をご紹介します。
市販本で子供向けの、強育論を書かれる以前に出版されたパズル本です。低学年には少し難しいかも。(低学年でもできるものも出ていますので、そちらも別途ご紹介します。)

「合格パズル」 ①~④ 宮本哲也著 SAT教育工房編 東京出版 (リンクは①にはっています。)

評価 ★★★★★

「強育論」の宮本先生が、平成9年に出版された子供向けパズル本。
著書の背表紙には次のように書かれています。

●小学・中学・高校生とおとなのための学習パズル。
●楽しみながら算数・数学のセンスをみがく。
●解法の暗記ではなく、思考力養成のための頭脳トレーニング。

正にそんな感じです。こちらは算数がとても得意なお子さん、考えることが好きなお子さんなら低学年でも取り組めるかと思いますが、内容的には高学年ぐらいから向けに作られている印象です。ただ、大人だから簡単にできるかと言えばそうとも言えません。

算数があまり好きではなかったというお父さん・お母さん方には、是非お子さんと一緒に取り組んでみてもらいたい1冊です。

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「強育パズル」①~⑥ 宮本哲也著

更に低学年でも取り組める宮本先生のパズル本をご紹介。

「強育パズル」vol.1  「強育パズル」vol.2

「強育パズル」vol.3   「強育パズル」vol.4

「強育パズル」vol.5  「強育パズル」vol.6

宮本哲也著  ディスカヴァー・トゥエンティワン

評価 ★★★★☆

vol.1~3は初級編、4~6が中級編となっています。
これなら小学校1年生から順に取り組むことができそうです。単調な計算ドリルでいやいや沢山の問題をやらせるのは、幼児・低学年にはかえって逆効果です。でも、このような問題であれば、勉強をしているという意識もほとんどありませんし、何より楽しむことが可能です。その上、数的センスや思考力が養えるなんて一石二鳥ならぬ一石三鳥にも四鳥にもなりそうです。

表紙に対象学年の目安が書かれていますが、算数に苦手意識を持ってしまっているお子さんなどには高学年でも十分に使えると思います。是非一度書店などで手に取ってみてください。

小学生のお子さんがおられるご家庭で、算数の力を伸ばしたいと思っておられる場合、市販のドリルや問題集をやるよりはこれらのパズル本をお勧めします。

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「強育論」 宮本哲也著

この本を手に取ったきっかけは、ピグマリオンの伊藤先生のところで既に宮本先生のパズル教材を見せて頂いたことがあったからで、現在も伊藤先生は宮本先生らとご一緒に「パズル道場」を主催されています。

強育論宮本哲也著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

評価 ★★★★★

本の帯にも書いてある通り、著者は小3時点での無試験先着順の生徒募集にも関わらず、最終的に首都圏トップ校(開成・麻布・栄光・桜蔭・フェリスなど)に85%の進学率をあげておられるそうです。

しかし、所謂詰込みの受験塾のやり方とは全く違い、3年の1年間は算数・論理系のパズルのみで算数・数学の考える基礎を作り、その後も著書に書かれている限り、手取り足取りの指導は一切せず、質問は受け付けない。一見すれば大変不親切・怠慢極まりない指導のようにも見えます。しかし、上述のような成果が上がっているのですから、その指導を間違っているということはできないでしょう。

正直なところ、この本を最初に読んだときは、そんな授業は本当に可能なの?それを受け入れる親や子はいるのか?と思いました。しかし、宮本先生ご自身がその指導法に至るまでに「流血先生→熱血先生→冷血先生」(著書より引用)と変わっていかれたとのこと。そしてよく読めば読むほど、この先生は本当に子供たちを大事に考えているのだということがわかります。

とても印象に残る言葉のひとつが、「問題が解けるかどうかが大事なのはなく、頭を使い続けることが大事なのだ」ということで、実際にそれはそんな気がしています。

最初のうちは一見、ピグマリオンの指導理念と対極にるようにも感じられたのですが、突き詰めていくと同じことを言っているようにも思えました。
「教えるのではなく、子供たち自らに学ばせる」
それは両方に共通する理念だと思いました。そして、それこそが子供たちに本物の力をつける教育なのだと思っています。

9歳でひとつの壁があるとは色々な先生が述べておられますが、要は9歳までは楽しく考えさせる、そこからはもっと厳しく考えさせるという変化だと捉えることもできそうです。

とにかくこの本は中学受験をお考えの保護者の方、高学年を指導しておられる教育関係者(特に塾の先生方)には色々考えさせられるものがあるのではないでしょうか。

私にとっても、伊藤先生の著書と並んでバイブル的な1冊です。

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2005年11月13日 (日)

「頭のいい子」のおとし穴 井上敏明著

さかのぼって書きたい本は沢山あるのですが、まずは昨日読み終わったところの本をご紹介。書店の店頭でタイトルが気になったので手にとってみました。

「頭のいい子」のおとし穴-上手に伸ばす心のカルテ 井上敏明著 第三文明社

評価 ★★★☆

著者の井上先生は偶然兵庫県でご活動されている先生でした。臨床心理家でおられるらしい著者は、ご専門の心理学的見地から天才や秀才の違い、昨今の青少年の奇異な犯罪について述べておられます。

特に、このところよく報道される「頭のいい子」の奇異な犯罪について、発達性障害の子どもである可能性を挙げておられます。

私自身が心理学は学生時代チラッと学んだぐらいで、ここまで突っ込んだ、やや専門的な内容に頭がついていかず、評価は★3.5個という感じですが、できる子どもが突然引きこもってしまったであるとか、暴力を振るい始めたであるとか、頭のいい子の突然の変化に親がどう対処していいかわからない。。。そんな保護者の方にはこの本やこの先生は恐らく何か解決のきっかけを下さるのではないかと思います。

私としては後半3章あたりから後ろは比較的読みやすかったです。そして、時間があれば心理学ももっと勉強してみたいと思ったりしました。(ただ、それより優先して学ばなければならないことが色々あるので、専門家の先生に必要なときにご指導を頂くのがいいのかもしれませんが。)

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2005年11月12日 (土)

「本物の幼児教育とは」 伊藤恭著

記念すべき第1冊目は、私が今ここにこうしているきっかけとなった書籍をご紹介します。

もともとは塾で小学校高学年から中学生を指導しており、一番好きだったのが中学生との授業でした。そんな私がこの本の著者であるピグマリオン教育研究所の伊藤恭先生に出会ったことで思ってもみない方向転換をすることになりました。

幼児をお持ちの保護者の方、仕事で幼児に関わる方には是非お勧めします。

「本物の幼児教育とは」 ピグマリオン教育研究所所長 伊藤恭 サンスマイル出版

評価 ★★★★★

タイトル通り、本物の幼児教育とは何なのかが余すところなく書かれています。伊藤先生は現在もご自身で直接幼児の指導に当たっておられますので、一つ一つの言葉に重みがあります。

現在広く知られている「幼児教室」の功罪などにも触れると共に、子供も親も指導者もみんな幸せな指導を紹介しています。

実際に私たちがよく知っており、いっこうに衰えを見せない教育法の中には幼児期にさせると子供の能力を潰してしまう、場合によっては知的障害にまで至らしめてしまうものがあるということも書かれています。

お読みになられた上でどう判断されるかは皆様次第ですし、当然真っ向から異論を唱える方もおられるかと思います。

ただ、子供は本当に計り知れない能力や可能性を秘めています。それを伸ばすも潰すも周り次第であることには間違いはないはずです。そのための判断材料のひとつとして、この本を読まれることをお勧めします。

ただ。。。とても困ったことに。。。この本は書店売りされておらず、購入には直接ピグマリオン教育研究所にお問い合わせ頂くか、私経由でお分けするかになってしまいます。教室には置いてありますので、もちろん貸し出しは可能です。(尚、この書籍をどなたかが買ってくださったとしましても、私が直接何かを得ることはありませんので、純粋にお勧め致します。)

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