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2005年11月21日 (月)

「小3までに育てたい算数脳」高濱正伸著

実は週末、この本の紹介を打っていたところ、半分以上打ったところで何か触れてはいけないキーに触れたらしく、一瞬にして全てが消えました。あまりのショックに土曜の更新はひとつで終わってしまいましたが、気を取り直してご紹介。
先日読み終わったところなのですが、またも、私のお気に入りの1冊が増えました。

「小3までに育てたい算数脳」 高濱正伸著 健康ジャーナル社

評価 ★★★★☆ (個人的には★★★★★

まずはこの本の著者紹介に書いてあることを一部ご紹介します。
以下、青字部分引用。

(前略)学生時代から予備校等で受験生を指導する中で、学力の伸び悩み・人間関係での挫折とひきこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信(後略)

著者はその後、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した「花まる学習会」を埼玉に設立されたそうで、現在では在籍者が1000名を超えているそうです。

私と比べるのはあまりにもおこがましいのですが、結局、高濱先生も突き詰めれば幼児・低学年期の教育がとても大事だということに早くから気づかれ、そちらへとシフトしていかれたようですね。

この本に関しては、タイトル通り、算数・数学をメインにまとめておられますが、先生は算数・数学に重要な能力を大きく2つに分け、「見える力」と「詰める力」と名づけておられます。それらは小3くらいまでに大半ができあがってしまうと、多くのお子さんの指導経験から実感しておられるようです。

結局、ここでもまた「9歳の壁」を実感しておられる先生がいらっしゃるということですね。著書ではそれらの能力を家庭でどう伸ばすべきかを提案しておられます。

私にとっては印象深い言葉や内容が盛り沢山に書かれているのですが、そのうちのひとつ、算数に対する先生の捕らえ方で素晴らしい言葉を引用します。(以下、青字部分引用)

 算数には、考えるということの「全て」があります。
 ひとつひとつ積み上げていく面白さ、今日も明日も一歩ずつ積み上げていく面白さがあります。課題に対して、さあどうしようかな、と楽しみながら取り組める面白さがあります。
 それがわかれば、愚痴を言ったり、同じ失敗を繰り返すようにならないと思うのです。
 算数の苦手な子が、新しい問題にぶつかったときに、よく言う言葉があります。「これ、まだ習ってないよ」というのです。
 
それに対して、私はこう答えます。
 「キミの人生、これから先ずっと習ってないことだらけだよ」
 算数脳は、「人生を切り拓いていく力」のことだと思うのです。

2章は、かなり具体的に算数や数学の問題を取り上げて書かれていますので、算数・数学が苦手な方には少しつらいかもしれませんが、それ以外のところでも十分役立つことが書かれていますし、逆に算数・数学が好きな方、例えば理系のお父さんなどがおられましたら、普通の教育書はちょっとという方でも、これは面白いと感じられるかもしれません。

もうひとつ、小3までに外遊びをしっかりすることが「イメージ力」をつけるのには欠かせない、大変重要なことだと述べておられますが、これに関しても幼児教育に携わる多くの先生方に共通するご意見です。もちろん、私たちが子供の頃と比べて、子供だけを自由に外で遊ばせるのには危険が増えたことは否めませんが、できる限り子供たちだけで自由にとことん外遊びできる時間を与えてあげてください。

第3章一番ボリュームのある章になっていますが、そちらでは小3までの子育てで参考になることが分かりやすく沢山書かれています。
こちらは算数・数学が苦手でも全く抵抗なく読めると思いますので、是非読んでみてください。

私は大好きな1冊です。

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