折り紙
思考力系のワークブックをがんばって先に進めてくれる子は、まだ習っていないことを使って考える問題を考えるという場面が出てきます。
もちろん、その問題を保留にして、できるものを先にしてもらうこともあるのですが、まだ習っていなくても、少し説明すればわかるようなことであれば、そのまま考えてみてもらうこともあります。
今回、まだ面積の学習をしていない子に対して、面積が128㎠の正方形を、それぞれの角を中心に折り込んで、半分の面積の正方形にし、更にその作業を何度か繰り返したときに、真ん中にできる正方形の面積を考えるという問題が出てきました。
この問題は、128「㎠」という単位を知らないだけなので、1センチ角の方眼を見せて、これ1個の広さを「1㎠」というんだけど、この問題では、128㎠というのは、この(方眼の)正方形128個分ということだと説明すれば、問題を考えることはできるようになります。
ということで、考えてみてもらうことにしたのですが、私からすれば、正方形の角を全部中心に集めてくる折り方は、折り紙の色々な場面で出てくるので、大きさがちょうど半分になるというのは、わざわざ教わらなくても、小さい頃から感覚的に理解していたことのように思います。
しかし、最近の子は小さい頃に折り紙を折って遊ぶ機会のない子もいるのではないかと思います。現に、今回のレッスンの子は、その折り方をしたことがないようでした。(過去にも中心を決めずに折ろうとしてうまく折れずに苦戦する子がちらほらいました。)
今の時代、子ども達にとって、昔ながらの遊びをする機会はどんどん減っていて、かつては自然と身に付いた感覚が身につかぬまま通り過ぎてきていることもちらほらあるように思います。
時代と共に算数、数学の問題が変わっていけば話は別ですが、今のところ私が子どもの頃と今とを比べて、大きく変わった印象もないので、昔なら当たり前であったような経験を、意識的にする機会を作るということっも必要なのかもしれませんね。
最近のコメント