2025年1月25日 (土)

それぞれの個性

教室を始めるときにお世話になった先生は、本当の意味でできる子は、自分ができることをわざわざ自慢したりしないというような話をしてくださったことがあります。
自分でしっかり考えて理解したこと、解けたことは、自分にとって嬉しいことであったとしても、他者と比べて自分が上に立ったり、相手を下に見たりする必要がないので、自慢するという行為につながらないというようなことをおっしゃって、へぇ、そうなのかと、そのときは思いました。

ですが、実際教室を始めて以降、誰かと競わせるのではなく、自分自身がきちんと理解できるかどうかに重きを置くレッスンをしていると、よくできる子がいても、それをひけらかしたり、できない子を馬鹿にしたりということはほとんど目にすることがありません。

ただ、これも性格的なものなのか、こちらに来てもらうまでにご家庭やほかの塾や教室で勉強して、よくできると褒められる機会が多かったのだろうという子達の中には、できることを自慢したり、できないことを小馬鹿にした言動をとる子がたまにいるのも事実です。

しっかり考えて理解できれば、それ自体が精神的な安定だったり、安心だったりを感じることですので、それ自体がある種の快感になるため、わざわざひけらかす必要もないのでしょうし、また、しっかり考えて理解したことは特別なこととも捉えないので、やはり自慢にはつながらないということなのかもしれません。

じっくり考えてわかる気持ちよさを感じてもらえた子たちはいいのですが、働きかけても、私の力不足で、人と比較し、競争するような考えを持ち続けるタイプの子の場合、個別指導より集団授業のほうが力を発揮するというようなこともあるのかもしれません。

それぞれの子に個性があるので、ひとりひとりの子に合った学びの場が見つかるといいですね。

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2025年1月24日 (金)

丁寧に読むこと

スマホやタブレットが広く使われるようになってから、いろいろな弊害が出ているという話は見聞きします。
私自身、明らかに読書量が激減しましたし、ちょっとだけと思って気づけば、どうでもいいようなニュース記事を延々見続けてしまったり、気づけば長い時間ゲームに高じていたりということも増えました。

ネットニュースなどはスピードが命という感じで、書いている人はそれで何らかの収入を得ているのでしょうに、ぱっと見てわかる誤字や脱字があちこちにあるなんてことも珍しくなく、ネット上で丁寧に推敲して書かれた記事に出あうことは限られているように感じます。

それだけ私たち自身も適当に読み流すことが増えているのはほぼ間違いないのだろうと思いますし、若い世代になるほど「タイパ」とかいって、映画なども早送りで見るとか、LINEなどのやりとりも文字数を極力減らしてやりとりするとか、丁寧に書かれた文を丁寧に読むという機会が、昔に比べて明らかに減っているのではないかと思います。

単に本を読まなくなった、文字を読まなくなったというのとは違い、その代わりに何かを見ている、その何かは、あまり意味のないもの、内容のないものだったりするのかもしれません。

そんなことを日々繰り返していたら、書かれた文を正しく読むということ自体が難しくなっても不思議はなく、最近子ども達を見ていると、プリントの最初の問題文さえ読まずに始める子、肝になるところを読み飛ばして間違える子が少なからずいるのがとても気になります。

子ども達のことを言うだけでなく、私自身も、もっと丁寧に本などの整った文章をしっかり読む機会を取り戻さなくてはいけないなと思います。

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2025年1月23日 (木)

気になる…。

今日レッスンだった低学年さんは、もともと、嫌なら無理に勉強しなくてもいいよというスタンスのおうちの子なので、おうちで嫌々宿題をさせられるということもなく、分からないときには、素直にあっけらかんと「わかんない」と言ってくれて、嫌なときにはそれがありありと表情に出るタイプという、こちらとしては安心な子だったのですが、なぜかこのところおかしいのです。

ちらちらとこちらの表情を伺ってきたり、分かっていない様子なのに答えを書いては消し、書いては消ししてみたり、助け舟を出しても全く聞いてくれず、表情もちっとも楽しそうではない。
年末年始遊び惚けたらしいのですが、だからといって、分からないことを分からないと言えなくなる理由にはなりませんし、それまでは落ち着いてじっくり、とてもいい表情で考えてくれるようになって、こちらとしてもこれから楽しみだなと思っていただけに、一体何があったのか気になっています。

まだ小さいので、思っていることをうまく言い表せないのかもしれませんし、小さい子なりに何か悩み事でもあるのかもしれませんが、こちらが尋ねても黙ったままだったりで、もどかしい限りです。
以前のようないきいきした表情に戻ってくれるといいのですが、気を付けて様子を見ておかねばと思います。

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2025年1月22日 (水)

嬉しい知らせ

以前ここに通ってくれていた子のおうちの方から、志望校合格を知らせるメールを頂きました。
その子はもともと算数のセンスがかなりある子だったのですが、賢いが故なのか、ぱっとわからないとイライラしてしまうところがあり、小さい頃はおうちの方もちょっと困っておられました。

でも、そこは賢い子だから話が通じたのか、10歳ぐらいまでに頭のいろいろなところをたくさん使ったら、その分もっと賢くなるけど、同じところばかり使っていたら、ああ、ここは使わないんだなと、ぷちんぷちんと線を刈り込んでしまうらしいよ、そして、刈り込んでしまった後にそこを使おうと思っても、今使うよりずっと大変になるんだってと、そんな話をしたところ、その後、少しずつ粘って考えてくれるようになり、そうするうち、難しい問題を粘って考えて解けたときの快感を覚え、こちらが言わなくても、考えることが当たり前の子になってくれました。

そして、お知らせメールには「志望校の考えさせる算数をウンウン考えてけっこう楽しく解くことができたと言った時、私すぐウィルシーズを思い出したんです!」と書いてくださっていました。
あくまでも本人ががんばったので、私の手柄ではないのですが、しっかり楽しく考えられたということからここを思い出して頂けるのはとても幸せなことだと思います。

色んな子に、自分で考えて解けたときの気持ちよさを味わってもらえるよう、これからも努力したいと思います。

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2025年1月21日 (火)

お別れ

1月は中学受験をする予定の子たちが2月から受験塾の新年度になるということで、お別れになる子が出るタイミングです。
普通は月末なのですが、都合により最終週の分は振替をしたので、今日が最後のレッスンだった4年生さん。今年最初のお別れです。

年長の頃から通ってくれて、受験されることは最初から分かっていたので、3年生までかなと思っていたのが、本人の希望もあって4年まで通ってくれたので、5年ほど一緒にレッスンをさせてもらえました。いつかお別れが来ることは分かっていますし、予想より1年長く通ってくれたのですから、ありがたい限りではありますが、それでもやはりお別れは寂しいです。

嬉しいことに、その子自身も寂しいと思ってくれているようで、受験が終わったらまた通いたいと言ってくれているそうです。
とはいえ、恐らく難関校を受験するであろうその子が、中学に入学した後にここに通ってくれる可能性は低いだろうということも分かっていますので、今は、辞めたくない、また通いたいと思ってくれることに幸せを感じています。

最後にお手紙もくれて、勉強がんばりますと書いてあったので、希望する学校に進学できるよう、これからもしっかりがんばってくれるだろうと思います。
いつかまらた会えますように。

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2025年1月20日 (月)

オフ

今日は実家の用事やらで1日が終わりました。
明日からまたどうぞよろしくお願いいたします。

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2025年1月18日 (土)

今日はまずまず

今日はひとりお休みの子もいましたが、来てくれた子たちは概ね頭が働いている感じで、安心しました。
とはいえ、ひとり、むむむ…と思う子も。

もともと割とよくできる子なのですが、ぱっとわかる問題はご機嫌で解くものの、じっくり考える問題には拒否反応が出るタイプの低学年さんで、いやだなと思うとそれが露骨に顔に出るか、泣き出してしまうか…。問題を難しいと感じて泣き出す子は幼児、低学年では珍しくないものの、ある時期を過ぎると、本人が泣いていたことを忘れてしまうぐらい、泣かなくなるのがよくあるパターンで、その子もそろそろそのタイミングが来るのではと祈っているものの、まだ訪れない様子。

間違えることに対しても抵抗があるようなのに、計算の足す・引くをきちんと見ずに、全部足し算で解いていて、声をかけても気づかず。
プリントの最初に「たしざんをしましょう」と書いてあるならともかく、「けいさんをしましょう」と書かれているのですが、恐らくそれすら読まず、数字のみを見ていたのだろうとは思うのですが、間違いたくないという気持ちが強いのであれば、計算記号を確認するのは基本中の基本なのではと思うので、なかなか不思議だなと思います。

教室の点つなぎはお手本通り描くものと、鏡で描くもの、半回転させて描くものなどがあり、最初に書かれている指示を見なければ何をするのかわからないはずですし、積み木の問題でも、総数を答えるものと見えない数を答えるものがあるので、もちろんそれも最初に何をするのか確認するのが基本のはずなのですが、読まない子たちは読まないんですよね…。
何度指摘しても、間違う子は間違う。
急かしているわけでもないので、なんでなのかなぁ、間違って直すほうが面倒じゃないのかなぁ?と、無精者の私には不思議でなりません。

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2025年1月17日 (金)

教材展示会

今日は出勤前に教材の展示会に行ってきました。
とはいえ、ご存知の通り、教室で幼児・小学生に使っているメインの教材は自作プリントなので、補助教材や中学生向けなどの教材を見る感じになるのですが。
というわけで、一般的な塾で使うワークブックなどは見なくても中はおおよそ分かりますし、それを使う子はごく限られていますので、今日は思考力系や国語の教材などで何か新しいものが出ているかどうかを主に見てきました。

特に目新しいものはなかったのですが、教室を始めたときにお世話になった某幼児教室の教材・教具が出版部門として独立?したそうで、そちらの「新しい」教材教具を少し見せて頂きました。

でも、ほぼ全て、かつて使っていた、教室に今もあるものや、他社さんが同様のものを既に販売しておられるようなもので、新たなるときめきはなかった上、教具がびっくりするほどのお値段になっていました。私が使っていた頃の倍どころか3倍以上しているものも…。

パソコン作業も快適になったので、自作教材の手直しなどもしていかなくてはいけないなと思いますが、そのためにももっと時間をうまく使わなくてはいけません。

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2025年1月16日 (木)

ちょっと心配

先週、冬休みに遊びすぎたと自己申告をした1年生さん。学校が始まってしばらく経つので、今週は復活しているかなと期待していたのですが、去年の年末にはばっちりできていたことが、色々抜け切っている状態から回復しておらず、ちょっと心配な状況です。

もともと解き方を覚えさせるとかいうことはないので、忘れてしまうという感じではないはずなのですが、計算が怪しくなっているだけでなく、形を作る課題でも、去年のある時期以降、かなりよくできるようになったなと思って安心していたのが、どう見てもそれは違うのでは?というものを何度も作り、助け舟を出しても耳に入っていない様子…。

どうして形まで「見えなく」なったのか、それは結構不思議で、たまたま眠かったとか、今日不調だったとかならよいのですが、次回のレッスンがどうなるか気がかりです。

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2025年1月15日 (水)

今日のレッスン

今日の最初のレッスンは年末年始1週ずつお休みだった年中さんとほぼひと月ぶりのレッスンでした。
小さい子は特に、少し間が空くと、人見知りでおしゃべりしてくれないとかいう子もいる上、恐らく年末年始は楽しく過ごしたでしょうから、どんなレッスンになるか、ちょっとドキドキ。

すると、予想通り、登場時に挨拶しても、こちらをじっと見つめるだけで無言。レッスンが始まっても無言。数を答えてもらおうとしても、指で数を出すという…。
以前にもあったことなので、どのぐらいでしゃべってくれるかなぁと思いながらレッスンしていましたが、半ば過ぎぐらいにようやく、数を答えるのは声に出してくれるようになりました。
久しぶりで点つなぎでちょっと苦労していましたが、ひと月近く空いたことを思えば、結構よくできていたので、一安心。

その後は小学校高学年の子の後、中1さん達と、急に年齢層が上がり、更には中1さん達は私立中の子達なので、問題も公立の子よりはるかに難しくて、振れ幅がすごいことに。(苦笑)

それでもどうにか無事レッスンを終えられましたが、数学が得意な中学生だと、頭の回転、処理スピードはもう全くかなわないなと感じます。
伸び盛りの子ども達を見ていると羨ましくなりますね。

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